ってことで投稿です!!
「・・・」
弦太朗は1人で何かを考えながら通学路を歩いていたが、その顔にはいつもの様な明るい表情ではなく、何か張り詰めたような雰囲気を放っていた。
周囲の生徒は普段とは違った彼の様子に距離を空けていたが、そんな中で空気を読まずに声をかけていく勇者達がいた。
「先輩・・・?」
「よぉ・・・」
「おたえ・・・それに有咲も・・・」
弦太朗が振り返るとそこにいたのはおたえと有咲の2人。
彼女達は振り返った弦太朗の顔を見ると若干表情を強張らせながら彼に話しかけていた。
「先輩?顔が怖いよ・・・?」
「まぁ、如月がそうなる理由は分からなくもないけどな・・・。昨日の話を考えたらそうもなるだろ」
「・・・それにしたら有咲はいつも通りだな?」
「うっせぇ・・・これでもいつも通りにしようとしてるだけだよ・・・。昨日までは平気だったんだけどな・・・」
「あら!!弦太朗達だわ!!」
「ゲンちゃん先輩!!おはよー!!」
「あぁ・・・!!もう2人とも急に走らないの!!」
何とも言えない暗い空気感の3人だったが、そこへ走ってきたこころとはぐみは完全にいつも通りの様子に弦太朗達は呆気に取られていた。
「あれ?戸山さん達は?」
「あいつらは沙綾の店にパン買いに行ったよ・・・」
「それにしてもよく美咲達はいつも通りにしてられるね・・・」
「たえ!!だって、世界中を笑顔にする私達が笑顔じゃないといけないわ!!」
「それに、ゲンちゃん先輩やこころんの家の人達が頑張ってるんだからきっとなんとかなるよ!!」
「まぁ・・・それに、如月先輩や黒服さん達の事は信頼してるって言うのは私も同意見なんで・・・」
「そうだね・・・。私達の武道館もあるし」
「はぁ・・・なんかこう見ちまうと大丈夫なような気がしてきちまうな・・・」
たえは思わずハロハピがいつも通りにしていることを聞くと各々の答えに空気が和らいだが、弦太朗は若干表情が暗いままなのを見て有咲はあることを思い出していた。
「そう言えば・・・如月は今日最後だったな・・・」
「そうだな・・・。最後に挨拶を言うことになったんだけど・・・全っ然思い浮かばねぇ・・・!!」
奇しくも、彼は花咲川に生徒として通う最後の日。
事件の事もあったが、弦太朗はその事も十分に気になっていたのだった。
「学校付いたら生徒会室で考えよ・・・」
「何でおたえが生徒会室の許可出してんだよ・・・」
「この時間だったら学校着いてからでも考える時間はあるかな・・」
「待て。奥沢さん。それフラグだぞ・・・」
「はははっ・・・まさかフラグなんて、市ヶ谷さんの考えすぎ・・・」
そんな軽口を叩きながら学校まで歩いていた彼らは昇降口までたどり着き、各々が靴を履き替えてから全員で生徒会室向かい、有咲がその扉を開けると―――
「おい、ちょっと待て・・・」
「市ヶ谷さん・・・?どうし・・・なにこれ・・・」
「みんな!!」
「おはよう・・・ございます・・・」
「ふえぇ~!!」
「ゲンタロウさん!!アリサさん達もはようございます!!」
「何で全員集合してんだよ!?」
「それに黒服さんもなんで・・・!?」
「私達も連れてこられた理由が分からないのだけれど・・・。やっぱりこの人数は狭いわね・・・」
「机と椅子を退かしておいて正解でしたね」
「ちょっと待って!!何で鍵を・・・!?・・・これを私にですか・・・?ってマジかよ!?」
「有咲ちゃん・・・?どうしたの・・・?」
生徒会室には花咲川に通うガールズバンドの面々が全員集合していた。
それに戸惑いを隠せない全員だったが、黒服たちによって弦太朗達が生徒会室内に押し込められた途端に鍵を掛けられると、緊張感が室内に漂うとその中で黒服は険しい表情をサングラスで隠しながら有咲にタブレットを渡すと、それを見始めた彼女は一気に戸惑いの表情から驚きの表情へと変わっていく。
それを見たりみが有咲に声をかけると彼女は震えるような声でその疑問に答えた。
「オーナーが・・・・・・見つかった!!」
「「「「「!?」」」」」
「本当にフラグだったとは・・・」
有咲から告げられた言葉に全員が息を呑む。
リミットを告げられてからそれなりに覚悟はしていたが、オーナーが見つかったと言う知らせはそれが目の前に迫っているということを意味していた。
その衝撃に襲われていた彼女達だったが、いつの間にかバガミールが飛び出して有咲が見ていた画面をそのまま空中に投影し始める。
そのオーナーが写るその場所は一部の面々には見覚えのある光景だった。
「有咲・・・それってもしかして・・・昨日の・・・?」
「正直、画像事体は荒いけど・・・位置情報的にはそこしかねぇな・・・」
「それにあそこに置いてあるの・・・spaceから無くなってたのと一緒だよ!!」
オーナーが昨日現れた場所にいるのが分かった途端、一部の目の色が変わっていた。
そしてその中でイヴが代表するように言い放った。
「でしたら・・・」
「乗り込みましょう!!」
『『乗り込もうぜ!!』』
「その声は・・・巴さん!?」
『おねーちゃん!!巴ちゃん以外にも友希那ちゃんとかみんないるよ~!!』
『RASもロック以外は私のマンションに揃ってるわ!!』
『モニカも今学校で揃ってますよ!!』
「いつの間にビデオ通話なんて・・・」
イヴの声に合わせる様にいつの間にか始まっていたビデオ通話から巴とますきが同じ声を挙げていた。
一部はオーナーのところへと向かおうと盛り上がり始めたところに、思いもしない一言が飛び出していた。
「いや、オーナーのとこに行くのは俺だけでいい」
「ゲンタロウさん!?」
『如月!!何、言ってんだよ!!』
『そうだぜ?あたし達だってよ・・・!!』
彼女達を止めたのは弦太朗。
しかし、彼女達はその言葉が信じられないといった様子で彼を見ていたが、ここで彼の言葉に賛同する意見が上っていく。
「・・・、如月の言う通りにした方がいいかもな」
「アリサさんもですか!?」
『有咲。何でだよ!!』
『学校で姿を見られているのに、急にいなくなるのは周囲の不信感与えるだけだと思いますが?』
「市ヶ谷さんと八潮さんの言う通りです・・・。それに・・・下手にみんなで行くと、かえって邪魔になってしまうかと・・・」
『それにRASのみんな以外は学校で・・・生徒会長の2人は終業式の挨拶があるおもいますし、もしもみんなで行ったとしてその間に学校が襲われたりしたら・・・』
『でも、オーナーの目的考えたら弦太朗が戦ってる最中に他の連中が機材を使えなくしちまえばいいんじゃねぇか?』
『キング。機材を壊しちゃうんですか!?』
「ダメ!!」
「香澄・・・!?」
それぞれが思い思いの事を言い始めるこの状況で香澄がNoを突き付ける。
その言葉全員が言葉を失うが、その中で香澄は吼える。
「演奏できなくなればいいかもしれないけど・・・それじゃオーナーを助けてあげられない・・・!!」
『確かにトヤマカスミの言う通り、ここまでやってるオーナーが機材を破壊された程度で止まるとは思えないわね・・・。But何か案があるのかしら?』
香澄の言葉にチュチュは何か案があるのかと問い質すと、彼女はハッキリと自分の考えを口にした。
「届けよう・・・音楽を!!」
『『『『『・・・・・・』』』』』』
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
『香澄の言う通りだね・・・』
『そうね・・・私達はバンドマンよ?だったら戸山さんの言う通り、音楽で相手に伝えるしかないわ』
「香澄!!いいアイディアだわ!!」
「香澄ちゃん・・・!!それいいね!!」
『香澄先輩・・・凄いなぁ・・・』
『でも、香澄ちゃんらしいね』
全員が香澄の言葉に一瞬だけ言葉を失ったが、すぐに彼女達の考えは一つになり始めたのを見て、それを見た弦太朗はそんな中である提案をした。
「だったらやろうじゃねぇか・・・
ライダー部流の卒業式・・・いや卒業ライブってのをよ!!」
「「「「おぉー!!」」」」」
『『『『『おぉー!!』』』』』』
弦太朗が言ったその言葉に彼女達の想いは完全に一つに重なっていた。
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