バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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皆さん。おはこんばんちは
ふわっふわのハロハピ篇スタートです・・・()

ドウナルンダロウナー


ハロー、ハッピーワールド!篇3-牛・熊・相・搏
牛・熊・相・搏-1 アンシンカブル ビジター


 

「ふんぬ~!!」

 

商店街での事件が終わって土曜日の朝方に商店街には荷物を抱えた少女の何とも気の抜けた声が響いていた。

その声の主は荷物を運んでいるが、彼女の前にいる人物たちへと視線を向けていた。

 

「巴~!!弦太朗くんも手伝ってよ~!!」

 

 

 

「今はこれ以上は持てねぇよ・・・」

 

「ほらひまり。あと少しだぞ~」

 

しかし、彼らも大量の荷物を抱えているのでどちらもひまりに手を貸すことが出来ない。

そんな状況でひまりは不満そうな表情を浮かべるが、巴がそんなひまりを説得しようと声をかけていた。

 

「壊れちゃった商店街の為に如月もこうやってるんだから、あたし達が頑張んないでどうするんだよ」

 

「でも、これすっごい重いんだよ~!!蘭達もいないし・・・!!」

 

「仕方ないだろ。空いてるのアタシ達だけなんだから」

 

「確か、蘭が華道の稽古で・・・モカとつぐがバイトだろ?」

 

「あぁ、だから空いてるのはアタシ達だけなんだよ」

 

「でも、巴は大丈夫なのか?」

 

「アタシ?あぁ、商店街のみんなは分かってくれたからな。それに学校の方は蘭達もいるし、日菜先輩達や薫先輩がみんなに話してくれてるおかげで少しずつ分かってくれてるからな」

 

弦太朗の疑問に巴は笑みを浮かべて答える。

そんな彼女に安心した弦太朗は荷物を持ち直して気合いを入れ直す。

 

しかし、その後ろではひまりが荷物の重さに文句を言っていたが、ここで巴があることを思い出して呟いた。

 

 

 

「そういえば如月、手伝い終わったらつぐが店でケーキ出してくれるってよ」

 

「マジか?」

 

「ケーキ!!うん!!2人とも早く行こ!!」

 

 

 

「ひまりには出すって言ってなかったんだけど・・・」

 

「つぐの事だからみんなの分はあるだろ?」

 

文句を言っていたひまりだったが、巴が言った一言に釣られて彼女はキビキビとした様子で動き出した。

そんな様子に巴は呆れた視線を向けながらその後に続いていくが、荷物を運ぶ最中にひまりがあることを思い出していた。

 

 

 

「そう言えばバンドリの予選って今日が最終日なんだよね?」

 

「だな。あこのやつ気合い入ってたからな。そう言えば如月は誰かのライブに行かなくていいのか?」

 

「あ~・・・それなんだけどよ・・・」

 

「?何かあったの・・・?」

 

巴の質問に弦太朗が罰の悪そうな表情を浮かべていた。

その事にひまりが追及すると弦太朗は彼女達に言われたことをそのまま彼女達に伝えることにした。

 

 

「実は行こうとはしたんだけど・・・「ライブに来ないでくれ」って言われちまってな・・・」

 

「えぇ!?みんながそんなこと言うわけないよ~!!」

 

「アタシもそう思うけど・・・。他には何て言われたんだよ」

 

流石に納得がいかない様子の2人に弦太朗が言われたことをそのまま話し出す。

 

 

 

「誰のを見に行くか悩んでたらよ。チュチュの野郎が、ライブハウスじゃなくて決勝の武道館まで楽しみにしてろって言ってきて。それを香澄とか友希那に言ったら全く同じこと言ってきてよ・・・」

 

「見せるなら最高の舞台で・・・ってことか・・・熱いな!!」

 

「折角ならおっきいステージで見てもらいたいもんね!!私達のステージに来れないのは残念だけど・・・」

 

「悪いな・・・」

 

「先に約束してたんだったら仕方ないよ!!ほら早く行こ!!」

 

弦太朗の言葉に納得したの様子の2人はそのまま商店街の手伝いに戻り、気がつけばあっという間に時間は過ぎていた。

 

「やっと終わった~!!」

 

「アタシ達が出来るのはここまでだな・・・」

 

「でも、2人が変身したらすぐ終わったんじゃない?」

 

「あれをそんなにポンポン使ったらダメだろ・・・。そんなことよりつぐの店に行ってケーキでも食いに行こうぜ!!」

 

「そうだよ!!早くつぐの所に行こーよ!!」

 

「でもひまり、太るぞ?」

 

「巴~!!でも、今日は沢山動いたから大丈夫・・・!!ってあれは・・・」

 

巴が先頭に立って羽沢珈琲店へと向かおうとすると、商店街の入り口に見知った顔が立っていた。

そこにいた彼女の様子は彼らにはどこか不自然に映っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「花音じゃねぇか・・・でも、なんでキョロキョロしてるんだ・・・?」

 

彼女達の視線の先にいたのは花音。

しかし、目の前の彼女は異常に周囲をキョロキョロと見まわしていた。

 

「迷子・・・じゃないよな・・・?」

 

「流石に違うだろ・・・。商店街だったら花音さんもよく来るんだから、目的の店位すぐにわかるだろ・・・」

 

「もう!!そんなの呼べば分かるよ!!お~い!!花音さ~ん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

「って無視!?」

 

「もしかして・・・聞こえてねぇのか・・・?」

 

「いや、ひまりのあの声で聞こえてないってことはないだろ・・・きっと花音さん考え事でも・・・ってキョロキョロしててそれはないか・・・」

 

「こうなったら直接行こっ!!」

 

ひまりの言葉に花音はまさかの無視に弦太朗と巴は驚いていたが、そんな態度を見せていた花音にひまりはズンズンと音がしそうな足取りで歩み寄っていく。

 

 

「・・・花音さん!!」

 

「えっ・・・」

 

「もう!!さっき呼んだのに無視なんて酷いですよ~!!」

 

「よぉ、花音。何してんだ?」

 

「そういえば今日は千聖さんと出掛けるって言ってませんでしたっけ?」

 

 

 

「えっと・・・その・・・」

 

「・・・花音!!ここにいたのね・・・!!連絡もないから心配したのよ!!」

 

「千聖か!!」

 

彼らの問いに目の前の花音は狼狽え始めると、このタイミングで彼女を探していた千聖が彼らの前に現れた。

 

「やっぱり迷子だったのか・・・?」

 

「カフェに行こうって約束して、それで待ち合わせ場所に来なかったから探してたのよ・・・」

 

「そうだったのか・・・」

 

「もう・・・折角商店街に来たんだから、今日はつぐみちゃんのお店でいいかしら・・・?」

 

「あの・・・えっと・・・」

 

「花音・・・?」

 

「えっと・・・千聖・・・さん・・・?」

 

 

 

「えっ・・・?」

 

「「「はぁ・・・!?」」」

 

「えっと・・・あの・・・?どうかしましたか・・・?」

 

「すいません。ちょっと待ってくださいね」

 

「えっ・・・?はい・・・」

 

千聖の言葉に花音が答えた。

しかし、千聖は花音に「さん」付けで呼ばれたことに千聖は口を開けて呆然としてしまい、他の面々も驚きを隠せなかった。

この状況に目の前の花音は戸惑ってしまうが、そんな中で巴は千聖を回収して彼女から少し離れたところに移動して小声で話し始める。

 

「なぁ・・・花音さんだけど・・・なんかおかしくないか?」

 

「そうだよね・・・普段と千聖さんの呼び方も違うし・・・。千聖さん・・・」

 

「・・・」

 

「ダメそうだな・・・」

 

「白鷺さんが花音さんに何かした・・・ってのはないよな・・・。何かしても白鷺さんだったらすぐに謝ったりするだろう・・・そうなると・・・」

 

「前みたいに操られて・・・って訳じゃなさそうだけど・・・弦太朗くんは他に心当たりはある・・・?」

 

「あるな・・・1人が2人に分裂するってのが・・・」

 

「それか?」

 

「分かんねぇけど・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「あの・・・?どうかしましたか・・・?」

 

「花音さん!?いえ!!なんでもないです!!」

 

「そうですか・・・?急に集まって話し始めてたので・・・」

 

話合っていた彼らだったが、流石に花音が気になって彼女達に声をかけるとそこで会議は中断されてしまった。

結論が出せずにどうすればいいか分からない状況になってしまったが、ここで千聖が復活したが、彼女の目が明らかにおかしい。

そんな千聖を止めようと考えたが、行動に移す間もなく千聖は花音の肩を掴んでいた。

 

「あなたどうしちゃったのよ~!!急にさんなんて呼ぶなんて~!!」

 

「えっと・・・あの・・・!!」

 

「具合でも悪いの!?それとも何か変な物でも食べた?・・・もしかして・・・」

 

「だから・・・その・・・話を・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんなこんな所で何やってるんですか・・・?」

 

「「「美咲(ちゃん)!!」」」

 

「あっ・・・!!」

 

 

 

混乱している千聖に困惑する弦太朗達と花音。

そんな収拾がつかなくなってしまったこのタイミングで美咲が呆れながら姿を見せると、弦太朗達と一緒に花音の表情が一気に明るいものに変わっていく。

しかし、未だに千聖は慌てた様子から戻ることはなかった。

 

「美咲ちゃん!!花音が変なのよ!!」

 

「はい・・・?花音さんが・・・変?」

 

「もしかしてあなた・・・!!花音の偽物ね・・・!?」

 

「いやいや、白鷺先輩の方がよっぽど変ですって・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助けてください~美咲”さん”・・・!!」

 

「美咲”さん”・・・?んっ・・・?えっ?はぁ!?」

 

「おい!!今度は美咲かよ!?」

 

「美咲ちゃん!!落ち着いて~!!」

 

「はっ!?」

 

花音が美咲へと助けを求めるが、今度はその声を聞いた美咲が慌てだすと弦太朗とひまりが声をかけるとその声で一気に美咲は我に返った。

 

「まずい・・・!!みんなで白鷺先輩を花音さんから引き剥がしてください!!」

 

「よく分かんねぇけど・・・任せろ!!」

 

「ちょっと弦太朗!!離しなさい!!私は花音に話が・・・!!」

 

「白鷺さんの方がとりあえず落ち着いてくださいよ・・・」

 

 

 

 

 

「助かりました・・・」

 

「あ~・・・いえ、こっちの方がご迷惑を・・・。それでいつこっちに来たんですか?」

 

「昨日です。お父様がこちらに来る予定があったんですが。私がみんなに会いたいから無理を言って着いてきたんです」

 

「あはは・・・それでここを歩いてたら花音さんを間違えられたと・・・」

 

「そうなんです・・・。周りにはこころさんの家の方がついてくれてたんですが・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「もしかして花音のそっくりさん・・・?」

 

「みたいだけど・・・似すぎてわかんないよ・・・!!」

 

弦太朗が花音?から千聖を引き剥がすとそれと入れ替わる様に美咲が歩み寄って話し始める。

それを傍から聞いていた彼らはようやく目の前の彼女が花音ではないと理解し始めるが、彼らが気になったのは目の前の彼女と美咲の関係性だった。

 

「あの・・・」

 

「えっと、私・・・ハロハピとこの人は知り合いでして・・・」

 

「はい。皆さんとはお友達です」

 

「それは・・・いいんだけどよ・・・」

 

「それでそこの花音モドキは誰なのよ~!!」

 

「だから千聖さんは落ち着いてくださいよ~!!」

 

 

 

 

 

「どうしよう・・・」

 

「美咲さんのお友達なんですよね?」

 

「まぁ・・・一応・・・?」

 

「でしたら大丈夫ですよ」

 

「分かりました・・・」

 

彼女の言葉を聞いて美咲は覚悟を決めて弦太朗達に彼女の事を話し出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この人は二コリーナさんって言って・・・物凄く簡潔に言うとある国のお姫様です」

 

「えっ?」

 

「はっ?」

 

「美咲。マジで言ってるのか?」

 

「如月先輩。マジです・・・」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

美咲がこんなくだらない冗談など言うはずもなく、本当にお姫様を何気ない態度で紹介している美咲に、された側は余りの衝撃に言葉を完全に失ってしまった。

しかし、こんな状況で遂に紹介された側が動いた。

 

 

 

 

「花音がお姫様・・・?あばばばばばばb・・・!!」

 

「うおっ!?千聖!?」

 

「千聖さんが壊れた!?」

 

「しっかりしてください!!とりあえずつぐんとこだ!!」

 

 

 

「ふふっ。楽しいお友達ですね・・・」

 

「あはは・・・とりあえず、こころやみんなには連絡しますから・・・それまでは近くの喫茶店で待ってましょうか?珈琲とデザートはおすすめですよ?」

 

「わかりました。行きましょう」

 

目の前で慌てふためく少女達を目に花音に似た少女は美咲に提案を聞いて笑みを浮かべて答えるのだった。

 

 





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二コリーナさんってだぁれ?
ハロハピのバンドストーリー3章に出てくる花音そっくりのお姫様。
イベスト”旅立つ人へ”にも登場してる模様
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