バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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遅くなりました・・・
ライダーキックを繰り出して・・・再開です。
やっぱりこの技で締めないとダメよ・・・ってことで投稿です


環・情・音・楽-11 青春をススメ!!

 

「ライダーーーーキッーーーーク!!」

 

 

 

「これ以上させないよ!!」

 

天井まで飛び上がったフォーゼがサジタリウス目掛けてライダーキックを放つ。

それに対してサジタリウスはフォーゼを―――

香澄達の想いを打ち砕くために残った力を込めた矢を放って迎え撃つ。

 

サジタリウスはその矢でフォーゼを倒せなくても技を止められる―――

そう考えていたが―――

 

 

 

 

 

 

 

「ぉぉおおおおおお!!」

 

「なっ!?」

 

自身では把握していないが今のサジタリウスの姿は普通のゾディアーツよりも遥かに強大な力を持っているサジタリウス・ノヴァ。

それが渾身の力を込めて放った矢にも関わらず、その矢は雄たけびを上げていたフォーゼのキックが互いを貫かんとぶつかり合って激しい火花を散らしていた。

 

 

 

サジタリウスが渾身の力で放った矢がただの飛び蹴りと競り合っていたが、今のフォーゼは競り合っていた矢以外に完全に無防備になっていることに気が付いた。

 

 

 

 

「これでアンタもおしまいだね・・・!!」

 

「弦太朗!!」

 

サジタリウスはフォーゼ目掛けて再び矢を放つと今度はフォーゼを中心に爆発を起こしていた。

完全に勝負が決まったと確信した彼女は壇上の香澄達に視線を向けると、その表情は全く死んでいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――N―――――――

―――――――S―――

―――マグネットON ―――

 

 

「ぉおおおお!!」

 

「・・・姿を変えた程度でどうにかなると思ってんのかい!!」

 

 

 

「如月!!」

 

爆風の中からフォーゼがマグネットステイツに姿を変えると全く同じキックのポーズと取った状態で今度は磁力の力で加速して、フォーゼはその矢から起こった爆発を突っ切ってサジタリウス目掛けて一直線に飛んでいくが、サジタリウスも残っている力を使ってフォーゼに矢を放って抵抗し始める。

 

 

 

 

――ファイヤーON――――――――

 

「弦太朗くん・・・!!」

 

「だったら・・・・・・!!」

 

再び爆風で姿が消したフォーゼは今度はファイヤーステイツに変身して足に炎を纏わせて迫る矢を焼き尽くしたが、サジタリウスは今度は壇上の香澄達に狙いを定めた。

 

――エレキON――――――――

 

「・・・先輩!!」

 

 

 

 

 

「この威力・・・でも・・・」

 

しかし、サジタリウスの矢はエレキステイツから放たれた電撃によって彼女達に届く前に全てが打ち消すが、フォーゼは力を使い果たしてしまいベースステイツに戻ってしまい、肝心のキックもサジタリウスが

腕での防御が間に合ってしまい、フォーゼのキックを受けて後ろに押し込まれてながらもキックの衝撃には耐えていた。

 

「これを止めればアンタはもう手づまりだね・・・!!」

 

「ゲンちゃん!!」

 

「ふっ!!」

 

「のわっ!!」

 

 

 

 

「これで・・・!!アタシの勝ちだ・・・!!」

 

そして、香澄の叫びと共にサジタリウスが左腕の弓を犠牲にしながらもフォーゼのキックが弾く。

キックの防御に武器と殆ど力を使い果たしてしまったが、彼の最後の攻撃を防ぎ切ったことで勝利を確信していた。

 

 

 

 

 

 

今まで何度もオーナーに音楽を見せていた彼女達は最初のキックだけでは終わらないことは分かっていた―――

 

 

「まだっ!!」

 

「あぁ!!これが・・・本当の最後だ!!」

 

――ロケットON――――――――

――――――ドリルON――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ロケット・ドリル・リミットブレイク―

 

「ライダーロケットドリルキーーーック!!」

 

 

 

 

 

香澄の叫びに応えるようにフォーゼは弾き飛ばされた状態でドライバーに手を伸ばして、スイッチを起動すると最後にドライバーのレバーを押し込むとドライバーからの音声を響かせながらフォーゼは空中で体勢を立て直し、今度は自分だけのキックでサジタリウスへと向かっていく。

 

 

 

 

 

「ぐぅうううう!!」

 

「おぉぉおおおお!!」

 

フォーゼのキックはダメージを受け続けていたサジタリウスに突き刺さるも、サジタリウスのスイッチがスイッチャーであるオーナーの気持ちに反応して最後の力を振り絞るかのようにしてフォーゼの攻撃に抵抗していた。

しかし、これが最後と言う想いはフォーゼ側も同じ。

変身者である弦太朗も気持ちの強さに答えるようにロケットの炎とドリルの回転が増してサジタリウスの身体を撃ち抜けない。

 

 

 

「如月!!」

 

「弦太朗!!」

 

「先輩!!」

 

「弦太朗くん!!」

 

「ゲンちゃん!!」

 

 

今の2人の力が完全に拮抗していた。

しかし、今のフォーゼの後ろには同じ気持ちの香澄達5人がその想いを届けようと弦太朗のことを呼ぶと、フォーゼはその想いを受けて再びドライバーのレバー押し込むとロケットとドリルが肥大化する。

 

 

 

「まだだ・・・!!」

 

「ぐぉぉおおおお・・・!!」

 

「これが・・・青春銀河大大大ドリルキックだ!!」

 

しかし、フォーゼはそれでは止まらずレバーを”5回”連続で押し込むと、ロケットとドリルはその分だけ大きさと増していくと、それに伴ってサジタリウスは苦悶の声を挙げながらじわじわと後ろへと押し込まれていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「いっけぇえええええええええ!!」」」」」

 

そして、最後に彼女達の想いの乗った叫びが響くと遂に――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だぁああああ!!」

 

 

 

「ぐぁああああああああああ!!」

 

フォーゼのキックがサジタリウスの身体を突き破った―――

 

体中から火花を散らし始めるサジタリウスの背後ではキックを放ったフォーゼが床にドリルを突き刺した状態で静止すると、フォーゼはサジタリウスに背中を向けた状態でドライバーのスイッチを上げて変身を解除すると、現れた弦太朗が無言のまま自身の髪をかき上げると同時にサジタリウスの身体は爆発を起こして粉々に砕け散る。

 

 

「くっ・・・」

 

「大丈夫か?」

 

そして、爆発が収まったその場所にはオーナーが床に倒れこんでいるのを確認して弦太朗がそんなオーナーに向かって歩み寄る。

オーナーは弦太朗が歩み寄ってきたのを見て身体を起こして座り込むが、そんな彼女は弦太朗から差し伸べられた手を見て苦々しい表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

「・・・どういうつもりだい?」

 

「どうもこうもねぇ。ダチになってくれ」

 

「アタシとかい・・・?」

 

「あぁ。・・・香澄達やここに居ない友希那達だってそう思ってる・・・だろ?」

 

 

 

 

 

 

 

弦太朗の言葉にオーナーはそのまま後ろを向くと、壇上から楽器を置いて降りていた香澄達を見つけると香澄達はオーナーへと視線を送っていた。

 

 

「オーナー・・・ゲンちゃんの言う通りです!!」

 

「・・・何とも思ってないのかい?特に戸山、アンタは」

 

 

 

 

「・・・何とも思ってない訳じゃないです・・・でも、約束通りにオーナーを助けられたから・・・!!」

 

「・・・」

 

オーナーに質問された香澄。

彼女は自身にされたこと、妹の明日香にしたこと、そして自身から生まれたジェミニのことを思い出して

悲しそうな表情を浮かべた後に、消える直前のジェミニとした約束を守れたと言って涙を流していたが笑みを浮かべて答える。

 

呆気にとられるオーナーは香澄から視線を逸らして有咲達に視線を向けると、その視線を感じた有咲は言葉を選ぶことなく思っていたことを語る。

 

「正直、色んな人に傷つけたのが許せないって気持ちがないって言ったら嘘になりますけど・・・。一番被害を受けてた香澄が許そうとしてるんだったら・・・だろ?」

 

「だね・・・」

 

「うん・・・有咲ちゃんの言う通りかな・・・」

 

「私もオーナーのやりたかった夢は分かるから・・・」

 

 

 

 

「アンタも馬鹿になったね・・・にしても・・・」

 

許そうとしていたポピパの5人に呆れていたオーナーだったがそんな彼女はそれ以上に理解が出来なかった男に視線を戻して呟いていた

 

 

 

 

 

「街を消し飛ばそうとした上にさっきまで殺し合っていた人間と友達になろうとする戸山以上に馬鹿言ってるアンタは何者なんだい?」

 

「俺は如月弦太朗。この学校の―――いや、この街の全員と友達になる男だ!!」

 

 

 

「こいつは戸山以上の・・・とんでもない大馬鹿だね・・・」

 

オーナーの言葉に弦太朗はいつものように自身の胸を叩いてから拳を突き出しながら答えると、突き出した拳を開くと、オーナーも呆れながらその手を取ると弦太朗によって無理やり”友情のシルシ”を交わした途端、完全にオーナーに呆れられていた。

 

「・・・全く最近のガキは・・・」

 

「立てるか?婆さん?」

 

「婆さんはやめな・・・!!」

 

オーナーは呆れた様子で呟きにガキ扱いされた弦太朗もあえてオーナーのことを”婆さん”と呼ぶといつも通りの言葉を返して弦太朗の手を取って立ち上がった。

しかし―――

 

 

「うぉっ!!大丈夫かよ」

 

「あっ・・・オーナーの杖がない・・・」

 

「そっか・・・また杖が必要に・・・」

 

「・・・花園、山吹。アンタたちが気にすることじゃないよ・・・」

 

スイッチを失ったオーナーは立ち上がった途端にバランスを崩して弦太朗に支えられてしまい、それを見てたえ達はオーナーの杖をついていたことを口にするとオーナーは弦太朗の腕から離れると、とても不安定な足取りで体育館の外に向かって歩き出す。

 

「おい!!無理すんなよ!?」

 

「・・・アンタに立たせてもらったんだ。最初の一歩は自分の足で歩くさ・・・」

 

 

 

 

「ゲンちゃん・・・!!行かせてあげて!!」

 

「香澄と違って他のを使えねぇみたいだし、弦巻さんの家の人がいるんだ・・・大丈夫だろ」

 

弦太朗はオーナーを止めようとするが、香澄と有咲に止められてしまい、6人でオーナーがゆっくりと歩いて体育館から歩いていくのを黙って見守っていた。

そして彼らからオーナーが見えなくなって静まり返った体育館の中で誰かがポツリと呟いた。

 

 

 

 

「終わったんだ・・・」

 

「あぁ・・・!!」

 

誰の呟きかも分からないが、その言葉に弦太朗が答えて、香澄達へと振り返ると―――

 

 

 

 

 

 

「「「「「やったー!!」」」」」

 

「うおっ!?痛ってー!!」

 

感極まった彼女達は何を思ったのか弦太朗の元へと飛び込むが、流石の弦太朗も女子5人を同時に受け止められず彼女達諸共床に倒れこんでいた。

 

「やった・・・!!やったよー!!ゲンちゃん!!」

 

「なんだろう・・・。よく分かんないけどすっごいドキドキしてる・・・!!」

 

「おたえちゃん私もドキドキしてる・・・!!それにしても街を救ったって言われても・・・夢みたい・・・」

 

「りみりん!!夢じゃないよ!!街もみんなも・・・助かったんだよ!!」

 

「よっしゃー!!どうだ!!やってやったぞー!!」

 

 

「分かったからとりあえず降りろって!!って何で沙綾は体重かけてくるんだよ!!」

 

そんな彼女達の下には弦太朗が声を挙げるが全くの逆効果。

彼女達は体力が底をつくまでのほんのわずかな時間の間、喜びを爆発させ続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

そして、フォーゼ達の勝利は少し遅れて現場にいなかった面々にも伝わっていく。

 

 

 


 

月ノ森学園―――

 

 

 

 

 

「終わったって~」

 

「そう・・・」

 

事件が全て終わったことに安堵していた表情を浮かべるモルフォニカの面々。

しかし、瑠唯はいつも通りの表情が顔に張り付いていた。

 

「ルイ軽くね?」

 

「私達が何かしたわけではないもの・・・」

 

「あはは・・・確かにるいさんの言う通りだけど・・・」

 

「もっとこうあるでしょ・・・」

 

「もー!!透子ちゃんも静かにしなよー!!」

 

「そうよ。それにこれから練習なのだから・・・」

 

「でも、こんな日常に戻ったのは嬉しいかな・・・」

 

ようやく今まで通りの日常が戻ってきたことをモルフォニカの面々が感じ取って笑みを浮かべだしていた。

 


 

チュチュのマンション―――

 

 

 

 

 

 

「如月さん達・・・無事の様です!!」

 

「そんなの知ってるわよ・・・それじゃあ、練習の準備よ」

 

「おいおい。いきなりだな」

 

弦太朗達の勝利の連絡が届くが、チュチュは分かっていたかのような表情を浮かべるとすぐにその場にいた面々に指示を飛ばす。

そんな姿にますきは呆れ顔を浮かべるが、チュチュはさも当然と言った様子で話し出す。

 

 

「当然よ!!ポピパとゲンタロウ達が最高の仕事をしたんだから、今度はRASが武道館っていう舞台で最高の仕事を見せる番よ!!」

 

「チュチュらしいかも・・・、そっちの方が私達に合ってるよ」

 

「だな・・・!!」

 

「パレオ!!ロックに学校終わったらすぐに来るように連絡しておきなさい!!」

 

「はい!!チュチュ様!!」

 

弦太朗達が自分たちの役割を果たした。

それに火が付いた彼女達は数日後に控えたバンドリ決勝へ向けて練習に熱を上げていく―――

 


 

羽丘学園―――

 

「如月さん達、勝ったそうですよ・・・!!」

 

「ふっ・・・流石、弦太朗だ」

 

「あすか!!ろっか!!やったね!!」

 

「そうだね!!あこちゃん!!」

 

「お姉ちゃんたち・・・そっか・・・よかった・・・」

 

「るんってキター!!今日はみんなでお祝いしよー!!」

 

「おー!!りんりん達も呼んでみんなでやりましょう!!友希那さん!!」

 

「すいません・・・!!RASも練習があるってパレオさんが・・・!!」

 

「日菜、申し訳ないけれど、バンドリの決勝のための練習があるからまた今度にしましょう」

 

「ちょっと友希那~!?ってモカ達はなんかいつも通りだね?」

 

弦太朗達の勝利に喜んでいた3年生と1年生だったがそんな彼女達とは対照的に2年生達は他の面々と比べると余り喜びが表に出てきていなかった。

 

 

 

「まぁ、アイツが負けるとか思ってなかったんで・・・」

 

「ですね~。っておやおや~蘭が素直だ~」

 

「うっさい」

 

「でも、こっちは何にもなかったな」

 

「巴、ちょっと残念がってない?」

 

「ひまり?何言ってんだ?」

 

「あはは・・・私もそう見えたかな・・・」

 

「なるほどね~そっかそっか~」

 

2年生達の弦太朗への信頼感にあらぬ勘違いを浮かべてリサはニヤニヤし始め―――

 

そして―――

 


 

「ゲンタロウさん達の大勝利です・・・!!」

 

「そうみたいだけど・・・。でも、ライブ中のメンバーには・・・伝わってないね・・・」

 

弦巻の家の力で抑えた会場で香澄達を除いた全校生徒達を前にライブを繰り広げていた花咲川の面々。

しかし、壇上の彼女達はそれに気が付いている様子はない。

 

 

 

「それじゃあ最後の曲・・・行くわよ!!彩!!」

 

「おー!!」

 

「うん!!頑張ろうね!!」

 

「花音も紗夜ちゃんも・・・ずっと演奏し続けてるけど大丈夫?」

 

「大丈夫・・・!!みんな頑張ってるんだから・・・!!」

 

「えぇ・・・自分の役割はやり切って見せます・・・!!」

 

「私も・・・です・・・!!」

 

体力のない燐子と花音が体力的に限界寸前で周囲もそれを気にしている様子に会場の警備として舞台に上がっていない2人は肩をすくめていた。

 

「とりあえず・・・終わったみたいだし、最後の曲位は出ますか・・・」

 

「皆さんのブシドーに答える時です!!」

 

そうしてイヴは得物を木刀からキーボードに変え、美咲はミッシェルに入ると最後の曲に割り込むように舞台へと上がっていく。

 

 

 

 

 

 

そして、街の事件が解決し―――

彼女達の大舞台である、バンドリ決勝の日付を迎えるのだった。

 





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次回、最終回---
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