さてと・・・
久々に書いたら胃もたれした・・・
~~~小ネタ53:腹ペコ友希那ちゃんどらいっ!!:拉麺大決戦
都内某所のラーメン。
その目の前にはラーメン好きのアタシとますきが2人で並んでいた。
「いやー、ここがますきが行きたいって言ってたラーメン屋か!!」
「おう!!この前たまたま見つけたんだよ!!それで折角なら一緒に行こうと思ってよ!!」
「アタシ達が最後だからそんな急ぐ必要も無さそうだしちょうどいいな!!」
「おっ?順番来たみたいだから入ろうぜ!!」
ますきに言われてアタシは店の中に入っていくと、店の入り口には雑誌で紹介されたページの切り抜きが張ってあった。
それに何気なく目を通してから席に着くと、すぐにメニューを開いて中身を確認するとアタシ達は頭を悩ませてしまった。
「他の店に比べると結構高いけど・・・種類がこうだと・・・迷うな・・・」
「醤油か塩か・・・。おっ!!見ろよ。チャレンジメニューだってよ!!20分以内に食いきれば料金無料で追加で賞金3万だってよ!!」
「でも、総重量2キロって・・・流石にこれはな・・・」
「だけどよ1回は見てみてぇな!!」
そんな他愛ない会話をしながらメニューを見つめていたが、そんな中でアタシ達の後に客がやってくるが、余りにもこの場に不釣り合いな人物にアタシは目を疑ってしまいますきと互いに目を合わせてしまった。
「なぁ・・・あれって・・・」
「湊先輩・・・だよな・・・?あの人もラーメン食うんだな・・・」
やってきたのはやっぱり湊先輩だった。
正直に言うと、あの人が1人でラーメンなんて食べる印象がない。
そんな事を考えていたが、湊先輩はアタシ達には気が付いてないようでメニューを見始めてたが、急にあたふたし始めていた。
もしかして・・・
「金が足んねぇのか・・・?」
「いやいや、まさか・・・」
ますきが変なことを言うがアタシはそれを否定したが、湊先輩は自分の財布の中身を見始めていた。
「・・・もしかして金はあるけど予算オーバーって感じか?」
「確かに普通の店よりたけぇかんな・・・」
「最悪、少しくらいなら金を貸してもいいか・・・リサさんに報告してからだけど・・・」
そんなくだらないことを考えていたアタシは自分の注文を考えながらあたふたしていた湊先輩を眺めていたが、先輩は急にメニューの1点を見始めて止まっていた。
「巴決まったか?ってどうしたんだ・・・?」
「あれ見て見ろよ・・・」
「んぁ?・・・メニューの隅っこ見てる・・・ってまさか・・・」
あの辺りはさっきますきが言ってたチャレンジメニューが書いてあった辺りだけど。
もしかして―――
「すいません。このチャレンジメニューを1つ」
「マジか・・・」
「行きやがった・・・!!ダメだったら金くらい出してやるか・・・!!」
湊先輩からの言葉に店内には緊張感が走る。
まぁ、湊先輩の見た目であれを頼むなんて正直信じられないし、店員たちも同じ反応で注文を確認し直していたが湊先輩は注文を変えない。
そんな中であたし達は普通に1杯頼むと、未だにこちらに気が付かない湊先輩を観察する。
マジであの体に入るのか・・・?
そんな疑問を感じたアタシ達だったが、そんな事を他所に湊さんのラーメンが運ばれてきた。
「「でけぇ・・・」」
「大きいわね・・・」
思わずアタシ達が呟くと周囲の客もそれに同意するように頷いて、湊先輩自身も同じことを口にしていた。
そんな先輩の前に店員がストップウォッチを片手に立つ。
「それでは・・・よーい・・・!!スタート!!」
「・・・頂きます」
店員の掛け声とともに湊さんはラーメンに箸をつけるとまでに見たことがない物凄い勢いで食べ始める。
「すげぇ・・・あれモカとかアタシ達よりも早いぞ・・・!!」
「でも、このペースが続くのか?」
「イヤ!!あれは短期決戦を仕掛けているんだ・・・!!」
「「「なっ!!なんだってー!!」」」
湊さんの様子を気になっていたアタシ達は目が離せず、周囲の客に至っては湊先輩の状況を解説し始める奇妙な光景が繰り広げられていた。
しかし、そんな周囲の言葉など関係ないと言わんばかりに湊先輩は食べていき―――
「ごちそうさま・・・」
「マジで食いやがった・・・!!」
「しかも、5分以上時間を残してやがる・・・!!」
「なんて嬢ちゃんだ!!」
「大番狂わせだ!!」
「あれは正しく・・・ラーメン食いだ・・・!!」
周囲の予想を大きく裏切って湊先輩は問題なく完食し、その光景に周囲の客から歓声が上がる。
そんな声に澄まし顔の湊先輩が店員にどんぶりを見せて席を立とうとしたが、店の奥から何やらガタイのいい店員が現れると湊先輩を止めると信じられない言葉を言い放った。
「いけませんねぇ・・・食い逃げは・・・」
「店長!?」
この言葉に他の店員も含めた全員が凍り付いた。
周囲が見ていた状況でこんな出鱈目を言ったのはこの店の店長らしいが、そんな中で湊先輩は首を傾げていた。
「何を言ってるのかしら?時間以内に完食すれば無料のはずでしょ?」
「不正してたらダメに決まってるじゃないですか?」
「不正?なんの事かしら?」
「どこにラーメン捨てたんだ!!」
そう怒鳴り上げて店長と言われた人は湊さんの腕を掴もうとしていたが、それを見たアタシは咄嗟に席を立つと湊先輩に掴みかかろうとした腕を掴んで声を挙げていた。
「おいっ!!あんた。何やってんだよ!!」
「宇田川さん!?それに佐藤さんもどうしてここに・・・?」
「アタシ達もラーメン食いに来たんすよ。それで友希那さんの食ってるとこ見てましたけど。アンタの言う不正なんてしてなかったぞ?」
「うるせぇ!!いたたたたっ!!」
「あぁ?」
ますきの言葉を聞いて暴れようとした店長だったがアタシが力を込めて掴むと痛がる声を挙げるが、ますきが睨みつけた途端に大人しくなっていた。
「それにアタシ達以外にも、他の客も店員も見てんだから。んなこと出来るわけねぇだろ?」
「うるせぇ!!認めねぇぞ!!」
「・・・・・・よ」
「あぁ?なんだって?」
喚き散らす店長を前に湊先輩が何かを呟いたが、よく聞こえず思わず聞き返す。
すると、今度はハッキリと店内に通る声で衝撃の一言を言い放っていた。
「おかわりよ・・・!!」
周囲が目を丸くする中で湊先輩は先ほどまで自分が座っていた席に戻っていく。
「聞こえなかったのかしら?おかわりを持ってきなさい」
「ちょっと友希那さん本気で言ってんですか!?」
「当り前よ」
「はっ!!食いきれなかったら2杯分払ってもらうからな!!」
「いいわ」
「・・・なら、食いきれたらそっちは迷惑料も兼ねて食った分の倍、賞金出せよ」
「乗った!!でも、そんな嬢ちゃんが食いきれるわけねぇだろ!!」
言い争っている光景を面白がってスマホで撮影している客に気が付いたますきはさらっと倍の賞金を要求していた。
それに乗った店も問題だけど・・・これ大丈夫なのか・・・?
「宇田川さん。心配しないでいいわ・・・」
「湊先輩・・・?」
「さぁ・・・行くわよ・・・ラーメンの用意は十分かしら?」
アタシの心配を他所に湊先輩は店長に向けて言い放つと、そこから先は最近のアタシ達の状況とは別方向に現実離れした光景が繰り広げられていた。
それから数日後―――
「うぅ・・・」
「モカ?どうしたんだ?」
「モカちゃんが行きたかったラーメン屋がいきなり閉店してショックなんだよ~」
「ラーメン?」
「そーそー。チャレンジメニューってのがあったんだけど~。なんでも、ズルしてた店長がいたらしくて、それを女の子が懲らしめたせいで閉店しちゃったんだって~」
「・・・あぁ。そうなのか・・・」
モカがなんか落ち込んでいたから話を聞いたが、その話で思い浮かんだのは湊先輩の一件。
あの後、おかわりしたチャレンジメニューを店長の前で完食した挙句、それを何杯もおかわりしてその悉くを完食してみせた。
再び店長が癇癪を起こしそうになっていたが周囲の客が最初のますき達の面白半分で動画を生配信していたのだ。
しかも、配信が始まったのはちょうどますき達の賞金の件からだったらしく、完全に逃げ場を失った店長は暴れ出しそうだったのを他の客と一緒に止め、他の店員も店長に不満があったらしく店長が止めても湊先輩にラーメンを出し続けて、気が付けば店の在庫全てを食い尽くしていたのだった。
在庫がなくなったと聞いた途端にますきがラーメンの器を数え始めて、満面の笑みを浮かべながら
「ひーふーみーよー・・・・・・じゃあ、言った通り通常の倍額の賞金っすね!!出さなくてもいいっすけど動画も残ってるから、それしたら信用がた落ちっすね!!」
と無慈悲に店長に言い放つが、店長がそれでもいちゃもんをつけ始めるとバイトが店長の宣言通りに倍額の賞金と店の奥の金庫から引っ張り出して友希那に渡しているのをみて店長が崩れ落ちていたが、アタシ達はそのまま自分たちの分の代金を払って店から逃げてきた。
そんな事を思い出していたら、後ろの方から声が聞こえてくる。
「ほら友希那も紗夜も!!あれだけ食べたんだからもっと運動しろー!!走れーっ!!」
「「うっ・・・」」
「2人とも!!ウエストがきつくなって燐子に衣装直しを頼んだのは知ってるんだからね!!」
「痛っ・・・リサ・・・やめ・・・」
「ほら!!イヴから借りてきた竹刀で叩かれたくないならもっとしっかり走る!!」
「どうして湊さんにだけ・・・」
「紗夜にはビシバシいかない!!喜ばすだけだから!!紗夜は痩せるまでポテト禁止だからね!!」
「そんなっ・・・!!」
振り返るとリサさんが竹刀を片手に湊先輩と紗夜さんを追いかけまわしていた。
ダイエットのために走ってるみたいだけど、リサさんが遅れた湊先輩の尻を竹刀で叩き、それを熱い視線を送っていた紗夜さんなんて見たくなかったよ・・・
残念なものを見る様な視線を送っていたアタシの存在に湊先輩は気が付いたのか助けを乞うような視線を向けてくるが、アタシは即座にその視線から目をそらしてから逃げるようにして歩き出す。
「あーリサさん達だ~。ってトモちん?」
「モカ、あれは気にしたらダメな奴だ・・・とりあえず蘭達が待ってるから行こうぜ!!」
「・・・どゆこと?」
モカがアタシに聞いてくるが、それをスルーして蘭達が待っている場所まで向かうのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
以下ネタ説明
53
不意に思い浮かんだ大食いチャレンジ
店員のいちゃもんは実体験()
なお友希那さんは全てをひっくり返した模様
後1回挟んで最後のスイッチ解説をしますが・・・
誰が出るかはアンケートにしましょうか・・・
ヒント1・姉妹の共演はありえません。
ヒント2・幼馴染同士の共演もありえません
ヒント()・6周年