紗夜さんどうなるのかなー(白目
そろそろRoselia篇も1度終わるかな?
でも、終わってもすぐにメイン回登板予定だからねぽてぇ・・・
放課後、Roseliaの”3人”は氷川家の前までやってきていた。
「それじゃあ・・・。行くわよ」
「おっけー☆」
「分かりました・・・」
覚悟を決めた一行を代表して、リーダーの友希那がインターホンを押す。
『はい。どちら様でしょうか?』
「私よ」
『・・・誰ですか?』
「ちょっと友希那ー。それじゃ誰か分からないからね?」
「・・・そうかしら?」
『湊さんに今井さんでしたか』
「氷川さん・・・」
『・・・ちょっと待ってください』
その言葉と共に声が途切れ、少し遅れて玄関のドアが開きその隙間から紗夜が顔を覗かせた。
「皆さん・・・」
「・・・紗夜。これから時間あるかしら?」
「・・・それはあるに決まってるじゃないですか。学校に行けないんですから・・・」
余りにも言葉が足りていない友希那の言葉に紗夜は怒りを覚えるが、リサが友希那のフォローに入る。
「ちょっと友希那~。言葉が足りてないよ~☆ちゃんと用事の内容言わないと~」
「氷川さん・・・。話したいことがあるので今から出れますか・・・?」
「そういう事でしたか・・・。少し待っていてください。このままでは外へ出れないので準備してきます」
「えぇ。それじゃあ家の前で待ってるわ」
友希那達の返事を聞いた紗夜は彼女たちに笑顔を向けてゆっくりとドアを閉じる。
「やっぱさ、ヒナの勘違いだったんだのかも・・・・・・」
「そうでしょうか・・・」
「でもスイッチ?を使う前に取りあげればいいじゃない」
「友希那さんは日菜さんの言葉を信じてるんですか・・・?」
「えぇ・・・。だって・・・・・・」
「そういう事でしたか・・・・・・。なら、もういいですよね・・・・・・」
閉めたドアの裏で今までの会話を全て聞いた紗夜は酷く歪んた笑顔を浮かべて自室へと戻る。
全ては彼女の正義を達成するために―――
紗夜が家の中に戻って少し経った後、準備を終えた紗夜が家の中から出てくる。
「お待たせしました。それで要件は何でしょう?」
「ここじゃあれだし、移動しよっか」
「とりあえず行くわよ」
「えぇ・・・」
そして紗夜を連れた友希那達がたどり着いたのは先日、日菜と共にゾディアーツに襲われた現場。
その地面には日菜の血の跡がしっかりと残っており、紗夜は友希那達と距離を取るようにして立ち止まる。
「湊さん?どうして私をここに?CiRCLEまで行かないのですか?」
「えぇ。ここなら昨日のこともあって人はいないもの・・・」
「・・・・・・それもそうですね」
友希那の言葉を聞いた紗夜はこみ上げてくる笑いを堪える。
紗夜の目の前にいる彼女たちは先日、今いる場所で襲われたにも関わらず、
襲った張本人をその場所まで連れてきている。
それは獲物自らが狩場まで狩人を案内しているような―――
そんなことを考えながら彼女は笑いを堪えて表情を作り、彼女たちへと問いかける。
「それで話とはなんでしょう?」
「ねぇ紗夜?昨日は学校から帰ってから何してたの?」
「今井さん急にどうしたんですか?昨日は学校から帰ってからずっと家にいましたけど?」
「それなら・・・。私がヒナの事を連絡した時、どうして無視したの・・・?」
「それは・・・今井さんの連絡が信じられなくて・・・!!」
「今井さんがそんな嘘を言う訳が・・・」
「それになんで病院にいるヒナのお見舞いにも行ってないの?」
「さっきから何なんですか!!日菜。日菜って!!いい加減にして!!」
「っ!!」
妹の名前が話に挙がり、紗夜は怒りの感情を彼女たちに向ける。
怒りを向けられたリサ達は言葉に詰まる中、その時友希那が声を挙げる。
「・・・紗夜。あなた、もうやめなさい。あなた、自分のやってる事が正しいと思ってるの?」
「・・・・・・意味が分かりません!!さっきから何を言ってるんですか!!」
「本当に分からないの?」
「・・・もういい加減にして!!さっきからみんな揃ってなんなんですか!!」
「本当に分からないならはっきりと言わせてもらうわ」
「あなたはさっきから何を・・・・・・!!」
友希那の言葉を理解できない紗夜は先ほどのリサたちの言葉よりも語気を荒げて友希那へと話しかけるが、彼女はそれを全く意に返さない。
その様子を見た友希那は目の前の紗夜にあることを告げる。
「紗夜。私は今のあなたとは頂点を目指せないわ・・・」
「友希那さん・・・・・・?何を言って・・・」
「ちょっと友希那!?何言ってるの!!」
「何ってそのままの意味よ」
「流石にそれでは分かりません・・・」
「そうだよ!!ちゃんと説明してよ!!友希那!!」
友希那による爆弾発言によって、紗夜は言葉を失いリサたちは友希那へと詰め寄るが彼女は返事を返さない。
―――言うべきことは言い切った。
そんな表情をした彼女の視線は紗夜へと向けられていた。
そして友希那の言葉を聞いた紗夜は――――
「ふふふふふふっ。アハハハハハハハははははははははハハハハハハはははははハハハハハははハハハハハはははハハハハ !!」
―――狂気を含んだ笑い声と共に彼女は壊れた。
「氷川さん・・・・・・?」
「紗夜!?どうしたの・・・!?」
「・・・・・・」
突然の紗夜の笑い声に困惑する2人に対して、友希那は紗夜を静かに見つめる。
そして壊れてしまった紗夜は友希那達へと視線を向けて語りかける。
「やはりそういうことだったんですね・・・・・・。やっぱり私よりも日菜がいいんですね・・・・・・」
「氷川さん?何を言って・・・・・・」
「・・・・・・やっぱり消さないと・・・・・・」
紗夜は静かにつぶやき、虚ろな表情でポケットから”何か”を取り出す。
しかし、友希那達からそれを確認することは出来なかった。
「紗夜?」
「ふふふふふ・・・・・・・・・」
友希那の言葉が耳に入っていない紗夜は”何か”を手に持ったままゆっくりと友希那達へと歩み出す。
「・・・・・・やっぱり、最初からこうしておけばよかったですね。時間の無駄でした・・・」
「氷川さん・・・っ!?」
燐子は紗夜へと言葉をかけようとするが彼女の手に持っていた物を見て言葉を失う。
紗夜の手元には黒いスイッチが握られていた。
「如月さん達が言ってたのはあれのこと・・・?」
「紗夜。あなた本当に・・・」
「湊さん。やはりあなたも今井さんによって汚染されてしまったんですね・・・」
「汚染されたって何言ってるの・・・?意味が分からないわ・・・」
「風紀を守るためです・・・」
「紗夜。それ使ってまた人を襲うのが風紀を守ることなの!?」
「私自身が風紀です!!私が気に入らないものは全て風紀を乱すもの!!ですからこの手で抹殺します!!」
「理解できません・・・・・・・」
紗夜の言葉が全く理解出来ず、燐子が思っていたことを素直に口にした。
その燐子の言葉に紗夜は答える。
「このチカラでゴミドモからこの街の風紀をマモらないと・・・。あぁ!!早くゴミドモをイタブッテ楽しみたいです・・・!!」
「紗夜!!いたぶるって・・・。暴力だけじゃ何も・・・」
「煩い!!」
彼女はリサの言葉を遮るとスイッチを顔の近くまで持ち上げ、この後の出来事に胸を躍らせるような表情へと変わる。
そして紗夜がスイッチを押す直前でリサがこの場にいないはずの名前を叫ぶ。
「・・・・・・あこ!!」
「急に何を言って・・・」
リサの突然の叫び―――
しかも、ただ叫ぶのではなく”この場にいない人間の名前を叫ぶ”という奇行に紗夜も行動が止まる。
そして、紗夜の行動が止まると同時―――
「どーーーーーーーーーーんっ!!」
「・・・なっ!?」
紗夜の裏から突如として現れたあこが紗夜の腕へと飛びついて、そのままスイッチを彼女から奪い去って友希那達の元へと駆け寄る。
「リサ姉!!あこやったよ!!」
「今までよく我慢できたねー!!偉いぞーあこ!!」
「でかしたわ。あこ」
「うん!!紗夜さんのためだもん!!」
「えっ!?あこちゃん!?どうして・・・」
「宇田川さん・・・。なんでここに?」
突如として現れたあこに紗夜と燐子は状況を飲み込めないが、あこが自分から説明する。
「学校でリサ姉達といた時にまやさんが「最悪を考えて最善の行動をするのが一流の裏方ですっ!!」って言ってたんだー」
「それで私達が紗夜をここまで連れ出して、紗夜が持ってるかもしれないそれをあこが後ろから奪い取る。って作戦だったんだよねー☆」
「うん!!流石リサ姉!!でも、何であこの頭撫でてるの?」
「気にしなーい☆」
「ねぇリサ。私、あこのこと全く聞いてないのだけど」
「私も・・・・・・です」
「ほら、よく言うじゃん~。”敵を騙すにはまず味方から”って、それに2人とも演技とか苦手でしょ~。あこも苦手だけど隠れて我慢するだけだったし」
「・・・・・・それなら仕方ないわね」
「まぁ、昨日のが紗夜じゃなかったらあれだったけど。結果オーライってことで」
「アハハハハハハハ!!」
スイッチを紗夜から奪って紗夜を止めれたと少し浮かれる友希那達を見た紗夜は突然笑いだす。
「ねぇ紗夜?何がおかしいかな~?」
「敵!!やっぱりそういうことだったんですね・・・」
「紗夜。あれは言葉の綾で・・・」
「そういう事だったんでしょ!!・・・・・・・・・でも、今のあなた達。本当に滑稽ですね・・・・・・」
「紗夜さん・・・・・・?何を言ってるんですか・・・・・・?」
余裕の笑い声の理由が分からないが紗夜は静かにある真実を告げる。
「いつ私の持ってるスイッチが”1つだけ”なんて言いました・・・?」
紗夜はその言葉と共に懐から先ほど手にしていた物と同じスイッチを取り出す。
「・・・・・・嘘でしょ!?」
「宇田川さんが奪ったもの以外にもう1つ持ってたんですよ・・・」
「そんな・・・」
「不味いわね・・・」
紗夜の心境に反応するように持っていたスイッチが”ラストワン”と悪意の籠った声と共に禍々しい形状へと姿を変え、それを嬉しそうに見つめた紗夜は友希那達へと視線を向ける。
「計画とは違いますが・・・。皆さんには街の風紀のために死んでもらいます」
その言葉と共に紗夜はスイッチを押す。
紗夜は友希那達の目の前でリンクス・ゾディアーツへと変身し、元の身体がリンクスの足元へと転がる。
「紗夜・・・」
「あぁあああああぁぁぁあぁ!!この力が溢れる感じがたまりません!!早くゴミをいたぶりたい!!」
リンクスは高ぶる感情のままに叫び、叫び終えると視線を友希那達へと向ける。
「皆!!逃げ・・・!!」
「煩い・・・」
しかし、リサが声を挙げようとするが素早い動きで近寄ってきたリンクスにそのまま突き飛ばされて言葉が途切れる。
「せめてもの情けで宇田川さんはこの中では最後にしてあげます。一番年下ですからじっくり死ぬ恐怖を味わってくださいね」
紗夜の言葉に恐怖で3人の身体は震え上がるが、あこは自身が手に持っていたスイッチの事を思い出す。
―――これを使えば紗夜さんを止められる・・・?
その考えと共に先日のひまり達の言葉を思い出す。
―――使うと自分の悪い部分が大きくなる。
―――人殺しを簡単にするほど暴力的になる。
昨日の言葉は今目の前にいる紗夜の姿を見たら、理解が出来た。
でも、このまま何もしないと自分も友希那達も殺されてしまう。
自分が化け物になってしまう恐怖と目の前の紗夜のようになってしまう恐怖―――
2つの恐怖に感じであこは迷う中、近づいて来た1台のバイクがそのままリンクスへと衝突して、あこの迷いをリンクス諸共吹き飛ばし”正義の味方”は現れた。
「げんたろー!!」
「おう、待たせたな!!」
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