バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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投稿です。
ロックちゃん・・・
そこは命が危ないぞ・・・

今回どのゾディアーツ出すか直前まで決まってないなんて言えない。


最・狂・開・幕-4 Rampage A She?

RASのライブが終わり、招待客用の客席から出た香澄達。

そこに待ち構えていたのは他の客からの視線。

 

宣戦布告された2組のバンドメンバー達が招待席から姿を現す。

 

しかし、その彼女たち以上に視線を集める人物が彼女達の後ろに1人・・・。

 

「ひぃ~!!」

 

突然のスカウトを受けたロックである。

彼女はその視線に怯え、先ほどと同じように弦太朗の後ろへと隠れる。

 

ロックが隠れた弦太朗の見た目、そしてロックに嫉妬する沙綾の圧に他の客は蜘蛛の子を散らすようにその場から離れて行く。

 

「なんだ?」

 

「・・・どうなってるのかしら?」

 

「有咲の言ってたのってこの事だったんだねー☆」

 

「この程度ならもう慣れましたよ・・・」

 

「ありさ?何のこと・・・?」

 

「おっかない・・・」

 

「怖い・・・」

 

ライブ前に言っていた有咲の言葉が理解できたリサたちの後ろでりみと燐子は沙綾の姿に震え上がる。

 

その沙綾の様子を見たリサは新しいおもちゃを見つけた子供のような笑みを浮かべてロックへ話しかける。

 

「それにしてもロック~?ライブ前は弦太朗を怖がってたのにもう平気なんだ~☆」

 

「へっ?あっ・・・!!すいません!!」

 

「ん?気にすんなロック」

 

「そうだよロック。積極的な攻めは女の子の特権だぞ~って事でアタシも~」

 

「なぁ!?」

 

「ちょっと!!リサさん!?」

 

笑みを崩さないリサは言葉と共に弦太朗の腕へ抱きつく。

突然の行動に驚く弦太朗と沙綾を他所に、リサの考えを薄々理解した友希那は呆れかえる。

 

「・・・リサ?何してるの?」

 

「何って面白そうだったから~。友希那もやる?」

 

「やらないわよ」

 

「じゃあ!!あこがやる~!!」

 

リサの悪乗りに乗ってあこは反対の腕へと抱きつく。

その光景を見た有咲は見た感想をそのまま口にする。

 

「なんかあこが加わると一気に子連れ家族って感じがするな・・・」

 

「だってさ。おとーさん☆」

 

「パパ~!!」

 

「リサもあこも何言ってんだ?」

 

「先輩モテモテだね。じゃあ私は・・・前から・・・」

 

その光景を見たたえは何を思ったのか弦太朗の正面から抱き着く。

突然のたえの行動にポピパのメンバーも驚きを隠せない。

 

「おたえちゃん!?」

 

「そうだよ!!おたえ!!」

 

「だってこうやって集まってるのってウサギみたいだったから・・・。香澄達もやる?」

 

「じゃあ、私!!おたえの後ろー!!」

 

「それなら・・・私はあこちゃんの後ろで・・・」

 

「・・・っ!!」

 

「私は辞めとくね・・・」

 

たえの提案に香澄と燐子は無駄に空気を読んで行動へと移すが、その光景を見た沙綾は弦太朗の後ろに回り込みロック越しに弦太朗へと抱きつく。

おしくらまんじゅうのような状態になっていった様子を見たりみはあえて流れには乗らずに弦太朗達から離れる。

 

「おい!!!おたえ!!今のお前をレイヤに見られたらどうなると思ってるんだ!!」

 

もはや収拾がつかなくなった弦太朗達の様子を見た有咲は声を挙げるが、その答えはおたえから帰ってくることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、私がどうかしたの?」

 

「ハナが来てるから顔見に来たけど・・・。なんだかスゲー状況だな・・・」

 

「お前ら・・・!!えぇっとだな・・・」

 

有咲は今聞きたくなかった声を聴いてしまい恐る恐る後ろを振り返る。

そこにいたのはRASのベースでたえの親友であるレイヤとドラムのマスキングことますきの姿であった。

 

彼女達の前で繰り広げられているのはRoseliaとポピパ達によって取り囲まれている男と、それを離れて呆れながら眺めている友希那達の姿であった。

 

「・・・それにしてもこれはどういう状況なの?」

 

「レイ!!」

 

「花ちゃん!?えぇ!?」

 

「どうなってるんだよ・・・」

 

「それじゃあ、嫌な予感がするから私は先に・・・」

 

「私も帰るわ」

 

「有咲ちゃんに友希那先輩!!・・・私も・・・!!」

 

男を取り囲んでるその中には幼馴染であるたえも混ざっている状況が呑み込めないレイヤ。

彼女は驚きの表情を浮かべて普段の彼女からは想像も出来ない慌てぶりを見せて、混沌とする状況に頭を抱えるますき。

 

そして危機感を感じた友希那達は現場を放置してその場から逃げようと歩き出すが一足遅かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Hey!!湊友希那!!何帰ろうとしてるのよ!!」

 

「遅かったか・・・」

 

この場に現れたのは先ほど宣戦布告を行った張本人であるチュチュがパレオを後ろに連れて立っていた。

 

「真ん中にいるのは・・・」

 

「ロッカアサヒと一緒にいたBadBoyじゃない!!それが何でポピパとRoselia達に囲まれてるよの!?」

 

「こんなところであんなにくっ付くなんて・・・。でもあの方はどこかで見たことあるような気もしますが・・・」

 

「ちょっと!!あんたたちこんな公衆の面前でなにしてるのよ!!」

 

パレオは囲まれている弦太朗の事を思い出そうとするが、チュチュはそれを気にする様子もなく目の前で男を囲んでいる彼女達へ声を挙げる。

 

「あれ?RASが全員揃ってる~。みんな~おふざけはここまでで弦太朗から離れて~」

 

「最初にふざけ始めたのリサじゃない・・・」

 

「あっれ~。そうだっけ?ほら他のみんなも~」

 

「ほら、沙綾も如月から離れろ~」

 

「・・・・・・うん」

 

「弦太朗・・・?如月・・・?どこかで・・・」

 

 

 

呆れる友希那とリサの言葉によって沙綾は嫌そうな表情を浮かべ、他は何事もなかったように離れる。

しかしロックのみは弦太朗の後ろに隠れたまま動かない。

Roseliaが全員離れたのを確認すると友希那はチュチュへと視線を移す。

 

「それで招待した上に宣戦布告するなんてどういうつもりかしら?」

 

「何事もなかったように続けるのね・・・」

 

「私は何もしてないもの・・・。それであの言葉は何なのかしら?」

 

「そのままの意味よ!!私のバンドはバンドリであなた達をぶっ潰すわ!!」

 

「・・・私達は出るつもりはないわよ」

 

「Really・・・?」

 

「えぇ・・・」

 

「私達は出るよ~!!」

 

チュチュの宣言が根本から覆る。

標的の1つであったRoseliaはイベントへ参加しないとリーダーの友希那が口にしたのだ。

ポピパは出ると言っているが今のチュチュにその言葉は入ってこなかった。

 

 

 

 

 

「つまりRoseliaは私から逃げるってことね・・・。”FWFに集中する"とか言い訳を付けて」

 

「・・・なんですって?」

 

何を思ったのかチュチュはその場で友希那を挑発する。

そしてRoseliaが出場しない理由も言い当てられた友希那は表情を曇らせる。

 

「それにRoseliaのギターも来なくて、代わりにあんなBadBoyを連れてるなんてね」

 

「紗夜は・・・」

 

「ふんっ!!まぁいいわ。今のRoseliaなんでぶっ潰す価値もない。ポピパを完膚なきまでに叩きつぶすわ!!」

 

「チュチュちゃん!!頑張ろうね!!」

 

「・・・トヤマカスミの相手は調子狂うわね。それじゃあ・・・」

 

 

 

 

 

 

「あぁああああああ!!」

 

「ちょっとパレオ!!急に叫ばないで!!」

 

友希那はチュチュの挑発によって怒りを、チュチュは香澄の発言による呆れの表情をそれぞれ浮かべる中、チュチュの言葉をパレオの叫びが遮る。

 

「あの人ですマッスーさん!!銭湯でパスパレと一緒にいた人です!!」

 

「この間って、招待状渡しに行ったってあの時か?」

 

「間違いありません!!」

 

「こいつが・・・?信じられねぇ・・・」

 

「ねぇ、2人とも何の話?」

 

パレオの言葉にますきは弦太朗を睨む。

話が分からないレイヤ達は不思議そうにその光景を見る一方で、事情を理解した有咲はこの場から逃げ出そうとするがりみがそれを抑える。

 

「おい!!りみ離せ!!」

 

「ダメだよ有咲ちゃん!!」

 

「・・・トヤマカスミ?あれは何をやってるの?」

 

「分かんない!!」

 

有咲達の様子を見たチュチュは近くの香澄に聞くが、有咲が逃げようとした理由を彼女たちは身をもって体験することになる。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・ってください」

 

「なんだって?」

 

「ロッカ様の銭湯でパスパレの皆さんにあんなことをさせて!!日菜ちゃんと一緒に男湯に入って!!私を男湯に入らせた責任を取ってください!!」

 

「いや、そいつ全然悪く「ねぇ・・・」・・・っ!!」

 

パレオの言葉にますきは声を挙げるが圧倒的な威圧感によってその言葉は途中で遮られた。

弦太朗以外の全員がその圧を感じる方へ視線を向けるとそこには怒りで身体を震わせる沙綾の姿。

 

 

「パレオの言ってたことって何・・・?」

 

「おい沙綾・・・?」

 

「ますき黙って。私は今パレオに聞いてるの」

 

「「「ひぃ!!」」」

 

沙綾の姿に彼女たちは小さい悲鳴を挙げて震え上がるが、有咲はいち早く我を取り戻すといち早く声を挙げる。

 

「おたえ!!沙綾を抑えろ!!とりあえず帰るぞ!!」

 

「香澄、手伝って?」

 

「うん!!」

 

「ちょっと2人とも離して!!まだ話は・・・!!」

 

「レイ。また今度話そうね」

 

「チュチュちゃん!!バイバーイ!!」

 

「ちょっと・・・!!」

 

唖然とする一同を他所に香澄とたえで両腕を掴まれた沙綾はそのまま引き摺られるように会場から離れて行く。

 

「ふっ・・・・ふん!!きょ・・・今日のところのこっ・・・この辺でしっ・・・失礼するわ!!行くわよ!!」

 

「・・・私達もこれで失礼するわ」

 

「弦太朗はロックの事送ってあげてね。ちょっと待ってよ友希那~!!」

 

「バイバイ!!ロック!!弦太朗!!」

 

「さようなら・・・」

 

香澄達の後を追うように、震える声のチュチュと友希那達のバンドも会場を去り、ロックと弦太朗のみがこの場に残される。

 

「ロック、もう遅いから家まで送ってくぞ」

 

「あっ・・・。お願いします。それにしても沙綾先輩があんなに怖かったなんて・・・」

 

「たまにああなるんだ。女ってよく分かんねぇな・・・」

 

「あはは・・・」

 

 

 

弦太朗の言葉に苦い表情を浮かべる中、ロック達も会場から離れる。

 

 

 

会場と共に今までの日常からも離れていることをこの時のロックはまだ知らない―――




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