商店街の皆さん前話で勇ましく動き始めましたが・・・
ここで出番終了です・・・!!
「ったく!!商店街のみんなも無茶しやがって・・・!!」
「それ!!お前にだけは言われたくないな!!」
「巴が一番言えることじゃねぇだろ!!」
最初は3人だけで始まった戦いも巴が加わっても数の暴力に押されていたが、そこにはぐみ達が加わり、最終的には商店街の皆までもが自身の街を守るために立ち上がった。
その姿にフォーゼからは言葉が漏れるとそれに答えるように巴がダスタードを蹴散らしながら寄ってきていた。
「あっちはかたが付きそうだからな・・・!!」
「あの羊は相手を眠らせちまうから気をつけろよ!!」
「分かってるよ!!こっちは任せとけ!!」
巴の言葉にフォーゼはダスタードを無視してアリエスへと詰めていく。
その背中を追いかけようとしたダスタードは巴によって殴り飛ばされて足が止められ、フォーゼは完全にアリエスだけに集中し始めた。
「こいつで行ってみるか!!」
―――クロー ON―――
ダスタードへと意識を割かなくて良くなったフォーゼにはスイッチを使用する余裕が生まれた。
それを活かすためにアリエスへと詰める最中にバリズンソードへとスイッチを装填して起動するとそのまま振り下ろす。
「・・・っ!!」
アリエスは今までの攻撃と同じように横にずれて躱そうとするが、ソードの先から3本に別れた爪の1つがアリエスに直撃して後ずさる。
そのまま畳み掛けるようにフォーゼはアリエスへと詰めようとすると―――
「屈め!!」
「・・・巴っ!!」
「しゃぁ!!」
突如として巴の声が響くとフォーゼは言われるままに素早く屈むとフォーゼの頭上にダスタードの刃が通り過ぎると、屈んだフォーゼを足場にして巴がそのダスタードの顔面に飛び蹴りを叩きこむ。
「わりぃ!!」
「巴!!助かったぜ!!」
――――――ホイールON――――
巴に礼を言いながらフォーゼはホイールを起動して全速力でアリエスへと突っ込むとその勢いに任せてソードを突き刺すが、その突きはアリエスの杖に阻まれてしまい両者の動きが一瞬だけ止まるがフォーゼはそのまま前へと突き進むのを止めようとしない。
「いっけぇえええええええええええ!!」
「・・・!!」
「やっべ・・・!!」
「気にすんな!!多少だったら後でみんなで直す!!こっちはすぐに終わるから決めろ!!」
「・・・行くぜ!!」
ホイールの回転を全開まで上げて勢いをつけてからの急ブレーキでそのままアリエスを押し出しすとアリエスはそのまま近くの壁に叩きつけられる。
しかし、その衝撃で壁の一部が崩れてしまうもフォーゼは先にアリエスを倒すことが優先してソードをブーストモードへと変形させてからドライバーからコズミックスイッチを抜いた。
「抜いて・・・挿す!!」
―――リミットブレイク―――
ソードからの言葉と共にアリエスの背後には白いワームホールを生成すると、フォーゼはソードを構えてアリエス目掛けて飛び出すが――――
「「ぐはっ!!」」
しかし、アリエスへ向かうフォーゼに何かがぶつかり、今度はフォーゼが巴も巻き込んで建物の壁へと叩きつけられる。
少女達はその事態に驚いてフォーゼを襲った正体へと視線を向けた。
「牛・・・!!ってことは牡牛座ってことだよね・・・?」
「やっぱり・・・さっきのは言い間違いじゃなかったんだ・・・!!でも・・・なんで・・・?」
その正体はタウラス・ゾディアーツ。
牛のような角を見て沙綾はすぐにその正体を言い当てるが、つぐみは羊と牛を見間違えたことに疑問を持っていると街に異変が起きる。
「うっ・・・眠気が・・・」
「zzz・・・」
「お父さん!!沙綾ちゃんのお父さんも・・・!!」
「力が入らない・・・」
「若宮さん・・・動ける?」
「少し力が入りにくいですが・・・動けます・・・!!」
次々と商店街の人々がその場に倒れて眠っていき、次第にその場にいた蘭達も身体から力が抜けていく中でイヴと美咲は皆より程度が軽かったことが今はそんなことを気にしている余裕は無かった。
1体はダメージを負っているとはいえ、強敵が2体も目の前にいる状況―――
緊張感が増すが、ここで2人はようやくタウラスが少女を抱えていることに気が付くが、その少女の正体に2人は目を丸くして驚いていた。
「何で・・・!?」
「確かライブがあったはずでしょ・・・!?」
「ってぇ・・・大丈夫か巴・・・」
「なんとかな・・・っ!!」
2人が驚いている最中にフォーゼと巴は急に現れたタウラスへと視線を向けるが、すぐにタウラスが抱えている少女の存在に気が付いた。
その少女は特徴的な衣装に身を包んでおり、誰もがよく知っていた―――
「あこ!!」
タウラスが抱えていた少女の正体は巴の妹のあこ。
妹が捕まっている光景に巴は、気持ちが抑え切れずにタウラスへと突っ込んでしまう。
しかし、相手が悪かった。
「がはっ!!」
「巴!!」
「宇田川さん!!」
12使徒の中でも、純粋な力ではトップのタウラスが巴を捕まえると巴を地面へと叩きつけ、余りの痛みにタウラスへの怒りを抱いたまま意識を薄れていく。
そんな巴はタウラスが出したダスタード達によって抑え込まれたのを見たフォーゼもタウラスの元へと向かおうとする。
「動かないでください・・・」
「くそっ・・・!!このままじゃ巴が操られちまう・・・!!」
宇田川姉妹にダスタードの刀が突き付けれ、2人を完全に人質に取られてしまい動けなくなってしまった。
しかも、タウラスは人間を操る能力があることを覚えているフォーゼは最悪に事態を呟いてしまうがその言葉にタウラスが応えた。
「この人たちを出すのに力を使いすぎてしまったのもあるけど・・・実は人を操るのが上手くできなくて・・・」
「は?」
「自分から・・・弱みを言うなんて~・・・嘘・・・?」
「モカの・・・言う通りだよ・・・」
「でも・・・なんで巴ちゃんや商店街を・・・狙って・・・?」
「実験かな?」
フォーゼの言葉に答えてしまったタウラスの言葉に思わず、間抜けな声が出てしまうフォーゼ。
しかし、相手の言葉が信用できないモカ達はそれが嘘だと警戒しているが、そんなタウラスへと思わずつぐみが質問すると何事もないかのようにタウラスが答えると、フォーゼへと視線を向けてそのまま話を続けていく。
「そうだよ?この羊も今は私が操ってたんだけど・・・。ちゃんと操るのは1人が「あこ!!」・・・あら、来たんですね~」
「なんでみんな寝てるのかしら・・・?」
「友希那さん・・・今はあこちゃんが・・・」
「湊さん・・・?それに皆さんも・・・」
「ライブ直後に眠らされたけど、すぐに起きて急いできたんだよ!!」
「如月さん!!羊の正体ですが「ダメですよ?」・・・!!」
タウラスの話を遮るようにこの場に駆けつけたのはあこが所属しているRoseliaのメンバー達だった。
しかも、アリエスの正体を見た様で紗夜が正体を言おうとしたがそれはタウラスによって遮られてしまった。
「誰なんだよ・・・」
「ますきちゃんは気になるのね?・・・だったら姿見せてあげないと・・・」
タウラスの言葉にアリエスはスイッチを切るとそこにいた人物が信じられず、全員が驚きの表情を浮かべて固まってしまった。
「うそ・・・」
「なんで・・・?」
「なんでや・・・」
「まりな・・・さん・・・?」
「・・・」
「あのパンダみたいな顔・・・さっき商店街の人と一緒・・・!!」
「本当に操られてんのか・・・!!」
「操ってるんだけど、一昨日から言う事聞かない時があるんですよ~?」
「・・・っ!!」
あこと人質にとり、まりなを操って、あまつさえそれを何気なく実験を言いのけるタウラスはまりなを操って再びアリエスへと変身させると今度はRoseliaへと杖を向けてさせていた。
「うっ・・・」
「なんですか・・・これは・・・」
「力が・・・抜け・・・zzz」
「立て・・・ない・・・zzz」
「なんで商店街でこんなことを!!」
アリエスによって友希那と燐子が眠ってしまい、意識が残っているリサと紗夜もその場にへたり込んでいく光景にフォーゼはタウラスへと声を挙げると、何事もないかのように語りだす。
「あの人が言ってたけど・・・花咲川とかのこの辺りは”これ”と”君”の力―――宇宙の力が溜まりやすい特別な場所なんだって・・・」
「あの人・・・ですか?」
「何・・・言ってんだ・・・?」
全員がタウラスが何を言っているのか理解することが出来ない様子だったが、話を聞いていたつぐみは以前に弦太朗から聞いた話を思い出した。
「そういえば如月くんは言ってた・・・。変身に使ってる力は強い気持ちに応えるって・・・」
「ツグミさん。どういう事ですか?」
「その力っていうのに影響されて・・・3人はそれが身体に出てるってことだと思う・・・」
「まぁ・・・こころも人間離れしてるから何となくわかった・・・」
つぐみが結論を出すとタウラスは驚いた様子を見せるとタウラスが自身が使うのとは別のスイッチを取り出してアリエスへと持たせる。
スイッチを受け取ったアリエスはとのまま巴へと近づくと能力を使ってあこを目覚めさせる。
「トモちんに・・・何をするつもり?」
「まさか・・・!!止めろ!!」
モカの言葉を聞いてフォーゼは最悪の事態が頭を過り、声を挙げて止めさせようとするがその言葉に動きを止めるようなタウラス達ではない。
むしろ好奇心を持った子供のような態度を見せながらタウラスは悪魔的な言葉を口にした。
「既に力に影響された―――そんな人間があれを使ったらどうなるのかしら?」
「止めろーーーーー!!」
「んっ・・・?げんたろー?おねーちゃん・・・?」
意識を徐々に取り戻していたあこがにフォーゼは叫びとダスタードに抑えられている巴の姿が写る。
そして次の瞬間――――
意識を失っていた巴に無理やりスイッチを起動させた。
「あぁあああああああああああ!!」
「おねーちゃん・・・?おねーちゃん・・・!!」
「巴!!」
起動と同時に巴から絶叫が響くと彼女を黒い靄が包み込むと周囲には風が吹き荒れていき、彼女を抑えていたダスタード達が吹き飛ばされて塵となる。
吹き荒れる風の中であことフォーゼが巴に声をかけても巴からの答えが返ってくることはない。
そして、次第にそれ風と靄が収まるがそこに巴の姿は無かった。
「トモちんが・・・変身した・・・」
「すごい・・・!!」
「マジかよ・・・」
巴が変身したゾディアーツを見たタウラスは嬉々とした声を挙げる、一方でフォーゼは巴が変身したその姿に驚きを隠せない様子で変身したゾディアーツの名前を呟いてしまった。
「ヴァルゴ・・・!!」
「・・・」
「あこ!!」
「邪魔をしないで・・・!!」
「まりなさん・・・!!どいてください・・・!!」
「マリナさん・・・参ります・・・!!」
巴は無理やり起動させられたスイッチによってヴァルゴ・ゾディアーツへと変身してしまった。
驚きを隠せない一同だったが、ここでタウラスがあこをヴァルゴへ向けて投げ捨てると、タウラスの杖からヴァルゴの頭に向かって黄色い輪が飛んで弾けた。
それを見たフォーゼは3体のゾディアーツの中にいるあこを救おうと飛び出すがタウラスが立ち塞がり、
イヴと美咲も動くがアリエスによって妨害されてしまい、他にあこのために動ける者はいない。
そんな危機的な状況でヴァルゴはその腕をあこに向かって伸ばし始めていた。
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巴(TOMOE)→江本(EMOTO)→乙女(OTOME)
つまり・・・そういうことさ・・・