バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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ベリークルシミマス
仕事を片付けてから、リアルでツグミ13の如く知人のデートを妨害してた作者です。

無事に任務完了したので投稿です。


祭・狂・騒・曲-7 新たなるQuestion

 

 

「くっそ・・・どうすんだよ・・・」

 

戦闘のあった場所から逃げてきた弦太朗。

彼だけならこのまま商店街へと戻っても特に気にしないが、彼が背負っている巴の事を考えるとこのまま戻るのは不味いのは彼の直感が告げていたが、今はあの場にいたつぐみ達とは連絡が取れず途方に暮れていた。

 

「あっれ~?弦太朗じゃん☆」

 

「リサに友希那!?なんで・・・」

 

 

 

 

「いや~練習中に休憩で外のカフェテリアで休んでたら、弦太朗の声が聞こえたからさ~」

 

「それに「なんで」ってこっちのセリフよ。あなた、私達の練習に来ないでこんな所で何をしているの・・・?」

 

「マジか・・・」

 

弦太朗は巴と共に逃げてきたが、気が付けば彼らはCIRCLEの近くまで移動していたことに気が付くと、彼女達も弦太朗の背中に背負っている者のことにようやく気が付いた。

 

「って巴!?それにその怪我!?」

 

「あなた・・・本当に何をしていたの!?」

 

「友希那!!そんなのいいからとりあえずスタジオでいいよね?」

 

「仕方ないわね・・・」

 

弦太朗はそのままRoseliaが練習しているスタジオに入ると、中には他の3人が談笑していたが突然の弦太朗の登場に目を丸くしていた。

 

「如月さん・・・どうしてここに・・・?」

 

「あなた、巴さん達と一緒にいたはず・・・っ!?ってどうしたんですか!?」

 

「おねーちゃん!!どうしたの!?」

 

「あこ落ち着いて!!弦太朗、とりあえずそこに寝かせておいて」

 

「おう!!」

 

弦太朗はリサに言われるままに巴を降ろすと、彼も疲れたのか少し離れた位置まで行くと床に座り込む。

 

巴の様子を見た彼女達は緊張感に包まれていくが、突如として誰も意識していなかった扉の方から聞き覚えのある声が飛んでくる。

 

「Hello.随分と大変な状況みたいね」

 

「「「!?」」」

 

「チュチュ!?それパレオも何でここに!?」

 

「皆さん。お久しぶりです!!実はこれからマッスーさんの実家のライブハウスに向かってる途中でここを通ったのですが、皆さんの姿が見えたので来ちゃいました」

 

「ちょっとパレオ!!」

 

「チュチュ様だって気になってたじゃないですか~!!そうでした。これさっきスタッフさんに言って救急箱借りてきました!!」

 

そんな中でスタジオの扉を開けた先にはチュチュとパレオが立っていた。

声をかけられるまで2人の事は誰も気が付かなかったが、そのまま救急箱を巴の元へと持っていくパレオの姿を目で追いながらチュチュはそのまま話し始めた。

 

 

「それよりも・・・トモエは一体どうしたのよ・・・」

 

「さっきなんだけどよ・・・」

 

「ちょっと待って、それする前に巴のこと診ないと!!」

 

「来る前にメディカルは使ったけど・・・」

 

 

 

「如月さん、違いますよ!!怪我はよくても女の子にはそれ以外にもいろいろとあるんですよ!!」

 

「パレオまで何言ってんだ?」

 

「って事だから・・・燐子、弦太朗の目を塞いでおいて~」

 

「えっ・・・では、失礼して・・・」

 

「おい!!燐子!?」

 

「・・・」

 

弦太朗はここまでにあったことを話そうとするが、リサとパレオによって止められてしまった。

 

メディカルを使って怪我の処理はしたのに彼女達が巴に何かをしていることもその理由が分からなかった弦太朗の事を無視しつつ、燐子はリサに言われるがまま弦太朗の背後に回って彼の目を塞ぎながら彼の髪に顔を埋め始め、紗夜はそれ羨ましそうな視線を向けていた。

 

 

 

 

 

 

「あれ・・・なんなのよ・・・」

 

「いつもの事じゃない・・・」

 

「ワタシだけがおかしいのかしら・・・」

 

巴を囲んでいる少女達と弦太朗の周りで明らかな温度差を感じる状況に困惑するチュチュを友希那が首を傾げながら答える様子に、彼女は彼女達について行けずに頭を抱えてしまう。

 

「それにしても・・・服がボロボロでしたね・・・とりあえずジャージ着せたから大丈夫でしょうか?」

 

「まぁ、アタシのだしサイズはあってないけどね~。燐子~弦太朗のこと離していいよ~」

 

 

三者三様の空気の中でそのまま時間が流れる中でリサ達はやることをやって巴から離れると燐子は名残惜しそうな表情で弦太朗を開放すると、今度は彼に視線が集まり始める。

 

「それで、如月さん。一体何があったのか話してもらいましょうか・・・?」

 

「昨日と今日で戦ってたのは知ってるのか?」

 

「連絡が来たから知ってるわよ。・・・それでそれがどうかしたの?」

 

「あの時は色々あって、変身しないで巴達と生身で戦ってたんだ」

 

 

 

 

 

「あれを・・・素手で・・・?」

 

「・・・」

 

「まぁ・・・、驚いてるパレオは置いておいて戦ったのは分かったから」

 

「ゲンタロウ、それで何でお姉ちゃんは・・・」

 

昨日の出来事にパレオは目を見開いて驚いている横でチュチュは何かを考え始めるが、そんな2人を無視して話を続けさせようとする。

 

「あぁ、さっきまで戦いで敵の攻撃から沙綾達を庇ってたんだよ・・・」

 

「「はぁ!?」」

 

「「「「!?」」」」

 

 

 

 

 

「何を驚いているの?リサも生身で攻撃されて壁に叩きつけられたりされてたじゃない」

 

「それは叩かれただけだったし!!この前のはちゃんと意識がなくなる程度に加減されてたから!!」

 

「「「「・・・」」」」

 

弦太朗の言葉に思わず1人を除いて驚きの声を挙げて彼を見るが、彼が言っていることが事実であるのが分かると言葉が出なくなってしまっている中で、友希那がすぐに空気をぶち壊した。

重くなるだけの状態だったがここで1人が感情を爆発させてしまった。

 

「・・・ゲンタロウ!!どうしてお姉ちゃんを守ってくれなかったの!?」

 

「あこちゃん・・・」

 

「宇田川さん・・・」

 

「ゲンタロウが一緒にいたのにどうして・・・!!」

 

「わりぃ・・・」

 

目の前で()が意識を失うほどの怪我を負っているのを見た(あこ)が涙を貯めながら弦太朗へ思いをぶつける。

しかし、弦太朗はあこの言葉に何も言い返すことが出来ずただ謝罪の言葉しか返すことが出来なかった。

 

「仮面ライダーなんでしょ!!だったら・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あこ。如月を責めるなよ・・・」

 

「お姉ちゃん!?」

 

「ほら、アタシは平気だから気にすんなって・・・!!」

 

「「「「!?」」」」

 

「・・・巴、本当に大丈夫か?」

 

「まぁ、沙綾達を庇って食らった時は痛すぎて意識飛んだけどさ・・・っと!!」

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん!?」

 

「ははっ・・・疲れたな・・・。それに攻撃食らってちょっと背中がビリビリする・・・」

 

あこが弦太朗を責めようとしたその時に巴が意識を取り戻して言葉で彼女を止める。

そんな巴に全員が心配そうな視線を受けるが、それに答えるかのように巴は普通に立ち上がって見せたがすぐに体勢が崩れてしまい、あこがそんな巴を支えていた。

それを見た友希那はあこへと話しかけた。

 

「あこ、今日は先に帰りなさい」

 

「えっ?」

 

「そうだね~巴がそんな様子じゃ集中できないでしょ?」

 

「でも・・・」

 

「明日も明後日もライブがあるんですから。少しでも調子を戻すためにも必要ですよ・・・」

 

 

「もう、スタジオの時間も終わりだから・・・ね?」

 

「りんりん・・・。それなら・・・」

 

「皆さん。邪魔しちゃってすいません・・・」

 

 

 

「宇田川さんは気にしなくてもいいわ・・・。あこの演奏に影響が出るほうが困るもの」

 

「も~。友希那は素直じゃないなぁ~」

 

「ちょっとリサ・・・」

 

 

 

友希那達の言葉を受けてあこは巴を共にスタジオを出て行く。

スタジオのレンタル時間も迫っていたこともあってRoseliaと共に弦太朗とパレオはスタジオを片付ける。

それが終わるとチュチュは皆がいる前でとんでもない言葉を口に出した。

 

「ゲンタロウ」

 

「チュチュ?どうしたんだ?」

 

「アンタでも分かるようにはっきり言っておくけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トモエには気をつけなさい」

 

「・・・どういう意味だ?」

 

「はっきり言ったらどうかしら?」

 

チュチュの言葉が全く理解できない弦太朗と一緒に聞いていた友希那も彼女に聞き返してしまう。

友希那から聞かれると思っていなかったのかチュチュは驚いた表情を浮かべるが、すぐに彼女が考えた理由を話し出した。

 

「だって!!あれの攻撃を生身で受けてすぐに立ち上がれるなんて普通だったらあり得ないわよ!!」

 

「・・・リサだって生身よ?」

 

「加減されてたかもしれないって言ってたじゃない。・・・まぁ、そっちもただのHigh-School girlとは思えないけれど、トモエはハッキリ言っておかしいわ」

 

巴がおかしい。

そうハッキリ言われたことに食って掛かったのはあこと一緒で姉妹がいる紗夜だった。

 

「その言い方は余りにも失礼じゃないですか?まるで彼女達がおかしいみたいに言うのは・・・」

 

「なら、あんなのの攻撃を食らって半日も待たずにあそこまで動けるのかしら?」

 

「それは・・・。ですが、巴さんだけではなく若宮さんや奥沢さんも戦ってるじゃないですか?」

 

 

「イヴちゃんはブシドーがありますから!!」

 

「パレオ!!」

 

駄犬(パレオ)がイヴの名前に反応するが、即座に黙らせたご主人様(チュチュ)は当たり前のことに気が付いていない紗夜にハッキリと言い放った。

 

「剣道をやってるイヴが戦えるのは100歩譲っていいとしても、なんの訓練も受けてないトモエやミサキがあんなのとまともに戦える方がおかしいとは思わないのかしら?」

 

「それは・・・」

 

「片方は生身。もう1人に至ってはキグルミよ?ハッキリ言ってこんなのおかしいわよ」

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

「ゲンタロウのあれを見た後だったとしても、普通そう思うでしょ・・・」

 

チュチュが言ったことはハッキリ言えば当たり前すぎることだった。

普通に考えたらただの女子高生があんな怪物達とまともに戦えている方がおかしいのだが、それ以上に超常なフォーゼという存在に触れる機会が多かった彼女達はその事が頭から完全に抜けていた。

 

しかし、フォーゼの事を知ってから日も浅く、弦太朗や彼女達とも親密すぎないチュチュだからこその疑問だった。

 

「そういえば・・・そうですね・・・」

 

「弦太朗のアレの衝撃が大きすぎて完全に抜けてた・・・」

 

 

 

 

 

「・・・とにかく、トモエ達はSpecialかもしれないって事は覚えておきなさい。パレオ、行くわよ」

 

「・・・はいっ!!では失礼します!!」

 

 

「スペシャルって・・・どういう意味だ?」

 

言いたいことだけを言い残してチュチュはパレオと共にスタジオを後にするが、残った彼らは彼女の言葉の意味が理解できずスタジオを出てから考えるが答えが出ることはなかった。

 





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