なんで巴のスイッチはぶっ壊れたんでしょうねぇ・・・?
どうせ大した理由じゃないんでしょ?()
「何回来ても、デカくて慣れねぇな・・・」
「如月先輩。いい加減慣れたほうが楽になりますよ・・・。まぁ、慣れるのもどうかと思いますけど・・・」
「それにしても・・・普段からしたら考えられないくらい静かだよね・・・」
「あのこころ達ですら静かにしてますからね・・・」
「遅くなりました~!!ってあっちゃ~・・・」
「桐ヶ谷さん。少しは静かにしたらどうかしら?」
「遅れてしまって申し訳ありません・・・!!チュチュ様の準備に手間取ってしまいまして・・・!!」
「遅くなった・・・ってロック達はまだなの?」
「レイ、そう言えば・・・まだ来てねぇな・・・。ってそれに有咲も消えてんな・・・」
屋敷についた一行は一室に通されるが、未だにこの部屋の豪華さになれない弦太朗へ美咲は諦めの表情を浮かべながら語りかける横で、花音は考えられないほど静まり返っている部屋の状況に困惑している中で、モニカやRASの面々までが集まる中で未だに羽丘の面々が姿を見せないことにこの場にいた全員が不思議そうにしていたその時、最後の面々が部屋の扉を開いていた。
「やぁ、子猫ちゃん達」
「どうやら私達が最後の様ね・・・」
「湊さんの言う通りみたいですね・・・」
「その・・・悪い・・・。遅くなっちまったな・・・」
ようやく羽丘の面々が現れると、部屋の中にいた皆は巴へと視線を向けると、彼女は最後尾で申し訳なさそうな表情を浮かべていたが、その右拳に血の滲んだ包帯を巻いているのに気が付いて一部の面々は驚きを隠せなかった。
「トモエさん!!その手はどうしたんですか!?」
「そうっすよ!!それに何がどうなって・・・!!」
「桐ヶ谷さん。少し落ち着いたらどうかしら?」
「そうだよ透子ちゃん・・・1回話を聞いた方が・・・」
「イヴちゃん。気持ちは分かるけど落ち着きなって~・・・」
「日菜さんみたいに・・・とは言いませんが・・・」
「ルイとシロがそう言うなら・・・」
「申し訳ありません・・・」
「席外して悪かったな」
「有咲?いつの間に・・・」
「さっきだよ。・・・それで巴さん、そっちで何があったんだ?」
驚いていた面々は即座に黙らせられると、その中でいつの間にか部屋に戻ってきていた有咲は羽丘で起こった件についてに話がかわると、巴は苦々しい表情を浮かべて語り始めた。
「何って、オーナーが変身した奴に学校で襲われたんだよ。「スイッチを渡せ」って言ってきてな・・・」
「まさか・・・みんなの前で変身したのか!?」
「最初はそうしようと思ったんだけど、つぐが止めたからしてない・・・。でも、そしたらアタシに向かって攻撃してきてな」
「もしかして!!トモちんやられちゃってそうなったの・・・?」
「はぐみ・・・やられたって言うか・・・その・・・」
オーナーが巴のスイッチを標的に攻撃してきた。
それで怪我をしたと思ったはぐみに心配される巴はバツの悪そうにし始めると、ここで何食わぬ顔をした日菜が巴に代わって結果を語っていた。
「えっとね~!!私も見てたんだけど。巴ちゃんはね!!そのままオーナーに向かって走って顔を殴りつけたんだけど。そしたら巴ちゃんの手から血がダラダラ~って出たと思ったらオーナーが帰っちゃったよ!!」
日菜が起こった出来事を物凄く簡潔に纏めると、全員が言葉を失っていたがなんとか紗夜が再起動して声をあげていた。
「まさかだけど・・・巴さん・・・自分で握りつぶしたのかしら・・・?」
「紗夜さん・・・まぁ・・・その・・・その通りって言うか・・・」
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
スイッチを握りつぶした―――
その事実に皆が再び言葉を失ってしまうが、それを見て咄嗟に巴は言い訳を始めていた。
「でもよ!!オーナーに奪われるよりマシだろ!?・・・それに、あれはない方がいいって言ってぶっ壊すつもりだったんだから。それが早くなったってだけで・・・!!」
「まぁ、トモエの言う通りだけど・・・。流石にないわ・・・」
「うっ・・・!!」
「・・・巴さんの話が終わったんならこっちの話をしていいか?」
しかし、その言い訳もチュチュによってバッサリ切り捨てられてしまい彼女は苦々しい表情を浮かべているのを他所に話が終わったと思った有咲は次の話を始めようとしていた。
「とりあえず、悪いニュースと、とんでもなく悪いニュースがあるんだけど・・・どっちから聞く?」
「有咲。いいニュースはないの?」
「蘭ちゃん。いいニュースはないな・・・」
「だったら悪い方からにしましょう」
「友希那と同意見かな~。いきなり最悪なのを聞いちゃうと後の話が入らなそうだしね~☆ってことで、有咲よろしく~」
「リサさん。分かりました。・・・じゃあ、ハンバーガー。出てこい」
リサに言われた通りに最悪のニュースから告げようとした有咲はバガミールを呼ぶとそこから皆に見えるように画面を見せていた。
「如月の友達の歌星さんっていただろ?その人にオーナーが言ってた「東京近辺が消える」って言うのを伝えたらこいつらが集めた情報を纏めてたんだけど、東京近辺っては間違いだってよ」
「有咲先輩。広町的にはそれっていいニュースだと・・・」
「ちょっと待って・・・もしかして・・・有咲ちゃん・・・!!」
「羽沢さんが考えた通りだよ。東京近辺―――
「市ヶ谷さん・・・ちなみにどれくらい・・・なんでしょうか・・・?」
有咲の告げた言葉に息を呑む全員だったが、なんとか燐子がその中でどのくらいになるのかと言うことを聞くと、有咲は一呼吸つくとバガミールが予想被害の範囲を示した地図を表示していた。
「おいおい・・・東京湾が埋まってんぞ・・・!!」
「マスキングの言う通りだ。最低でもこの辺から大体半径50km・・・最悪の場合は―――
関東全体が消えてなくなるらしい・・・」
「ちょっとそれ本当なの!?街が消えちゃうって!!」
「上原さん。私も詳しくないから分かんないけど・・・」
「賢吾が言うなら間違いねぇ・・・!!」
「そんな・・・!!」
ひまりは信じられないといった表情だったが、有咲だけではなく弦太朗までもがその話に間違いがないと言うと、彼女の表情が曇る。
しかし、そんな中ではぐみがあることを思いついていた。
「ひーちゃん!!だったらみんなでここから逃げちゃえばいいんだよ!!こころんの家の人達が手伝ってくれればなんとかなるよ!!」
「いやいや、いきなり「街が消えるから逃げてください」なんて言っても誰も信じないでしょ・・・。はぐみだってこころが変身したのを最初は信じられなかったでしょ?」
「みーくん・・・それはそうだけど・・・!!」
「確か・・・東京だけで1000万人以上いると思いますし~周りもふくめたらもっと沢山いるはずですよ~?」
「青葉さんの言う通りっすね・・・仮に全員が移動するにしたって何十日もかかりますよ?」
「でも、時間をかけりゃ・・・!!」
弦巻の家の力があれば時間があればなんとかなる。
そう思いだした彼女達だったが―――
「ロック。残念だけどそりゃ無理だ・・・」
「有咲さん!?どうして・・・!!」
有咲はそれにNOを突き付けていたことに全員の視線が集まると、この話で彼女が言おうとした言葉を察した人物がいた。
「つまり、タイムリミットがもう分かって、全員が逃げ出せないのが分かってるってことね?」
「白鷺先輩。そうですね・・・」
「やっぱりね・・・それがとんでもなく悪いニュースってことね?・・・2週間くらいかしら・・・?」
有咲が言っていた悪いニュースとはタイムリミットがあるという事。
最悪と言っていたこともあって千聖は何となく思い浮かんだ中で一番短い時間を口にして有咲に確認を取ったが、彼女はそれを聞いて首を横に振ると静かに答えを口にした。
「―――長くても
有咲が告げた余りにも短すぎるリミットに、その場にいた誰もそれに反応することは出来なかった。
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