バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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最終投稿・・・!!
これでエピローグも全バンド分・・・完了です・・!!



青・春・後・語-2g 少女達の絆/青春の残光(afterglow)

 

「ふっ!!よっ!!ほっ!!・・・つぐ大丈夫か?」

 

「慣れてきたら 大丈夫だよ・・・!!うわぁ!?」

 

「つぐ~、気をつけないと危ないよ~」

 

「えへへ・・・慣れてきたから少し気が抜けちゃったのかな・・・?」

 

「スイッチ使えば宇宙服なしでここ歩けたって思うとぶっ壊すの早かったかな・・・」

 

 

 

 

 

 

「なんでそんなすぐに・・・!!」

 

「も~!!みんな~待ってよ~!!身体がいつもより軽くて動きにくい~!!」

 

普通とはかけ離れた環境に慣れてきた巴達は多少はバランスを崩したりながらも月面を動き回り始めていた。

しかし、蘭とひまりは未だに月の環境に適応できずに上手く動けずにいたが、なんとか5人で集まるとひまりと蘭が安堵の表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

「蘭はともかく・・・ひーちゃんはテニスしてるから大丈夫だと思ったんだけど~・・・やっぱりおっぱいか~・・・」

 

「ちょっとモカ!?何言ってるの!?ちょっとつぐ!?目が怖いんだけど・・・!!」

 

「ひまりちゃん・・・?」

 

 

 

「逃げなきゃ・・・!!」

 

「待って!!」

 

「ひーちゃん~つぐ~ファイト~」

 

「ちょっとモカ・・・あんたね・・・」

 

「流石にやりすぎだな・・・モカ、つぐを止めるの手伝ってくれ・・・。蘭は・・・」

 

「先に行ってて・・・。私も行くから・・・」

 

モカの一言を聞いたつぐみの嫉妬に気が付いたひまりは先ほどまでのぎこちない動きが嘘かのように軽やかに逃げ出し、その後をつぐみは怒りの形相で追いかけ始めたのモカが煽り始めると巴は完全に呆れた表情を浮かべてから蘭を置いてモカと共につぐみを止めるために彼女達を追いかけ始めるその背中を見た蘭も彼女達に続こうとその背中を追いかけ始めたが―――

 

 

 

 

「うわっ!?やばい・・・!!」

 

何かに足を取られてしまった蘭はそのまま転んでしまった。

その際に彼女は宇宙服が破損したのではないかと慌ててしまったが、流石は弦巻が用意し宇宙服ということもあってか宇宙服自体には問題が無いことが分かって安堵していた。

 

そのまま慣れない恰好で四苦八苦しながら彼女はそのまま立ち上がると、彼女が足を取られたであろうものに視線を向けていた。

 

「何これ・・・鉄板・・・?何でこんなのがここに・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

「お~い!!蘭~!!」

 

「モカ・・・みんなも・・・」

 

彼女が足元に視線を送っていたところに他の面々が近づいてくると、蘭の様子が気になって思わず巴が彼女に問いかけていた。

 

「蘭、そんなとこで何やってんだ・・・?」

 

「・・・ちょっと慣れなくて転んだだけだから」

 

 

 

 

「ちょっと蘭!?大丈夫なの!?」

 

「そうだよ!!こんな所で何かあったら・・・!!」

 

「大丈夫だと思う・・・。ちょっとこれに足が引っかかっただけだから・・・」

 

 

 

「ん~・・・?」

 

「モカ?急にどうしたの・・・?」

 

「ひーちゃん。ん~っとね~なんでだろーって思って~」

 

そう言って蘭は足元に落ちていた鉄板を指をさすと、その中でモカが何かに違和感を気が付くとその場に膝を着いて蘭が指さした鉄板に視線を見始めたことにひまりが首を傾げたが、その違和感の正体に気が付いたのはモカではなく別の人物だった。

 

 

 

 

 

 

「モカちゃん・・・!!見せて・・・!!」

 

 

「ねぇ・・・文章みたいだけど・・・」

 

「途中で切れてるな・・・」

 

「ならみんなで探してみようよ!!」

 

「ひーちゃんにさんせー」

 

つぐみはその鉄板についた土を払い始めると、明らかに途中で途切れている文章に気が付いたひまりの一言で5人はその文章の続きが書かれているであろう破片を探し始めると、皆がすぐに他の文章が書かれている破片を見つけて文章を繫げていく。

 

そして、ところどころ焦げて見にくくなっている箇所はあるがなんとか解読が出来たつぐみがその文章を読み上げ始めていた。

 

「宇宙を掴む若者たちへ

宇宙は1人では挑めない

互いを信じあい手を繫げ

最後に不可能を超えるのは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つぐみ・・・?どうしたの・・・?」

 

「えっと・・・ここから先が燃えちゃってて読めないの・・・」

 

「しかも、肝心な所が抜けてるな・・・」

 

「う~ん・・・気になるねぇ~・・・」

 

彼女達が集めた文章は肝心な部分が抜けてしまっており、それが彼女達のモヤモヤしているタイミングでフォーゼがそんな彼女達の元へとやってきた。

 

「よっ!!何が気になるんだ?」

 

「弦太朗・・・実は・・・」

 

「うぅ~・・・折角集めたのに~!!・・・最後に入る言葉はなんなの~!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後に不可能を超えるのは・・・それは・・・”人間同士の絆”だ」

 

「賢吾!!」

 

「絆・・・?」

 

フォーゼが現れたのに気が付かずひまりが声を挙げてしまったが、その叫び遅れてやってきた賢吾がひまり達が疑問に答えると彼女達の視線は賢吾に向き、彼はそのまま話を続けていた。

 

「あぁ、フォーゼは絆を力にして戦ってきた。それを君たちは見てきたはずだし、それに絆の力で危機を乗り越えたことに覚えがあるんじゃないか?」

 

 

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

「ありますね・・・。みんなの声が無かったらきっとアタシはアタシでいられなかったと思います」

 

今の彼女達の頭に巴が始めてヴァルゴに変身させられた時の出来事が浮かんでいた。

 

あの時は危険を顧みず巴に想いを届け、その想いを受けた巴も自身を取り戻すことが出来たが、その時のことが賢吾の言う絆の力だと言うのを理解した巴の言葉を聞いた彼は笑みを浮かべていた。

 

書かれていたことについては分かったが、別の疑問が頭を過っていた。

 

「でも、歌星さん・・・どうしてこれの続きを知ってるんですか・・・?」

 

「美竹・・・あぁ、その言葉はフォーゼと共にここで亡くなった父さんが遺してくれた言葉だ・・・」

 

 

 

 

 

「「「「「・・・・・」」」」」

 

彼女達は今まで弦太朗からラビットハッチや月での出来事を聞いたりしていて、先ほどまでは言葉が刻まれた破片を慣れない環境で楽しんでいたが、目の前の賢吾からしたらこの場所はライダー部の仲間と様々な出来事があった思い出深い場所であると同時に彼の父親が最後を過ごした場所。

 

それも地球とは違い、最後の最後まで1人きりでこの何もない月面に取り残されていたことを思うと、彼女達は完全に言葉を失って暗い表情を浮かべていた。

 

しかし、そんな彼女達とは対照的に賢吾は先ほど浮かべた笑みを崩すことなく彼女達に語りかけていた。

 

「ありがとう。父さんの言葉を見つけてくれて・・・」

 

 

 

 

 

「えっ・・・?なんで・・・」

 

「実は俺は来る度にずっとそれを探してたが見つけられなくて心のどこかでもう諦めていた。でも、今君たちがこうして見つけてくれた事が嬉しいんだ」

 

「歌星さん・・・」

 

 

 

 

 

「よしっ!!だったらこの話は終わりだな!!何時までの暗くなってたら賢吾の親父さんも喜ばねぇだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・っ!!」

 

「ちょっと蘭ちゃん!?」

 

何とも暗くなってしまった空気なってしまった彼女達だったが、それを空気を読んでか読まずかフォーゼはこの場の空気をなんとかしようと声を出した途端、蘭が先ほどまでのぎこちなさが嘘のような早さでフォーゼへと駆け出していき―――

 

「あんたが勝手に纏めんな!!」

 

「ごはっ!!」

 

「綺麗な蹴りですなぁ~・・・」

 

華麗な飛び蹴りをフォーゼに食らわせていた。

余りにも洗練されたそのフォームに感動を覚えていたモカだったが―――

 

「うわぁあああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

「えぇぇぇええええ!?」

 

「如月!?」

 

「弦太朗く~ん!!」

 

蘭の蹴りが直撃したフォーゼはそのまま月から吹き飛ばされて、地球へ向かう流れ星へと変わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

月面での出来事からしばらくが経った頃、彼女達はAfterglowとしてのバンド活動に終止符を打ってそれぞれの道へと進んで数年の時が経ったが、5人はあの頃の様に交流は続けていた。

 

そして今日、彼女達は久々に5人揃って集まる予定を立てて、待ち合わせ場所である羽沢珈琲店に集まっていた。

 

「あ!!巴ちゃん!!いらっしゃい!!」

 

「も~巴~!!遅いよ~!!」

 

「悪い悪い!!昨日の夜にあこが出てた番組を一気見してたら寝坊しててさ~」

 

「トモちんは何時まで経ってもシスコンですなぁ~」

 

昔のような何気ない会話を交わしたが彼女達だったが、ここで遅れていた巴はあることに気が付いた。

 

 

 

 

「・・・なぁ、蘭の奴はまだ来てないのか?」

 

「そうなんだよ~!!蘭、全っ然!!連絡返ってこないの!!」

 

「昨日は予定があるのは聞いてたけど・・・」

 

「流石に連絡もないのは心配だね~。何かあったのかな~?」

 

蘭の姿がまだ見えない。

それはいいのだが連絡すら取れていない現状に彼女達は蘭の身に何かがあったのかと不安を覚えていた。

 

そのタイミングで店の扉が開かれると彼女達は一斉に顔を向けると、待ちに待った人物がその姿を現した。

 

「うぅ・・・。弦太朗、ごめん・・・」

 

「ほら、ついたぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「如月なんで!?・・・って、蘭!?どうしたんだ」

 

「蘭ちゃん!?具合悪そうだけど大丈夫・・・!?」

 

「とりあえず座って!!」

 

「蘭~飲み物いる?注文してまだ飲んでないレモンティーがあるけど~・・・」

 

「ありがと・・・」

 

彼女達が待っていた蘭が店に入ってきた。

しかし、彼女はなぜか弦太朗に支えられながら姿を現していたことに驚いていたが、それ以上に蘭は見るからに体調が悪そうな様子に彼女達はとりあえず蘭を休ませようと席に座らせてると、モカが心配そうに自身が先ほど頼んだレモンティーを差し出すと、蘭はそのカップをソーサーごと受け取って自身の元へと寄せ――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ・・・すっぱい」

 

「・・・?蘭の奴、何でレモンティーのレモンを食べてるんだ・・・?」

 

彼女は受け取ったレモンティーを飲むのではなく、カップの中に浮かんでいたレモンを指でつまんでそのまま口の中へと放り込んでいた。

 

流石にこの行動の意味が理解できなかった彼女達だったが、皆は一応に彼女の事を心配していた。

 

 

 

「蘭ちゃん、頭痛いとかは無い・・・?」

 

「うん・・・身体もダルくて胃がムカムカしてお腹が痛い・・・後は、さっきまで軽く吐き気があったけど大丈夫・・・」

 

「久々にみんなが揃って会うのにそんな体で無理しやがって・・・」

 

「こうなってるのも弦太朗・・・あんたのせいでしょ・・・」

 

弦太朗の言葉を聞いて蘭が彼の言葉に反論しながらも痛みを抑えようと自身の下腹部を抑えていた。

しかし、彼女のこの行動は完全に皆の誤解を生んでいた。

 

「「あれっ・・・?」」

 

「ひーちゃん?つぐ?」

 

「おいおい、2人ともどうしたんだ?」

 

 

「身体もダルくてお腹が痛くなってて、吐き気がある・・・」

 

「すっぱいものが欲しくなって、如月くんのせいって言いながらお腹を撫でてる・・・」

 

ひまりとつぐみは蘭の状況を呟き始める。

彼女達は事実を述べているだけだが、その言葉を聞いたモカが最高で最悪の結論を導き出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おめでた・・・?」

 

「「はぁ・・・?ないない」」

 

「モカ・・・?蘭と如月だぞ?あり得るかもしれないけど・・・流石に今、それは無いだろ・・・」

 

モカの言葉に蘭と弦太朗と巴はその言葉を否定していたが、一方でつぐみとひまりの2人はその結論を完全に信じてしまい―――

 

 

「「如月(弦太朗)くん!!どういうこと!?」」

 

「何も知らねぇって!!」

 

 

 

「知らないって・・・!!蘭がこうなってるんだよ!?流石に無責任すぎるよ!!」

 

「そうだよ!!如月くん!!ちゃんと責任取らないと!!」

 

「えぇっと・・・だからな・・・」

 

全く覚えのない弦太朗はひまりとつぐみの圧に押されて、ちゃんと話をしようにも全く話を聞いて貰えてない彼を他所に巴はモカと蘭に視線を送って話を聞き出そうとしていた。

 

 

 

「らん~もしかして違う・・・?」

 

「当たり前でしょ・・・」

 

「でも、さっきの言葉だけだとそう思っても仕方ないだろ・・・。で、実際はどうしたんだ?」

 

 

 

 

 

「昨日の食べ過ぎと二日酔い・・・それと寝不足・・・」

 

「「はぁ・・・?」」

 

蘭から出てきたどうしようもない理由に2人は呆れた声を挙げたが、流石に5人で会う約束をしていたにも関わらず、あの蘭がこんな体調になるまで飲み食いしている事が今までの彼女からしたら到底信じられず、何か理由があるのでは?と思った2人に蘭はそのままこうなった経緯を話始めていた。

 

 

 

 

 

 

「昨日、私の作品を飾ってもらえることになった場所に挨拶に行ったら、弦太朗の部活仲間が結婚式してて・・・」

 

「・・・もしかして、それで如月に見つかって・・・そのまま参加させられた?」

 

「うん。私も知ってる人だったからそのまま巻き込まれて、朝までどんちゃん騒ぎの宴会コースで逃げられず・・・」

 

「もしかして、レモン齧ったのは・・・?」

 

「ただの口直し・・・」

 

 

 

「「・・・」」

 

 

こうなった原因を作ってしまった弦太朗が一番悪いのは分かっているが、それでも蘭が勘違いさせるような言動を連発していた事やひまり達が完全に暴走していることに呆れたモカと巴は完全に呆れて言葉が出せなかった。

 

「正直、アホらし過ぎてなんも言えませんなぁ~・・・」

 

「とりあえず、あの3人と蘭は放っておいて・・・落ち着くまではアタシ達は店の隅で大人しくしてるか」

 

「だね~」

 

「ちょっと・・・2人とも・・・」

 

 

 

「蘭、お前にも多少は原因があるんだから」

 

「すこ~し反省してね~」

 

 

 

 

 

「如月くん!!いつから蘭ちゃんとそういう関係になってたの!?」

 

「だから、なんもしてねぇって!!」

 

「でも、蘭はたまに弦太朗くんの家に行ってたよね?」

 

「それは吾郎爺に顔出しに来てただけだって!!」

 

「「嘘だっ!!」」

 

こうして4人を見捨てたモカと巴は店の端まで避難して騒いでいる3人の方と自業自得で苦しんでいる蘭を見て、込み上げてきた懐かしさと彼女達への呆れの感情をカップに注がれた飲み物と一緒に飲み込むのだった。

 




誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。

今まであじゅじゃじゃしたー!!

多分次回の更新はこの作品の劇場版√
欲しい人がいるなら羽丘√の設定資料開示・・かな?

今後の予定は活動報告に記載しておりますので、そちらを確認して下さい
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