今回はクライマックス!!
―――の前ですね。
壇上に立つまでの彼女達のお話ですね・・・
「ここは・・・花咲川かい・・・それになんで戸山たちがここにいるんだい・・・!!」
「「「「「・・・・・・」」」」」
サジタリウスは壇上にいるPoppin'Partyの5人に向けて声を挙げるが彼女達は真剣な眼差しをサジタリウスへと向けていた。
それは少し前に遡る―――
「だったらやろうじゃねぇか・・・
ライダー部流の卒業式・・・いや卒業ライブってのをよ!!」
「「「「おぉー!!」」」」」
『『『『『おぉー!!』』』』』』
弦太朗の言葉に一同は勢いのままに声を挙げる。
しかし、そんな空気の中で空気をぶち壊す発言が飛び出した。
『盛り上がっているところで言いにくいのですが、どうするんですか・・・・?場所は・・・?それにライブって言っても誰が演奏を・・・?』
「確かに・・・そんなすぐに抑えられる場所なんてねぇぞ?」
「まぁ、オーナーを連れてくるのは如月さんがやることになると思いますけれど・・・」
『紗夜さんもさっき一緒に声挙げてましたよね?ね?リサ姉?』
『ね~。それなのに急に真面目になっても・・・』
「今井さんも宇田川さんもさっきのは忘れてください!!」
『ルイの言ってることは何も間違ってないわよ。ライブハウスを今すぐ借りれると思う?』
瑠唯の指摘に有咲と紗夜が冷静になるが、一番最初の問題は場所だったが、真っ先に場所を思いついたのは以外にも彩だった。
彼女は自信満々に意見を出していた。
「チュチュちゃん!!まりなさんのとこはダメかな?事情も知ってるし・・・!!」
「彩ちゃんダメよ。もしも戦うことになったらあそこでは広さが足りないでしょう?それに移動して準備して時間が間に合うか分からないわね・・・CiRCLEのフロアじゃ戦いなったら確実に周囲への被害は免れないからダメよ」
しかし、彩の意見は千聖によってバッサリと切り捨てられる。
落ち込む彩だったが、彼女の意見からある程度の場所の条件が出てきた。
『纏めると・・・すぐに場所と機材が用意出来て、戦いになっても大丈夫な広い場所・・・そんな都合の良い場所・・・』
「ゲンちゃん!!それって!!」
「あぁ・・・あるじゃねぇか・・・。とっておきの場所がな・・・!!」
「ねぇ。香澄?弦太朗?それって・・・・・・?」
電話の向こうでつぐみが場所の条件について話した途端、弦太朗と香澄が何かを思いついて互いの顔を見合わせる。
そんな2人に沙綾が問いかけると、2人は笑みを浮かべて全く同じ場所を言い放つ。
「「学校!!」」
「ちょっと待ってください!!学校でやるって・・・!!」
「紗夜先輩!!ちょっと待ってください!!・・・確かに場所の条件的にはいいかもしれないです!!」
「市ヶ谷さんまで!!」
2人の発言に真っ先に紗夜が反論しようとするが、有咲が2人の援護に入ったことに驚きの表情を浮かべるが援護は彼女だけではなかった。
『紗夜さん・・・学校の体育館だったらある程度の広さもあります!!それに―――』
『ツグちゃんの言う通りだよ!!前に合同で文化祭をやった時にステージで使ってた機材はそれぞれのところのだったよね!!』
「確かに・・・お2人の言う通りですね・・・」
「白金さんまで!!ですが、機材のセッティングに時間が・・・」
『紗夜さん!!学校で使う機材ですからそんな複雑なものではないはずです!!写真さえ見せてもらえればジブンやキング達で教えられます!!』
『麻弥さん!!自分も出来る限りは頑張るっす!!』
『あの・・・ライブって言ってましたけど・・・誰が演奏を・・・?』
場所の議論が進む中で、ましろがこの空気をぶち壊して演者についての話を挙げてしまった。
しかし、そちらの方は真っ先に反応を示した人物がいた。
『私達、Roseliaがやるわ・・・』
「あの・・・友希那さん・・・」
ましろの言葉に真っ先に反応したのは友希那だったが、燐子はその反応を示した友希那に何かを伝えようとするも彼女は燐子の言葉を聞かずに名乗りを挙げた理由を話始める。
『・・・こんな失敗は許されない状況よ。それにRASとは違って私達はオーナーのライブハウスでライブもあって接点もあるわ。それに―――』
「あの・・・湊さん。それはかなり難しいと思うんですけど・・・」
『奥沢さん。どういう事かしら?』
『友希那~。燐子は花咲川の生徒会長だよ?終業式で挨拶とかがあるから流石に無理だと思うな~・・・』
「今井さんの言う通り・・・です・・・」
『・・・・・・』
『ふっ・・・』
『チュチュ、あなた笑っているけれど何か考えがあるのよね?』
『Yes・・・!!』
意気揚々と理由を語っていた友希那だったが、燐子は生徒会長としての仕事があるから抜け出すのは難しいということを告げられた途端に言葉を失ってしまった。
チュチュはそんな友希那を見て笑ってしまったが、友希那はむすっとした表情で彼女に聞くとチュチュは若干だが不満そうな表情を浮かべたチュチュから出たのは周囲からしたら余りにも予想外の言葉だった。
『Liveをするのは・・・Poppin'Party・・・アンタ達よ』
「「「「えっ・・・?」」」」
「私達・・・?」
『チュチュ様どうされちゃったんですか!?はっ!?もしかして体調がすぐれないんですか!?』
『らしくねぇなチュチュ。お前だったらこんな舞台譲らねぇだろ?・・・ぶっ壊れちまったのか?』
全員がチュチュの言葉を信じられないといった表情を浮かべ、パレオとますきにとんでもない言葉を口にし始めていた。
『No!!・・・街の―――いえ、世界の命運がかかるライブよ?バンドとしての完成度だけで言えばRASかRoseliaが出るべきだけれどよ。・・・このビデオ通話で状況が分かるわよね?アリサ』
「まぁ、燐子先輩と日菜さんは生徒会の仕事で動けないし、終業式中に部外者のRASが入れる訳がねぇからな・・・」
『そうなるとバンドの全員が同じ学校じゃないとダメだけど・・・巴ちゃんは羽丘での荒事要員だからモニカとポピパのどっちかになるけど・・・』
『・・・月ノ森は難しいでしょうね』
『そういうことよ。やるかやらないかすぐに決めなさい。無理なら別のプランを―――』
「やる・・・!!」
「どの曲やろっか?」
「私もやる・・・!!」
「ちょっとりみまで!!」
チュチュに名指しされたポピパ。
香澄とたえが真っ先に名乗りを挙げるとその後にりみが続くが、沙綾はそんな3人の姿に戸惑いを隠せずにいたが、そんな彼女に有咲が話しかけていた。
「・・・沙綾、どうするんだ?」
「世界の危機とか入れても・・・正直、私には荷が重すぎるよ・・・」
「沙綾!!大丈夫だよ!!」
「世界がどうこうって言うのはよく分かんないけど・・・ライブはしたいかな」
「うちも・・・友達の為やから・・・!!」
「おたえと同意見ってのはちょっとあれだけど・・・実際、どうこう言われても実感が沸かねぇ・・・。でも、香澄とかばーちゃんとかみんなの為だったら・・・私もやるぞ」
「・・・わかった。やる・・・!!ポピパのみんなとなら行けそうな気がする・・・!!」
ポピパの全員がやると決めた姿にチュチュは愉快そうな笑みを浮かべていた。
『OK!!アンタ達の出来る最高の音楽をぶつけてやりなさい!!そうなると場所は花咲川になるけれど・・・会場に関してはこっちでは何も出来そうにないわね』
「やるにしても・・・他の生徒達はどうするんですか?」
「それなら任せてちょうだい!!」
「ふえぇ?こころちゃん・・・?」
「あ~・・・大体分かった・・・。黒服さーん」
バンドの問題は解決したが、最初に出た場所の問題と事件に関係のない人たちについての問題が出てきたがこころの一言で美咲が全てを察して即座に黒服を呼び出すと即座に黒服は彼女達の前に姿を現していた。
「学校のみんなが一緒にいられる場所はないかしら?私達も学校のみんなの前でライブよ!!」
「それと、山吹さんと市ヶ谷さんの楽器もですけど・・・・・・どうにかなります?ってちょっと待ってこころライブ?私達も?」
「・・・こんなこともあろうかと準備していました」
「ふえぇ~!?」
突然の無茶ぶりだったが、普段からこころに鍛えられている黒服にとってその程度の事は造作もない。
むしろこの状況を察して裏で準備を進めているとまで言ってのけた。
とてつもなく心強いその言葉に彼女達は安堵していたがこころはその程度では満足することはない。
「香澄達がやってるのを離れている場所からでも届くように音楽で応援するのよ!!」
「こころん?でも、薫くんもミッシェルもいないし、他のみんなのところだって揃ってないよ?」
『紗夜なら大丈夫よ。瀬田さん程の完成度は難しいけれど、譜面に沿って弾くくらいならなんとかしてくれるはずよ』
『彩ちゃん!!千聖ちゃん!!おねーちゃんはパスパレの曲を家で弾いてたから大丈夫だよ!!』
「日菜!?」
「日菜ちゃん・・・でも、麻弥ちゃんもいないし、イヴちゃんも・・・」
「千聖ちゃん!!あのね・・・私、千聖ちゃんと演奏できるかなって思って少しなら出来るよ!!」
「花音ちゃん!!凄い!!」
「リンコさん!!私、キーボードの楽譜なら持ち歩いてます!!」
「・・・分かりました。若宮さんの分も・・・頑張りますね・・・」
「全く・・・ここまで言われたら引き下がる訳にも行きません!!」
まさかのこころ達まで香澄達とは別の場所でライブをするといいはじめ、紗夜と燐子に至っては完全に外堀を埋められて逃げ場を無くしてブレーキなど掛けずに突っ走ることを決めると彼女達は動き出すためにライブの事に集中し始めた有咲に変わってつぐみ達が意見を出していた。
『紗夜さんと燐子さんはこころちゃんの家の人達と一緒に職員室に行って、先生たちに体育館の機材が壊れたとか言って誘導を・・・!!』
『その間に空いてるメンバーは機材のセッティングね・・・。大丈夫よ。学校の機材は複雑なセッティングは必要ないでしょうから分からなければ私とマヤ、マスキング達でやり方は教えるわ!!ポピパはさっさとライブの曲を決めてきなさい!!』
『有咲ちゃん達はライブの方に集中して!!』
「後は・・・こちらでなんとかしますから・・・」
「分かりました・・・。おい!!とりあえず香澄達は楽器持って体育館に行くぞ!!沙綾は私と先に体育館だ!!」
そうしてポピパは後の事を任せて、楽器を持って体育館へと向かうと彼女達に遅れて紗夜達と有咲達の楽器を持ってきた黒服の力を借りて壇上に楽器をセットし終えると、ポピパの5人だけが残されてると彼女達は体育館のステージの上で誰もいない体育館の中を見渡していた。
「それにしても・・・いつ来るんだ・・・」
「有咲?もしかして緊張してる?」
「おたえ、当たり前だろ・・・。みんなとかばーちゃんのためって言って考えない様にはしてたけど、こういざってなったらつい考えちまうんだよ。失敗したら街と一緒に仲良く吹っ飛んで、世界がめちゃくちゃになるって言われるとな・・・」
「有咲、震えてるよ?でも、私も有咲と一緒かな・・・」
「大丈夫だよ!!ゲンちゃんやみんなが私達のためにここまでしてくれたんだから!!」
「香澄ちゃんの言う通り・・・。弦太朗くんはこういう大事な約束は必ず守ってくれるから、私達も・・・!!」
ここまで勢いでやってきた有咲と沙綾。
しかし、失敗すれば世界規模の影響が出るかもしれないというとてつもないプレッシャーに2人は緊張で指先が震え始めてしまっていたが、そんな状況で香澄とりみの2人はここまでやってくれた皆や弦太朗の事を信じて、この後のことに向き合っていた。
「・・・とりあえず、いつものあれしておく?」
「お~!!おたえ~!!いいねぇ!!」
「有咲ちゃん。沙綾ちゃんも・・・!!」
「あはは・・・。なんか難しく考えることがバカバカしくなってきた・・・」
「そうだよね。いつも通りやればいいんだもんね」
何も考えていないおたえの言葉とそれに乗っかる香澄とりみを見て、有咲と沙綾は完全に肩の力が抜けてしまい、それと一緒に緊張もほぐれていた。
「それじゃ・・・いくよ・・・!!」
「「「「「ポピパ!!ピポパ!!ポピパパ!!ピポパー!!」」」」」
いつものようにライブ前の円陣を組んでから楽器を構え直す。
その数分後に彼女達の目の前にはフォーゼとサジタリウスが姿を現すのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
因みに、羽丘篇だったら―――
RASとRoselia。
そしてポピパとアフグロの立場が入れ替わる予定でした。