バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

353 / 353
投稿です。

設定がめちゃくちゃ?オマケ篇だからいいんです!!(暴論
と言う訳で最後にお知らせがありますが・・・どうぞ!!


Chapter-EX04 ライダールート02 勇気の魔法

 

―――RouteIF_Rider03-モルフォニケーション SHOW TIME

 

 

七深の自宅のアトリエに集まる事になっていたモニカの面々。

それぞれがそこに向かっている最中に他のバンドから襲撃の連絡を受けてから、集まることに成功した彼女達は徒歩でCircleまで向かっていた。

 

その中で透子はしきりに自身のスマホを確認していたが、遂に彼女が痺れを切らしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ~!!もうさっきからSNSどころか、電話もぜんっぜん繋がんねぇ~!!状況が全く分かんねぇっての!!」

 

「桐ヶ谷さん。落ち着いたらどうかしら?私が学校から広町さんのところまで向かってる時には何も出てこなかったわよ」

 

「あはは~・・・るいるい?流石に落ち着きすぎじゃないかな~?」

 

「でも、学校に行ってたるいさんが無事で良かった・・・」

 

「それにしても、ななみちゃんのアトリエからここまで無事なのはラッキーだよね!!Circleももう少しだし!!」

 

幸運が重なり、Circleまではあと僅かまで迫っていた彼女達、そんな状況では瑠唯ですら若干気を抜き始めてしまう。

しかし、長く続いた幸運もここまでの様で透子が持っていたスマホの画面を消したタイミングでその消えた画面には最悪のものが写っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「うおっ!?」

 

「とーこちゃん?いきなりどうしたの?」

 

「ななみ!!後ろ後ろー!!」

 

「「「「後ろ・・・?」」」」

 

芸人の様なことを口走った透子の様子があまりにもおかしく、他の4人もその言葉に釣られて視線を後ろに向ける。

 

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

「「「「「・・・・・・」」」」」

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

「見たことないのも混ざってるわね・・・」

 

「ってるいるい・・・!?落ち着いてる状況じゃないよ・・・?」

 

「えっと・・・?どうしよう・・・つくしちゃん・・・」

 

「えっと・・・!!Circleに向かっても、如月さん達がまだいないかも・・・とーこちゃん!?どうしよう?」

 

「・・・ふーすけ!!決まってんじゃん!!」

 

そこには先ほどまではいなかったはずのマスカレイドやダスタード、そしてヤミーに加えて今まで見たことのない敵が彼女達にゆっくりと迫って来ている光景が広がっていた。

しかし、その中でも冷静さを崩さない瑠唯に七深が驚いていたが、ましろとつくしは焦り始めてしまい、あろうことかこの後どうするかの選択を透子に委ねるという暴挙に出たが。

しかし、透子は案を考えていたらしく、全員が彼女の提案を視線を向けたが当の本人は4人に背中を向けて思いっきり声を張り上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こういう時は全力で・・・・・・逃げるんだよー!!」

 

「「「えぇ~!?」」」

 

「・・・」

 

背中を見せた透子が最初に走り出し、その後に続くように4人も走り出すと、そのまま後ろに敵も彼女達を追いかけるように走り出す。

普段なら運動が苦手なましろ達も火事場の馬鹿力を発揮して他の面々について行っていたが、余裕がある七深と瑠唯が透子に並んだ。

 

「ちょっと、とーこちゃん?」

 

「いきなり、走るなんて何を考えてるのかしら?」

 

「だって、弦太朗さんとか流星さんがもうCircleに着いてるとか分かんないっしょ!?だったら、一旦後ろのを撒いてからCircleに行った方がいいっしょ!!」

 

「う~ん。確かにそうかも・・・」

 

「桐ヶ谷さんの意見と言うのがあれだけど・・・それしかないわね・・・」

 

「ちょ!?ルイ!?」

 

「つーちゃんもシロちゃんも一緒に頑張ろう!!」

 

透子の意見に納得した2人は追いかけているましろ達を気にしながらも、街中を駆け抜けて敵を撒くことには成功したが、別の問題に直面してしまった。

 

「七深、ルイ。一旦どっかで休まね?」

 

「はぁ・・・桐ヶ谷さん。そんな状況で何を言ってるのかしら?」

 

「でも、ルイルイ・・・?つーちゃん達が・・・」

 

 

 

 

 

 

「「はぁ・・・はぁ・・・」」

 

「流石にこれ以上はシロたちが無理っしょ?」

 

「今すぐ休みましょう。とりあえず、その公園のベンチとかでいいわね。倉田さん、行きましょう」

 

「うわぁ・・・マジかよ・・・」

 

「つーちゃん。大丈夫・・・?」

 

「うぅ・・・ごめんね・・・?」

 

体力的に限界を迎えてしまったましろとつくしに気が付いた透子が余裕のある2人に提案する。

瑠唯が余裕が無い現状にその意見を却下しようとしたが、ましろ達の様子を見た瑠唯は即座に手のひらを返すように賛成するとましろを連れた瑠唯が移動し始めてしまうと、仕方ないと言った様子で後の3人もその後に続いていくが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ん?」

 

「先客が・・・あら?行ったわね」

 

その公園内のベンチのど真ん中には既に先客がおり、ぼーっとした雰囲気で何気なくドーナッツを食べていた男がいた。

しかし、それを気にすることなく2人を座らせる横では、男が次のドーナッツに手を伸ばそうとどこからか新しい紙袋を取り出して中を覗き込んだ瞬間、彼の動きが止まってしまった。

 

 

「あっ・・・」

 

「えっ・・・?えっと・・・すいません・・・勝手に使って・・・」

 

「あぁ、大丈夫大丈夫。買ったドーナッツの中に頼んでないのが混ざってただけだから。店長・・・どんだけ俺に新作食べさせたいんだよ・・・」

 

ましろは勝手に横に座ったことに対して何かあったのかと思って謝罪しようとしたが、男はおちゃらけた様子で答えると同じ紙袋から先ほど食べていたのと同じドーナッツを取り出てそのまま頬張り始めた。

と、思ったら何をどう思ったのかドーナッツを取り出した紙袋をそっとましろに差し出していた。

 

「勿体ないし、良かったら食べてくれない?」

 

「えっ・・・?」

 

「うちの子達に勝手にお菓子をあげようとしないで貰えますか?」

 

「俺が食べるのはプレーンシュガーだけだし、それに食べないで捨てるのも勿体ないでしょ?」

 

思わぬ行動に困惑していたましろだったが、その間に瑠唯が割って入ってそれを阻止すると男は自身が食べているドーナッツを見せてから残念そうに肩を竦めて見せると今度は透子がそれに割り込んでくる。

 

「んじゃ、アタシが貰う!!」

 

「どうぞどうぞ」

 

「どーもです!!えぇ~っと・・・そう言えば名前聞いてなかった・・・!!」

 

「操真 晴人。まぁ、通りすがりの魔法使いってとこかな?」

 

「・・・訳が分からないわ」

 

 

 

 

「・・・ドーナッツとしてはアレだけど、意外といけんじゃん!!マヨネーズ味!!」

 

「ドーナッツなのにマヨネーズ・・・?とーこちゃん、普通はその組み合わせはしないと思うけど・・・?」

 

「ふーすけ!!そうなんだけど、何だろう、たこ焼きみたいな感じでなんか飲み物欲しくなってきた」

 

「みんな~。自販機でお茶買ってきたよ~。これ、ドーナッツのお礼です~」

 

「ありがと」

 

晴人と名乗った男から受け取った新作のよく分からないドーナッツを透子が食べ、いつの間にか七深が空気を呼んで皆の分のお茶を買って飲むという何気ない会話によって精神的に多少の余裕が生まれ始めた彼女達だったが、これが自分の首を絞めることになってしまった。

 

 

 

 

「ちょっと休んだから、ゴミ捨てたら行こっか!!」

 

「そうね・・・」

 

「私はまだ、飲んでるけど・・・持ってればいいよね?」

 

「あたし達はこれで失礼します!!ドーナッツごちそうさまでした!!」

 

「失礼します!!」

 

「いこっ!!ってうわぁ!?」

 

出会った晴人に別れを告げてモニカの5人は公園を出てCircleへと再び向かおうと公園を出たその時、彼女達の目の前には運悪く彼女達を探していたであろう怪物達と鉢合わせてしまい―――

 

「きゃ!!」

 

 

 

「つーちゃん!!」

 

「どうしよう・・・!!つくしちゃんが捕まっちゃった・・・」

 

「何も出来ないわ・・・」

 

あろうことかつくしがマスカレイドに捕まってしまった。

だが、今の彼女達はどうすることも出来ずに完全に絶望しかけたその時、つくしを捕まえていたマスカレイドの身体が突如として吹き飛ばされた。

 

「ふーすけ!!こっち来い!!」

 

「うん・・・!!でも、何がどうなってるんだろ・・・?」

 

「そういえば、後ろから何かが飛んできたような・・・」

 

 

 

「大丈夫?」

 

「えっと、晴人さん?大じょ―――って!?なんですかそれ!?」

 

解放されたつくしは一目散に4人の元へと駆け寄っていくと、ベンチにいたはずの晴人からの声に答えようとしたが、その言葉は彼の手に持っていた物が映った瞬間に止まってしまった。

 

「ちょ!?銃!?どこから出した!?」

 

「そもそも、あんなものを持ってるようには見えなかったけれど・・・」

 

「ちょっと待って!?私を助けるためだとしても・・・るいさん達が間にいたのに撃ったの!?」

 

晴人の手には見たことも無いような銀色の銃―――ウィザーソードガンが握られていた。

そんなものを隠していたことや、間に瑠唯達が居たにも関わらず、躊躇いなくそれを撃ったことに驚いていた彼女達だったが、ましろだけは別の感覚を覚えていた。

 

 

「なんだろう・・・アレ、まるで魔法の杖みたい・・・」

 

 

 

「おっ!!それ、いい例えだね・・・!!」

 

「ちょ?!シロ!?何言って―――」

 

ましろの言葉を聞いた晴人はノリで話に乗り始めたことにツッコミを入れようとした透子だったが、それを言い切る前に晴人は振り払うように腕を振るいながら銃を連射する。

今度はモニカの5人は銃を撃つ瞬間はハッキリ見ていて、しかも、射線上にいることは明らかで襲ってくる痛みに恐怖を覚えたが―――

 

 

 

「あれ・・・?今、私達撃たれたよね・・・?」

 

「広町さんの言う通りよ。少なくとも射線上にはいたはずだけれど・・・」

 

「じゃあ、何がどうなって・・・」

 

一向にその痛みが襲ってくる様子がないことに疑問を覚えた彼女達。

しかし、その瞬間に彼女達の後ろで何かが弾ける音が響き渡ると彼女達は思わずそちらに視線を移すと驚きの状況が広がっていた。

 

「何で敵が吹っ飛んでんの・・・?」

 

「撃った弾を曲げた・・・?本当に魔法・・・?」

 

 

 

「言ったでしょ?魔法使いだって・・・それにしても、服が汚れちゃってるね?」

 

「あっ!!さっき飲み物零しちゃってたんだ・・・!!」

 

晴人は何気なく話しながらモニカ達がいるのをお構いなしに乱射するが、その全てが彼女を避けるような軌道を描いてその後ろにいる敵に命中していく。

それに驚いていた彼女達だったが、それを気にする様子もなく彼女達に歩み寄っていくと不意につくしの前で歩みを止めていた。

 

「ちょっと手を出して?」

 

「こう・・・ですか?」

 

「ちょっと失礼」

 

 

 

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

声をかけられたつくしは言われるがままに右手を晴人に差し出すと、彼はその差し出された手に指輪をはめた。

それに驚いていた彼女達は思わず声を挙げるが、何事も無いようにその手を掴むが―――

 

「「「えっ!?」」」

 

「ちょ!?何やって!?セクハラ!?」

 

「違うって・・・魔法に必要なの」

 

「いきなり局部を触らせようとするなんて変態よ・・・。通報ね!!」

 

「そう見えるかもしれないけど、違うって!!あぁ~!!論より証拠だ!!」

 

傍から見たら透子や瑠唯が言っている様なことをしようとしているように見えてしまうが、彼にはその気は全くなくて反論するも全く効果がなく、それを見て完全に反論することを諦めた彼はつくしの手を若干強引に掴みながら局部―――ではなく、彼女の手に付けた指輪を晴人が着けているベルトのバックルへとかざした。

 

 

―――――ドレスアップ プリーズ―――――

 

 

「えっ?一瞬眩しかったけど、何がどうなったの?」

 

「「「「えっ・・・」」」」

 

どこからか声が聞こえてきたと思ったらつくしは謎の光で一瞬目が眩んでしまったが、何かが変わった感じもしないことに疑問を覚えていたが、他の4人はつくしとは反応が全く違っており完全に目が丸くなってしまっていた。

 

「ちょっと、何でそんな顔してるの!?」

 

「いやいや!!ふーすけ!?なんともないの!?」

 

「えっ・・・?」

 

「二葉さん、本当に何も気がついてないの・・・?」

 

「えっ・・・?るいさんなんのこと・・・?」

 

「つーちゃん!!服!!服!!」

 

「服・・・?」

 

驚きの声を挙げる一同だったが、理由が全く分からないのは本人であるつくしだけで彼女は皆に理由を尋ねると七深が彼女の顔から下を指差しながらそれに答えるとつくしの視線は七深が指差している自身の服へとむけると、そこには信じられない物が目に飛び込んできた。

 

 

「えぇ!?何で学校の制服なの!?」

 

「さっきまで私服だったわよね・・・本当に魔法みたい・・・」

 

「つーちゃん・・・本当に月ノ森の制服だよ」

 

「手品・・・にしては種も分からないわ・・・」

 

「脱がされた感じもしてないし、マジで・・・?」

 

 

「だから、魔法だって・・・っといけね。指輪返してもらわないと・・・―――っと、もう次が来たみたいだ」

 

つくしの服が汚れてしまった制服から月ノ森の制服へと一瞬で変わっていたことにようやく気が付いた彼女は驚くが、他の面々は種を探し始めるが全く見つかるが晴人は完全に苦笑いでつくしから指輪を回収すると彼は近づいてくる気配に気が付いて視線をあげるとそこには先ほどよりも多くの敵が姿を現していたが晴人はそれでも怯むような素振りを見せることはなかった。

 

 

 

 

「ここは魔法使い―――いや、仮面ライダーの出番かな?」

 

「「「「えっ!?」」」」」

 

―――――ドライバーオン プリーズ―――――

 

「ベルト!?本当に・・・!?」

 

晴人の言葉に驚く一同だったが、いきなり腰に現れたベルトの存在が彼が仮面ライダーだというのを納得させていた。

そして、晴人はドライバーのバックルを操作すると手の意匠が右から左へと切り替わり―――

 

 

 

 

 

――――― シャバドゥビ タッチ ヘンシ~ン!! ―――――

 

「「「「何この詩・・・!?」」」」

 

「魔法の・・・呪文・・・?」

 

「そういうこと・・・」

 

突如としてベルトから何とも言えない歌が流れたことに唖然とする中で、ましろは感覚的にこれが魔法の呪文だと言う言葉に晴人は笑みを浮かべながら答えると左手に付けたリングのバイザーを降ろして仮面ライダーへと変身するための言葉を叫んだ。

 

 

 

 

「変身!!」

 

――――― フレイム プリーズ ―――――

 

 

――――― ヒーヒー ―――――

――――― ヒーヒーヒー!! ―――――

 

 

 

「さぁ・・・ショータイムだ」

 

変身の言葉と共に晴人はリングをドライバーにかざしてから左手を伸ばすをその先から出現した魔方陣が彼の身体と通り過ぎていくと、その姿は黒いローブに真っ赤な宝石のような顔をしたウィザード(仮面ライダー)へと変身すると、彼のセリフによってこの戦い(ショー)の幕が上がるのだった。

 

 

―――RouteIF_Rider04-ロゼリア・フューチャー・アクア

 

事務所での打ち合わせを終えたRoselia達は敵の襲撃を受けて5人で一緒に逃げていたのだが、今この場には友希那1人だけと言う危機に陥ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・逃げてる最中に道を間違えたらリサ達とはぐれてしまったわ・・・どこに行くんだったかしら?」

 

―――完全な自業自得によって。

 

だが、このままでいる訳にもいかないのでとりあえず逃げようとするが、彼女は完全にどこに逃げるかと言う事が頭の中から抜け落ちてしまったのでとりあえず歩き出すものの建物の影から人影が飛び出してきたことに驚いて身体が後ろに倒れかけるが、飛び出してきた人物が彼女の手を掴み取った事によって尻もちをつくという事態は回避することに成功した。

 

「危ないっ!!大丈夫です・・・か?」

 

「えぇ・・・だいじょう・・・ぶ・・・?」

 

 

 

「「・・・・・・」」

 

手を掴んだ人物が友希那に声をかけたものの何故か歯切れが悪く、友希那もそれに答えようとしたが相手の顔を見て何故か言葉が上手く出せずに思わず相手の姿を見入ってしまった。

 

―――茶髪に青いメッシュを入れた年上に見える男。

 

彼女は彼には一度も会った事がないことなのに、何故か目の前にいる特徴的な男に友希那は既視感を感じてしまい聞かずにはいられなかった。

 

「あなた、私とどこかで会った事はあるかしら・・・?」

 

「えっ・・・?イヤ!!無い無い!!か―――えっと!!・・・友希那さんと会ったのは初めてだよ!!」

 

「そう・・・?」

 

「そうだから、手を・・・」

 

相手から否定されても友希那は何故か納得がいかない。

 

世間的には青いメッシュを入れることはそこまで多くは無く、そんな男がRoseliaのライブに来たら覚えていそうだが全く記憶はない。

もしかしたら事務所関係かとも考えたが、彼女は余り事務所の人間を覚えておらず分からないのでとりあえず置いておき、手を放そうとしたがそのタイミングで友希那の仲間が姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!!りんりん!!友希那さんいたよ!!」

 

「あなた達・・・どうしてここに?」

 

「実は・・・逃げてた途中であこちゃんと2人ではぐれちゃったんです・・・」

 

「あれ?友希那さん。何で男の人と手を繫いでるんですか?」

 

「倒れそうになったところで手を掴んで引き揚げてもらったのよ」

 

この場に現れたのは燐子とあこ。

2人は友希那が男と手を繫いでいたことに驚いたが、何もやましい事などない友希那はありのままを伝えてから手を放すと、事情を聞いた2人は申し訳なさそうな表情を男に向けていた。

 

「その・・・友希那さんのことありがとうございます!!」

 

「ありがとうございます!!・・・えっと・・・名前聞いてなかった」

 

 

 

 

 

 

「あこさん。燐子さん。・・・俺、湊ミハルって言います」

 

「湊・・・偶然ですね」

 

「友希那さんと一緒の苗字だ!!」

 

「・・・やっぱりあなた。何か隠してるわね?」

 

「えっ・・・?」

 

「ちょっと友希那さん・・・!?」

 

自身の事を湊ミハルと名乗った男に燐子とあこは友希那と苗字が一緒であることを偶然だと言っていたが、当の友希那はそれが偶然だとは思えずミハルの手を掴んで声を挙げると、2人はその友希那の行動に目を見開くほどに驚いていた。

 

「私と同じ苗字で、それに私達は名前を言ってないのに何で名前を知ってるのかしら?」

 

「えっと・・・プロだから・・・それにライブも・・・」

 

「すごーい!!あこ達、プロになって名前覚えてもらえてるんだー!!」

 

「あこ、燐子。この人をライブで見たことあるかしら?」

 

「・・・すいません。私は覚えてないです」

 

「あこも覚えてないです・・・」

 

友希那の問いへの答えにあこは喜んでいた一方で友希那は訝しんでいた。

 

 

 

 

「皆さん。やっと見つけました・・・」

 

「氷川さん・・・」

 

バンドリでグランプリを始め、FWFなどの大きなイベントにも出ていたし、最近は事務所に所属してプロにもなったから知っていてもおかしくはないのだが、2人もライブでミハルのような男を見ていないと言うことと言い、そして明らかに年上であるはずのミハルがあこの事を”さん”と呼んでいたことと友希那は不審に感じてしまいっていた。

そんなタイミングで紗夜がこの場に現れた事が彼女がミハルに対する不信感を加速させていく。

 

「あれ?日菜さん・・・?タレントの・・・」

 

「紗夜よ?」

 

「えっ?」

 

「日菜は私の妹です。それに妹はアイドルであってタレントではありませんよ」

 

ミハルは紗夜のことを日菜と間違え、しかもアイドルである彼女の事をタレントと言ったのだ。

確かに日菜はテレビに出ているからタレントという言葉も間違ってはいないが、今の日菜は普通にアイドルとして出演しているのにわざわざタレントという必要がない。

 

その事を考えた友希那はミハルに視線を向けると、彼は何かを彼女に聞こえないほどの小さな言葉で呟いていた。

 

 

「そう言えば・・・日菜さんは昔はアイドルをやってて、紗夜さんも痩せてたって言ってたっけ・・・」

 

「えっ・・・?」

 

「りんりん・・・?どうしたの?」

 

「今、湊さんが・・・」

 

「あら?白金さん。なんで湊さんの事を・・・」

 

「紗夜さん!!多分、ミハルさんの方ですよ!!苗字が一緒なんですよ!!」

 

「・・・そうだったんですか。それで・・・2人はいつまで手を・・・?」

 

「この人が隠し事を白状するまでよ?」

 

「迷惑だからやめなさい」

 

 

「ありがとうございます・・・紗夜さん」

 

「いえ、それ敬語は不要ですよ?あなたの方が年上みたいですから・・・っとそんなことをしている場合じゃないわね。早く逃げたほうがいいわね・・」

 

 

唯一その呟きを聞き取れた燐子は信じられないものを見るような視線をミハルに向けたことにあこが理由を尋ねようとしたが、そのタイミングで紗夜が空気を読まずに友希那とミハルが手を繫いでいることを指摘すると半ば強引に2人の手を離させて本来の彼女達が状況を思い出させた。

 

「・・・紗夜。あなた一人だけなの?」

 

「今井さんと別れて、3人を探してたのですが・・・ちょうどよかったです」

 

「そうだ!!早くリサ姉と合流しないと!!」

 

「そうですね・・・。ですが、どこに・・・ってあれは・・・もしかして・・・」

 

リサが来れば全員集合できると言う状況だったが、幸いなことに遠くにリサの陰を見つけた一同。

これでひとまずの目下の目的は達成できて一安心だと安堵の表情を浮かべた彼女達だったが、このタイミングで何故か見張るが満面の笑みを浮かべて――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ・・・!!リサ”おばさん”だ・・・!!」

 

 

「「「「「はっ・・・?」」」」」

 

とてつもなく特大の核弾頭を投げつけて、空気が完全に凍りついた。

Roselia全員が固まる中でミハルだけは何故かテンションが高くなっていた。

 

「紗夜さんはともかく・・・あこさん達もそんなに見た目変わってないのに驚いたけど、リサおばさんは本当に前から見た目が全く変わってないんだ・・・!!」

 

 

 

 

「おっ・・・おば・・・おばば・・・・・・おばぁ!?」

 

「あー!?リサ姉が壊れた!!」

 

「ちょっとあなた、自分の方が年上なのにいきなり年下をおばさんって言うなんて失礼だし、そもそも非常識よ!!」

 

 

 

「えっ・・・あっ!!紗夜さん・・・これは違くて・・・。その知り合いに似てたからつい・・・!!」

 

「嘘ね。ミハル、あなたは一体何者なの?」

 

 

「昔・・・おばさん・・・全く変わってない・・・もしかして・・・でも、信じられないけど、そうとしか・・・」

 

ミハルの完全な失言によってリサが壊れ、紗夜と友希那がミハルに詰め寄っていく。

そんな中でミハルの発言と今まで自信が体験した非常識の経験から燐子が彼の秘密を推測したが余りにも明後日の方向に向かっていく考えに彼女は自分の結論が信じられずに思わず声に出さずにはいられなかったがそれを聞く時間は無かった。

 

 

 

 

「「危ない!!」」

 

「えっ!?」

 

「湊さん!?いきなり何を―――なっ!?」

 

突如として友希那が紗夜を突き飛ばし、その彼女に覆いかぶさるようにミハルと友希那が地面に倒れる。

いきなりの行動に怒りを覚えた紗夜が友希那に怒りをぶつけようと声を挙げたその瞬間、突き飛ばされる前にいた場所を何かが通り抜けていくのを目にした彼女の怒りは消えるが、それは敵がやってきたと言う証拠でもあった。

 

「うわっ・・・!!多すぎるよ~!?」

 

「数が・・・逃げらない・・・」

 

友希那達に大量の怪人が迫っていたが余りにも数が多かった。

目の前の光景に逃げられないと察した彼女達の顔には恐怖が浮かんでいたが、その中で友希那を庇ったミハルが彼女と共に立ち上がると彼女達の前に立っていた。

 

「俺がなんとかするから・・・」

 

「ちょっとこんな時に何言ってるんですか!?」

 

「危ないですから!?」

 

「確かに危ないし怖いけど・・・勇気は今、貰ったから・・・」

 

「うそっ・・・!?ミハルさん!?」

 

ミハルはそのまま自身のベルト"アクアドライバー"を取り出して装着する姿にあこが声を挙げるが、そのままミハルは構えていた。

 

「変・・・・・・身!!」

 

 

その言葉を共に敵が向かってきた方向にあった道路下の消火栓の蓋が弾け飛び、そこから水が吹き上がるとその水はミハルの身体を包み込むと彼は仮面ライダーに変身してみせると、今までの出来事を吹き飛ばすほどの爆弾を落とすのだった。

 

 

 

 

 

 

「俺は仮面ライダーアクア!!未来から来た仮面ライダーで・・・母さんの―――湊友希那の息子だ!!」

 

「「「「「えぇ~!?」」」」」

 





誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。

以下、簡単すぎる解説。
03
感性がヤバすぎる子がいたので・・・と言う理由でこの組に・・・
えっ?メテオ?知らんなぁ・・・

04
友希那さんと同じ苗字のライダーが丁度未来に居たなぁ・・・
ミハル君、MEGAMAX時に2051年からって言ってるけど、ジオウだとジオウ本編から"40年ほど後”って言ってて時代関係めちゃくちゃだけど・・・よし!!

(なお、この時空のポテト狂いは見事にカロリーに負けたのに・・・リサ姉、お前何で見た目が少なくとも30年経過してるのに見た目変わんねぇんだよ!?


お知らせ
本作品ですが、こちらの投稿を持って”完結”とさせていただきます。

設定起こしてるから羽丘√も書けなくはないですが・・・
それを書くかはまたいずれ・・・と言うことで・・・
仮に書くことがあっても、本作品とは別作品と言う形になると思います。

皆さま、長い間お付き合いいただきありがとうございました。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。