まぁ最初は軽いジャブで・・・
日・常・風・景17 女子力(物理)とは・・・
~~~小ネタ51:変身ポーズ討論会
今日も二葉つくしは羽沢珈琲店でバイトに精を出していた。
「珈琲お待たせしました~・・・」
「「「「「・・・・・・」」」」」
しかし、そんな甲斐甲斐しく働いている店の客席では何故か少女達が顔を突き合わせて不穏な空気が流していたがと、つくしがそこに珈琲を持っていくと不意にその火蓋は切って落とされた。
「だからね!!おねーちゃんにもゲンタロウみたいにカッコいい変身ポーズが必要だと思うの!!ロックもそう思うよね!!」
「いえ!!ここは女の子らしく可愛いのがいいと思います!!チュチュ様もそう思いませんか!?」
「えっと・・・その・・・あこちゃん・・・?」
「どうでもいいわよ・・・」
そこには何故かガールズバンドの1年生組や中学生が集まって、巴について言い争って盛りあがる3人を他所にチュチュは頭を抱えていた。
「ロック。どうしてこうなってるのよ・・・」
「はい。あこちゃんに呼ばれて来たらこの話になって、それで後から皆さんがここに来て・・・」
「それで・・・ルイはツクシの所に来てた所に巻き込まれたって事ね・・・」
「えぇ、チュチュさんの言う通りです。でも・・・」
「何よ。ルイ、ハッキリいいなさいよ・・・」
この場にいてしまったせいで巻き込まれてしまった瑠唯はちょっとだけ迷惑そうな表情を浮かべていたが、目の前の話に何か考えている様な表情を浮かべているとチュチュにその事を指摘される。
そんな瑠唯を見たチュチュはそのまま彼女に思ったことを言うように勧めたが、彼女はこの言葉を後悔することになった。
「あれを使うのにポーズを取る必要なんてないのに、そんなのを考える必要はあるのかしら?」
「「えぇ!?」」
「ははは・・・」
「Oh・・・」
しかし、瑠唯は変身時にポーズを取ること自体に否定的な意見を出してしまった事にチュチュとロックは呆然としてしまい、カッコいいポーズ派・可愛いポーズ派・ポーズ不要派の3つに分かれて混沌を極めそうな空気が漂っていた。
そんな中でポーズ必要派の2人が瑠唯に噛みつき始める。
「ありますよ!!大ありですよ瑠唯さん!!」
「そうだよ!!るい!!こういうのはお約束だよ!!」
「それもありますが、こう気持ちを切り替えるのに必要だと思います!!」
「・・・一種のルーティーンと言うことかしら?」
「るーてぃーん?」
「宇田川さん。ルーティーンというのは決まった動作と言う意味で、例えばライブ前に円陣を組んだりするのがそれよ?」
「・・・そうだよ!!それだよ!!」
「だから必要だとは思いませんか?」
「はぁ・・・」
何故か説得される側が言葉の意味を説明するという可笑しな場面があったが、あことパレオは瑠唯に力説するが、瑠唯はため息をつくと反撃を繰り出していた。
「ルーティーンなら動作の流れに自然に組み込めるものが望ましいわね。でも、あれは押すだけなのだからそこにポーズなんて差し込む余裕はないわ。それにあれを使うのは基本的に緊急時なのだからなおさらよ・・・」
「うぅ~そうだった・・・」
「でも~・・・!!」
「あっ・・・あの・・・」
完全に論破されそうになった2人だったが、ここでまさかのロックが会話に割って入ろうとしてきたことに2人は期待感に目を輝かせていた。
「ろっか?ろっかもポーズはいるよね!!」
「ですよね!!」
「えっと・・・そのですね・・・。それを決めるのも、考えるのも巴先輩だと思うんですけれど・・・」
「「「あっ・・・」」」
ここでいくら話したところで本人がいないここでそれを決めるのは巴自身。
正論をロックから告げられたに3人は思わず声を挙げていた。
「とんだ無駄だったわね・・・苦っ!?」
「チュチュさん。これ、砂糖です・・・!!」
「ツクシ、Thank you・・・」
そんな締まらない空気の中でチュチュは珈琲を飲もうとするが、余りの苦さにその場にあった砂糖を彼女の意識しているボーカルと同じように大量に入れ始めるのだった。
~~~小ネタ52:乙女レッスン
「悪い!!遅くなった!!」
「あっ・・・!!巴ちゃんいらっしゃい!!」
「巴~!!おっそ~い!!」
「全く・・・お店の中なのですからもう少し静かに出来ないんですか?」
「まぁ、私達しかいないのだからいいじゃない。ね?花音」
最初は静かだった羽沢珈琲店だったが、そこにやってきた巴達が騒がしくしている光景を先客の紗夜達はそんな彼女達に呆れた表情を浮かべていた。
「う~ん・・・」
「巴・・・?」
「これをちゃんと使えるようにならないとなって・・・」
「「・・・」」
「ふえぇ・・・千聖ちゃん・・・」
そう言って巴は自身のスイッチを手の上で転がしながら話し出す。
流石に見知った顔しかいない店内だが、紗夜達の前ではそれは余りにも軽率な行動だった。
呆れていた先ほどとは一転して紗夜と千聖の表情が曇ると花音が慌てふためき始めたのをつぐみにみられてしまった。
「ちょっと巴ちゃん・・・一旦それしまって・・・」
「ん?・・・あぁ・・・。すいません・・・2人とも・・・」
「いえ・・・かなり方向性が違うけれど、むしろ巴ちゃんの向上心は見習うべきだと思ったのよ・・・」
巴は紗夜達の事に気が付いてすぐにスイッチをしまって謝罪するが、咄嗟に千聖が表情を作って誤魔化す。
それに遅れて紗夜が再起動するとふと疑問に感じて首を傾げていた。
「ですが、巴さん・・・先日の時は使いこなしているように見えましたが・・・」
「いや、あの時はその場の勢いで使ってただけで・・・」
「ふえぇ・・・勢いで使えるものなの・・・?」
「それに、どうして・・・すいません・・・無神経に・・・」
「ふえぇ・・・ゴメンね・・・」
「いいのよ・・・」
巴の言葉に疑問を持ったのはスイッチを使ったことがない花音とつぐみ。
2人はその疑問を声に出すと思わず周囲を見てしまうが、巴以外は気まずそうな顔を浮かべていたのを見るが、状況を察して即座に謝罪する2人に千聖は答えるとそのまま何かを考え出し、そして覚悟を決めたような表情を浮かべていた。
「巴ちゃん・・・参考にならないかもしれないけれど、私達が話くらいなら聞いてあげるわ・・・」
「千聖さん・・・?」
「ひまりちゃん、罪滅ぼしって訳じゃないけど、使ったことがある人から何か切っ掛けがあるんじゃないかしら?だから紗夜ちゃんも覚悟を決めなさい?」
「巴の為だったら・・・分かりました・・・!!」
「えぇ・・・」
千聖の言葉にひまり達も苦々しい表情を浮かべながら同意すると、千聖はつぐみ達へと視線を向けていた。
「それで・・・つぐみちゃん・・・?」
「えっと、気になったのは、人間じゃ出来ないようなこと・・・例えば、ビーム?出したりとかってどうしてわかるのかなって・・・?」
「えっと・・・何となく頭の中に浮かんでくるっていう感じ・・・?」
「アタシもそんな感じだったな・・・。あの時上手くできたのは、運が良かっただけだな!!」
「ひまりちゃん達の言う通りよ・・・。使い方だけは分かるって感じかしら・・・」
「「「へぇ・・・」」」
「「「えっ・・・?」」」
納得したように声を挙げた
しかし、スイッチを使ったことがないのは2人だけなのに、声が1人多いことに千聖達が疑問に思って周囲を見ると、その正体は紗夜だった。
「紗夜ちゃん・・・?なんであなたもそっち側なのかしら・・・?」
「私の時はそんな特殊なのはありませんでしたから」
「でも、紗夜さん・・・黒いの出してましたよね・・・?」
「正直に言うと、最初にやられた後から人間に戻るまでの間で殆ど覚えてないんです・・・」
紗夜の言動で空気が凍るが、何故か最初に復帰した花音が咄嗟に話を出していた。
「えっと・・・そうだ!!みんなの時はどんなことが出来たの?私が見たのは人を石にしたりだったけど・・・」
「身体についてたチェーンが伸ばせました・・・」
「舌が伸ばせて、後は姿を消せたわね・・・」
花音の問いに答えた2人は紗夜ではなく巴へと視線を向けていた。
そんな視線を感じた巴は自身の出来ることを思い出しながら話し始めた。
「えっと・・・。まず羽が生えて空飛べるのと・・・後は重力を弾にして飛ばしたり、それを上手い事やると空間が歪ませてワープが出来ますね・・・」
「ふえぇ・・・」
「盛りすぎじゃないかしら・・・」
巴の出来ることにそれを見たことない千聖達は驚きの表情を浮かべていたが、それを実際に見ていたひまり達は苦笑いを浮かべてしまっていた。
「でも、なんか黒いのも出せるらしいんですけど・・・。なんか上手く出せないんですよね・・・」
「そうなんだ・・・」
「でも、何でうまく出せないって分かるの?」
「昨日あこと練習したからな」
「「「「はぁ?」」」」
「実は―――」
巴の練習をしたという爆弾発言に一同が凍り付く。
何をどうしたらそうなるのか全く理解が出来ない様子の彼女達に巴が説明を始めようとしていた。
―――――――――
「おねーちゃん!!」
「あこ?」
「おねーちゃんの奴、見せて!!」
「どうしたんだ?」
自室にいた巴だったが、突如としてそこに妹のあこが突入して変身しろとせがんでくる。
流石に唐突過ぎて意味が分からない巴はあこに事情を求めるとすんなりと彼女は答えていた。
「えっとね!!りんりんが今度の衣装のデザインに困ってるらしいから参考になるかなーって!!」
「そういうことなら・・・よっしゃ任せとけ!!」
理由を聞いて巴は即座に変身すると、あこはとりあえず写真を撮るとすぐに燐子に送り付けていた。
そして写真を撮ったあこはヴァルゴに変身した彼女に提案していた。
「おねーちゃん!!それの練習ってしてるの?」
「練習?って言っても出来ることないだろ?部屋の中を飛ぶわけにもいかないし、それに攻撃をぶっ放す訳にもいかないだろ?」
「ほら!!ワープしたのとか、あすかみたいに黒いの出したりとか・・・!!」
「あー・・・じゃあ黒いのやってみるか・・・!!」
「うん!!」
「よっしゃ!!でろ~~~~~~!!」
「・・・あれ?」
あこに乗せられてヴァルゴはダスタードを出そうとしてみるが、何も起こらない。
そんな光景にあこは思わず首を傾げていた。
「出てないよ?」
「あれ?おっかしいな~・・・何がダメなんだ?」
「う~ん・・・とりあえずやってみよ!!」
こうして姉妹でポーズを変え、掛け声を変えて試行錯誤を繰り返し始めるが一向に成果が出なず、早々に行き詰った2人はダスタードの召喚を諦めていた。
「んじゃ、次はワープの方だね!!」
「とりあえず、あこの部屋にでも・・・。あこは自分の部屋にいてくれ」
「分かった!!」
そう言いながらヴァルゴは杖を掲げると部屋の中に黒いワームホールを形成して潜り抜けると、その姿はあこの部屋の中に移動しており、それに遅れてあこが部屋に姿を現していた。
「おねーちゃん!!すごーい!!」
「こっちはなんとなく分かった・・・よし!!」
「おねーちゃん?」
「今から蘭のとこ行って脅かしてくるか!!」
「面白そう・・・!!」
ヴァルゴの子供のような思い付きにあこは目を輝かせる。
そのあこを見たヴァルゴは再び杖を掲げると再びワームホールを生成して、今度はあこと共に飛び込んだ。
結果から言えば蘭の元にいくことには成功した。
成功したが―――
「~~~~~~~!?」
「よぉ蘭!!ってお前、服脱いで何やってんだ?」
「おねーちゃん!!ここ!!お風呂だよ!!」
蘭がいた場所は自宅の風呂場。
入浴中の彼女の元に宇田川姉妹は意図せずに飛び込んでしまったのだ。
状況を理解するとヴァルゴは気まずい空気を感じ取るとあこを脇に抱えて即座に振り返った。
「悪い。邪魔したな・・・!!」
「ちょっと巴!!アンタ・・・!!」
こうして姉妹揃って蘭の元から逃げ帰ると、その後はスイッチを切って何事もなかったと互いに言い聞かせてそのままそれぞれの部屋へと戻っていった。
―――――――
「ってこんな感じで・・・って、お~い?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
思わずカミングアウトを受けて流石の彼女達も話について行けず言葉を失ってしまう。
そんな彼女達に巴は声をかけるが、しばらくの間言葉が返ってくることはなかった。
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以下ネタ説明
51
特撮あるある。
ポーズを決めるのも一苦労・・・
52
何で最初から能力使えるの?
ってところの自己解釈。
なお、使い方は分かっても大失敗しそう・・・