そこまでの間がしっくりこなくて難産です。
ってことで投稿です。
「「「ふっ・・・普通だ・・・!!」」」
「いきなり失礼じゃないか・・・?大方、弦太朗と似たようなのを想像していたんだろうが・・・。美竹は説明してないのか?」
一同が最後の1人を見て思わず思ったことがそのまま口に出てしまう。
その言葉を聞いた本人は怪訝そうな表情を向けてから、この中で唯一面識があった蘭へと視線を向けると向けられた彼女も呆れたような表情で答え始めた。
「えっと、説明しようとはしてたんですけど・・・。朔田さんの話をしたら収拾が・・・」
「そうか。それはすまなかったな・・・。」
「いえ、悪いのはこっちですから」
「それはいいが、どこまで知ってるんだ?」
「・・・とりあえず、弦太朗についてはあのお姫様以外はみんな知ってます。朔田さんの方は・・・」
驚いている彼女達を他所に蘭だけは普通に対応し始め、その際に賢吾も皆がどこまで知っているのかを改めて確認し直していたが、ひまりが空気を読まずに蘭に声を挙げていた。
「ちょっと蘭!!その人が弦太朗くんの友達なの!?いつ会ったの!?」
「えっと・・・弦太朗の家にいた時にだけど・・・?」
「今日は弦太朗に呼ばれた時に予定が空いてたのもあるが、一番の目的は・・・」
そう言って彼は集まっている少女達の中にいた目的の人物へと警戒心をむき出しで視線を向けていた。
「トモちん~?見られてるよ~?」
「アタシ・・・?」
「おねーちゃん?何かしたの?」
「いや何も・・・ってそうか・・・。”これ”ですよね?」
「・・・理解が早くて助かる」
賢吾がこの場に現れたのは弦太朗に連れてこられたというのもあるが、一番は自身の目でこの街に出回っているスイッチを調べること。
それを理解した巴は制服の上からポケットに入っているスイッチを軽く叩いて、それがあることを賢吾に示すと彼女はそのままポケットから手を離して頭の後ろに手を組んでみせる。
「友達が襲われたりしない限りは使うつもりはないんで」
「話だけは聞いていたが・・・本当に影響がないのか・・・?」
「その話は後にしませんか?2人から警戒され続けるのはちょっと・・・」
「そうだな・・・。それにしても・・・」
巴の提案を呑むと賢吾は流星を一瞥して2人は警戒を解くと、今度は別のもの視線が向けられていた。
「どうしてフードロイド達がこんな個性的になっているんだ・・・?朔田、君は知ってるか?」
「いや、天校で見た時もそれなりに個性的なものはあったが・・・更に磨きがかかってるな・・・。弦太朗は・・・いや、何か出来る訳はないしな・・・」
「まぁ、俺も使ってるだけだしな・・・」
「弦太朗。あなた、さりげなく馬鹿にされてるわよ・・・」
「でも、弦太朗くんがこれに何かするようなのは出来ないと思いますよ・・・?」
「そうだよね?先輩だもんね?」
「そうっすね!!如月さんですもんね!!」
「それじゃ、みんなで船に乗りましょう!!出港よ~!!」
「「「お~!!」」」
「ゲンちゃん先輩のお友達の話は船の中で聞こ~!!」
弦太朗の友人たちの言葉に千聖は思わずツッコミを入れるが、その2人の言葉にりみ達が同意を示すと何とも言えない冷たい空気が流れ始める。
しかし、この状況でこころが空気をぶち壊すと一同は船に乗り込んでいくが、見た目同様に船内も現実離れした豪華さに大半のメンバーが目を疑っていた。
「すっげー!!」
「一体・・・どうなってるんだ・・・!!」
「弦太朗も朔田も少しは落ち着け・・・と言いたいが、これは・・・」
「あーこころの事は気にしたら負けですからね・・・」
「月の部室や、宇宙船に乗り込んだことある方が驚きですからね?」
「有咲・・・お前、何で変な口調使ってんだ?」
「うっせー!!あっ・・・」
驚いていた男性陣に美咲と有咲が宥めるが、お嬢様口調の有咲の擬態は弦太朗によって速攻で剥がされてしまうとそんな光景に既視感を覚えた流星たちは笑みを浮かべていた。
有咲は顔を背けてしまい、そんな彼女を他所に食堂と思われる場所まで案内されるがそこにいたのは弦太朗達にとって予想外の人物たちだった。
「あっ!!あっちゃん!!まりなさん!!」
「ちょっとおねーちゃん!!いきなり抱き着かないで!!」
「あっ!!みんな!!それに如月くんも来たんだ!!」
「なんで2人はここに・・・?それにまりなさんはバンドリの準備をしなくてもいいのかしら?」
「あはは~・・・巴ちゃんがいたからなんとかなったんだけど、周りに昨日の事を話したら無理やり休みにされちゃって・・・」
「それに、もう出来ることはやっちゃってボランティアの方もやることなかったら声をかけられて、お手伝いを・・・」
「そう・・・」
明日香はともかく、まりなに至ってはバンドリの決勝に向けての準備があるはずにもかかわらず、こんな
所にいる事を友希那が質問するが、困ったような表情で答えるまりなに続くように明日香も答えていた。
それに納得したのか友希那は言葉を止めるが、すかさずチュチュがまりなに声をかける。
「マリナ、あなた予選の結果を知ってるなら教えなさいよ」
「ちょっとチュチュ様!?」
「それはちょっと無理を言いすぎでは?」
「サヨ、決勝争いはここの3バンドでほぼ決まりよ。それに結果も分からないのにおちおち楽しめないわよ。数時間後には結果が出るのだから今聞いても変わらないわよ」
チュチュの言い分も分かると言った様子で大半のガールズバンドの面々はまりなに視線を向けると、彼女はため息をついて語った。
「まりなさん!!それでどこなんですか・・・!!」
「本当はダメなんだけど。決勝出るのはこの3バンドの~・・・」
「まりなさん!!私達以外にもいるんですからこれ以上はダメですよ。それにもう船出ちゃってますから帰れませんよ・・・?」
「What's!?」
香澄を先頭にまりなに迫っていくが、そこにすかさず明日香が割り込んで止めに入る。
その行動に香澄は不満そうに唇を尖らせるが、まりなは明日香の言葉を聞いてなんとか踏みとどまっていた。
「あっ・・・そうだった!!今ここにいないけど美子ちゃんもいるんだった・・・!!」
「店長もいるんですか!?」
「そうよ~。それはいいんだけど・・・後ろのお客さんを放置しちゃダメじゃないかな~?」
まりなの言葉にロックが驚くが、彼女はそっと彼女達の後ろに置いてけぼりを食らっていた本日の主役や弦太朗達に視線を向けて固まってしまう。
「ふふっ・・・楽しそうですね・・・」
「だな!!」
「いや、その考えにはならないだろ・・・」
「それじゃ!!二コリーナの歓迎会を始めるわよ!!そういえば、弦太朗のお友達と二コリーナの自己紹介がまだだったわね!!」
「あっ!!そう言えばそうだねこころん!!」
「儚い・・・」
「そうだよゲンちゃん!!流星さんは知ってるけど!!もう1人の人は・・・?」
「何で君の周りはこう・・・」
「「あぁ・・・うちのバカ共がスイマセン・・・!!」」
「「「・・・・・・」」」
こころのせいで再び話題が変わったことに賢吾は呆れた表情を浮かべてしまい、それを見て有咲と美咲は全く同じ言葉を賢吾に言い放つと、3人は何故か見つめ合っていた。
「「(あぁ・・・この人も如月(先輩)達に・・・)」」
「(弦太朗だけじゃなくて他の友達に・・・)」
「「「振り回されてるのか・・・」」」
「どうしたんだ・・・賢吾の奴・・・?」
「ミサキさん達が視線だけで会話しています・・・」
「あれが三角関係・・・チュチュ様にはまだ早いです~!!」
「ん~?三角関係・・・とは違うかな~・・・どっちかって言えば、被害者の会・・・?」
「リサ姉どういうこと・・・?」
「Roseliaでいうアタシってことかな~」
「流星さん、大丈夫ですか?」
「瑠唯ちゃん大丈夫だよ。理解が追い付かなくて頭が痛くなってきただけだから・・・」
完全にこころ達のペースに呑まれてしまい、再び船内は混沌とした空気になりながらも二コリーナの歓迎会と言う名目のパーティーは幕を開けたのだった。
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