今回もRoselia。
某国民的5歳児とお友達だし、弦太朗もどこかの時空では参加したのだろうか・・・
「急に呼び出して何かあったのか?」
「私にもわかりません・・・。今井さんに急に呼び出されたので・・・」
「あこもわかんなーい。それに紗夜さんも来れないし・・・」
リサの呼び出しによってCiRCLEのスタジオの一室に集まっている弦太朗と燐子たち。
しかし、この場にいる全員が呼び出された目的が分かっていない。
そしてスタジオのドアが開け放たれてRoseliaのリーダーと呼び出した張本人が開けた扉を閉めずにスタジオへと入ってくる。
「みんな、集まってるわね・・・」
「お待たせー☆」
「おぅ。急にどうしたんだ?」
「それはリサが説明するわ・・・」
「こほん・・・」
友希那の言葉にリサは咳払いをして重々しい空気を纏う。
その空気を纏うリサ見て先に来ていたメンバーを張り詰めた空気が襲う中、リサの口が開いた。
「私達には”表現力”が足りない!!」
「「は?」」
「リサ姉が壊れちゃったぁ・・・・・・」
突然のリサの宣言に意味が分からない3人を他所にリサは話を続ける。
「最近思ったんだけど。私達楽器組は友希那と比べると表現力が足りないと思うんだよね~。なので!!私達は表現力アップの為に特別メニューを用意しました!!ちゃんと友希那もOKしたからね~」
「特別メニュー・・・?かっこいい・・・!!」
「それで何をするんですか・・・?」
「それは・・・・・・先生にお願いします。先生!!」
「先生って・・・?誰でしょう・・・」
「は~い!!」
「待たせたね・・・」
開け放たれていた扉から入ってきたのは千聖と薫が人数分の台本らしきものを手にしてスタジオへと入ってくる。
「千聖に薫!?どうしてここに・・・」
「あら、弦太朗じゃない。今日の私と薫はRoseliaの臨時コーチよ!!」
「やぁ弦太朗。つまり・・・そういうことさ・・・」
「何言ってんだ・・・?」
「リサ姉?あこと一緒に病院行こう?きっと疲れてるんだよ・・・」
「頭痛くなってきました・・・」
弦太朗達が頭を抱える中、そんなことはお構いなしに千聖は話を進めていく。
「今日のメニューは・・・”リアルおままごと”よ!!台本に沿っておままごとをしてもらうわ!!。薫、台本配って」
その言葉と共に薫は手に持っていた台本をRoseliaへと配り、彼女たちは台本へと目を通す。
そして最後に弦太朗にもその台本を手渡す薫。
「なぁ・・・。何で俺にも配ってるんだ・・・?」
「それは弦太朗は男役で必要だからよ!!」
「千聖の言う通り。折角だから男役は本当の男にやってもらおうと思ってね・・・」
「これもアタシ達のためだと思ってよろしくー☆」
「おぅ・・・。自信ねぇけど任せろ」
台本を手に取った弦太朗はその表紙を捲り、役を確認すると同時に台本を閉じる。
「なぁ千聖・・・。これ台本って言わないだろ・・・?」
「設定と配役が書いてあればそれは立派な台本よ」
「そうさ。弦太朗。与えられた役をこなすのが役者の仕事さ・・・」
半ば諦めた弦太朗は再び台本をめくり、再び頭を抱える。
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タイトル『修羅場』
脚本:白鷺千聖
配役
男 『如月弦太朗』 設定:娘の父
彼女 『湊友希那』 設定:交際3年目
浮気相手1 『白金燐子』 設定:交際3ヵ月
元妻 『今井リサ』 設定:2年前に娘と失踪・娘の母
娘 『宇田川あこ』 設定:その場のノリで年齢設定して頂戴。
あらすじ
男が仕事から帰宅すると、彼女と浮気相手が部屋で鉢合わせしており。
そこにも失踪した元妻が娘を連れて帰ってきてしまい・・・。
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「なんつー設定だよ・・・」
「今のあなたも似た状態じゃない・・・」
「千聖何か言ったか?」
「なんでもないわ・・・」
「あの・・・瀬田さんはなにを・・・?」
「私は千聖と一緒に採点係さ・・・。期待しているよ」
「それじゃあ準備はいいかしら?よーい、アクション!!」
――――――
事務所のスタジオで自主練をしようと思ったけど
設備が点検・・・?って言われたので自主練のためにCiRCLEへとやってきた。
「まりなさ~ん。こんにちは~」
「あら、彩ちゃん。いらっしゃい」
「急なんですけど、スタジオって空いてますか・・・?」
「えぇ、空いてるけどもしかして千聖ちゃんと練習かしら?」
「千聖ちゃん?いえ、今日は1人ですけど・・・」
「そっか~。そう言えば千聖ちゃんと薫さんそれに如月くんがRoseliaと一緒にいたけど何か知ってる?」
「いえ・・・。千聖ちゃんは用事があるって言ってたけどこのことだったんだ・・・」
千聖ちゃんと薫さんと如月くんがRoseliaと一緒なんて珍しい組み合わせだなぁ・・・。
「そうだ!!彩ちゃん。ちょっと待ってて・・・」
そう言って裏に消えると大きな鏡をもって現れるまりなさん。
「彩ちゃんの練習ってことは踊ったりすると思って、鏡用意したんだー」
「わぁ・・・。おっきい・・・。使わせてもらってもいいんですか・・・?」
「うふふ。いいわよ。それじゃあ運ぶわね」
「それじゃあ・・・お願いします」
私はまりなさんの後ろに続いてスタジオに入ろうとすると・・・・・・。
『この・・・!!泥棒猫!!』
「えぇ!?何この声!!友希那ちゃん!?」
「何があったのかしら?」
そう言うと私とまりなさんはRoseliaの借りているスタジオのドアに耳を当てて、室内から漏れる音を聞く。
『オチツケー。ハナセバワカルー』
『弦太朗・・・。あなたこの泥棒猫に騙されてるのよ!!』
『うふふふふふふふ。友希那さん?私の弦太朗・・・さんに何をしてるのですか・・・?』
『何って・・・そういうことよ・・・』
「うえぇええええええ!!?!?!!どういう状況なの!?」
「彩ちゃん落ち着いて!!」
私は中から漏れる声を聴いて取り乱してしまったが、横にいたまりなさんの言葉に落ち着きを取り戻す。
「もう少し中の様子を聞きましょう?」
「・・・はい」
そういうまりなさんの言葉に従い再び室内の声に耳を澄ませる。
『弦太朗・・・。何・・・この女たち・・・?』
『リサ。ナンデ・・・』
『愛を誓ったのに何で・・・?酷いよ・・・!!』
『ママ!!落ち着いて!!』
『ママ!?それじゃあ・・・』
『そうだよ・・・』
『あなた。・・・嘘よね・・・?』
『酷い!!それなら私・・・・・・私のお腹の中の子はどうなるの!?』
『リンコ!?』
「あやややややゃああああああ!!!?!?!?!!!?!?!?!!」
「あわわわわわわわわわ!?!?!?!?!?!?!?!?」
燐子ちゃん!?
嘘!?!?!?!とりあえず誰かに連絡しないと!?
えぇ・・・っと、一番最近に連絡したひまりちゃんに・・・!?
「ふふふ・・・。最近の若い子はすごいなぁ・・・。月島まりなはクールに去るわ・・・」
虚無感に包まれてその場を後にするまりなさんを他所に、私は1人でスタジオの前でオロオロしていた。
――――――
「はい!!みんな。お疲れ様」
千聖の掛け声とともに”リアルおままごと”が終了し、一同その場にへたり込む。
「うぅ・・・。私の知ってるおままごとと違う・・・」
「すっげーしんどいんだけど・・・」
「ママ!!友希那さん!!楽しかったねー!!」
「そうだねー☆」
「新しい曲のアイディアが沸くわね。今度は紗夜も入れてやりましょう」
「友希那さん・・・何を言って・・・」
その場にへたり込むRoseliaを前に千聖は仁王立ちで先ほどの”おままごと”の採点結果を発表する。
「はいはい!!とりあえず採点結果よ!!とりあえず弦太朗は落第。でも今日はあなたがメインじゃないからいいわ」
「なんで俺まで採点されてるんだ・・・」
「慣れないことに挑戦することもまた必要なことさ・・・」
「次は友希那ちゃんは流石の声の使い方ね」
「当然よ・・・」
「でも、声の強弱以外の表現が弱いから感情を込めた声を出せるようにするといいわね」
「参考になるわね」
「リサちゃんは流石の安定感だね。本当の母親みたいだったよ・・・」
「ありがとー薫」
「あこちゃんは子供らしい演技で良かったよ」
「次も頑張るね!!」
「燐子ちゃん・・・。君の採点だけど、千聖と意見が完全に一致してね・・・」
「はい・・・」
「燐子ちゃん!!あなた!!女優にならない!?」
「白鷺さん・・・?何を言って・・・?」
「表情といい声遣いも素晴らしかったよ・・・」
「それにて口に髪の毛を咥えてながら目の光を消して、弦太朗を追い詰める時の演技はもう言葉で表せないくらい素晴らしかったわ!!」
「女優のちさ先輩にここまで言わせるなんて凄いよ!!りんりん!!」
「ふふっ。とりあえず、この練習風景はバガミールで撮影したから弦太朗は皆に動画を送りなさい」
「マジかよ・・・」
「それじゃあ、休憩にしようか」
「とりあえず、飲み物買ってくるわね・・・」
千聖はそう言い残し、スタジオのドアを開ける。
そのドアの先に待っていたのは――――
「あはははは」
「「ふふふふふふっ」」
「千聖ちゃん・・・?説明してくれるかな・・・?」
目に光のない彩たち。
そしてその姿を見て恐怖で震え上がるバンドメンバーたちの姿だった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
誤字報告は非常にありがたいです!!
以下ネタ説明
ママと言ったらおままごとでしょ?
ってことで不意に思い浮かんだ・・・。
小ネタ次回予告
スイッチ解説パート1