これは・・・ラスボスの風格ですねぇ・・・!!
変身を完了したフォーゼはいつも通りの声を挙げようとポーズを取ろうとしたその瞬間、フォーゼ目掛けてジェミニは武器であるカードを投げつけるが、彼はそれに構う様な素振りすら見せなかった。
「隙だらけだよ!!」
「如月!!」
「アブナイ!!」
「マジで・・・?」
「弦太朗くんなら大丈夫だよ・・・!!」
周囲からは彼へ無遭って叫ぶ声が聞こえるが、その声も虚しくフォーゼは爆炎に包まれてしまい彼女達は声を挙げてしまう。
しかし、りみだけは彼なら大丈夫と確信しており、その予想通りにフォーゼはスイッチを起動しながら爆炎の中から飛び出してくる。
――コズミックON――――――――
「みんなの絆で宇宙を掴む!!」
フォーゼはコズミックへと変身して、そのまま生成したソードで斬りかかるが、ジェミニはそれを容易く回避されるが、それでもかまわずフォーゼはソードで斬りかかり続けていた。
「ゲンちゃん凄い!!あんな怪我しててもこんなに動けるんだね!!」
「ダチの前でかっこ悪いとこ見せるわけにはいかねぇからな!!」
「じゃあ、こんなのはどうか・・・いったぁ!!」
攻めてかかるフォーゼを見てジェミニはダスタードを出そうと、フォーゼから距離を取ろうとした後ろを見ることなくそのまま飛ぶがその先でジェミニは何かにぶつかる感覚を覚えるとジェミニはゆっくりと後ろを振り返る。
「たしかこうだっけか・・・?つ~かまえたっ・・・!!」
「きゃあ!!」
ジェミニが飛んだ先でぶつかったのはいたのは巴。
巴は先ほどの言われた言葉をそっくりそのまま返すとジェミニの胸倉をつかんでバランスを崩していた。
「・・・2人とも!!行くぞ!!」
「はいはい・・・」
「行きます!!」
「「「せーの!!」」」
「うわぁ!?」
バランスが崩れたジェミニに向かって巴達は3人で体当りを見舞う。
流石のジェミニも雨で濡れた地面と3人の同時の体当りの勢いに負けて後ずさると、そこにはソードを構えたフォーゼが待ち構えていた。
「よっしゃ!!」
「・・・・・・いったぁあああい!!」
フォーゼの攻撃が直撃したジェミニは痛がるような素振りを見せるが、フォーゼは一瞬だけ動きが止まるが、先ほどの戦闘を思い出して再びソードで切りつけていく。
「痛いよぉ!!助けてりみりん・・・!!」
「りみ!!」
「えっと・・・」
「りみりん・・・!!私達・・・友達でしょ・・・!!」
「っ・・・!!」
ジェミニはあろうことかりみに向かって助けを求め始める。
流石のりみも香澄と全く同じ声で助けを求められたのとフォーゼの言葉に彼女は頭を抱えるが、その後にジェミニが放った言葉が彼女に琴線に触れてしまった。
「香澄ちゃんが傷つけられるのはつらい・・・」
「りみりん・・・!!」
「せやけど、香澄ちゃんはみんなを傷つけるようなことせえへん・・・!!うちらはほんまの香澄ちゃんと一緒にライブがしたいさかい・・・。うちは香澄ちゃんのせいにして悪いことするあんたが許されへんよ・・・!!」
「うそっ・・・?なんで・・・!?」
「くらえ・・・っ!!」
「きゃあ!!」
ジェミニが持つ香澄の記憶ではりみは助けを求められた時にはいつも助けてくれていたが返ってきたのはハッキリとした拒絶の言葉。
その言葉にジェミニは戸惑いを隠せずに狼狽えているとそこにすかさずフォーゼが再び切り込んでくる。
「私は本物になるの・・・!!あっちが偽物になるんだよ・・・!!」
「ふざけたこと言わんといて!!」
「私はそんなりみりんは知らない!!・・・このりみりんは偽物だね!!だったら・・・消えちゃえ!!」
「リミさん!!」
ジェミニは子供が癇癪を起こしたかのような態度を見せたと思えば、途端に攻撃の目標をり
みへと切り替えてカードを投げつけるが、すかさず彼女の元へイヴが駆け出すとその腕を掴んで走り出すと、カードは虚しく宙を切っていく。
「なんで!!私が香澄なの!!私が・・・」
「うるせぇんだよ!!」
「巴ちゃん・・・!!」
「アタシが知ってる香澄はな!!お前みたいに自分勝手なことしねぇんだよ!!」
「まぁ・・・こころと一緒になって訳わかんないこともするけど・・・。悪気があってやってる訳じゃないからね・・・」
「そうです!!カスミさんはあなたと違っていい人です!!」
「煩い!!煩い!!うるさーい!!」
周囲の言葉にジェミニは半狂乱になり、超新星で分身を作ると即座にフォーゼに突っ込ませるが、その分身はフォーゼによって両断されて爆発を起こすが、フォーゼはその爆発をソードで振り払うとジェミニを睨みつけて叫んでいた。
「だから、これで決めるぜ!!ジェミニ!!」
「やだ!!ヤダ!!消えたくない!!」
「今更、ニンジャ共に構うかよ!!」
終わりを悟ったジェミニはそのままダスタードを出して壁にしようとするが、ダスタードの壁は巴達によって穴が開いた。
「リミさんのことはお任せあれ!!」
「あぁ!!若宮さんも私も怪我してるんだから・・・無茶しない!!」
「こいつらは任せろ!!如月、行け!!」
「弦太朗くん!!」
「おう!!抜いて・・・挿す!!」
―――リミットブレイク―――
「ライダー超銀河 ・・・!!」
彼女達の言葉に答えるようにフォーゼはドライバーのスイッチをソードに装填すると、ソードからの音声が響くとそのままフォーゼは巴達が開けた穴を通ってジェミニへ肉薄してソードを振りかぶったその時―――
「「「きゃああああ!!」」」
「「「うわぁあああ!!」」」
ソードがジェミニに当たる直前に、ジェミニも巻き込んだ爆発が起こり、その場にいた彼らは叫び声を上げながら爆風によって吹き飛ばされると、フォーゼはジェミニよりもその場にいたりみ達に無事を確認し始めていた。
「みんな!?無事か!?」
「うん・・・!!」
「なんとか生きてますよ・・・」
「ってぇ・・・なんの爆発だ!?」
「良かったです・・・みなさん!!あれを見てください!!」
イヴが何かを見つけると、全員がその指差す方へ視線を向けると―――
「あの偽物?と一緒にいるの何・・・?」
「見たことない奴だな・・・」
彼女達の視線の先にいたのはジェミニと彼女達が見たことないゾディアーツ。
しかし、りみはその姿からその正体の予想がついてしまい、フォーゼへと視線を向けていた。
「弦太朗くん・・・あの腕についてる奴・・・あれってもしかして・・・」
「いて座・・・!!」
ジェミニと一緒に立っていた天校で最後に倒したゾディアーツの王であったサジタリウス。
思わぬ敵の登場にフォーゼは身構えるが、サジタリウスはそのままジェミニへと視線を向けていた。
「何やってんだい。帰るよ」
「はーい。オ・・・」
「やめな・・・!!」
「この野郎!!待ちやがれ・・・!!」
サジタリウスはジェミニが何か言おうとしたのを遮ると地面へ向けて矢を放ち、爆発によってフォーゼ達から視界を奪う。
しかし、フォーゼは立ち上がってそのまま2体がいた方向へと走り出すが、走り出したその先には誰も姿も無かった。
「いて座までいるのか・・・」
「弦太朗くん・・・」
「心配すんなって!!でも、少し休みてぇな・・・」
「蔵に戻ろっか・・・。みんなも・・・」
「あぁ・・・うん。話も聞きたいし・・・とりあえずまりなさん達も呼んだ方が・・・」
「私がマリナさん達を呼んできます!!」
「そうだな・・・。つぐに押し付けたスイッチも返してもらわないとな」
新たな敵の出現に驚きを隠せない彼女達だったが、とりあえず今の戦いが終わったと感じると疲れた表情を浮かべるのだった。
フォーゼ達から逃げてきたゾディアーツ達。
サジタリウスはそのままジェミニに視線を向けると、ジェミニはそのままスイッチを切って香澄の姿に戻ったことに呆れた様子を見せていた。
「今のあんたに消えられたら困るんだよ」
「やっぱりオ―――」
「やめな!!バカタレ!!・・・それとあんたに預けてたもん返しな」
「・・・はーい」
ジェミニは何かを言おうとするがサジタリウスによって遮れると、言われるがままジェミニは自身のではないスイッチをサジタリウスに渡すとそれを受け取ったサジタリウスはジェミニに指示を出す。
「明日までに、もう1人のあんたをなんとかしな・・・その後にあんたにはやってもらうことがあるからね」
「はーい。それじゃーねー」
指示を聞いたジェミニは香澄の姿でそのまま姿を消す。
それを見送ったサジタリウスは自身のスイッチを押して人間の姿に戻っていくと、杖と突きながら街の雑踏に紛れていくのだった。
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