バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

78 / 353
はい。
投稿です。

年末年始は失踪しますのでこれが2021年最後の投稿になると思います。




哀・夜・更・改-2 パニクる天才ちゃん りた~んず。

紗夜が引きこもりになった―――

 

 

 

普段の紗夜からは想像することが出来ない彼女の状態を日菜から聞いたリサは驚愕しているが、そんな様子を気にすることもなく日菜はアイドルがしてはいけないような泣き顔でリサを押し倒したまま声を挙げる。

 

「りさちーどうしよー!!おねーちゃんが!!」

 

「ちょっとヒナ!!落ち着いて!!って友希那も見てないで助けてよ!!」

 

「落ち着かせるために日菜にパン渡したじゃない・・・。そのお陰で少しは落ち着いたじゃない・・・」

 

「あぁ~!!もうっ!!そうじゃなくてさ!!」

 

リサの叫びが虚しく響く。

 

周囲の生徒達はリサたちを囲んで様子を見守っていたが、その輪に数人の生徒が割って入る。

 

 

 

「何かあったのかな~?ろっか見にいこ~!!」

 

「ちょっとあこちゃん!?」

 

「今日菜さんの声が・・・」

 

「生徒会です!!すいません!!通してください!!」

 

輪の中に入ってきたのは興味本位で見に来たあこと連れてこられてしまったロック。

そして日菜の声を聞きつけて現場にやってきたつぐみと麻弥。

 

 

 

 

 

 

「なんの騒ぎですか・・・。ってリサ先輩どうしたんですか!?友希那先輩!!どうなってるんですか?」

 

「それに日菜さんもなんでパン持ちながら泣いてるんですか・・・?」

 

「友希那はどうでもいいから!!ちょっとヒナのことなんとかしてー!!」

 

「・・・分かりました!!あこちゃん達も手伝って!!日菜先輩をリサ先輩から引き剥がすよ!!」

 

「は~い!!」

 

「はいっ!!」

 

その言葉に反応して、つぐみはあことロックと共にリサから日菜を引き離し、状況を把握しているであろう友希那へと説明を求める。

 

「それで友希那先輩。日菜先輩に何があったんですか?」

 

「あの子が言うには紗夜が引きこもってしまったそうよ・・・」

 

「そんなっ!?」

 

「えぇ~!!紗夜さんが・・・!?」

 

「信じられへん・・・」

 

友希那の言葉につぐみ達が言葉を失うがすぐに我に返り、周囲の生徒へと呼びかける。

 

 

 

 

「他の生徒の皆さんは教室に行ってください!!」

 

普段の彼女の行いによるものか、厄介ごとから逃げるためかは定かではないが、生徒達はつぐみの言葉を聞いて次第に教室へと向かっていく。

 

「じゃあ、あこちゃん達は私と一緒に日菜先輩は生徒会室に運んでくれる?」

 

「うんっ!!」

 

「分かりました」

 

「ジブンも行きます!!」

 

「アタシ達も行くよ~。友希那もおいで」

 

「リサ。子供扱いしないでくれるかしら?」

 

こうして一同は生徒会室へと日菜を引きずっていく。

その光景に周囲の視線が集まってしまいロックは居心地が悪くなっていたが、他の全員はその視線を意にも介さずに生徒会室へと入る。

 

全員が生徒会室内に入ったことを確認するとつぐみは内側から鍵を掛ける。

 

 

 

「ねぇつぐちん?ろっかもいるけど鍵かけていいの~?」

 

「大丈夫だよ。六花ちゃんも如月くんのあれ知ってるから」

 

「そうだったのね・・・」

 

「あの・・・、つぐみ先輩。あれってこのモールで見た奴ですよね?」

 

「うん。ますきちゃんとかと一緒に見た奴だよ」

 

ロックは自分の思っていることがあっているかを確認し、つぐみはそれを肯定する。

その一方でロック達が話していることがよく分かっていないあこはロックへと問いかける。

 

 

 

 

「ろっか!!はい!!うちゅう~・・・?」

 

「えっ!?きた~・・・///」

 

「うんっ!!合格☆」

 

「ろっか!!本当に知ってたんだ!!」

 

「なんですかこれ・・・」

 

あこの問いかけにロックは弦太朗の言葉を思い出して、両手を上にあげながら言葉を返す。

その対応に納得したリサたちは納得した様子を見てツッコミを入れてしまう麻弥。

 

そのやり取りの中、つぐみは生徒会長用の椅子に座り、日菜を視線に入れながら問いかける。

 

「それで日菜先輩?紗夜さんの事でリサ先輩に泣きついて押し倒してたのは分かるんですけど、ちゃんと説明してくれますか?」

 

「確か・・・『紗夜さんが引きこもった』って言ってたよね・・・」

 

「私もあこちゃんと一緒に聞きました」

 

「ところで何で日菜さんは食べかけのパンなんて持ってるんですか?」

 

「私が・・・・・・モグモグ・・・・・・・あげたの」

 

「はぁ・・・」

 

「友希那。食べるか話すかどっちかにしなさい!!ヒナ、とりあえず何があったか話してくれる?」

 

リサの言葉によって室内の視線は日菜へと集まり、彼女からの説明を待つ。

若干1名はパンを食べながら聞いているが、その事に指摘する者はもう誰もいない。

 

この微妙な空気の中静かに日菜は説明を始める。

 

 

 

 

「今日からおねーちゃんが学校行くから、一緒に行こうと思っておねーちゃんの部屋に行ったんだけど。

おねーちゃんが外に出てきてくれなくて・・・・・・。それで部屋に入ろうとしてドアを開けようとしたんだけど、おねーちゃん、ドアの前に何かを置いて部屋に入れなかったの・・・。それにあの時からおねーちゃんがあたしと会ってくれなくて・・・!!」

 

日菜の説明はそこで止まり、紗夜の事を思い出しその場で泣き崩れる。

 

 

 

 

 

「だから日菜は『紗夜が引きこもった』と言ってたのね・・・」

 

「話を聞く限りだと紗夜さんは日菜先輩含めて色んな人を傷つけてしまった罪悪感で閉じこもってしまった・・・ってことですかね?」

 

「つぐみの想像通りかな~。紗夜って貯めこんじゃう子だし・・・」

 

「日菜さん、激しい運動をしなければ大丈夫なくらいには回復しましたけど、あの時はひどかったですからね・・・。まぁ片腕でも銭湯の仕切りを乗り越えるくらいには動けてましたけど・・・」

 

「あの・・・それでどうするんですか・・・?如月先輩に相談してみたほうがいいんじゃ・・・」

 

「とりあえず放課後になったら紗夜を部屋から引きずり出しましょう。その時に如月も連れて行くわ」

 

「りんりんにも連絡しないと!!」

 

 

日菜の泣き声だけが響く生徒会室で食事を終えた友希那が口を開き始めた結果、Roseliaの一同が紗夜を強引に連れ出す流れを作ってしまう。

 

 

「友希那先輩って強引な人なんやなぁ・・・」

 

「湊さん。それ本当に大丈夫なんですかね?」

 

「当然よ。私たちはRoseliaよ?」

 

「友希那先輩カッコいい・・・」

 

「ろっかもそう思うよね!!」

 

「それ理由になってませんよ!?」

 

「むしろそれは逆効果では・・・?」

 

友希那の発言につぐみが真っ当なツッコミを入れるが、その言葉に同意する者は麻弥のみであった。

 

 

一向に泣き止まない日菜に暴走を始めるRoselia一同とロック。

その状況の収集を付けられずに頭を抱え始めるつぐみと麻弥を救ったのは授業開始を告げるチャイムの音だった。

 

 

 

 

 

「あ~!!授業の時間になってまった~!!」

 

「でも、ひなちんはどうするんの~?気が付いたらママにくっついてるし・・・」

 

「うーん。ならみんなで授業サボろっか~」

 

「副会長としては絶対にダメです!!」

 

「それなら日菜は大和さんに引き渡しましょう・・・」

 

「えぇ!?ジブンっすか!?」

 

「ちょっと友希那!!アタシからこの状態の日菜を引き離すつもり!?何とも思わないの!?」

 

「リサは何を言ってるの・・・?それなら2人は保健室でいいんじゃないかしら?」

 

「それだ!!」

 

「リサさんはそれでいいんですか!?」

 

「とりあえず皆さん!!生徒会室から出て授業に行きますよ!!リサ先輩は日菜先輩をお願いします」

 

「まっかせといて~。ヒナと一緒に保健室行ってくるね~。麻弥は日菜の事先生に言っといて」

 

「了解っす!!任せてください」

 

「リサの事は私が言っておくわ」

 

「麻弥、よろしく~」

 

こうして彼女たちは生徒会室を後にして、それぞれの教室へと向かう。

遅れて授業へ出た友希那達を待っていたのは教師の説教ではなく、日菜の騒動に巻き込まれてしまったことへの同情の言葉だった。

 




誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。