ガンプラ1番くじで当たったガンプラ組んでたら遅くなり申したが、後悔はしていない。
騒動があった翌日。
Circleの受付にはまりなではなく――――
「これと似たようなことが前にもあったような・・・」
何故か弦太朗が突っ立っていたが、今回は彼一人だけではなく――――
「弦太朗、何を訳の分からないことを言っているんだ・・・?」
「流星・・・いや・・・喉元まで出かかってるんだけどな・・・えっと・・・」
「はぁ・・・どうしてこんなことになっているんだ・・・」
この場には昨日の事件を聞いた流星もCircleへと足を運んでおり、どういう訳か2人は理由も聞かされないまま、まりなに代って受付としてカウンターに立って1時間ほど時間が経過していた。
「てかよ~昼間っから誰かが来るのか・・・?学生がメインで来るんだろ?」
「弦太朗、それは俺よりもお前の方が・・・」
「Hello!!マリナ、来たわよ!!・・・ってゲンタロウ、あんた何してんのよ?」
昼と言う時間もあって、誰も来ないと高を括っていた2人だったが、そんな予想に反して学生であるはずのチュチュがCircleにやって来ていた。
「って、来やがったな・・・」
「やって来て早々になんてこと言ってるのよ・・・」
「えっと・・・チュチュちゃんだったかな?あれ中学は・・・サボり?」
「インターナショナルスクールの11年で!!飛び級で!!単位も取り終わってるから学校行かなくてもいいのよ!!」
「流星、チュチュは帰国子女で高校の勉強終わってるって言ってたぞ?」
Circleにやって来て早々にチュチュは弦太朗からの扱いに不満を漏らしたが、それ以上に流星の対応に声を挙げてしまった。
年齢的にも身長的にも中学生であるチュチュの事を心配していたが、彼女の学年は日本で言えば高校2年生に相当するもので単位も取り終わっている。
完全に無駄な心配をしていたが、こころの船で顔を会わせた程度の交流しかない流星は彼女の事をそこまで知らずに思わず声に出してしまっていたが、弦太朗の言葉に目を丸くして驚いていた。
「何・・・?そうなのか?それはすまなかった」
「ふんっ・・・知らなかったんだから仕方ないわ」
「チュチュさん、流星さんに対してどうしてそんな偉そうにしているのかしら?」
「はぁ!?」
「瑠唯ちゃん・・・!?」
「ルイ!?あんたなんでここに居るのよ!?」
「何を言ってるのかしら?」
「ルイ!!先に行くなって!!」
「えっと・・・透子ちゃんも人の事言えないかな・・・?つーちゃん達が・・・」
「「ちょっとみんな、待ってよ~」」
「お前らまで何でここに居んだよ!?」
流星に声を荒げていたチュチュだったが、そんな彼女の背後に突如として瑠唯が生えてきた。
思わぬ人物の登場に声をあげた3人だったが、そんな彼らに当の本人は淡々とした様子で疑問に答える姿に3人は苦笑いを浮かべたタイミングでモニカの面々が瑠唯に遅れてCircleへとやってきたことに驚いていたタイミングで訳を話し始めた。
「えっと!!昨日の花咲川と羽丘の事件の影響で月ノ森は休校になったんですよ」
「ん?でも、香澄とかは普通に午前中だけだけど学校あるって言ってたぞ?」
「あの・・・私は違いますけど・・・月ノ森って生徒の親もお金持ちとか偉い人がいっぱいいるので・・・」
「まぁ!!そんな訳で弦太朗さん達がCircleに来るって聞いたからみんなで一緒に行こうって話してたんですけど・・・ルイがフライングしてそう言えば後で紗夜さん達も来るって連絡がありましたよ!!」
理由を聞いて納得した弦太朗だったが、その一方では瑠唯がいつもでは考えられないような勢いでチュチュに詰め寄っていた。
「それでどういう事だったのか話してもらえるかしら?」
「ルイ!!あんた何て目をしてるのよ!?」
「ちょっと2人とも落ち着いて」
「はい」
「どうなってるのよ・・・」
「るいるいが大型犬みたいに見えてきた・・・」
「アタシも・・・」
流星の言葉を素直に受け入れる瑠唯の姿にチュチュや透子たちが呆れ始めて何とも言えない空気に包まれ始めたCircleだったが、ここでつくしがようやく当たり前の疑問を投げかけた。
「あの・・・そういえば何で2人が受付にいるんですか・・・?」
「なんかまりなさんが急に外に出なきゃいけねぇとか言ってて、俺と流星を置いて行っちまったんだよ」
「あぁ・・・理由をいう前に飛び出してしまって・・・」
「折角、イベント用の新曲についてマリナと話そうとわざわざ来たのに無駄だったじゃない」
「ヤバッ!?マジで!?てか新曲!?」
「ん・・・?イベント?もしかして、それ関係での外出だったのか?」
「でもよ。そんな話、全く聞いてねぇぞ?何すんだ?」
「えっとですね~。実はここで感謝祭をやるんですよ~」
「それでRASのプロデューサーであるアタシが直々にイベント用に新曲を作ろうと思って、直接提案しに来たのよ」
「実は、それで私達も出店とかやりたいなって思ってたんですよね!!折角の祭だし!!」
「ただいま~!!ってあら?」
「まりなさん!!お疲れっす!!」
まりなの事を話したが、弦太朗達はチュチュの口から出た”イベント”という言葉に反応すると何も知らない2人に七深が計画中のイベントについて話が始めようとしたタイミングでまりながCircleへと戻って来た。
彼女はましろ達がいることに疑問を感じていたが、弦太朗の対応を見るとそのまま何事もなく受付へと入っていく。
「2人ともありがとね!!」
「まぁ・・・瑠唯ちゃん達以外は誰も来なかったので・・・」
「そうだったのね。2人ともカフェでお昼なんてどう?お礼って訳じゃないけど、お姉さんが出してあげる」
「いえ、そこまでは・・・」
「まりなさん!!ごちです!!」
「桐ヶ谷さん。あなたに言ってる訳ではないわよ?」
「ルイ!!こーいうのはノリだよ!!ノリ!!」
「マリナ!!イベントについて提案があるんだけど!!」
「そうだ!!まりなさん!!イベントってなんのことっすか?」
「ふふっ・・・それじゃあ、外のカフェでいいかしら?透子ちゃん達も一緒にね」
和気藹々とし始めた彼女達の中で本題をぶち込んだチュチュの言葉に弦太朗はそもそものイベントについて聞き始め、悪ノリし始めた透子。
そんな彼女達を見たまりなは苦々しい表情を浮かべてCircleのカフェテリアでその話を聞くことにするのだった。
「おねーちゃん!!早くー!!遅刻だよ~」」
「日菜!!あなたが寝坊するからでしょ!!それに私までベットに引きずり込んで・・・」
「えぇ~・・・」
私は日菜と共にCircleへと向かっていた。
本当だったら開店と同じくらいに着く予定でいたのだが、先日の戦闘を考えて1人では危ないと思った私は日菜と一緒に行くと約束をした。
しかし、それが間違いだった。
こんな時に限って日菜が寝坊した。
それだけならまだいいが、起こしに来た私をそのままベッドに引きずり込むと、器用に片手で口を塞いで、残った手足で私を完全に動けない様に抱き着いてそのまま抱き枕代わりにしてきたこともあって私は予定よりもだいぶ遅れてしまっていた。
それなのに日菜は反省した様子もなく、前を走って私を急かしてくることに若干の怒りと呆れを覚えながらもなんとか抑えて日菜の後ろを歩き出す。
「日菜。大学生になるのだからもう少ししっかりして・・・」
「ごめんなさーい。でも春からはおねーちゃんと一緒の大学だし大丈夫!!」
「ふふっ・・・」
「おねーちゃん?」
「なんでもないわ」
同じ大学でも学部が違うから受ける授業が違うのだが、日菜にはその考えはないらしく呆れてしまったが、今度は若干だが反省した様子を見せたのを見て許してしまった。
もしも、如月さんがこの街に来て事件を解決したり、勉強を教えたり、逆に色んな事を教えてもらったことが頭に思い浮かんでしまって、思わず口元が緩んでしまったが気が付いた様子の日菜をなんとか誤魔化した。
そんな私が気になったらしい日菜は、私の横を並んで歩き始めると今度は日菜が何かに気が付いたようで声を挙げていた。
「ん~・・・?」
「日菜?どうかしたの?」
「えっとね?なんか変な服着てる人がいるな~って」
「変な服?」
「全身真っ白なんだよ。あっち」
「日菜、指をさすのは・・・」
日菜を注意しながらも気になってしまった私はその指の先に視線を向けるとその先には日菜が言った通りの白い服の人物が立っていたが、私はその姿に違和感を覚えていた。
「おねーちゃん?」
「あの人・・・どこかで見たことがあるような・・・」
そう。
始めて見たはずの人物なのに、私はその人物に既視感を覚えた
その瞬間――――
「っう・・・!!あぁぁああ!!」
「おね―ちゃ―!!お――ちゃん!!」
突如として頭の内側から焼かれていると錯覚するほどの激しい頭痛に襲われた私は頭を抑えこんでその場に倒れこんでしまった。
そんな私に日菜が慌てたような視線を向けて何かを叫んでいるが、何を言っているのかを理解する余裕がないほどの痛みに襲われていた。
「ヒナ・・・?紗―――!!」
「―サちー!!―――――んが!!」
「――!!」
私の元へと誰かが駆け寄ってきたが激しい頭痛に視界までが歪み始めてそれが誰かすら認識すら出来なくなっていた。
そんな状態にも関わらず、私の頭の中で様々な物が思い浮かんでいく。
―――雨
―――いつもとは違う道
―――白い服
―――荷物が散乱したカバン
―――そして、事件の元凶になったスイッチ
「あぁあああああああ!!」
「「・・・!!」」
「・・・・・・・!!」
そんなことが頭に浮かんだ私は遂に痛みに耐えきれずに叫び声を挙げると私の声に誰か私を呼ぶような気がしたが、私は頭を抑えて呻き続ける。
そうしているうちに徐々に頭痛は収まっていくと、徐々に視界が元に戻っていく。
「おねーちゃん!!」
「紗夜!!しっかりして!!」
「紗夜・・・!!」
「日菜・・・?それに今井さん達まで・・・?」
「紗夜!!ってヤバっ!?慌てて救急車呼んでなかった・・・友希那!!」
「・・・分かったわ」
目の前には妹とバンドの仲間が心配そうな表情を浮かべて私を見つめていたが、私が3人の事を認識し始めて彼女達は少しだけ落ち着いた表情を見せた。
そうしていたが今井さんがここでようやく救急車を呼んでいなかったことを思い出して、湊さんに声をかけるが―――
「待ってください・・・」
「おねーちゃん!?」
「紗夜!?ダメだって立ったら危ないって!!」
「ダメです・・・!!」
「・・・どういうこと?」
私はそんな彼女たちの善意の行動と今井さんの寝かせようとするのを拒否してフラフラとした足取りで立ち上がる。
そんな様子を見た日菜が咄嗟に私の身体を支え、湊さんが理解できないといった表情を浮かべながら私に問いかけてくると、私は先ほどの頭痛の中で思い出したあることを彼女達に告げた。
「思い出して・・・そして、さっき見つけました・・・」
「思い出した・・・?それに見つけたって紗夜・・・?いったい何を?」
「私にスイッチを渡してきた人物です・・・!!」
「「えっ!?」」
私の言葉を聞いた2人を誰かが分からないがその言葉に驚きを隠せない様子で目を見開いていたが、日菜はその人物をハッキリと見ていたこともあって2人以上に驚いた様子を見せていた。
「おねーちゃん!?それってさっきの・・・!?」
「えぇ・・・。服と顔を見た途端に頭痛に襲われて、その時に・・・」
「おねーちゃん!?確かCircleの方に歩いてたよ!?」
「とにかく如月さんに伝えないと・・・!!」
そう言った私は頭痛の余韻にひたすら耐えつつ、日菜と今井さんの肩を借りてCircleへ向かっていくのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
色んな事を教えてもらった()
ここで言うのは野暮ってもんですよ・・・