フォーゼ名物・戦闘以外でも変身して色々やるやつ。
これ作品時間内でまだRoselia篇始まって1日たってないんやで・・・
私が目を覚まして最初に見たのは見慣れない天井だった。
「んっ・・・。ここは・・・?」
確か私は昼休みに友希那さんに電話して氷川さんの事を伝えてそれから・・・。
・・・そうだ。氷川さんの件を伝えてから、意識が朦朧としてそのまま倒れてしまったんだ。
でも、薄れていく意識の中で誰かに運ばれるような感覚があったような・・・。
それに今、私の右手は何かを握りしめているような、握りしめられてるような不思議な感覚といびきのような声が聞こえる。
不思議な感覚を覚えた私は身体を起こして、視線を右手へと向ける。
「えっ・・・?なんで・・・?」
視線の先には氷川さんに叩かれていた如月さんが椅子に座りながらいびきをかいて寝ていた。
そのまま私は自分の右手の先へと視線を向ける。
「・・・・・・!?!?!?!?」
その視線の先には私の右手と彼の左手はしっかりと握りあっていた。
・・・これって前に今井さんの本に載ってた恋人繋ぎ・・・。
「!!!?!!!?!?!?」
今の状況が理解が出来ない私は声にならない声を挙げていた。
なんで私はこの人と手を握り合っているの・・・!?
それによく見たら彼の反対の手は別のベッドに縛られてたり、ちょっと離れたところには見たこともないロボットがこっちを見ていてなんか怖い・・・。
とりあえずこの手を離すべく、私は目の前の彼を起こすことにした。
「あっ・・・あの・・・」
「zzz・・・」
声をかけるが、反応はない。
彼は寝ているけどこの状態は非常に恥ずかしい・・・。
とりあえず彼を起こすのを諦めた私は時間を確認しようとするが・・・。
「そういえばスマホは・・・?」
倒れた時に私は友希那さんに電話してたけど、あの時スマホはどうしたんだっけ・・・?
周りを見渡すと自分の寝ていたベッドの枕元に私のスマホが転がっていた。
私はそれに左手を伸ばすが―――
「あっ・・・」
利き腕ではない左手はスマホを掴み損ねてしまい、スマホはそのまま床へと落下してしまった。
これじゃあ、倒れてからどのくらいの時間が経ったのか分からない。
放課後にはライブがあるのに、このままじゃリズム隊の2人と友希那さんだけでライブをしなければならなくなってしまう・・・。
「仕方・・・・・・ないよね・・・」
私は意を決して彼の制服の中にあるであろう携帯を探す。
時間を見るだけ・・・見たらすぐしまうからいいよね・・・?
制服の中を探すとよく分からない物ばっかりが出てくる。
それぞれに番号が振ってあってよく分からないボタンみたいなのがついてるけど、最近の男の子にはこういうのが流行ってるのかな・・・?
そうして私は折り畳み式の携帯みたいなのを見つける。
これにも何かついてるけど・・・。携帯でいいんだよね?
私はその携帯を開いて時間を確認して―――
確認して、絶望した。
その携帯が示していた時間はライブ開始時間まで残り30分を切っていた。
ライブ会場であるCiRCLEまではそれなりに距離があるし、今から向かっても間に合わない。
「あぁ・・・」
私はライブに間に合わない事に罪悪感を覚えて泣き出してしまっていた。
あこちゃん・・・。みんなごめんなさい・・・。
「燐子?どうしたんだ?それ俺の携帯・・・」
私が泣いていると目の前の彼が目を覚ましていた。
その時の私は彼の携帯を握りしめたままだった。
「あっ・・・あの・・・!!ごめんなさい!!」
「別にいいけど。それより手を離してくれ」
「あっ・・・。ごめんなさい」
そうして私は如月さんの手を離して、床に落ちた自分のスマホを拾い上げたが、そこにはあこちゃんを始めとした沢山の通知が来ていた。
でも、今から向かっても間に合わない・・・。
どうしよう・・。
「なぁ、燐子。何かあったのか?」
目の前の彼は開いた手で縛られていたひもを解きながら私に質問してきたので、私はありのままを答えた。
「はい・・・。今日の放課後にライブがあったんですけど・・・。ついさっき私も目を覚まして・・・。それに今から会場に向かっても間に合わなくて・・・」
私は涙声で彼に話していたが、彼は何かを考えるような表情を浮かべていた。
「燐子。それってどこでやるんだ?」
「CiRCLEってライブハウスです」
「後1つ聞きたいことがあるんだけど。紗夜の妹・・・日菜がいう”リサちー”って奴知ってるか?」
「それは・・・私と同じバンドのメンバーのことです・・・」
そうして私の話を聞いた如月さんは自身を縛っていたヒモを解くと何かを決心したような視線を私に向ける。
「今からライブ間に合うって言ったらどうする?」
「えっ・・・?」
本当に今から間に合う・・・?
ここからすぐにタクシーに乗ったとしても多分間に合わない・・・。
自転車に2人乗りなんて間に合わないし、そもそも法律違反だ・・・。
でも、本当に間に合うんだったら・・・。
「間に合うんですか・・・?」
「あぁ。でもこの後見ることは皆には黙っててくれ」
何をするのか分からないけどライブに間に合うんだったら・・・。
「・・・おねがいします!!」
「よし!!じゃあ行くぞ」
そうして如月さんは離れた位置にあったロボットを回収して、そのまま昇降口へと向かい下駄箱から靴を取り出して階段を上がっていく。
「燐子。靴持ってきてくれ」
「・・・?はい」
私は上履きを脱いで靴を持ったまま彼の後を着いて行く。
その後は教室で荷物を回収して彼が向かったのは学校の屋上・・・。
「あの・・・?如月さん?何で屋上に・・・?」
「燐子。靴履いてくれ」
「??靴ですか?」
私は意味が分からないが言われるがまま靴を履く。
「それじゃあ、ここからは皆には内緒にしてくれよ」
そういって如月さんは制服の中から何かを取り出すとそれを腰に巻くとカウントダウンが響く。
3―――――――
2―――――――
1―――――――
「変身!!」
彼の声と共に彼から凄い風が吹きつけてきたので目を閉じてしまった。
風が止んで私が目を開けると目の前には白い服を着た人がいた。
「燐子!!」
「・・・はひっ!!」
白い人から如月さんの声が聞こえて驚きを隠せない私は変な声を挙げてしまった。
そして白い服を着た如月さんは私へと近寄って抱きかかえる。
「しっかり捕まってろよ!!」
「あの・・・これから・・・どうするんですか・・・?」
何が起こっているのか分からないが、私は恐る恐る如月さんへと質問すると予想外の答えが返ってきた。
「飛んでいくぞ!!」
――ロケットON――――――――
その声と共に如月さんはベルトを操作するとベルトからの声と共に右手にロケットが出てきて、そこから炎が勢いよく噴き出す。
そして私の身体は感じたことのない浮遊感と共に文字通り空を飛ぶ。
不意に視線を下に向けると、とてつもない高さと速度に恐怖する。
そしてどのくらい飛んだか分からないが、如月さんはとあるビルの屋上へと着地すると服がさっきの学ランに戻っていた。
「あの・・・さっきのは・・・」
さっきのは何だったのか疑問だった私は思わず質問してしまった。
「詳しくは後で話すけど。ライブがあるんだろ?CiRCLEはこの下だぞ」
彼はそのまま私の手を引いてビルの屋上から地上へと降りると、目の前には目的地であるCiRCLEが目の前にあった。
私は自分のスマホを取り出して時間を確認するが、保健室を出てから5分も経っていない。
驚く私を他所に如月さんは私の手を引いたままCiRCLEの中へと入っていく。
「あっ!!燐子ちゃん!!如月くんも久しぶり!!」
「まりなさん・・・こんばんは・・・」
「どうもっす。日菜見ませんでした?」
「日菜ちゃんはRoseliaの控室にいるわよ。後、日菜ちゃんからこれ預かってるから渡しておくね」
そう言うとまりなさんは如月さんに今日のライブのチケットを受け取る。
「じゃあ、俺はライブ見てるから。頑張れよ」
そう言い残すと如月さんは会場へと入っていく姿を見届けると私は急いで控室へと向かう。
「皆さん!!お待たせしました!!」
「りんりん~!!」
「燐子!?大丈夫なの!?」
「皆さん。心配かけてすいません」
「燐子。ライブまでの時間がないからリハ無しのぶっつけ本番になるけど大丈夫ね」
「・・・はい!!」
そして私は前日に控室に持ち込んでいた衣装へと着替えるが―――
「あれ?氷川さんの衣装がない・・・」
気にしつつも着替えを終えて友希那さん達の待つ舞台袖へと移動する。
移動した先で衣装についての疑問が解決した。
そこにいたのは氷川さんの衣装に身を包んだ日菜さんの姿だった。
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