最後って考えると筆が重くなってしまいましたが・・・
最後の最後まで・・・ぶっちぎるぜ・・・!!
バンドリの決勝戦当日―――
「ここが・・・武道館・・・でけぇ・・・」
弦太朗は香澄達がライブをする武道館の前にやってきていたが、目の前の舞台の大きさに思わず言葉を漏らしてしまっていた。
「全くその通りだね・・・」
「って友希那の親父さん・・・いつの間に・・・」
「と言っても今来たばかりだが?一人かい?」
「そうっすけど、ダチと待ち合わせしてるんで・・・」
「ふむ・・・それにしても友希那がここでライブを・・・」
「そうっすね。もう中で準備してるみたいっすけど」
「友希那とリサちゃんから話は聞いたよ。こうしていられるのも君のお陰だ・・・ありがとう」
「いや・・・俺だけじゃなくて、ダチのみんなのお陰なんで・・・」
「・・・そうかい」
弦太朗から漏れた言葉にいきなりの現れた友希那の父親に驚いていたが、それ以上に娘が自分が経験したことのない大舞台に立つという感動とここに辿り着くまでの弦太朗の行動にたいする感謝の言葉を口にする。
しかし、返ってきた言葉に弦太朗らしさを感じて納得した表情を受けべて2人で会場を眺める。
そしてライブが始まる前にも様々な出来事が起きた。
「「あっ~!!げんたろうだ~!!」」
「おっ・・・沙綾のとこの、純と紗南ってことは・・・」
「あら、如月くん。こんにちは」
「あら~たえちゃんは一緒にいないのかしら~?」
「あら?たしかはあなた・・・ちゆちゃんのお友達の~!!」
「沙綾とおたえ・・・それにチュチュのおふくろさん・・・!?」
「―――そういえば、最近は妙な事件とかの噂がありましたけど~無事に出来て良かったですね~」
「そうですね~。うちのお店がある商店街でもあったんですよ?」
「普段は海外で活動してるんですが、今日のために帰ってきたので知らなかったですね~」
「如月くん、確か珠手氏は・・・」
「そうっすけど、記憶がないらしくて・・・」
「そうなのかい?そう言えば・・・」
「最近、うちの友希那とはどうなんだい?」
「最近、たえちゃんとはどうなのかしら?」
「最近、沙綾とはどうなのかしら?」
「最近、ちゆちゃんとはどうなの?」
「「「ん・・・?」」」
「とりあえず・・・一旦、移動しましょうか・・・」
弦太朗の近くには彼が知っているバンドメンバーの家族が集まり始めていたと大人達は空気を読んで社交辞令的に挨拶と会話を繰り広げていたと思っていたら、一変して地獄に様変わりして友希那父のサポートで逃げることに成功し―――
「あっ・・・如月さん」
「明日香じゃねぇか!!ボランティアはいいのか?」
「えっと・・・これからお客さんの誘導の手伝いをするんですが・・・」
「へい!!マイシスター!!」
「だからあなたの妹じゃないですって!!」
「香澄ちゃんの妹ならひなちゃんの妹だぜー!!っておやおや?そこにいるのはマイブラザーではないか~」
「あんたはひなこ先輩・・・ってブラザー?」
「そうそう!!街を救ったヒーローで私より年下で、それに車載せてやったろ?ブラザー!!」
「おい!!仕事中に何してんだ!!・・・って君はあの時の・・・」
「確か・・・りぃちゃん先輩だったか・・・?どうも・・・」
「無理に敬語じゃなくていいぞ?それから話はりみちゃん達から聞かせてもらったよ。ありがとうこうしていられるのも君たちのお陰だから今日は楽しんでいってくれ・・・」
「おう」
「それじゃゆりによろしく・・・って何時までやってんだ!!いくぞ!!」
「リィちゃん怒んないでよ~!!シーユー!!マイブラザー!!」
「それじゃあ・・・」
ボランティアとして参加している明日香とゆりの友人のひなこ達が嵐のように現れて彼に絡まれ、そして―――
「よう!!久しぶりだな、ゆり!!」
「弦太朗の・・・」
「・・・ってなんだ?」
「弦太朗の・・・バカぁー!!」
「ぐほっ!!・・・いきなりグーってなんだよ!?」
「弦太朗のバカ!!アホ!!女ったらし!!」
「久々に会ってどうしたんだよ!!」
「何よ!!この前久々に電話してきたと思ったら明日香ちゃんの事を聞いてくるし!!こんな公共の場で相手の親公認で私以外の女の子達といちゃいちゃして!!」
「そんなのしてねぇ!!」
「私が何のためにこんなに頑張ったと思ってるのよ~!!」
「ちょっとゆり!!やめっ!!」
「煩い!!」
「ちょっとゆり!?久々に帰って来たと思ったら何してるの!?」
「七菜 !!離して~!!」
久々に再会した友人のゆりからの余りにも理不尽な怒りを受けるという事件に巻き込まれながらも、彼はなんとか関係者席へと辿り着くとすぐに彼女達のライブが始まるが―――
「スゲェ・・・!!」
弦太朗はライブをしている彼女達のライブが始まって早々に、語彙を完全に失ってしまうほどに完全に心を持っていかれていた。
そして、3バンドのそれぞれが演奏を終えて舞台から姿を消したが、彼はそんな中でふとあることをある言葉を思い出していた。
「んっ・・・?」
「弦太朗・・・?どうかしたの?」
「ゆり、この前にリサとパレオの奴が・・・ってどうした?」
「また女の子の名前・・・」
「目が怖ぇよ・・・」
『ただいまを持ちまして、投票を締め切らせていただきます。これより”BanG Dream! Girls Band Challenge! ”決勝!!結果を発表を行います!!』
「あれっ?この声って・・・?明日香ちゃん・・・?それになんでまりなさんが・・・?オーナーがやるって思ってたけど・・・」
弦太朗は先日、リサ達が言っていたことは決勝での何かだと思っていたが未だにそれが分からず、その横では別の女の名前が出たことにゆりの目からハイライトが消えるが、その後すぐに会場内に明日香のアナウンスが響くと演奏を披露したバンドの全員がまりなと共に壇上へと上がってくる。
ゆり以外にも結果発表は元プロで大会の運営に関わっていたオーナーが発表するものだと思っていたが、そんな多くの予想に反してそんな大役をまりなが務めることになったことに違和感を覚えていたが、事情を知っている弦太朗や壇上に上がっているメンバー達はその事に対して何も反応することはない。
「それでは・・・グランプリを発表します・・・!!グランプリは・・・Roselia!!」
Roseliaの名が呼ばれた会場では一気に歓声が響き渡る。
そして、その歓声の中でベストパフォーマンス賞・ベストバンド賞として他の2バンドの名前も呼ばれると会場の歓声は一際大きくなっていく。
「そんな賞のことなんてどこにも書いてなかったけど・・・?」
「でも、どれも良かったんだしいいんじゃねぇか?」
「それもそっか・・・」
ふとした疑問が浮かんだゆりだったが、弦太朗の言葉を聞いてそれ以上の追及を辞めて壇上に視線を戻すと、3バンドのメンバー達がそれぞれの楽器を手に取っていた。
「もう1曲聞いてください!!」
「”アレ”ってこれのことだったのか・・・!!!」
弦太朗はようやく彼女達が言っていた”アレ”が全員で演奏するこの曲の事だと言うのを察したタイミングで壇上では最後の曲の演奏が始まり、彼は演奏する彼女達の姿を目に焼き付けるのだった。
そしてその翌日―――
弦太朗と花咲川学園のバンドメンバー達は冬休みの2日目に学校の職員室に呼び出されていた。
その内容は勿論―――
「それでは失礼します・・・。・・・まぁ、あの時はせっぱ詰まっててそこまで考えてなかったけど・・・」
「市ヶ谷さんの言う通り・・・冷静に考えたらそうだよね・・・」
「くっ・・風紀委員の私が如月さん達諸共、休日に呼び出されて説教を受けるなんて・・・」
「結果的には弦太朗とポピパのみんなは終業式すっぽかさせて、私達は先生方に無断でライブしてたもの・・・こうなるのは仕方ないわよ」
「氷川さん・・・ああしてなかったらこうしていられなかったですし・・・。それにバンドリの決勝戦のことを考えてその日には呼ばないでくださったんですから・・・」
「でも、楽しかったわね!!」
「うん!!そうだねこころん!!」
彼らは先日のことで盛大に教師から説教を受けていた。
紗夜に関したは怒られたという事実を気にしてはいたが、怒られた内容については誰もこまで気にしてはいなかった。
「でも、こうしてみんなで怒られるのもなんか学生みたいじゃない?」
「ふえぇ~!?でも・・・彩ちゃんの言う通り・・・なのかな・・・?」
そんな話をしながら彼女達は学校を出ると校門の前には見覚えのある人々が集まっていた。
「蘭ちゃんに友希那さん!!」
「レイ!!ロックも!!」
「ましろちゃん達もいるね」
「全くなんで私が・・・」
「チュチュ様、如月さんがこちらの学校に来るのが最後だからみんなで見送るって言ったじゃないですか~」
花咲川の前には他の学校のガールズバンドの面々がこの学校を離れる弦太朗を見送るためにわざわざ集まっていた。
そんなことを聞いた弦太朗は転校続きで慣れていたはずの別れだったがなぜかむずかゆい感覚を感じていた。
「別にもうずっと会えない訳じゃねぇんだからよ」
「あはは~弦太朗言う通りかもしれないけど・・・やっぱり色々あったからいざってなったら寂しいよね・・・」
「リサちーの言う通りだよ~。それにゲンちゃんがいたからるんってすることいっぱいあったもんね!!」
「あぁ・・・儚いことの連続だったね」
「あはは・・・。でも、弦太朗くんが来てから色んな事があったよね!!」
そうして彼女達は思い出話に花を咲かせ始めてそれなりに時間が経った頃―――
「そろそろ行かねぇとな」
「如月、たまにはRoseliaの練習には来なさいよ」
「ミナトユキナと同意見ね。それに・・・あなたの住んでる場所からだったらうちの方が来やすいでしょうし・・・」
「その・・・今度モニカでライブやるときはその・・・流星さん達と一緒に来てくださいね・・・?」
「如月くん!!テレビに出る私達も見て欲しいけど・・・たまには連絡してよね!!」
「そうだわ!!今度みんなで弦太朗の学校に遊びに行くわね!!」
「ちゃんと生活出来てるか、たまに見に行くからね」
「ゲンちゃん・・・またね!!」
「おう!!またな!!」
別れの挨拶を済ませた弦太朗は彼女達に背を向けるとそのままゆっくりと歩き出し、彼女達はその背中が見えなくなるまで見届けると、何とも言えない寂しさを感じていた。
「如月の奴・・・行っちまったな・・・」
「もー!!弦太朗くんには感傷に浸ったりする気持ちはないの~!?」
「上原さん。あの人はそんなことを気にするような人ではないと思いますが・・・」
「多分、弦太朗は引っ越しとか多かったから慣れちゃったのかもね?」
「香澄・・・?なんで笑っているの・・・?」
「香澄ちゃん?その・・・寂しくないの?」
「どうしたの香澄?」
「なんか変だぞ?」
彼が特に感傷に浸る様子もなく歩いていく姿に一部の面々は若干だが不満そうな表情を浮かべていた中で1人だけは笑みを浮かべていた香澄に気が付くと同じバンドのメンバーはそんな彼女に問いかけると思わぬ答えが返ってきた。
「だって!!ゲンちゃんには私達の音楽と一緒だから!!・・・よーし!!ゲンちゃんに負けない様に今日も一杯練習しよ!!」
その言葉に彼女達は一瞬だけ驚いたような表情を浮かべるが、その言葉に納得したのか笑みを浮かべ始めてると、彼女達は音楽と共にいつも通りの平和な日常へと戻っていくのだった。
以上で【本編】は終了になります。
ご愛読ありがとうございました。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
最終話とは言ったが【本編】のですので
小ネタ・後日談、後は時を見て劇場版・・・を投稿したいと思います。
最初は小ネタかなぁ・・・