バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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うーん。
これは紗夜さんの闇落ち加速しますわ。



悪・逆・風・紀-5 そして彼女はギターを奏でた

ライブ会場へと入った弦太朗は会場内で日菜を待つが、一向に日菜は現れないまま時間が過ぎ、舞台袖からRoseliaのメンバーが舞台へと現れる。

 

その中には先ほどまで一緒にいた燐子と以前に知り合ったあこ、その後を弦太朗が知らない2人が舞台へと現れる。

 

スピーカーからは録音されたギター音源が流れライブが始まり―――

 

 

 

 

そのまま最後の曲前のMCまでライブは進行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日は集まってくれてありがとう。今日はギターの紗夜が参加できなくなってしまってのは残念だけど・・・』

 

「紗夜ってこのバンドのギターだったのか・・・」

 

ヴォーカルのMCを聞きながら弦太朗は開演前に受け取ったドリンクを口に含む。

 

『次で最後の曲になるけど、最後はサポートのギターを入れた5人で演奏するわ』

 

MCの一言で会場内の観客が一斉に盛り上がる。

中にはサポートギターが誰なのか予想する会話が聞こえてくるが、何食わぬ顔でヴォーカルがMCを続ける。

 

『それじゃあ日菜。いらっしゃい』

 

『はーい!!』

 

「ぶふぉ!?・・・日菜!?」

 

舞台に現れたのは、ライブ開始前に探していた日菜――

その彼女が今ライブしている彼女たちと同じ衣装を着て舞台袖から現れ、弦太朗は口に含んでいた飲み物を噴き出す。

 

 

 

『もー!!友希那ちゃん!!呼ぶの遅いよー!!』

 

『それよりも、日菜。あなたギターは問題ないかしら?』

 

『もっちろん!!さっき友希那ちゃんも裏で聞いたじゃん!!』

 

『そうだったわね・・・。時間も押してるし最後の曲行くわよ。”BLACK SHOUT”』

 

そして、日菜のギターの入りから始まる今回だけの特別な”BLACK SHOUT”―――

 

その曲は今日のライブで一番の盛り上がりを見せるのだった。

 

 

 

 

 

 

――――――

 

彩ちゃん達とライブするのとは違ったカッコいい感じのライブが出来てすっごいるんっ♪って来た!!

私はライブを終えて、皆と控室まで戻ってきた。

 

「皆!!ライブおつかれー!!」

 

「日菜もおつかれー!!」

 

「紗夜さん来れないのはショックだったけど。あこはひなちんと一緒で楽しかったよ!!」

 

「着いたときに日菜さんが氷川さんの衣装来てるときはびっくりしちゃいました・・・」

 

「ライブ出るんだったら、衣装は来た方がいいかなーって思って!!・・・ちょ~っとだけ胸がきつかったけど」

 

「・・・紗夜ほどではないけど、日菜のギターも悪くなかったわね」

 

今日はおねーちゃんがライブに来れなくなって、燐子ちゃんも間に合うか分からないって状態で

「ギターもキーボードも全部録音音源でやる」って言った友希那ちゃんに思い付きでギターで参加することを提案したけど、まさか通るとは思わなかったな~。

 

それも「燐子が間に合わなくてギターもキーボードも録音だと客をがっかりさせる」とか「日菜入れて、新しい刺激を入れて音楽性を~」っていうそれっぽい意見を出して友希那ちゃんを説得して、演奏を聞いた友希那ちゃんが認めた場合って条件を出してくれたリサちーには感謝だよ。

燐子ちゃんが間に合ったから最後だけの参加になったけど、それでも楽しかった!!

でも・・・。

 

 

「でも、Roseliaの曲は弾いてるよりも聞く方がるんっ♪ってするなー」

 

「紗夜のギターじゃないと本当のRoseliaではないもの。当然よ。・・・でも、新しい方向性が見えたような気がしたわね」

 

「紗夜とは違った演奏だったからね~。ねぇ友希那~今度、他のバンドのカバーしてみる?」

 

「それならおねーちゃんのところがいいな!!」

 

「でも、ギターが1人しかいないから、バンドの構成でいうなら日菜さんのところがいいんじゃ・・・」

 

4人は今後のバンドについて話し合ってるけど何かを忘れているような・・・。

 

 

 

 

「あっ!!」

 

「・・・どうしたの日菜?」

 

「ゲンちゃんの事すっかり忘れてた!!」

 

そうだよ!!ライブ一緒に見るって言ってたのにライブに出ることになったからまりなさんに、チケット渡すように頼んだけど大丈夫だったかな・・・?

 

「あっ・・・そうでした・・・」

 

「りんりんもどうしたの~?」

 

「いえ・・・遅れそうになってたのを如月さんに送ってもらって・・・」

 

「げんたろーが?」

 

「・・・誰かしら?」

 

「その人って朝にヒナがライブに誘ってた人の事でしょ~?」

 

「そうだったかしら・・・?」

 

へぇ~、燐子ちゃんはゲンちゃんと一緒にここまで来たんだ。

あれ?でも燐子ちゃんってライブ始まる10分くらい前?に衣装来て舞台袖に来たけど、確かライブ始まる30分前に連絡入れたのに返信してなかったような・・・。

 

 

 

 

・・・まさか!!

 

「あこちゃん!!ちょっと燐子ちゃん借りるね!!」

 

「えっ!?うん!!」

 

「日菜さん・・・!?」

 

そう言うと私は燐子ちゃんを皆から離れたところまで連れて行く。

 

「ねぇ燐子ちゃん?ゲンちゃんのあれ見たの?」

 

「あれ・・・?それって・・・」

 

「白い奴・・・」

 

「あっ・・・はい。あれって・・・」

 

「う~ん。今度話すけど、皆には内緒ね!!」

 

「はい・・・」

 

やっぱりゲンちゃんあれ使って燐子ちゃん送ってきたんだ。

本当にお人よしだな~。

まぁ、そこが結構気に入ってるところだけど・・・。

 

「2人とも・・・?そんなところで何してるの?」

 

「秘密の話だよ!!」

 

「えぇ~!!りんりん教えてよ~!!」

 

「あこちゃん。秘密の話を教えちゃダメでしょ~」

 

「アタシも気になるな~!!」

 

あこちゃんとリサちーが詰め寄ってきているが、いつも通り聞き流していると友希那ちゃんがとんでもないことを言い出した。

 

「そんなに気になるなら、直接ここに呼んで話をきけばいいじゃない」

 

「確かにそうかも。じゃあヒナ、呼んで?」

 

「それならあこが呼ぶよー。前おねーちゃんのライブの時に会ったから知ってるよ」

 

「でも、いきなり呼ぶのは・・・」

 

「燐子を送ってもらってるのにそのまま知らんぷりは出来ないでしょ~」

 

「・・・それもそうね。この後の反省会に呼んで感想を聞いてみましょう」

 

リサちーが悪い顔をして燐子ちゃんを説得させようとしてるけど、後ろであこちゃんがもう連絡入れてる・・・。

 

「げんたろー今、入り口でまりなさんと話してるって!!」

 

「なら、待っててもらいましょう。早く着替えていくわよ」

 

「おっけー☆」

 

こうして3人は急いで帰りの準備を始めていた。

 

私も遅れないように帰りの支度をして、ライブに出るために借りたギターを持って皆と一緒に控室を後にした。

 

 

――――――

 

ライブが終わって会場を後にしようとした弦太朗は、入り口でスタッフであるまりなに絡まれていた。

 

「ねぇ如月くん?最初は沙綾ちゃんをバイクの後ろに乗せてAlterglowのライブを見に来て、この間はパスパレの子たちと一緒にスタジオ入って、今日は燐子ちゃんの手を引いてここまで来て。さっきの電話はあこちゃんでしょ?ねぇねぇ誰が本命なのかおねーさんに教えてよ~」

 

「まりなさん?何言ってんすか・・・?」

 

まりなに絡まれた弦太朗は恋愛話の餌にされ、理解が追い付いていない状態で会話をしていた。

 

「えぇー。皆可愛くていい子だし。誰か好きな子とかいないの~」

 

「皆俺のダチっすよ」

 

「またまた~!!照れちゃって!!そういって誰か狙ってるんじゃないの~?」

 

「何言ってんですか・・・」

 

浮いた話のないまりなに完全に狙われてしまった弦太朗。

しかし、そんなときに彼の救世主達が控室からやってきた。

 

 

 

「ゲンちゃん。おまたせー!!」

 

「げんたろー!!おーい!!」

 

「日菜か。それにあこも久しぶりだな」

 

「うん!!げんたろー。りんりんのことありがとーね!!」

 

「あぁ。気にすんな!!」

 

「あのっ!!如月さん・・・!!」

 

「おう!!燐子か」

 

「あら、私はお邪魔みたいだから。これで失礼するわね。さーて片付け~」

 

そう言ってまりなはスタジオ内へと入っていき、それと入れ替わりで2人の少女がやってくる。

 

「あなたが紗夜の・・・」

 

「あ~。こりゃ見た目だけなら紗夜が嫌っても無理ないかな~」

 

「お前らってさっきの・・・」

 

 

 

弦太朗は2人を見るが、友希那達は流れを無視して目の前の男に話しかける。

 

「ねぇ。この後時間あるかしら?」

 

「ちょ~っとお姉さんたちに紗夜とのこと教えてくれるかな~」

 

「別に構わねぇけど・・・?」

 

「そう・・・。なら場所を変えるわよ。ついてきなさい」

 

その言葉と共に友希那は外へ向かって歩き出し、弦太朗含めた一同はその後ろを着いて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その外には―――

狂気を含んだ視線が彼らを待っていた。

 




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