はい。
と言うことで、後日談トップバッターはタイトルから分かると思いますが・・・
どうぞ
「みんな~!!早く早く~!!」
「香澄、ちょっと待てって!!・・・見た目以上に動きにくいな・・・。みんな大丈夫か・・・?」
「うん・・・」
「この服・・・重たい・・・」
「まさかこんなことになるなんてね~・・・。それにしてもなんかさみしいね・・・」
用意された宇宙服に身を包んだポピパ達は月面に降り立つが、彼女達の前には岩場が広がっているだけのその場所にはどこか寂しさを覚えていた。
「みんな!!アレ見て!!」
しかし、そんな空気の中で香澄は上を指差して声を挙げると、それに釣られて他の面々も香澄が指さした方へと視線を送ると―――
「わぁ・・・」
「マジで地球だ・・・!!テレビとか写真で見た通り、マジで青いんだな・・・」
「なんか身体も軽いし、本当に月なんだね・・・」
「あはは~・・・私も今でも信じられないよ・・・」
「沙綾・・・何か言ったか?」
「あっ!!ゲンちゃん!!・・・って変身してる!?」
「そういえば如月のは元々宇宙服みたいなもんだって言ってたよな・・・」
「確かにそんなこと言ってたような・・・」
「先輩・・・!!」
「おたえ?どうしたんだ?」
「どうしたのおたえ!?何かあったの!?」
そんな彼女達の元に弦太朗がフォーゼに変身して彼女達の前に姿を現した。
今までは街で見ていたフォーゼがそのままの姿で月面に立っていることに香澄は驚きの声を挙げていたが、他の面々は以前に聞いていたことを思い出して何となく納得していた中でたえが慌てた様子でフォーゼへと歩み寄っていく姿に何かトラブルがあったのかと皆に緊張が走るが―――
「月なのにうさぎがいない・・・!!」
「「「「はい・・・?」」」」
「・・・うさぎがいない!!」
「おたえ!?本当なの!?」
「予想外・・・って程でもないな・・・おたえだし・・・」
しかし、たえから返ってきたのは何とも彼女らしい言葉。
香澄はその言葉に驚く一方で、有咲達は完全に肩の力が抜けてしまった。
「私、探してくるね!!」
「おたえ~!!」
「ちょ!!あんまり遠く行くなよ!!」
「まだ時間もあるし大丈夫だろ?」
「でも折角の月だったら、私も歩いていたいかも・・・」
「りみりんの言う通り・・・普通だったらこんなことできないんだし・・・ほら!!弦太朗も一緒に行こうよ!!」
「おう・・・!!」
そうして彼女達はおたえの後を追いかけていく。
皆が同じ方向に向かって歩いていくその中で、沙綾は不意にあることが気になって思わず弦太朗にその疑問をぶつけていた。
「そういえば弦太朗?卒業してどうしてるの?大学入ったって聞いたけど、やりたいことあるの・・・?」
「あぁ・・・教師だな」
「ゲンちゃんが教師・・・?」
「・・・そうなんだ。私は将来どうしたいかってあんまりよく分かんないけど・・・教師、なれるといいね」
「サンキューな!!」
「私はもっとみんなとキラキラドキドキしたい!!」
「香澄らしいな・・・」
「みんな~!!!!早く~!!」
「じゃあ、今はおたえとみんなでうさぎを探そう!!」
「あはは・・・香澄らしいなぁ・・・」
月面で将来について軽く話すと彼らはたえのうさぎ探しといいながら月面散策を続けていく。
そしてその会話から数年後―――
弦太朗はその時に語った言葉通り自身の母校である天校で教師になり、花咲川で出会った彼女達もそれぞれの道を歩みだしていた。
「昼休み10分前だからもうすぐ・・・来たな・・・」
弦太朗は1人で校門の前に立って、学校へと向かってくる1台の車を視界にとらえていた。
そして、車は彼の目の前で止まると1人の女性が運転席から降りてきた。
「弦太朗。待った?」
「よぉ沙綾。まぁ・・・待ってるのは生徒だけどな?」
「あはは・・・。実は今日は私だけじゃなくて・・・」
「ゲンちゃん!!」
「久しぶりやね」
「・・・先輩。本当に先生なんだ・・・」
「こう見ても信じらんねぇ・・・」
「香澄!?それにみんなも来たのか!?」
「はいはい!!とりあえず再会を喜ぶのは後にして・・・!!」
その車の運転席からは沙綾が降りて来たと思ったら車の中からは彼女の親友とも呼べるポピパのメンバー達がぞろぞろと降りて来ると久々の再会を喜び合っていた。
しかし、その中で沙綾は車の中から何かを取り出しながら声を挙げていた。
「移動販売のやまぶきベーカリー開店準備だよ!!みんな手伝って!!」
それぞれの道を歩み始めた彼女達の中で沙綾は自身の実家であるパン屋”やまぶきベーカリー”を継ぐことを決めた、沙綾は店のためにこうして友人である弦太朗が教師をしている新天ノ川学園でパンの移動販売という試みを始めていた。
その結果は―――
「うわぁ~!!みんなちゃんと並んで~!!」
「えっと・・・!!チョココロネとメロンパン・・・それに焼きそばパンですね・・・!!」
「そっちは会計が600円でこっちは450円・・・ってそこ!!列に割り込むな!!後おたえもちゃんと働け!!」
「えっと・・・ありがとうございました~?」
「相変らずスゲェ人気だな」
彼女の試みは見事に当たり、並んでいたパンはみるみる売れていく。
そんな盛況ぶりを横目にして1人の生徒が列に並ぶことなく横をすり抜けて来ていたのを有咲が見つけて声を張り上げ―――
「おい!!列に並べ!!・・・って。お前、まさか・・・」
「・・・もしかして、じゅんじゅん・・・?」
「あはは・・・お久しぶり・・・でいいのかな・・・?」
「久しぶりやね~!!前に見た時よりもおっきくなってる・・・!!」
「じゅんじゅん!!久しぶり~!!」
「ちょっと離れてくださいよ・・・!!ってどこにこんな力があるんだよ・・・!!」
「も~!!じゅんじゅんったら~」
「あはは!!純も照れちゃって・・・」
列に並ばずに彼女達の前に現れたのは、沙綾の弟である純。
彼女達の中では小さくてちょっと生意気なイメージがあったその少年はいつの間にか彼女達の身長を追い越して立派な高校生になっていた。
純の変化に驚いていた彼女達だったの中で香澄は彼に向かって昔のように抱き着きつき始め、彼もそれを引き剥がそうと抵抗したものの香澄は一向に離れる様子がなく、そんな光景を同級生達に見られて彼の顔がみるみる赤くなっていく。
その光景を見た沙綾は純をからかうように笑ってしまった。
しかしそれは・・・
「ねぇちゃん・・・!!」
「・・・じゅんじゅん?」
思春期真っ只中である彼の逆鱗に触れてしまった。
そんな彼を見て香澄は空気を読んで離れて行くが、彼はその程度では止まらずに――――――――
「姉ちゃんもいい加減にしろよ・・・!!」
「純・・・?ちょっと・・・姉ちゃんが悪かったから・・・」
「おい落ち着けって純。姉弟かもしんねぇけどここで喧嘩はダメだぞ」
純の理性と言うストッパーが完全に外れてしまい、沙綾と弦太朗は姉として一方は教師として注意しようとしたがそれが―――
「全くげんたろうもげんたろうだよ!!」
「純・・・!!今の弦太朗は先生でしょ!!」
「ちょっと止めねぇとな・・・」
完全に昔の呼び方に戻ってしまい姉の注意に聞く耳を持とうともしない。
これ以上は不味いと思って弦太朗は多少強引に止めようとしたその瞬間、彼の視線は弦太朗と沙綾に突き刺さる。
その視線に彼は一瞬動きを止めたが、彼は自分の中にため込んでいた物をぶちまけ始めていた。
「姉ちゃんもげんたろうが天校の教師になるって聞いたら俺をここに入学させて!!それだけだったらまだいいけど、いつもいつも学校で働いてる弦太朗のことばっかり聞いてきて・・・!!挙句の果てには自分が近づくために母ちゃんたちに無理言って移動販売まで始めて・・・!!
弦太朗も弦太朗で姉ちゃんの気持ちに気が付かない鈍ちんだし!!何時になったら姉ちゃんの気持ちに気が付くんだよ!!こんなんだから姉ちゃんがこじらせて・・・あっ・・・」
「「・・・」」
純はため込んでいた物をぶちまけたのは良かったが、この場には姉や弦太朗だけでなく学校の生徒や香澄達までもがその場にいたことを思い出して、彼は一気に冷静になると2人の方へ視線を送ると2人は恥ずかしさの余り、距離を取って視線を合わせないようにしていたが、それに見たたえは―――
「キース・・・キース・・・キース・・・!!」
「おいおたえ!?何こんなタイミングでキスコールしてんだよ!!」
たえはそんな2人を見て突然キスコールをし始めると有咲がそれを止めようとしたが、それを聞いて火が付いたのは天校の生徒達だった。
「「「「キース・・・キース・・・キース・・・!!」」」」
「さーや!!キース!!キース!!キース!!」
「沙綾ちゃん!!今だよ!!」
「あ~!!もう!!どうしようもねぇ~!!」
生徒達までキスコールを始めるとそれに乗って香澄とりみまでそれに乗っかり始めると完全にこの場は有咲では制御不可能な領域へと突入してしまった。
「き~さ~ら~ぎ~!!なにやってんだ~!!」
「大杉先生達!!みんなを止めるの手伝ってくれ・・・!!」
「どうなってるの・・・?」
「実は・・・」
しかし、この騒ぎを聞きつけて弦太朗の恩師であり、同僚でもある大杉や宇津木達がこの場に駆けつけて事体を鎮めようとしたが、彼らはりみから事情を聴いた途端に態度を一変させた。
「「「「キース!!キース!!キース!!」」」」
「き~さ~ら~ぎ~!!お前って奴は~!!」
「女の子に恥をかかせたらダメよ・・・!!」
「Mr如月」
「佐竹校長!!」
「以前にGoodManだと言ったが、Ladyの思いに答えてこそ真のGoodManだぞ」
「行ってこい!!」
「うわっ!!」
大杉達も生徒達の側について弦太朗へと囃し立て始めてしまい、逃げ道が無くなったと思っていたがそんな弦太朗の前に学校の校長である佐竹がゆっくりと歩み寄ってくるのを見た彼は藁をもつかむ思いで彼に助けを求めようとしたが、彼も生徒側についてしまって完全に退路を奪われると弦太朗は大杉によって沙綾の方へと押し出され、周囲は完全に静まり返って2人を見守っていた。
「弦太朗・・・えっと・・」
「えっと・・・その・・・なんだ・・・」
2人は見つめ合って沈黙を続いたが――――――――
そこから少し経った頃には、割れんばかりの歓声と祝砲代わりのサスペンダーを鳴らす音が遥か彼方まで響いていくのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
と言うことで・・・後日談最初はポピパです・・・!!
結末は想像にお任せと言うことでどいうか一つ・・・!!
次回モニorRAS