次回こそはばっちり戦いますので許してクレボンス・・・
それぞれに出来ることをするために皆がぞろぞろと部屋から出て行く後ろを弦太朗が追いかけようとしたが―――
『ゲンちゃん、待ってよ!!』
「日菜?」
『なんでまだの話は終わってないよ!!』
「ん・・・?」
画面の向こうにいた日菜が話が終わってないと言って引き留めると、彼女が気になった彼はそのまま生徒会室へと引き返していく。
「なんだ?」
『弦太朗くん!!こういう時はみんなからのメッセージ的なのは鉄板だよ!!』
『だな!!マンガじゃよくある奴だな!!』
『上原さんと佐藤さんの言う意味が分からないのですが・・・?』
『るいるい!!こういう時は乗っておくのが普通じゃないかな~?』
『よく分からないけれど・・・。とりあえず時間も無いから手短に済ませなさい』
『んじゃ、あたし達からってことで!!』
チュチュが仕切り始めると、それに空気を読んでか読まずか透子が真っ先に名乗りを挙げていた。
『弦太朗さん!!ビシッと決めちゃってくださいよ!!んじゃ、ルイ、次な!!』
『桐ヶ谷さんもう少し考えて話を・・・如月さん、見届ける。と言っておいてこうなってしまったのは残念ですが・・・お願いします・・・』
『るいさんやみんなで待ってますから!!ね!!ましろちゃん!!』
『えっ・・・?あの・・・その・・・頑張ってください・・・!!』
『広町はそこまで心配してませんけどね~。仮面ライダーは負けるとは思ってないですからね~』
「おう。任せとけ」
『本当はもっと言いたいことはありますが、そろそろホームルームが始まる時間なので・・・』
モニカ達は弦太朗に自分の想いと伝えると早々に彼女達は通話を切ると、それに入れ替わるように別のチュチュのところに集まっていた彼女達が顔を出していた。
『最後の最後で留守番っていうのはモヤモヤすっけど・・・あたし達の分まで暴れてこいよ!!』
『ゲンタロウ!!これは私達の武道館の前座なんだから!!チャチャっと終わらせてきなさい!!』
『チュチュ様!!素直に言わないとダメですよ~!!パレオも心の底から如月さんの無事を祈ってますよ!!』
『弦太朗・・・。引っ越す前に言った「また会う」って約束を守ってくれたみたいに、みんなを守るって約束も守ってくれるって信じてるから・・・』
「あぁ!!言われなくてもダチとの約束も街も一緒に守ってやる!!」
『ふふっ・・・それじゃロック達が待ってると思うから私達はここまでかな。武道館での私達・・・楽しみにしててね』
「おう・・・!!」
『レイと弦太朗、なんか傍から見たら―――』
『マッスーさん・・・それは言っちゃ―――』
『ちょっとレイヤ!!何で勝手に締めてんのよ・・・!!締めるのはわた―――』
レイヤとの弦太朗のあまりにも通じ合っているやり取りに、ますき達はざわつく横ではチュチュが何かを言いたそうだったが、それを無視してレイヤはそのまま通話を切ると、羽丘組だけが通話に残っていた。
『なんか凄かったね・・・!!ろっか!!』
『レイヤさん・・・大人やわぁ・・・!!』
『ちょっと2人とも言う事それでいいの・・・!?』
「ん・・・?あこ達か・・・?」
RASの次に来たのは羽丘の1年組。
弦太朗はてっきりバンドごとになってくると思っていた上、訳の分からないことを言っていたことも相まって彼は首を傾げていた所に唯一の落ち着いている明日香が彼の疑問に答えていた。
『学年ごとに纏まろうってなって・・・。ほら、あこ達は何か言うことないの?』
『げんたろう!!あこ達もみんなと一緒に応援してるからね~!!』
『如月先輩には・・・その・・・色々してもらってばっかりですけど・・・その・・・旭湯で待ってますから!!』
『六花・・・。その言い方は誤解を生むと思うよ?・・・ほらあそこの2年生組が・・・』
『『六花~(六花ちゃ~ん)!!』』
『ひぇええええ!!』
ロックの発言に明日香が思わずツッコミを入れると、その後ろではひまりとつぐみの2人が鬼の形相を浮かべながら彼女を引き摺っていく光景に明日香は呆れてしまっていた。
『全く、こんな非常時に何やってんだか・・・』
「何があったんだ?」
『如月さんは別に気にしなくていいですよ。六花達がお姉ちゃんみたいな馬鹿やってくれたせいで何言うか忘れちゃいましたよ・・・。その・・・お姉ちゃんたちをお願いします・・・!!』
『はいはい!!じゃあ次はあたし達だね~!!』
『あ~日菜さん!!まだ話してる途中ですって~!!』
『あ~大丈夫なんで・・・』
『ちょっとヒナ!!』
『リサちー酷いよ~』
『ほら!!あんまり時間かけてもアレだからさっさとやる!!』
ロックが作った微妙な空気をぶち壊してながら日菜が突如として乱入し、画面いっぱいの日菜の顔。
そんな中で明日香が空気を読んで3年生に順番を譲ると、リサが日菜の首を掴んで後ろに引き摺りながら一喝すると、彼女達は思い思いに話し始めていく。
『弦太朗、君は世界の命運を分ける大舞台の主役だ。今回は裏方は私達に任せてくれ』
『街が無くなるなんて全然るんってしないもんね!!ゲンちゃん!!ファイトだよ!!』
『何かあってもジブン達が出来ることをやるので任せてください!!』
『如月、これは私達の武道館の前座よ?最高の舞台で私達のライブを見せてあげるわ』
『友希那ちゃん~。それじゃあチュチュちゃんと言ってること一緒――って顔真っ赤にしてどこ行くの~?』
日菜に指摘された友希那は顔を真っ赤に染めるとそそくさと画面から消えていくと、リサはそんな友希那を見て乾いた笑いを零していた。
『アハハ~・・・。でも、なんだかんだ言って弦太朗ってちゃんとしたRoseliaのライブって見たことないんだよね~』
「前に見た時は紗夜がいなかったからな・・・。そういえば、チュチュの時もロックとパレオが居なかったり、香澄達はなんだかんだで蔵でしか見てねぇな・・・」
『そうだったのかい?私達は何度かあったから知らなかったよ』
『パスパレはライブのアンコールだけでしたけど・・・』
『それもあってみんな気合入ってるんだよね~。だから、アタシ達の努力を無駄にさせないでよ~。ってことで最後はモカ達ヨロシクね!!』
『あいあいさ~』
リサ達3年との話が終わるとそれと入れ替わるようにして蘭を除いたAfterglowの面々が画面に映し出されていた。
『げんたろーさん。こっちはモカちゃん達にお任せあれ~!!』
『商店街でみんなと待ってるからね!!』
『こっちはアタシに任せとけ・・・みんなのことくらい守ってみせるさ!!』
『弦太朗くん!!頑張ってね!!ほら蘭もなんかいいなよ!!』
『ちょっとひまり・・・!!特にいう事ないんだけど・・・』
『ちょっと蘭~!!何言ってんの~!?』
そんな中で画面に映っていなかった蘭がひまりによって画面の前まで引きずり込まれるが、彼女は弦太朗に話すことなど全く考えていなかったことをひまりにツッコまれると、彼女はとりあえず話をは陣てた。
『あんたならどうにか出来るって分かってるから特に心配もしてないけど・・・あたしはどんな結果になっても後悔しないから弦太朗も全力でやってきなよ』
「んっ・・・」
『何?なんか言いたいことでもあるの?』
蘭の言葉を聞いた弦太朗は不意に何か考え始めるとその事を指摘されるが、彼はそのまま唸ると思い出したかのように呟いた。
「蘭の親父さんに礼をしねぇとなぁ・・・」
『はぁ・・・?』
『蘭!!それどういうこと!!』
『どういうことなの!?蘭ちゃん!!』
『ちょっと待って!!弦太朗!!アンタも何言って・・・!!』
「じゃあ、行ってくるぜ!!」
『いってらっさ~い』
『如月!!頼んだぜ!!』
『ちょっと待て!!話はまだ―――!!』
「・・・しゃ!!」
最後の最後で蘭が何かを言おうとしたが、モカがそのまま通話を切ると室内は静まり返る。
そんな中で自身に気合いを入れるための声を出すとそのまま生徒会室から出て、決戦の場所に向かおうとするが―――
「あら?日菜ちゃん達とあんなことやってたのに私達とはしないなんて薄情じゃないかしら?」
「全くですね・・・」
「弦太朗!!」
「お前らまで・・・って・・・」
彼が生徒会室を出たのと同時に声をかけてきたのは花咲川に通っている面々だったが、そこにポピパの姿は無い。
「香澄達は・・・」
「あの子達なら大丈夫よ。とりあえず何か言いたいことがあったら手短に済ませましょ」
そう千聖が行った途端に真っ先にハロハピの2人が彼の元へと飛び出してくる。
「弦太朗!!」
「ゲンちゃん先輩!!」
「こころにはぐみか。そっちは任せたぜ?」
「まっかせといてよ!!」
「えぇ!!みんなを笑顔にして見せるわ!!」
「えっと・・・如月くんも無理しちゃだめだよ・・・?」
「花音さん?流石にこの状況で無理しなかったら後がヤバいんで・・・」
「っていうか美咲も無理すんなよ?」
そう言って弦太朗は美咲へと視線を向ける。
今は平然と立っているが実際にはダメージがまだ残っているのが分かっている彼は心配そうな視線を向けるが、彼女からは笑顔が返ってくる。
「本当は楽したいですけど、流石に今回は無茶しないとダメですからね?まぁ、こっちはこっちでなんとかしますよ・・・。それじゃ私達は戻って準備するよ~」
「えぇ!!弦太朗また後で会いましょう!!」
「ばいばーい!!」
「如月くん!!えっと・・・その・・・ぎゃんばっ!!あうぅ・・・噛んじゃった・・・」
「彩ちゃんったら・・・」
「おいおい・・・。でも、なんか肩の力は抜けたな」
「えへへ~」
「アヤさん!!褒められてないと思います!!」
そう言って嵐の如くハロハピが去っていくと入れ替わるように、今度はパスパレのアイドル達が彼の元へと向かってくるが、早々に彩がいつも通り噛んでしまい、彼らの肩の力は抜けてしまっていた。
「皆さんは私とミサキさんでお守りします!!武士に二言はありません!!」
「あなたは武士じゃなくてアイドルよ・・・。とりあえずケガするなとは言わないけれど、あなたは私のマネージャーなんだから何が何でも帰ってきなさいよ?」
「ってまだ続いてんのかよ・・・」
「少なくとも私はあなたを解雇した覚えはないわよ?そうね・・・帰ってきたら・・・キス位はしてあげましょうか?」
「千聖ちゃん!!ずるい!!」
「彩ちゃん、何を言ってるの?芸能人は僅かチャンスを物にするものよ?」
「なら私も―――!!」
「ダメよ」
「なんでさー!!」
イヴ達を放置して盛り上がり始める彩と千聖。
危機的な状況にも関わらず、いつも以上にバカみたいなことをし始めていたがそれを見て遂に紗夜の怒りが爆発した。
「こんな時に何を言ってるんですか!!若宮さん!!2人を連れて行ってください!!」
「分かりました!!ではご武運を!!」
「イヴちゃん!!離してぇえええええ!!」
「紗夜ちゃん!!待って!!話せば分かるわ!!ちょ!!あぁぁあああああ!!」
そう言ってイヴに引き摺られるようにしてアイドル達が退場していくのを弦太朗と紗夜燐子の3人は見送ると、呆れたように紗夜はため息交じりに呟いた。
「全く、こんな状況なのになんであそこまでふざけてられるのかしら?」
「氷川さん・・・。多分、こういう状況だから肩の力を抜こうとしたんじゃ・・・」
「そうかもしれませんがやりすぎです!!全く・・・これから生きるか死ぬかの状況・・・なのに・・・」
紗夜は呟きながら弦太朗と向かい合うと自分がしたことを思い出してしまい表情が暗くなる。
それを察してか燐子が先に言葉を出していた。
「如月さん・・・氷川さんが生きるか死ぬか・・・と言ってましたが、必ず生きて帰ってきてくださいね・・・?それに・・・
死ぬのは校則違反ですから・・・」
「っ!!燐子・・・それ・・・」
弦太朗が天校でのライダー部の顧問である教師から言われた言葉と全く同じことを燐子から言われて目を丸くして驚いていたが、そんな燐子の横では訳が分からないといった表情をした紗夜が彼女に視線を向けていた。
「白金さん・・・そんな校則はありませんが・・・?」
「・・・今、作りました・・・。私は生徒会長・・・ですから・・・。だから氷川さん。風紀委員として・・・お願いしますね・・・?」
そう言って燐子は紗夜に笑みを浮かべると、彼女はハッとした表情を浮かべたと思ったら目を白黒させて驚き、表情がコロコロ変えていた紗夜が落ち着いたのか弦太朗へと視線を向けていた。
「事件を起こした側にいた私が偉そうに言える立場ではありませんが・・・こう生徒会長である白金さんも言ってますから必ず校則は守ってくださいね?」
「おう!!天校にも同じ校則があるからな!!」
弦太朗は紗夜の言葉に笑顔で答えると、それに釣られて紗夜も燐子も笑みを零していた。
「・・・では、私と白金さんもそろそろ弦巻さん達のところに行かないと・・・」
「私達もその・・・如月さんの帰りを・・・待ってますから・・・」
「俺も行ってくるぜ・・・!!」
そう言って紗夜達と弦太朗は互いに背を向けるとそれぞれが覚悟をもった表情で別々の道を歩き始めるのだった。
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