着地点は考えてるけどそこまでがうごごごご・・・
「あ~!!授業終わった~!!有咲~さーや達とCircle行こ~」
「ん・・・?あぁ、そうだな・・・昨日あんなのがあったばっかだし、みんなで行動したほうが安全だしな・・・」
「あ~・・・市ヶ谷さん。あたしも一緒でもいいかな?」
「あぁ。むしろ奥沢さんが一緒の方が心強いから・・・」
Circleでの事件が起こっていたのとは対照的に、花咲川では午前中の授業を終えた香澄はA組の教室で解放感を味わってからみんなでCircleへと向かおうと有咲に提案していた。
そんな彼女は有咲達やそれに便乗しようとした美咲がそんな2人に声をかけて一緒に行こうと提案するが―――
「美咲!!あたしを呼んだわね!!」
「ほら、弦太朗のとこ行くよ!!」
「ちょっと沙綾ちゃん~待ってよ~!!」
「いや・・・まぁ、これから呼ぼうとしたけど・・・」
「さーや!!りみりんだ~!!」
突如としてこころが美咲の前に現れるとその後に続いて沙綾達が姿を見せ―――
「みーくん!!」
「ブシドー!!」
「香澄~有咲~いる~?」
「おいおい・・・呼ぶ前に全員来ちまったじゃねぇか・・・」
「有咲ちゃん・・・呼ぶ手間が省けたってことでいいんじゃないかな・・・?」
「・・・それに若宮さんもいるからよっぽどのことが無きゃ安全だしな。そう言う事にしておくか・・・」
E組の面々もやってきて、気が付いたらガールズバンドの面々がA組の教室に集まってきた。
そんな光景に思わずボヤいてしまっていた有咲にりみが咄嗟にフォローを入れられると、なんとか自分に言い聞かせて納得すると皆で教室を出るとCircleでやる予定のイベントについてを話題にしながら歩き出していた。
「やっぱりポピパは山吹さんのとこのパン出すんだ」
「あ~そうだね~。多分つぐのとこが珈琲出すからちょうどいい感じになるだろうし」
「さーや!!はぐみのうちのコロッケ使ってコロッケパン出してよ!!」
「はぐ!!それいいね!!」
「ちょっと香澄・・・。まぁ、前向きに検討するってことで」
「私達はミッシェルと一緒にみんなを笑顔にするわ!!」
「ライブ前なのに疲れない?イヴ達は撮影会だっけ?」
「はい!!今はアヤさん達が事務所で打ち合わせしてますが、チサトさんが何か考えてるみたいですが・・・」
「私も燐子先輩経由だけど、リサさんがなんかするつもりらしい。・・・って先輩達がはっちゃけてんな・・・」
「受験も終わったから息抜きしたいんじゃないか・・・」
「牛込さん。息抜きのレベルを遥かに超えてると思うんだけど・・・」
思い思いに話をしている彼女達は徐々にCircleへと近づいていくが――――
「チュチュ様!!何か隠してらっしゃいますよね!!」
「なんか言えよ」
「・・・何もなかったわよ」
「ちょっとチュチュ、なんか変だよ?」
「あの~とりあえず、落ち着いてくださいよ~」
「レイ達だ!!それに七深もいる」
「あら?どうして言い合ってるのかしら・・・?」
「これ行っていいのかな・・・?」
花咲川の面々が到着した時には既にロック以外のRASメンバーが集まってチュチュに詰め寄るのを七深が宥めようとしていた。
しかし、それでも近寄りがたいオーラを放っており、あのこころは首を傾げて、りみにいたっては進むのを躊躇っていたがそんなことを気にするようなことも無く、RASの面々はチュチュに言い寄っていた。
「一体何隠してんだよ。受付にも入れねぇっておかしいだろ!!」
「おかしくないわよ!!・・・そうよ!!ゲンタロウが着替えてるのよ!!」
「チュチュ?流石に高校生の弦太朗が受付で着替えてるのはあり得ないと思うよ?」
「もう少しまともな嘘をついてください!!」
「あの~、説明するにも一旦落ち着かないと~」
「弦太朗が着替え・・・!!」
「山吹さんはバカやってないの。でも、明らかにおかしいよね?」
「ですが、ここでこうしててもどうにもなりません。参りましょう・・・!!」
明らかにおかしい空気感だったが、ここで立ち止まってる訳にもいかなかった彼女達は意を決してチュチュ達の元へと向かっていく。
「Hello。残念だけど、ここから先は今は通行止めよ」
「レイ?何かあったの?」
「ハナ!!聞いてくれよ!!チュチュが何も説明しないで中に入るなって言ってくるんだよ」
「マスキング。それはさっきから見えたから分かるけど、何かあったんだ?」
「それを聞いても教えてくれないんだよね・・・それになんか地面もすっごい濡れてるし・・・」
「ホントだわ!!水遊びでもしたのかしら?」
「RASの言い争いにしか目が行ってなかったから気が付かなかった・・・」
レイヤの言葉に皆がここで地面が濡れてることに気が付いた。
それは先ほどまでフォーゼがウォーターを使ってた証拠なのだが、それでもチュチュは無理やりでもごかまそうとしていたがそれも長く続くことがなかった。
「あなた達何を・・・」
「友希那さん!!」
「ミナトユキナ、あんた何しに来たのよ」
「倉田さんと入れ替わりと言う訳ではないけれど、私も外の空気を吸いに来たのよ。仕方ないとはいえ死体が近くにあるなんていい気分じゃないわ」
「「「「「「「死体・・・!?」」」」」」」
「あちゃ~・・・」
「Oh・・・折角言わない様にしてたのに・・・。何で言うのよ・・・」
「チュチュどういう事だよ!!死体って!!」
「まさか、それか弦太朗が・・・!?嘘でしょ!?」
「よぉ・・・お前らも来たのか・・・」
「ゲンちゃん!!無事だったんだ!!」
「まぁな・・・」
「弦太朗!!」
「おい!!落ち着けって・・・!!」
「こうなったら隠す意味も無いわね・・・」
チュチュが誤魔化していたことをあろうことか友希那が何も考えずに言ってしまったことに、チュチュは目元を抑えて天を仰ぐ横で七深も苦笑いをうかべていた。
一方で死体という普段では聞かない単語を聞いた彼女達は頭を殴りつけられたような衝撃を受けたタイミングで弦太朗が登場して完全に収拾がつかなくなってしまった状況を見たチュチュは友希那を恨めしそうに睨んでから先ほど起こった出来事を説明し始めた。
「―――ってのが今までの起こった事よ」
「仲間割れ・・・それで人を・・・しかもチュチュ様の目の前で・・・」
「うっ・・・なんでますきは平気そうなの・・・」
「レイ、直接見たわけじゃねぇし・・・それにチュチュがこうしてるのに話聞いただけでダウンするわけにもいかねぇだろ?」
「みんな・・・大丈夫・・・?」
「沙綾、お前人の事言える状態じゃないだろ・・・」
「有咲は大丈夫?」
「直接見てねぇからイメージがわかないだけだよ・・・」
「市ヶ谷さん、とりあえず一旦座って落ち着かせた方がいいかもね・・・若宮さん、悪いけど・・・も無理そうだね・・・」
殆どのメンバーがあまりにもショッキングな内容に聞いただけでダウンしてしまったが、有咲やますき、美咲はなんとか持ちこたえてはしたが辛いのが表情に出ていた中で1人だけはそんな彼女達とはまた別の表情を浮かべていた。
「牛込さん・・・?何で平気そうなの・・・」
「大丈夫じゃないけど・・・でも、気になったことがあって・・・」
「気になった事・・・?りみ、どうしたんだ?」
平気そうにしていた人物の正体はりみ。
彼女は恐怖以上に妙に気になったことがあって考えていたが、それが気になった弦太朗はその疑問について聞くとりみはゆっくりと口を開いた。
「えっとね・・・ホラー映画とかに出てくることになっちゃうんだけど・・・」
「映画・・・?今関係あるのかしら?」
「ミナトユキナ、ちょっと黙ってなさい」
「映画が何で出てきたのかは分かんねぇけど・・・りみは結局のとこ何が気になったんだ?」
「えっ・・・うん・・・。死んじゃってからすぐなのに冷たくなったってのが気になっちゃって・・・」
「ん?そりゃ死んじまったら身体が冷たくなっちまうだろ?」
「確かにそういうのがあるって聞いたことがあるけれど・・・」
「そうよ!!あの時は頭いっぱいになってたけど、よくよく考えたら変じゃない!!」
「あ~・・・そういえばそうですね~」
「チュチュに七深も・・・お前らまでどしたんだよ」
一旦冷静になったチュチュ達はりみの言葉を聞いて彼女が感じた違和感の理由を理解したが、
そんな2人を見たりみはなんとか2人に分かるように考えながら説明し始めた。
「えっとね・・・死体ってよく冷たくなるっていう表現があるんだけど・・・。そんな急に冷たくなるわけじゃないんだよ」
「冷たくなるんだったらおかしいところはないと思うのだけれど・・・」
「ミナトユキナ、確かに冷たくなるけれど時間をかけて徐々に冷たくなっていくのよ・・・。ワタシは直接触ってないから分からないけれど、少なくとも撃たれてすぐに冷たいと感じるまでは冷えてることがおかしいのよ。それこそマシロが言ってたように死体が歩いてたりしない限りは・・・でも、意味が分からないわね・・・」
「あ~・・・広町が知ってる都市伝説で"死体からゾンビの兵隊を作る実験をしてる”というのがありましたよ~弦太朗さん?どうしたんですか?広町の話がおかしかったですか?」
「そういえば・・・翔太朗先輩がなんか言ってた様な・・・」
違和感を感じたりみの言葉を聞いてチュチュは理解できないといった様子で頭を抱え始めたのを見て、この空気を和ませようと七深の都市伝説トークが飛び出したと思ったら今度はその話を聞いた弦太朗が頭を抱えだした姿に七深は首を傾げたが、当の本人はそんなことを気にする余裕は消えていた。
「NoNever!!ナナミあり得ないわよ!!そんな話!!」
「あっ!!それだ!!」
「・・・What's?」
「やべぇ!!急いで流星たちに知らせねぇと・・・!!」
七深の言葉とふとしたチュチュの言葉で弦太朗は以前に話を聞いた事件について思い出して、最悪の展開が頭に浮かぶと同時に彼はCircleの中へと戻ろうとしたタイミングで―――――
「いやぁあああああああああああああああああああああああああ!!」
「この声・・・リサ・・・?」
「くそッ!!最悪だっ!!」
そのタイミングでCircleの外まで聞こえるほどのリサの悲鳴が響き渡ると、その声を聞いた弦太朗はそのままCircleの中へと駆け出していく。
「ちょっと如月先輩!?」
「奥沢さん!!私達も行くぞ・・・!!如月の近くが一番安全だ!!」
「アリサの言う通りね・・・!!マスキング!!」
「分かってるよ!!」
そんな彼の背中を追いかけていく彼女達も悲鳴が響いたCircleへと入っていくのだった。
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