バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。

ホントにハロハピ篇終わるぞ・・・。
次には



大・熊・騒・動-11 Assault Bear

指定された時間の少し前――

弦太朗と花音は他のメンバーと別れて、結婚式場へと向かっていた。

 

「如月くん・・・。薫さん大丈夫かな・・・?」

 

「大丈夫だ。ぜってぇに助けて連れて帰るぞ。って花音そっちは道違うぞ」

 

「ふぇ・・・」

 

「もう目の前なのにどうして間違えられるんだ・・・」

 

「ふえぇ!?」

 

 

弦太朗は花音を腕を引いて結婚式場へと入るが、式場内には人の気配が感じられない。

 

「着いたけど誰もいねぇな。おーい!!薫ー!!」

 

「如月くん・・・。もしかして、あのチャペルの中じゃないかな?」

 

花音は式場内にあるチャペルを指さし、弦太朗とともにチャペルの扉の前に立つ。

 

 

「花音は薫を助けたらすぐに逃げろよ」

 

「うん・・・」

 

「よし。行くぞ!!」

 

弦太朗は花音へ一言伝えるとチャペルの扉を力任せに開ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャペルの奥には白いスーツ姿で手足を縛られてボロボロの薫が地面に転がり、

その横には薫を見つめるスイッチャーと思われる女性。

 

ベンチには先ほど黒服が逃げ出したと言っていた被害者達が並んでベンチに座っていた。

こころ以外の被害者の身体の殆どがミッシェルの物へと変わっていた。

 

「薫さん!!こころちゃん!!はぐみちゃん!!」

 

「待て!!花音!!」

 

「如月くん!!離して!!」

 

「かの・・・ん・・・?げんたろ・・・ぐほぉ!!」

 

「薫様。あたし以外に話しかけないで!?」

 

 

 

 

こころ達の姿を見て、飛び出そうとする花音を弦太朗は腕を掴んで止める。

目の前の薫の声に女性は薫の腹部に蹴り上げ、ゆっくりとこちらへと向き直る。

 

「あなたはいつもライブに来る・・・!?」

 

女性の顔を見た花音はその正体がいつもライブに来る客の1人であることに驚きを隠せない。

そんな花音に構う様子もなく、女性は花音へ問いかける。

 

「・・・なんで熊の中身がいないの?」

 

「あいつには言ってねぇからな」

 

「ふーん。でも薫様も熊の中身は知らないみたいだからどうでもいいか・・・」

 

「薫さんを離して!!」

 

「何言ってるの・・・?薫様は初めて会った時からずぅぅぅぅとあたしの物よ?初めて舞台で見かけたあの時から、いつも舞台を見に行っていつもファンレターも書いて、握手も何回もして、ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと薫さまとあたしは一緒にいたのに。それなのに後からバンドを初めて、ぽっと出のあんたらに薫様を奪われて!!」

 

「それにあんたらはいつも名前を呼ばれるのに、あたしはいつも「子猫ちゃん」「子猫ちゃん」って名前も呼んでもらったことないのに!!だから、ここで薫様と愛を誓いあって!!薫様を永遠にあたしのそばに置くの!!」

 

「そんな薫さんを物みたいに言わないで!!」

 

「煩い!!」

 

「ぐああぁ・・・!!」

 

花音の声にスイッチャーの女性は苛立ちを吐き出すように叫ぶと、今度は薫の頭を踏みつける。

薫の叫びが響くが踏みつけている張本人は意に返さない。

 

「あんたたちとあの熊の中身は、ずたずたに引き裂いてやる!!その後はそこの2人も同じ目に会わせてから、薫様と永遠に一緒になるのよ!!」

 

「花音。下がれ!!」

 

 

 

そして彼女はラストワン状態のスイッチを取り出す。

弦太朗はそれと同時にドライバーを装着し、スイッチを入れる。

 

 

 

 

3―――――――

2―――――――

1―――――――

  

 

 

「変身!!」

 

弦太朗がフォーゼへと変身する。

それと同時に女性が大熊座”アルツメイヤー・ゾディアーツ” に変身すると、ラストワンで巨大化した爪を振り上げながらフォーゼへと突進する。

 

 

「宇宙キターーーーッ!!ってアブねェ!!」

 

フォーゼは突進を身体を捻って回避すると、アルツメイヤーの身体は勢いのまま屋外へと飛び出す。

 

「”仮面ライダーフォーゼ”、タイマンはらせてもらうぜ!!」

 

「ふえぇ・・・!?」

 

「げん・・・たろ・・・?」

 

そして拳を突き出して、いつもの決め台詞。

その光景を花音は驚愕し、薫は仮面姿の弦太朗を認識すると意識を落とす。

 

 

 

 

「花音!!薫を!!」

 

フォーゼはアルツメイヤーへの戦闘を始める。

花音は目の前で起きた出来事からすぐに我に返るとチャペルの奥へと駆け出す。

 

「薫さん!!しっかりして!!」

 

花音が薫へと走り寄ったが、彼女に意識はない。

その身体には変身前の彼女から受けたであろう暴行の跡がいくつか見受けられた。

 

「とりあえずここから出て黒服さんに・・・」

 

花音は一回り大きい薫を引きずりながらもチャペルの外へと向かう。

その間にもベンチに座って一切その場から動かないミッシェルたちや、フォーゼ達の戦闘には一切目もくれず、花音は式場の外に薫を引いていく。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、式場の外まで残り半分ほど進んだ当たりで、アルツメイヤーは薫を連れて行く花音を見つけてしまった。

 

「逃がすかぁああああああああああ!!」

 

アルツメイヤーの叫びと共にこころ以外のベンチに座っていたミッシェルたちが一斉にフォーゼへ向かって走り出す。

 

「うおぉぉ!!」

 

そのままミッシェルの波とフォーゼはぶつかり、アルツメイヤーとの距離を離される。

フォーゼも生身の部分がある相手に対して手を出せない。

 

アルツメイヤーは次第に離されるフォーゼを確認すると、花音へとゆっくり歩みを進める。

 

「やっぱり最初はあんたをズタズタにしてあげる!!」

 

アルツメイヤーは花音に向かって爪を振り降ろす。

花音は恐怖のあまり、目を閉じる。

 

 

 

しかし、そんな花音たちの元へ1つの影が叫びとともに近づく―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「花音さんから・・・離れろぉおおおおお!!」

 

声の正体は美咲だった。

美咲は走ったままアルツメイヤーへと体当りして、振り下ろされた爪は花音に当たることなく空を切った。

 

「美咲ちゃん!?」

 

「美咲!?どうして!?」

 

「上原さんから聞きました!!」

 

そんな3人の会話を裂くようにアルツメイヤーは美咲に左腕の拳を振るが、美咲はその拳を見ながら避ける。

 

 

 

 

 

 

そして彼女が覚悟を言葉にする。

 

「あたしだって戦います!!」

 

「美咲ちゃん!?どうしたの!?」

 

「美咲・・・」

 

美咲の発言に驚きを隠せない花音を他所に、フォーゼはマグフォンを操作する。

 

 

 

「こころ達みたいにみんなを笑顔に出来ないかもしれないけど・・・!!それでもあたしはみんなに笑顔でいてほしいんです!!だから・・・!!」

 

 

 

その言葉と同時に美咲の横にダイザ―が止まり、ミサイルをアルツメイヤーへとばら撒くと人型へと変形する。

 

「美咲!!乗れ!!」

 

「・・・はい!!」

 

美咲は迷いなくダイザ―へと乗り込む。

初めて乗り込んだ美咲はダイザ―の操作を瞬時に理解すると、そのままアルツメイヤーへと向き直る。

 

「如月先輩!!こころ達をお願いします!!」

 

その言葉とともに美咲の操作するダイザ―はアルツメイヤーを掴むとそのまま花音たちから距離を取り、そのまま戦闘を開始する。

 

 

 

被害者達に囲まれていたフォーゼは集団から抜け出し、スイッチを交換して起動する。

 

 

――――――エアロON――――

 

左足で周囲の空気を吸ってから

吸った空気をそのまま向かってくるミッシェルへと噴出させて、ミッシェルとの距離を離す。

 

 

距離を取ったフォーゼは再びスイッチを起動する。

 

――――ネットON――――――

 

右足にネットを付けたフォーゼはその場で右足を振るう。

 

振った足に合わせて大きなネットが現れて、ミッシェルたちを捕まえていく。

そして、ミッシェル全員を捕まえたフォーゼは黄色いスイッチを取り出して、起動する。

 

――エレキON――――――――

 

スイッチの起動と同時にフォーゼの身体を眩い電気が包む。

その光景を見ていた花音があまりの眩しさに目を背ける。

光が収まり花音が再びフォーゼの姿を見た時には身体の色が白から金色へと変わっていた。

 

「ふえぇ??」

 

「フォーゼ・エレキステイツって奴だ。・・・ちょっと我慢してくれ」

 

フォーゼは手に持ったビリーザロッド をミッシェルが捕まっているネットに当てて電気を流す。

流された電気によって、ミッシェル達は身体が痺れて上手くその体が動かせずにいた。

 

 

そして動けなくなったミッシェルたちの前に黒服がトラックに乗って現れ、全てのミッシェルとこころを回収して走り去っていく。

回収が終わると同時に薫が意識を取り戻す。

 

フォーゼは左足のスイッチをドリルへと交換しながら薫へと駆け寄る。

 

「薫さん!?大丈夫!?」

 

「おや・・・花音・・・?どうして泣いているんだい?」

 

「弦太朗、その仮面は君によく似合っているよ・・・」

 

「おい薫!?」

 

「身体は痛むが、花音の泣いている顔を見ることに比べたら大したことは・・・」

 

その会話を遮るように、美咲たちが戦っている方向から破砕音が響く。

 

「美咲!?花音、薫を!!」

 

「弦太朗、私も美咲のところまで連れて行ってくれないか?」

 

「薫さん!!どうして!?」

 

薫の願いに驚く花音だが薫は真剣な表情でフォーゼを見つめる。

 

「美咲が戦っているのだろう?仲間が戦ってるのに1人だけ安全なところにいることなんて出来ないさ。戦えなくても見守るくらいはしたいのさ・・・」

 

「薫さん・・・。それなら私も!!」

 

「よし!!」

 

こうしてフォーゼは薫を抱えあげて、花音とともに美咲の元へと走るのだった。

 




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オリ設定のゾディアーツについての公開情報(ラストワン時)
・大熊座”アルツメイヤー・ゾディアーツ”
・遠目から見たら黒いミッシェル
・顔は本物のクマに近い
・右腕にはかぎ爪
・爪によって切られた人間に対して幻覚効果
・切られた人間が次第にミッシェルになる
・切られた人間に対して簡単な行動操作



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