バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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待たせたな・・・!!
まず最初にバチコリ戦ってもらいますか・・・


Chapter-02 ガールズ・ピンチ・パンチ

 

弦太朗がCircleに現れたのと同じ頃―――

羽丘女子学園ではAfterglowの5人が廊下を歩いていた。

 

「うぅ~!!体育終わったね!!」

 

「てか、巴はやりすぎ・・・」

 

「そうか?」

 

 

 

「あはは・・・マラソンで陸上部よりも早くゴールしちゃうのはすごいよ・・・!!」

 

「ま~ま~トモちんらしいということで~」

 

 

 

 

 

「あっ!!お姉ちゃん達だ!!」

 

「ちょっとあこ、廊下だから・・・」

 

寒くなってきた時期に屋外の体育という学生にとっては辛い授業をこなした彼女達だったが、巴の身体能力に完全にドン引きしつつ自身の教室へと戻っていく最中で彼女はあこ達1年生3人組とすれ違っていた。

 

「なんだ?あこ達は次、体育か?」

 

「そうだよ~・・・うぅ・・・寒いから外行きたくないよ~」

 

「まぁ、実際に寒かったからね。あたしも早く暖かい教室に戻りたい・・・」

 

「そんな~・・・」

 

 

 

 

「そういえば先ほどリサ先輩から連絡があって、如月先輩がこっちに来てるそうですよ?」

 

「「六花(ちゃん)本当!?」」

 

「えっと・・・はい。皆さんのとこにも連絡が入ってると思います・・・」

 

 

 

「2人とも・・・急いで着替えないと、授業に遅れちゃうよ?」

 

「明日香ちゃん・・・」

 

「あっ・・・。みんな、またね~・・・」

 

すれ違ったあこ達と2,3言葉を交わして彼女達は教室へと戻っていくと、ロックに言われたことを確認するために皆が自身のスマホを確認するとすぐにモカの席に集まっていた。

 

「リサさん達から連絡が来てたよ!!」

 

「Circleにいるってことは・・・アレのことだよね?」

 

「つぐ・・・アレってもしかして、Circleの床から生えてきたっていう変なやつのことか?」

 

「うん。そうだよ」

 

「とりあえず・・・

 

「「Circleに行かないと・・・!!」」

 

「まだ授業あるのに何やってんだよ・・・」

 

「「巴(ちゃん)離して~!!」」

 

 

 

 

「まぁまぁ、多分リサさん達が一緒にいるから放課後に会いに行けばいいと思うな~」

 

「・・・そうだね!!ってそろそろ授業始まっちゃう!!」

 

「放課後まで頑張ろう!!」

 

 

弦太朗がいると聞いたひまりとつぐみは学校を抜け出してCircleへと向かおうとしたが、速攻で巴に捕まってしまった。

そんな2人を見たモカはやれやれと言った表情を浮かべたモカが宥めると、次の授業に備えていた。

 

しかし、弦太朗がこっちに来ているということもあってひまりは全く授業に集中できずに、何気なくその視線を窓の外に視線を向けると――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁぁああああ!!」

 

「ひまりちゃん!?ちょっと授業中だよ!?」

 

「何騒いでるの?」

 

「あれ!!」

 

授業中にも関わらずひまりは絶叫して、教師と生徒達の視線を集めるがそんなことを気にすることも無く彼女はそのまま窓を開け放って、そこから見える校庭を指差すと殆どの生徒達が窓からひまりが指差した方向を確認すると言葉を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「嘘・・・なんで!?もう終わったはずだよね・・・!?」

 

「なんでアイツらがここに居るの!?」

 

彼女達が見下ろした校庭―――

そこには今にも生徒達を襲おうとしていたダスタード達と、その姿に怯えている生徒達の姿が広がっていた。

 

「どうすんの!?」

 

「ちょっと!!あれ見て!!」

 

 

 

 

 

 

「みんな!!早く!!六花!!あこ!!」

 

「そうだよ!!体育館に逃げて~!!」

 

「急いでくださーい!!」

 

しかし、そんな中で明日香はすぐに我に返って他の生徒達を逃がそうと声を挙げると、あこ達もその言葉を繰り返すと生徒や教師たちも急いで体育館に向かって走っていく。

 

その最後尾を3人も追いかけていたが校舎のすぐ近くの位置でダスタード達に囲まれてしまった。

 

 

「明日香ちゃんに六花ちゃん!!あこちゃん・・・!!」

 

「囲まれちゃったよ!!」

 

「3人も逃げて!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひまり!!どけっ!!」

 

「巴ちゃん!?どうす―――!?」

 

そんな危機的な状況を前にして思わず声を挙げてしまった彼女達だったが、突如として巴がひまりに向かって叫ぶと彼女は思わず振り返る。

 

「「「えっ!?」」」

 

 

 

「うぉぉおおおおおお!!」

 

振り返ったその視線の先では巴が机の上を駆け出してそのまま3階の教室の窓から飛び降りる。

その場にいた全員が巴の行動に驚愕していたが、巴はあこ達3人を囲んでいたダスタードの1体の頭部へと落下の勢いを乗せて回し蹴りを見舞いながら着地していた。

 

 

 

「お姉ちゃん!?」

 

「大丈夫か!?」

 

「うんっ!!」

 

「えぇぇぇ!?2年生の教室って3階ですよね!?」

 

「そんなこと言いから早く逃げろ!!」

 

「あこ、行くよ!!」

 

「お姉ちゃん!!でも!!」

 

突如として人が降ってきたことに驚く3人だったが、落ちてきた本人はそれを気にする様子もなく3人に声を張り上げる。

しかし、あこは言う事を聞こうとしなかったが、それを横からロックと明日香の2人が腕を掴んで連れて行こうとするがあこはそれすら聞こうとしていなかった。

 

「あこちゃん・・・!!巴先輩の邪魔になっちゃうから!!」

 

「ろっか!!でも!!」

 

 

 

「・・・おらっ!!・・・早く行け!!」

 

「スイマセン!!お願いします!!」

 

「2人とも!!離してよ!!」

 

巴の言葉を聞いた2人によってあこはその場から連れて行かれたが、1体のダスタードが巴に向かって刀を振り下ろそうとしたがその腕は巴によって蹴り飛ばされると身体ごと吹き飛ばされると塵になって消滅した。

 

「巴ちゃん!!」

 

「つぐ!!」

 

「他のみんなは私達がなんとかするから!!無茶しないで・・・キャ!!」

 

「つぐ!!」

 

吹き飛ばされたのを見た他のダスタード達は武器を構えつつ、巴から距離を取りながら彼女を完全に囲い込むとそのタイミングで教室から聞こえたつぐみが声を挙げるが、巴を囲んでいたうちの1体がその声に目掛けて爆弾を投げつける。

 

幸いなことに爆弾は窓の少し下に当たって爆発を起こして彼女には怪我がなかったが、その行動に巴の中で何かが切れると彼女は肩の力を抜いて目の前を見据えていた。

 

 

 

 

 

「大体2ヵ月ぶりで残りの相手は6体・・・!!行くぞっ!!」

 

ダスタードに囲まれていると言う圧倒的に不利な状況で呟いたその言葉と共に、巴は目の前のダスタードに向かって駆け出していくのだった。

 


 

羽丘で事件が起こったのと同じ頃―――

花咲川のガールズバンド達は廊下に集まっていた。

 

「弦太朗くんがこっち来たみたいだよ?」

 

「りみりん、ゲンちゃんこっちに来てるの!?」

 

「まぁ、昨日のあれのことだろ?それにしても行動早ぇな・・・」

 

 

「サーヤさん。まだ授業があるのにどこ行こうとしてるんですか?」

 

「ちょっとイヴ離して!!」

 

「沙綾、何やってるの?」

 

 

「こころん!!はぐみ達も行こ?」

 

「そうね!!」

 

「ちょっと2人とも、まだ授業があるからダメだって!!」

 

 

 

 

「何やってんだよ・・・」

 

「本当にね・・・。山吹さんまで何やってんだか・・・」

 

「弦太朗くんに会いたかったんだね・・・」

 

こころとはぐみ、沙綾が学校を抜け出そうと動くも即座に美咲やイヴによって確保され、そんな3人の姿に有咲と美咲にりみまでもが呆れた表情を浮かべていたが、実際に彼女達も先日の件について彼に確認したいという考えがあったためそこまで強く3人を責めることが出来ずにいた。

 

 

「あぁ~!!早く授業終わらないかな~!!」

 

「香澄、そんなのある訳・・・」

 

香澄の欲望が口から漏れて思わずツッコミを入れてしまった有咲。

そんなことはある訳がないのに口にしてしまった香澄に再び呆れてしまったが―――

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ・・・!!」

 

「はぐみ?どうしたの・・・?」

 

「あれっ!!」

 

 

 

「んだよ・・・って嘘だろっ!?」

 

「なんで・・・!?」

 

「もう事件は終わったはずだろ!?」

 

突如としてはぐみが声を挙げるとその視線の先にはダスタードの大群が花咲川の学内に侵入してくる光景が広がっていた。

突然の事態に驚きを隠せない一同だったが、そんな彼女達を見つけた大群は他の生徒達には目もくれず、一斉に彼女達目掛けて駆けだしてきていた。

 

「あかん!!こっち来てる!?」

 

「若宮さんの武器が何もねぇから、一旦別れて逃げんぞ!!撒いたら生徒会室集合だ!!」

 

「うんっ!!」

 

「分かったわ!!」

 

迫ってくるダスタードを見て咄嗟に有咲が声を挙げると、皆がその声に従ってたまたま同じクラスで3組に分かれて逃げ出していくとその後を追いかけるようにダスタードがその後を追いかけてくるが―――

 

 

 

 

 

 

「はぐみ、イヴ。こっちには来てないよ・・・?」

 

「ホントだ!!どうしてだろ・・・?ってイヴちん!?どこ行くの?」

 

 

 

「このままでは他の人達が危ないです!!私は一度、部室へ行きます!!」

 

「だったら、はぐみも行くよ!!」

 

「じゃあ私も・・・」

 

「分かりました。最短のルートで行きます!!」

 

E組の3人はたまたま逃げる方向が一緒だったが、その後を誰も追いかけてこないことに3人は疑問を感じていたが、イヴはその疑問を振り切って有咲が言っていた生徒会室に背を向けて部室棟の方へと向かっていく。

 

 

比較的平和なE組。

B組も同じように平和―――とはいかなかった。

 

「追いかけてきてるわ!!・・・どうしたらいいのかしら?」

 

「りみ・・・!!」

 

「沙綾ちゃん!!来てるの1人だけやし頑張って!!こころちゃんも・・・!!」

 

「分かったわ!!」

 

 

 

 

 

 

「きゃ!!」

 

「大変だわ!!」

 

「りみ!!」

 

「あかん!!」

 

B組を追いかけてきたのは1体のダスタードに追いかけられていた。

こころと沙綾はともかくとして、運動が苦手なりみは既に辛そうな表情を浮かべて、2人を励ます声を出して廊下を駆けていたが、最悪のタイミングでりみの足が縺れてそのまま床に転んで声をあげてしまい、近くにいた沙綾が無意識に足を止めて、沙綾はその声を無視してりみに駆け寄って彼女を起こすが―――

 

「りみ!!」

 

「あかん!!捕まってまう・・・!!」

 

2人はダスタードに追い付かれて逃げられないと覚悟したが、ここで不思議な出来事が起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「あれ・・・?」」

 

「あら?こっちに来たわ!!あたし鬼ごっこは得意よ!!2人とも後で会いましょう!!」

 

追いついたダスタードがそのまま2人の横を通り抜けて、そのままこころの方へと駆けていく光景に思わず声が挙がったが、こころはそのままダスタードを引き連れて校舎の中を駆け出していく。

 

その光景を前に呆気にとられた彼女達だったが、ひとまずの危機は去ったことに安堵を覚えてしまったがすぐに我に返って立ち上がった。

 

「とりあえず・・・生徒会室に・・・逃げられたら弦太朗くんに連絡を・・・」

 

「うん・・・みんな無事だといいけど・・・」

 

こうしてこころと別れてしまったりみと沙綾はそのまま注意しながら生徒会室へと向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして残るA組は――――

 

「嘘ぉおおおお!!殆どこっちに来てるぅぅううううう!!」

 

「どうなってんだよ・・・!!」

 

「知る訳ないでしょ・・・!!」

 

学内に侵入したダスタードのほぼ全てがA組の3人を標的に駆け出してきていた。

余りの絶望感に香澄が声を挙げて叫ぶがそんなことをツッコむ余裕はもう誰にもなかった。

 

「でも、どうするの!?私と戸山さんはともかく、市ヶ谷さんはすぐに捕まるでしょ?」

 

「どうもこうも・・・!!」

 

3人の中で絶望的に体力のない有咲はこのままではすぐに捕まってしまうと危惧した美咲だったが、有咲は逃げる中で必死に頭を回していた。

 

 

「・・・くっそ!!どこにどんだけ追って来てるか分かんねぇ・・・!!」

 

「有咲!!そう言えばおたえ達の方は誰も追いかけてきてなかったよ!!」

 

「あ~・・・たしかはぐみと若宮さん・・・E組の人達だ・・・」

 

香澄と美咲から漏れた言葉。

その短いワードと花咲川の生徒の性格から彼女は即座に策を練っていた。

 

 

 

 

 

 

「よし!!少しだけ遠回りして部室棟の方に回るぞ!!」

 

「有咲~!!どういうこと~!?」

 

「うっせぇ!!疲れるからこれ以上しゃべらせんな!!」

 

「よく分かんないけど・・・市ヶ谷さんが言うなら・・・!!」

 

他の2人は有咲の考えが全く分かってないが、彼女の言葉に従って遠回りして時間を稼ぎながら学内を逃げ回る。

 

そして走り続けて数分が経ち―――

 

「部室棟まで来たけど・・・どうすんの?」

 

 

 

 

「だぁああああ!!もう走れねぇ!!」

 

「ちょっと有咲!?止まっちゃダメ!!」

 

部室棟の前まで辿り着くことには成功したが、そのタイミングで有咲は体力の限界を迎えてしまいそのままゆっくりと歩き出してしまう。

香澄が有咲に向かって叫ぶが、ダスタード達は有咲を取り囲もうとじりじりと歩み寄っていく。

 

絶体絶命の状況に追い込まれた有咲だったが、彼女は自身に意識を向けたこのタイミングを待っていた。

 

 

 

「・・・今だ!!若宮さん!!」

 

 

 

 

 

「ブシドー!!」

 

「流石にダンス部の部室から飛び出してきたのは想定外だったな・・・」

 

有咲の叫びに応えるように勢いよく開け放たれたダンス部の部室から躍り出るとその勢いで手に持っていた木刀をダスタードの側面から首へと突き立てて、怯んだ隙にダスタードが手に持っていた刀を奪い取ってそのまま有咲を庇うように立ち塞がった。

 

「お待たせしました!!」

 

 

「若宮さんの事だから部室に木刀取りに行くと思ったから、アイツらの後ろから攻めさせようとしたけど・・・何でダンス部に?」

 

「ハグミさんです!!」

 

「なるほどな・・・」

 

「後は任せてください・・・!!」

 

イヴがダンス部から飛び出してきた理由に納得してしまった有咲はイヴに言われるがまま、そのまま後ろに下がっていく。

 

下がっていくのは良かったが―――

 

 

「美咲~!!香澄~!!あら!!こっちに沢山いるわ!!」

 

「こころ!?・・・ってあっちに1体いるの!?」

 

 

 

 

「最悪だ・・・!!ハロハピは想定外のことばっかりしてくるな・・・!!」

 

「ちょっとこころ!!」

このタイミングで沙綾達と別れてダスタードと鬼ごっこを続けていたこころが香澄達の背後から現れてしまい、最悪のタイミングで挟み撃ちの状況になってしまったがこころはそのままそんなことお構いなしに美咲の元へと駆け出していく。

 

そのままこころは美咲に元へと向かうと彼女を追いかけていたダスタードは刀を振り上げる。

標的はこころ、ではなく――――

 

 

「・・・戸山さん危ない!!」

 

「きゃ!!」

 

「美咲・・・!!」

 

近くにいた香澄に振り下ろしたが、咄嗟に美咲が香澄を引き寄せるとその刀は空を切った。

しかし、その妨害を受けたダスタードは今度は美咲に標的を切り替えると振り下ろした刀を美咲に突き出し、こころが叫ぶ―――

 

 

 

 

「このっ!!」

 

「凄いわ!!」

 

「マジか・・・。一本背負いかよ・・・!!」

 

「お見事です!!」

 

「黒服さんに教わって良かった・・・!!」

 

しかし、美咲はその突き出された刀を躱すとその腕を掴んでダスタードをそのままイヴが対峙していたダスタード達の方へと投げ飛ばしていた。

 

皆が驚いている中で美咲は黒服に教わった技が役に立ったことに感謝しながら、イヴの横まで歩いていく。

 

「10体くらいいるけど・・・若宮さん、いける?」

 

「はい!!前は任せてください!!」

 

「そんじゃ、あたしはこころ達に向かってるのをなんとかしますか・・・!!」

 

 

「では、参ります・・・!!」

 

こうしてイヴと美咲は襲撃してきたダスタードに立ち向かっていくのだった。

 

 





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