前話で何でメディカル使わないんや!!ってコメントが多くて焦った。
怪我してすぐにメディカル使ってたらお話が・・・
日菜すまんな。
でも、それだけリサ姉が完璧だったんや・・・
あの時まではね。
そしてRoseliaへの期待値高すぎてヤバい
私と燐子はリサたちが向かった病院へと歩いているが、やっぱり燐子が段々と遅れていた。
「・・・燐子?」
「友希那さん・・・すいません・・・」
「無理しなくていいわ。あんなことがあった後だもの・・・」
「すいません・・・」
そこで私は会話をやめて、さっきのことを考えながら病院まで歩き続ける。
まさか・・・にゃーんちゃんがあそこまで大きくなるなんて気になるわね・・・。それに日菜が遺言の”おねーちゃん”って・・・・?
あの姉が好きな日菜がリサの事を紗夜と見間違えたのかしら?
今日のリサは日菜のママみたいだったけど、流石にそれを紗夜と見間違えるのは不自然ね・・・。
「・・・友希那さん?」
日菜が紗夜の事を間違えるなんてありえないわね・・・。
もしかしてあのにゃーんちゃんが紗夜・・・?
人がにゃーんちゃんになるなんてそんなことあるわけがないと思うけれど、あの如月も目の前で変身してたからもしかしたら本当に紗夜?
もし、にゃーんちゃんに変身できるなら私もなりたい・・・!!
「・・・友希那さん?どこいくんですか?そっちは病院とは道が違いますよ・・・?」
「・・・・・・ごめんなさい。考え事してて・・・」
慣れないことを考えながら歩くのはダメね。
私は道を戻ると荷物を持った二人組に後ろから声をかけられる。
「燐子さんに友希那さん!!襲われたって聞いたけど2人とも大丈夫ですか!?」
「ひまり!!ちょっと待て!!・・・って2人ともこんなところで何を?」
その声の主はあこの姉の宇田川さんとその友人である上原さん。
「宇田川さんに上原さん?そっちこそこんなところで何してるのかしら?」
「私達はこれから病院に行くんですよ!!」
「お二人もそうだったんですね・・・。でも、宇田川さんの持ってる荷物は・・・?」
「アタシの服ですよ。リサさんのために着替え持って来いって如月から言われたんで・・・」
「また戦ったって!!」
彼女たちも如月と知り合いだったのね。
ちょっと待って、今”また”って言わなかった?
もしかして彼女たちは何か知ってるの・・・?
「ねぇ・・・」
「って話は後でいいじゃないですか。今は病院に行きますよ!!」
「・・・それもそうね。行くわよ」
宇田川さんの一言を聞いて私は質問の言葉を呑み込んで病院へと歩き出す。
そして病院に着いた私を待っていたのは、信じられない事実と恐ろしい現実であった。
――――――
日菜と連れて病院についていた弦太朗達は病院の待合室で日菜の処置を待っていた。
病院に着いて一安心といった顔を浮かべる弦太朗とあことは対象的に、リサは待合室のベンチに座り俯いていた。
原因は一緒に病院に来て今はこの場にいない日菜。
「ヒナ・・・」
「リサ。心配すんな。お前は何も悪くねぇ」
「そうだよ!!お医者さんも「対応がよかった」って褒めてたし!!」
「でも・・・」
「やれることはやったんだ。後は信じて待つしかないだろ?」
弦太朗とあこの言葉で先ほどよりも少し表情が明るくなる。
そこに4人の人影が病院へと駆け込んでくる。
「日菜ちゃん!!」
「ヒナさん!!」
「ちょっと2人とも!!ココ病院だよ!!静かにしないと!!」
「そうっすよ・・・。その彩さんも煩いですけど・・・」
「パスパレの皆がどうしてここにいるの~?」
ここに飛び込んできたのは友希那達ではなく、日菜のバンドPastel*Palettesのメンバー達。
突然の登場にあこは素直にその疑問を口にする。
「さっき俺が連絡したんだ」
「そうなんだ。そうだ・・・。紗夜にも連絡しておかないと・・・」
「それよりも、弦太朗もリサちゃんも服に血が・・・」
「あの・・・その服の血ってもしかして・・・」
「うん・・・。全部ヒナのだよ・・・」
「っ!!」
リサの姿を見た麻弥の疑問に素直に答えると、その答えに彩が驚愕する。
「そんな!?日菜ちゃんは大丈夫なの!?」
「彩ちゃん落ち着きなさい。後は医者に任せるしかないわね」
「アヤさん!!日本には”をジンジ尽くしてテンメーを待つ”という言葉があります!!ジンジはリサさんとお医者さんが尽くしてくれてます!!ですから後はテンメーを待ちましょう!!」
「イヴちゃんの言う通りよ。私達は待つしかないわ」
イヴと千聖の言葉によって彩たちは落ち着きを取り戻す。
「うん。そうだね・・・」
彩の取り乱した様子を見て、冷静さを取り戻した麻弥はそのままリサの方へと歩み寄って頭を下げる。
「リサさん。日菜さんのことありがとうございました」
「えっ!?ちょっと麻弥!?何してるの!?」
麻弥がとった突然の行動にリサは困惑するが、その後に続いて千聖もリサに声をかける。
「リサちゃん。日菜ちゃんの事ありがとね。話は全部聞いてるから・・・」
「やめてよ・・・」
「でもリサさんのおかげでヒナさんは・・・」
「・・・やめてよ!!」
「リサさん!?」
パスパレの言葉に耐え切れなくなったリサは声を荒げてイヴの言葉を遮る。
「それに紗夜が暴力事件起こして停学になったり!!目の前によく分かんないのが出て来てヒナが襲われるし!!急に弦太朗も変身して戦い始めたりしてもう訳わかんないよ!!」
「リサ姉・・・」
「それにヒナが酷い目にあったのに!!みんなはなんで平気そうな顔してそんなこと言えるの!?」
「・・・リサちゃん。ちょっといいかしら?」
千聖は俯きながら声を挙げるリサへと歩み寄る。
その言葉に顔を挙げたリサに待っていたのは乾いた音と衝撃。
衝撃によってリサの視線は千聖から外れて、その後にやってきたのは頬の痛み。
その突然の衝撃と痛みに襲われたリサは驚きのあまりに顔を挙げる。
視線の先にあったのはリサの頬を叩いたまま固まる千聖の姿だった。
「千聖・・・?なんで?」
「ちさ先輩!?何してるの!?」
「そうだよ千聖ちゃん!!」
「おい千聖!?」
千聖と予期せぬ行動によって周囲は千聖へと声を挙げるが当の千聖はその声に毅然とした態度のままで話を続ける。
「話を聞かないバカにはこれが一番効く。ってドラマの台本に書いてあったわ」
「千聖さんは台本の事をなんで鵜呑みにしてるんですか」
「マジかよ・・・」
「ブシドー・・・」
「それにリサちゃん、皆の顔を見てみなさい。本当にみんなが平気そうな顔に見えるの?」
その言葉を聞いたリサは千聖達の顔を見たが、そこには安心している表情を作ろうとしている皆の姿があるが、あの千聖の表情からも不安が隠しきれていないことが分かる。
「みんな本当は日菜ちゃんの事が心配なのよ?でも、きっと大丈夫って信じて明るい顔を作ってるよの?」
「でも・・・」
「それに、リサさんは日菜さんを助けようとしてくれたことは如月さんから聞いてますし、その姿を見れば分かります」
「それにリサ姉!!ひなちんが起きてリサ姉がそんな顔してたらひなちん悲しむよ?」
「あこ・・・。でも・・・」
皆の言葉と顔を見たリサはそれでも彼女の顔は暗い。
そんな中彩から予想外の言葉が飛び出す。
「千聖ちゃん?もう1発いった方がいいんじゃないかな・・・?」
「流石にそれはやめておきましょう。私の手だって痛いもの・・・」
「千聖さん。それって痛くなかったらいってたんですね・・・」
「チサトさん・・・」
「リサちゃんは自分で出来ることを精一杯やったのよ?胸を張りなさい。それにあこちゃんも言ってたけど、日菜ちゃんが起きた時にママの顔じゃ・・・ね?」
「ちょっと千聖ちゃん!?何言ってるの?」
「千聖の奴何言ってんだ・・・?」
「あこ知ってる!!学校でひなちんを慰めてた時リサ姉がママみたいだったって言ってた!!」
「リサさん・・・ブシドーです!!」
皆の言葉を聞いたリサは意を決したような顔をして立ち上がった。
立ち上がったリサの目は目元がグルグルと回っており、酷く取り乱していた。
「そうだね!!ママがこんなんじゃだめだよね!!よーしあこ!!これからママ頑張るからね!!」
「うわぁ~!!リサ姉が壊れた~!!」
「・・・強く叩きすぎたかしら?」
「チサトさん!!どうするんですか!?」
「こういうのは叩けば治るはずよ!!昔のテレビもそうだって前に台本に書いてあったわ!!」
「千聖さんのその台本からの知識はなんなんですか!?それに人にそんなことしても治りませんよ!!」
リサを中心に騒ぎ始める一行の病院へとたどり着いたリサたちの元へと歩み寄り、一緒にいたパスパレたちへと視線を送る。
「待たせたわね。ってなんで彼女たちは・・・日菜ね・・・」
「あこ!!大丈夫だったんだな」
「あっおねーちゃん!!それにひーちゃんも!!」
「こんばんわーってリサさん!?その服!!これ!!巴の服ですけどこれに着替えて!!上着は預かっておきますから!!」
「おっ、ありがとー。あの時は必死だったけどさ~。今はとちょっと気になってたんだよね~」
「それならここのシャワー借りれるか聞きましょう。ダメだったら芸能人パワーで黙らせるわ」
そしてリサと千聖が病院のシャワーを借りて戻ってきた時には外には救急車が集まり、病院内が再び騒がしくなる。
その救急車から出てくるのは程度は軽いが日菜と同じような怪我をした多くの負傷者。
「あれってもしかしてさっきの・・・?」
「そうだと思います・・・。でも、日菜さんよりは怪我は軽そうですね・・・」
多くの負傷者が運び込まれて騒ぎ出す病院内
その多くが日菜のような大けがではないことで安心した友希那はとある疑問を言葉にする。
「ねぇ如月。ちょっといいかしら?」
「ん?どうしたんだ?」
「さっきのにゃーんちゃん・・・。あれってもしかして紗夜なの?」
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