バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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まことにいちゃん申し訳ない。
ネット回線が無事死亡故に遅くなり申したが、なんとか投稿です。

最終話も近いのにお気に入りとか増えて驚きです・・・
(まぁ、終わっても小ネタとかバンドごとエピローグ、多分劇場版篇とかやるかもだからもう少し続くんじゃ・・・)


環・情・音・楽-10 セイシュンノウタ

 

「戸山、一体何つもりだい・・・そんな楽器なんて構えて」

 

サジタリウスに対して香澄は壇上にいる香澄に向かって言葉を掛けるが、彼女はそんなサジタリウスに対して悲しみの籠った笑みを浮かべていた。

 

「オーナーに聞いてもらうためです・・・」

 

「聞く?アンタたちの演奏をかい?こんな状況で何を今更・・・」

 

 

 

「今更なんかじゃありません・・・!!これから聞いてもらうのは私達の演奏じゃなくて、友希那さんや蘭ちゃん達・・・この街のみんなの想いです・・・!!」

 

「想いだって?そんなもんだけでどうこうなるもんじゃないだろ?・・・折角あんた達は逃げれるように忠告したのに無駄だったね・・・」

 

サジタリウスは香澄の言葉を鼻で笑いながら左腕の弓を彼女達へと向ける、しかし弓を向けられた香澄は真剣な表情を浮かべながら自身のギターを強く握りながら自身の胸に手を当てていた。

 

 

 

 

 

「この胸のキラキラに―――青春に不可能はないって教えてもらったから・・・!!だから・・・!!」

 

「・・・先に行ってな」

 

「香澄達の邪魔させねぇ!!」

 

 

 

 

 

「・・・最初から狙いはお前だよ」

 

その言葉と共に彼女達は揃って楽器を構えて演奏しようとするが、サジタリウスは彼女達から突如としてフォーゼに腕を向けてそのまま矢を放つと、フォーゼを中心に爆発が起こる。

 

しかし、彼女達はその爆発の音を合図に彼女達は楽器演奏し始める。

 

「無駄なことを・・・アンタらの頼みももうやられて―――」

 

演奏を始めた彼女達にサジタリウスは身体を向けるとそのまま弓を構えるが、彼女達は演奏を止めようとすらしない。

 

その時、サジタリウスにとって予想外の出来事が襲った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉおおおお!!」

 

「アンタ・・・!!生身でどうにかなるとでも・・・!!」

 

フォーゼが爆発に巻き込まれたその場所から変身が解けた弦太朗が爆風に乗って生身でサジタリウスの元へと飛んでくる。

 

しかし、変身もしていない彼は今のサジタリウスにとっては全く障害になり得ない。

そう思っていたが―――

 

 

 

 

「がっ!!」

 

「ってぇ・・・!!青春に限界はねぇって言ったろ!!それに・・・香澄達の想いの籠った歌を聞いて負ける訳にいかねぇからな!!」

 

弦太朗は爆風に乗った勢いに任せてサジタリウスの頭目掛けてヘッドバットを見舞う。

しかし、先ほどまでのダメージが残っているのか生身の弦太朗の攻撃にも関わらずサジタリウスはよろめくと先に回復した弦太朗は彼女達の歌を背にして再び駆け出していた。

 

「”教室の窓の外 はしゃぐ声 木漏れ日は キラキラ降り注いで ――― ”」

 

「らぁ!!」

 

「ぐぉっ!!どうして・・・!!」

 

 

香澄達の演奏を背に受けた弦太朗は再びサジタリウスへと駆けるとそのまま自身の拳を振り抜くと、サジタリウスはその拳を受けて後ろによろめく。彼女は身体にダメージを受けたということに驚きを隠せなかった。

 

 

以前にも生身の拳で巴がハウンドやペガサスを相手にダメージを与えていたが、今のオーナーはゾディアーツの中でも最上位の強さを持っているはずのサジタリウスへと変身しているにも関わらず、ドライバーを巻いているだけの弦太朗から受けたダメージは変身した時と同等・・・否、精神的なものも含めれば変身時以上にダメージに思わず彼女は声を挙げると弦太朗は香澄達の演奏を受けながらその問いに答えていた。

 

「"毎日が特別だった場所に みんな また集まってた ”」

 

「アストロスイッチは・・・いや、コズミックエナジーってのは気持ちのエナジーだからな!!今の俺は香澄達の気持ちと一緒だからな!!」

 

「訳の分からないことを・・・!!」

 

 

 

 

「”わたしたちが つながってる意味 ――― ”」

 

サジタリウスの言葉に答えた弦太朗は再び得意の喧嘩殺法を用いて全力で立ち向かっていく。

そんな彼の様子を視線に入れながら演奏を続ける彼女達はそれぞれが、演奏とはそれぞれの想いを胸に秘めていた。

 

 

「(ゲンちゃんに出会ってから、辛いことや悲しいことが沢山あったけど・・・。でも、それがあったから新しいキラキラドキドキを見つけれた気がする!!)」

 

「(普段の私だったら怖いと思っちゃうのに・・・!!みんなや弦太朗くんが一緒だからかな・・・?全然怖くない・・・!!)」

 

「(この後もこの5人・・・いや、ちげーな。きっと友達のみんなと一緒に乗り越えていけるって思える・・・!!)」

 

「(もう、こんな状況だっていうのに・・・有咲も後ろから見てる香澄達も・・・ううん。私だってきっとこの気持ちは一緒・・・!!)」

 

「(不思議・・・。やっぱり音楽って―――)」

 

 

 

 

「”たぶん…偶然じゃない だって音を合わせたら――”」

 

今までのことやこれからの事を想う彼女達のそれぞれの想いが曲に乗っていく。

そして、彼女達の思いは―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「(音楽って・・・楽しい!!)」」」」」

 

「こいつ・・・!!諦めな・・・!!」

 

「ぐわっ・・・!!うぉぉおおおおお!!」

 

 

5つの想いが完全に1つに重なる。

弦太朗はサジタリウスに殴りつけられて床を転がるが、その想いを受けて再び立ち上がるとサジタリウスへ駆け出してその勢いを乗せて蹴りと叩きこむ。

 

 

「”キズナミュージック♪  ただひたむきに 追いかけていた 胸の奥の思い”」

 

「らぁあああ!!」

 

「ぐっ!!こいつ・・・急に強く・・・!!」

 

弦太朗もその歌の力を受けているのかサジタリウスと生身で対等以上に渡り合う。

演奏と共に想いは大きくなり、以下の彼女達は今まで以上に通じ合っていた。

 

「(今のこの気持ち・・・先輩やオーナーだけじゃなくて・・・)」

 

「(お姉ちゃんみたいに遠くにいる人たちや・・・・世界中の沢山の人たちに伝えたい・・・!!)」

 

「(だから、私達が音楽をしているこの街を消させるわけにはいかねぇ・・・!!)」

 

「(そのためにも・・・今は全力でこの曲をやり切る・・・!!最後に・・・ぶちかませ・・・香澄!!)」

 

 

 

 

 

有咲はそんな想いを込めてほんの一瞬だけ香澄へと視線を向けると、その視線に応えるために、自身や演奏している有咲達やこの場にいない友希那達全員の想いを込めるかのように彼女は歌っていた。

 

「”届けよう! わたしたちいつだって 精一杯! Forever for dreaming! 夢の向こうへ―― ”」

 

 

 

「だぁあああらぁあああ!!」

 

「がぁっ!!」

 

そして、歌が終わるのと同じタイミングで弦太朗も渾身の力で蹴り飛ばされたサジタリウスは床に転がっていくようにして倒れる。

 

 

「オーナー・・・!!これが・・・今の私達です・・・!!」

 

「1番だけの演奏でしたけど・・・前にオーナーに教えられたみたいに・・・私達、やりきりました・・・!!」

 

「戸山・・・花園・・・」

 

名前を呼ばれたサジタリウスは倒れたままの状態で壇上の彼女達へと視線を向ける。

そこにはワンコーラスの演奏にも関わらず、まるで何時間も演奏をしたかのように消耗していた彼女達の姿があった。

 

「世界中に自分の音楽を聴かせたい・・・そんな馬鹿みたいな夢は香澄やおたえじゃなくたって、音楽をやってたら誰だって1回は考えると思います ・・・それにオーナーの目的が果たされた後、どうなるか分かってるんですか!!」

 

 

「市ヶ谷、アンタが言うみたいに聞いた人間がまともな状況でいられないね」

 

「だったら!!それをspaceがあったこの街を失くしたり、人を傷つけたらダメだと思います・・・!!」

 

「ならアンタ達にわかるってのかい!!夢を―――音楽を諦める辛さってのが!!」

 

彼女達は目の前のサジタリウスへと自分たちの考えを語る。

しかし、彼女達の言葉に対してサジタリウスは激昂するがその言葉に反応した人物がいた。

 

「オーナーみたいに長い間じゃないですけど、私もお母さんの・・・家族の為って言って自分を誤魔化して音楽から離れたことがあったから好きな音楽から離れる辛さを少しくらいなら分かります!!」

 

「沙綾以上にそのことを知っているのに!!オーナーは自分の音楽のために周りがどうなってもいいんですか!?」

 

 

 

「・・・だったら、そこの男みたいに人を傷つけて夢をぶち壊すのがいい事なのかい?」

 

 

オーナーが言う事自体には表面的には全く間違いはない。

その意見に同意することは簡単だが、それは彼女達の目の前にいる弦太朗が今までやってきたことを完全に否定することになる。

でも、だからと言って人を傷つけていい理由だとどこにもないが、その問いに答えを出すものがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「確かにアンタの言う通りかもしんねぇ・・・」

 

「如月!!お前・・・!!」

 

「まさか、アンタ本人が答えるとは思わなかったね」

 

その問いに答えを出したのは弦太朗だった。

まさか話の引き合いに出していた本人が自分に同意するなど微塵も考えていなかったサジタリウスは

驚きを隠せずにいたが、彼はそんな彼女に語っていた。

 

 

「でもな・・・。俺は理事長が作った天校で、互いに譲れねぇもんのために全力でぶつかった!!」

 

「それでいいとでも思ってるのかい?」

 

「そんなことは今も分かんねぇ・・・でもな・・・!!」

 

弦太朗はオーナーの言葉に答えながらドライバーに手を伸ばしてスイッチを入れ始めるのを見たサジタリウスは彼に抵抗しようと立ち上ると左腕を挙げていたが、目の前の弦太朗は自慢のリーゼントも崩れ身体の至る所に傷が出来ていたボロボロ身体を見てサジタリウスは呆れていた。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・そんな体でやろうってのかい?」

 

「関係ねぇ・・・!!オーナー!!俺は香澄やりみ達・・・それにこの街で出会った新しいダチの為にもな・・・アンタと全力でぶつかって止める!!」

 

「そんなもんでやれるなら・・・やってみな・・・!!」

 

サジタリウスはそう言いながら弦太朗に矢を放つが、その矢は彼の遥か頭上を通り過ぎて彼の真上の天井に特大の穴を開け、そして弦太朗が構えるとドライバーのカウントと一緒に、後ろにいた香澄達の大きな声でカウントを取っていた。

 

 

「「「「「3!!」」」」」

 

 

 

「「「「「2!!」」」」」

 

 

 

 

「「「「「1!!」」」」」

 

 

 

 

「変身!!」

 

 

香澄達のカウントを聞いた弦太朗はこれが最後と言わんばかりに力を込めてドライバーのレバーを押し込んでその手を宙へと伸ばすと、その体はコズミックエナジーに包まれると、彼は宙へと伸ばした手を振り払うと彼はフォーゼへと変身を完了するが、彼はそれで止まらない。

 

「しゃ!!」

 

――コズミックON――――――――

 

全力でオーナーとぶつかる。

それをするためにフォーゼは即座にコズミックスイッチを起動して、コズミックステイツへと変身する。

 

「宇宙・・・」

 

「「「「宇宙・・・」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「キタッーーーーーーー!!」」」」」」

 

フォーゼと香澄達は皆の想いを重ねるように、皆が両腕を宙へと突きあげながら叫ぶと、その想いを受けたフォーゼは空いていた左腕をサジタリウスへと突きだした。

 

「これからも私達は音楽でこの胸の中にある・・・星みたいにキラキラした想いを伝えていきます・・・!!」

 

「戸山、この状況で言葉だけでどうにか出来ると思って・・・」

 

「言葉だけじゃ伝わらないし、あの子としたオーナーを助けるって約束も守れない・・・だから、ゲンちゃん!!お願い!!」

 

 

 

 

「あぁ!!香澄達の気持ち・・・受け取ってもらうぜ!!オーナー!!」

 

「そんなこと・・・させる訳ないだろ・・・!!」

 

サジタリウスも自身の感情を爆発させると、先ほど変身していたサジタリウス・ノヴァへとその姿を変えると彼女はソードを構えようとしていたフォーゼに腕を向けると即座にある箇所目掛けて矢を放った。

 

 

 

先ほどと同じようにソードで決めに来るならば、ソードを腕から叩き落せばいい―――

この考えに至ったサジタリウスはフォーゼの身体では無く、その手に持っていたソードに狙いを定めた。

 

サジタリウスから放たれた矢は間違いなく、構えた先に来るであろう腕への直撃コースを飛んでいたが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「外れた!?・・・なんだいそれは・・・!!」

 

サジタリウスの矢はフォーゼに当たることはなかった。

たしかにフォーゼは構えを取ってはいたが完全に剣の構えから外れた想定外のものだったせいでサジタリウスの狙いは外れていた。

 

 

 

今のは偶然―――

そう考えていたサジタリウスは再び矢を放とうとしたが、想定外はそれだけでは終わらない。

 

「おらっ!!」

 

「投げるだって・・・!!」

 

フォーゼはあろうことか手に持っていたソードをサジタリウスを投げる。

自分から武器を投げるという余りにも異質な行動にサジタリウスは若干行動が遅れてしまったがその腕を振って迫ってくるソードを叩き落す。

 

 

 

サジタリウスが自身に迫っていたソードを腕を振って叩き落したが、彼はそんな彼女を他所に天井近くまで飛び上がると左脚を前に突き出した構えを取っていた。

 

武器を手放さざるを得ないといった状況以外では装備を捨てることなど無かったフォーゼ。

しかし、そんな彼が今は武器を投げ捨てた上に他のスイッチも使用せずに構えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼からしたら余りにも異質な戦いだったが、そうではない―――

 

 

 

 

むしろ今のこの状態こそが今までの仮面ライダーとしての正統派であり、その構えは歴代の先人たちやこの後に続く後進達へ脈々と受け継がれていく仮面ライダーの代名詞である必殺技―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ライダーーーーキッーーーーク!!」

 

フォーゼはその技の名を叫ぶと眼下の敵目掛けて一直線へと向かっていく星になった。

 





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