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バイクはイイゾォー()
そして弦太朗を壁にするロック。
オリゾディアーツ送られてんじゃん・・・
使ったろ!!
詳細は次まで待って!!
2台のバイクは夜の街を走り抜け、とあるマンションへと辿り着く。
「着いたぜ」
ますきの言葉を聞いたロックと弦太朗はバイクから降りるとそのマンションを見上げる。
「でけぇな・・・」
「高級なビルやわぁ・・・」
見上げた拍子にロックは後ろへ倒れる。
しかしロックの後ろに立っていた弦太朗に支えられ、彼女が地面へと倒れこむは無かった。
「おいおい・・・。ひっくり返んぞ?」
「すいません。ありがとうございます」
「ん?気にすんな」
そんなやり取りを他所にますきはロックの腕を掴み挙げる。
「行くぞ。弦太朗も来いよ」
「おい。ますき!!」
「ひぃー!!」
ますきはロックの腕を引いて中へと入り、弦太朗もその後を追う。
そしてますきの開いた扉の向こうには先日ライブを行っていたバンドが全員集合していた。
「あれ?マッスーさん?お帰りになったのでは?」
「連れてきた。っておい・・・」
ますきはロックの腕を離すと、ロックは扉の向こうにいる弦太朗を盾にしながら再び室内に入ってくる。
「あなたは・・・!!」
「ちょっとマスキング!!なんでBadBoyも連れてきてるのよ!!」
「面白そうだから連れてきた!!」
ここで部屋の端で成り行きを見守っていたレイヤが弦太朗の後ろに隠れているロックへと近づいていく。
「ねぇ・・・?大丈夫?」
「大丈夫じゃないですー!!」
「怯えてるじゃない」
「ロッカ様に何をされたんですか?」
「何ってバイクの後ろに乗せてきた」
「バイクはいいぞ!!バイクは心のダイナマイトだ!!」
「いいこと言うじゃねぇか・・・!!」
「ちょっと!!原因はマッスーさんじゃないですか!!」
ますき達が会話中、弦太朗の視線はロックへと近寄っていたレイヤへと視線が向く。
そしてレイヤの顔を見つめる弦太朗に周りが困惑し始める。
「おい、弦太朗。何のつもりだ?」
「ライブの時から思ってたけど・・・。どっかで見たことあるんだよなぁ・・・」
弦太朗は周りの様子を気にせずに、レイヤの顔を見つめ続ける。
そして、弦太朗の中で彼女の顔からあることを思い出して叫ぶ。
「レイ!!やっぱりだ!!久しぶりだな!!」
「久しぶりだね・・・。やっぱり覚えてたんだ」
「なんだ?お前ら知り合いだったのか?」
「名古屋にいた頃にちょっとね。弦太朗は私が名古屋来てすぐに引っ越したけどね」
「レイにハナ以外の友達がいたなんてな・・・」
「ますき?どういうこと・・・?」
「それにしてもレイはいつこっちに・・・?」
「ちょっとロッカアサヒを放っておいて!!あんたたちはいつまでやってんのよ!!」
弦太朗とレイヤの昔話に嫌気がさしたチュチュは声を挙げてその会話を止める。
そして、不機嫌そうな顔を崩さないままロックへと視線を移すチュチュ。
「それで、ロッカアサヒ!!あなたRASに入る気になったのかしら?」
「んなもん。セッションすれば分かる」
「ひぃー!!」
ますきの言葉にロックは弦太朗の背中へとしがみ付く。
「さっきから「ひぃー!!」しか言ってねぇけど大丈夫か?」
「大丈夫って・・・。ますきがそれを言うの・・・?」
「ひぃー!!」
「ロック!!とりあえずやって来いよ。入るか入らないかはその後でいいだろ?」
「だな!!こいよ!!」
戸惑い続けるロックへと弦太朗が言葉でロックの背中を押し、ますきは腕を引いてスタジオ内へと入っていく。
それと共に他のメンバーもスタジオへと入ると演奏が始まる。
そして、演奏を終えたロックに待っていたのは不合格の言葉であった。
不合格の言葉を聞いたロックはますきと共にスタジオを後にする。
弦太朗もその後に続いてスタジオを出ようとするがチュチュに呼び止められる。
「BadBoy。ちょっと待ちなさい」
「なんだ?」
「あなたさっき言ってたじゃない。「さっきと違う」って。あれはどういうことかしら?」
「いや、さっきますきと一緒にライブハウスでロックのギター聞いたんだけど。なんつーか、全力でやってねぇって感じがしてな」
「・・・!!」
「あのすいませんが、その時見たのはこのような演奏でしたか?」
パレオがタブレットを操作してモニターに動画が流れ始める。
そこに写っていたのは文化祭の舞台の上で1人ギターを演奏するロックの姿。
「あぁ!!さっき聞いたのはこれだ!!」
「さっきは手を抜いてたってことでしょうか?」
「入ってきたとき凄い取り乱してたのにいきなりセッションさせたから力を出せなかったってところじゃないかな・・・」
「常にBestなPerformanceを出せないならRASには必要ないわ」
チュチュの心無い言葉を聞いた弦太朗はその言葉を聞いて怒りの声を挙げる。
「あいつの本気のギターを生で見てもいねぇのに勝手な事ばっかり言いやがって!!それにさっきからカタカナばっかり使ってカタカナ使えば頭いいと思ってんだろ!!」
弦太朗の言葉にこの場の空気が凍る。
全員が呆れ顔を浮かべるが一番最初に復帰したレイヤから指摘が入る。
「弦太朗、チュチュのはカタカナじゃなくて英語だよ?」
「ふんっ!!見た目と同じく頭の中もダメね!!」
「それに、お前はあいつの本気を見てみたくはねぇのか?」
「・・・」
チュチュはその言葉を聞いて考え込む。
一度はスカウトしてまでバンドに加えようとしたロックのギター、
それがさっきので本気ではないことは文化祭の映像を見れば彼女でも理解できる。
「だから頼む!!ロックが自分から来たらもう1回だけでいいからあいつのギターを聞いてやってくれ!!」
「ちょっと弦太朗!?」
「何を・・・!!」
そして弦太朗が次にとった行動にレイヤ達は驚きを隠せなかった。
弦太朗が目の前のチュチュに対して頭を下げた。
それも自分の為にではなくこの場にいないロックのために行っているのだ。
「・・・・・・」
しかし、チュチュからの答えはない。
本気のロックのギターでセッションというのには、チュチュも興味をそそられる。
しかし、一度ロックへとNoを突きつけた以上、自分からそれを撤回することを彼女のプライドが許さなかった。
「ねぇ、チュチュ?あれが本気じゃないならもう1回だけならやってもいいんじゃない?」
「パレオもそう思います」
「・・・・・・」
他のメンバーも弦太朗を擁護するが、チュチュは依然として無言。
興味とプライドが彼女の中でせめぎ合い、答えが出せなかった。
沈黙が室内を支配する中、弦太朗から響く着信音がそれを破る。
「わりぃ。ちょっと電話するわ」
そう言った弦太朗は部屋の端へと移動し、マグフォンを取り出して電話に出る。
「変わった携帯ですね・・・」
「持ち主と同じじゃない・・・」
その姿を彼女たちは不思議そうに見つめていた。
しかし彼から信じられない言葉を口にする。
「ますきが!?それ本当かおたえ!!それでどっちに行ったか分かるか?すぐ行く!!」
「マスキングにハナゾノ?どういうこと・・・?」
「それにしても相当な慌てぶりですね・・・」
「わりぃ!!俺行かねぇと!!ロックの事考えてくれよ!!」
その言葉を弦太朗スタジオを飛び出す。
「・・・!!」
「ちょっとレイヤ!!どこ行くのよ!!」
弦太朗の様子が気になったレイヤもスタジオを飛び出し、弦太朗の後を追う。
そして弦太朗が乗ろうとしてるエレベーターに飛び乗る。
「レイ!!お前何やって・・・!!」
「ますきに何かあったんでしょ?」
「おたえが言うには追われてるらしい?」
「どういうこと・・・?」
そう言いながらエレベータが1階まで降り、ドアが開くと同時にバイクの元まで駆け出す。
レイヤはバイクの後ろへと飛び乗ると同時に弦太朗はレイヤへとヘルメットを渡す。
そしてそのままバイクは夜の街へと消えていった。
―――――――
ますきさんのバイクの後ろに乗って、私はさっきのことを考えていた。
どうしたら良かったのか悩んでいるとバイクが止まった。
「ますきさん?どうしたんですか?」
「んっ」
ますきさんは上を指差すと信号は赤。
それに気が付くとますきさんは私に話しかけてくる。
「”R・I・O・T”弾いてただろ?それでバンドやりたいんじゃないかって思って連れて行ったんだけどな」
その言葉に私は答えに困った。
音楽―――バンドがやりたくて学校の必死に勉強したし、1人暮らしのために家事も覚えた。
そしてRASにスカウトされて、チュチュさんの前で演奏したけど、”他人の顔色を伺うような音はいらない”ってことで不合格―――。
「あのっ・・・!!」
私がますきさんに話そうとするがバイクが走り出して、声が途切れる。
私はどうしたら良かったんだろう・・・。
そんなことを考えていたらいきなり、ますきさんのバイクがスピードを上げて、うちとは違う方向へと走り出した。
「ますきさん!?」
「しっかり捕まってろ!!」
ますきさんの声はかろうじで聞き取れたので、ますきさんへとしがみ付く。
そしてその速度はどんどん上がる。
怖くて目を瞑ってたけど、ますきさんが叫びを挙げていた。
「くっそ!!なんなんだよ!!あれは!!」
ふとますきさんの顔を見るとしきりにミラーを見て後ろを気にしており、気になってしまった私もしがみ付いたまま後ろを振り返る。
そこには今までの人生で1度も見たことが無い何かがバイクの後を追いかけてきていた。
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