バンドリ! コズミックパーティー(仮   作:ツナ缶マン

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2021年最後の投稿だと前回言ったな・・・
あれは嘘だ。

これが本当に2021年最後の投稿です。







哀・夜・更・改-3 紗夜捕獲大作戦!!

日菜の話を聞いた日の放課後、

友希那達は氷川家の前で学校の違う燐子たちを待つ。

 

 

「それにしても、友希那が練習よりも紗夜の事を優先するなんて成長したね~」

 

「当然よ・・・。これ以上紗夜がいない練習を続けても意味がないもの・・・」

 

「友希那さんどうするんですか?紗夜さんを部屋から出すって言ってましたけど・・・」

 

「特に方法は考えてなかったわね・・・。燐子たちが来てから考えましょう・・・」

 

「あこも早く紗夜さんと練習したい~!!」

 

「紗夜が戻ってきたら今まで以上に練習を入れるから待ってなさい。ゲームする時間が無くなるのは覚悟しなさい」

 

「は~い!!・・・えっ!?」

 

ゲームの時間が無くなる。

その友希那の宣告にあこの笑顔が一瞬で消えさり、目の光は無くなる。

 

その光景を見守るリサの元へと学校を終えた燐子が弦太朗と共に姿を現す。

 

 

 

 

「お待たせしました・・・」

 

「遅くなってわりぃな」

 

「りんりん!!げんたろう!!」

 

「遅かったじゃない・・・」

 

「クラスの連中に捕まっちまってな。時間食っちまったんだよ。紗夜の事は燐子から聞いた。紗夜を立ち直らせて!!元気にしてやろうぜ!!」

 

「うん!!」

 

「それは何か考えがあるのかしら?」

 

「良薬は口に苦い!!紗夜には俺と言う薬を飲み込ませてやるぜ!!」

 

「紗夜にとっては猛毒じゃないかしら・・・」

 

「ならあこたちを呑み込ませればいいんだよ!!」

 

「友希那もあこもだけど弦太朗が言ったのは例えだからね?多分・・・」

 

 

 

紗夜の事をどうするかで話合う弦太朗達を他所に燐子は根本的な疑問を投げかける。

 

「氷川さんを部屋から出すにしても、そもそも家に入れないのではないでしょうか・・・」

 

「それならげんたろうが変身して窓からみんなで入ればいいんだよ!!」

 

「おう!!任せとけ!!」

 

「ひっ!?ロケットは怖い・・・。怖いけど・・・氷川さんのためですから・・・」

 

あこの言葉に燐子は生身でフォーゼと共に空を飛んだ時の恐怖を思い出す。

 

 

「大丈夫!!ヒナは仕事らしいけど、家の鍵は借りてきてるから家には入れるよ~。

仕事中のヒナは麻弥にお世話頼んでおいたから!!」

 

「そうですか・・・」

 

弦太朗は変身しようとその場でドライバーを取り出そうとするが、それをリサが氷川家の鍵を出しながらそれを静止させる。

リサの言葉を聞いた燐子は再びの恐怖体験を味わう事に対するから免れたことに安堵するが、その姿の意味が分かっていない友希那は首を傾げて疑問に思うがすぐに我に返る。

 

 

「リサ。鍵持ってるなら早く出して欲しいわね・・・いくわよ」

 

「「おぉ~!!」」

 

「おぉ~・・・」

 

友希那を先頭に家の中に入ろうとするが、鍵がリサが持っていたためすぐに先頭交代するという抜けた一場面があったが彼らは氷川家へと入り、紗夜の部屋の前へと辿り着く。

 

しかし、ドアを開けようとするがドアが開く様子はない。

 

 

 

 

「完全に閉じこもっていますが・・・どうしますか・・・?」

 

「如月。ドアをぶち破って入りなさい」

 

「ちょっと友希那!!いきなりそれはダメだって!!」

 

「そうだ!!紗夜さんが外に出たいと思うようなことをみんなですればいいんだよ!!」

 

「・・・それよ」

 

「はい。じゃあ案がある人!!」

 

「それだったら1ついい案がある。っていうか多分そろそろ始まるんじゃねぇか?」

 

「始まる・・・?如月、何の事かしら?」

 

「それは・・・」

 

当然の友希那の疑問。

しかし、燐子がそれに応えるまでもなくその理由を彼女たちは知ることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハッピー!!』

 

『『『『ラッキー!!』』』』

 

『スマイル~!!』

 

『『『『イエーイ!!』』』』

 

『紗夜!!あたし達があなたを笑顔にしに来たわよ!!』

 

突如として室内に響き渡る聞き覚えのあるフレーズを聞いて彼女たちは家を飛び出すと目の前にあったのは大きなトレーラー。

 

その中ではハロハピの面々が各々の楽器を持ってライブの準備を完了していた。

 

「すっごーい!!」

 

「相変わらずハロハピのやることはぶっ飛んでるね~☆」

 

「どういう・・・ことなの・・・?」

 

「すいません。紗夜さんの事を弦巻さんが聞きつけてしまって・・・」

 

「こころ達が紗夜を笑顔にしたいからって事でライブするとは言ってたけど。本当にやるとは思わなかったぜ・・・。

それにしても美咲の奴は本当にミッシェル着てライブしてるんだな・・・」

 

 

『それじゃ~行くわよ!!”笑顔のオーケストラ”!!』

 

こころの声と共に始まったハロハピゲリラライブに困惑するRoselia達を他所にライブの音を聞きつけて周囲から人が集まってくる。

 

それは瞬く間にSNSへと拡散されて、次第に人が集まってくる。

 

ゲリラライブによって大きな混乱になっていないのは彼女たちの裏で奔走する黒服たちの活躍に賜物である。

 

数曲を終えて周囲には沢山の人がハロハピを見ようと詰め掛けていた。

 

『あら?紗夜以外にも沢山のお客さんがいるわ!!』

 

『子猫ちゃん達。今日はとっても素敵な体験だったよ』

 

『はぐみもすっごい楽しかったよ!!』

 

『でも、紗夜の姿が見えないわね?』

 

『こころが名前呼ぶから恥ずかしがって出てこれないんだよ~』

 

『そうなのミッシェル?』

 

『ふえ~!!』

 

『どうやら、人が集め過ぎてしまったようだね・・・。儚い・・・』

 

『それじゃあ、このまま移動するわよ~!!』

 

こころの鶴の一声によってトレーラーが移動を開始するとそれの後を追うように観客も移動を開始して、Roseliaと弦太朗のみがその場に残っていた。

 

「如月。最初から何であんな手を使うのよ・・・」

 

「いや、俺じゃねぇぞ?」

 

「止められなかったので同罪よ・・・」

 

「でもこれなら紗夜さんも気になって出てくるんじゃないかな?」

 

「そうだね~。じゃあ紗夜の部屋に戻ろっか」

 

 

 

 

 

 

リサの声に従って全員で紗夜の部屋の前まで移動するが、紗夜が部屋を出た痕跡はない。

 

「氷川さんが出た痕跡がありませんね・・・」

 

「それじゃあ・・・次は私の作戦、行くわよ」

 

「友希那~。それでどうするの?」

 

「こうするのよ・・・。如月」

 

「おい。友希那何すんだ!!」

 

 

「えぇっと確か・・・こうだったかしら?」

 

友希那は突如として弦太朗の上着からドライバーを奪い取るとそのまま弦太朗の腰に当てて、見様見真似でベルトを弄るとカウントダウン始まる。

 

そしてカウントダウンが終わると、友希那は弦太朗を見るが彼は動かない。

 

「如月?何してるのかしら?早く変身しなさい」

 

「なんかよく分かんねぇけど・・・変身!!」

 

弦太朗は友希那の案が分からないがそのままフォーゼへと変身する。

目の前の変身による衝撃はリサたちに直撃するが、彼女たちは平然と衝撃に耐えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでしょう・・・何かいけないものを見てる気分に・・・」

 

「りんりん?」

 

「ちょっと友希那!?本当にドアをぶち破らせるつもり?」

 

「如月、スピーカーよ」

 

「・・・そういうことか!!」

 

――――ビートON――――――

 

フォーゼはビートスイッチを起動すると友希那の考えた案を理解したリサが叫ぶ。

 

「全員!!耳塞いで!!」

 

リサの叫びと同時に大音量の音が紗夜の部屋に向けて放たれ、それと同時に歌い始める友希那。

しかし、リサの叫びも虚しく対応できなかった燐子は大音量に耐え切れずにその場で目を回して気を失う。

 

その元凶たちは燐子の事に気が付かず1曲を歌い終えた友希那は満足そうな顔をしてリサたちへと向き直るが、目の前の光景が理解できずに首を傾げる。

 

「りんりんしっかりして!!死んじゃヤダよ!?」

 

「ちょっと燐子!?」

 

 

 

そこに広がっていたのは、目を回して意識を飛ばしている燐子を床に寝かせているあこの姿。

 

「・・・みんなして何をやっているの?」

 

「おい!!どうしたんだ!?」

 

「2人のせいだよ!!弦太朗と友希那さんのせいでりんりんが死んじゃった!!」

 

「このおバカさん!!2人して何やってるの!!それに燐子も死んでないからね!!」

 

「わりぃ・・・」

 

「ごめんなさい。でもこれで、紗夜が出てくる・・・あら?おかしいわね。出てきてないわ・・・」

 

友希那の歌とその後の騒動でも彼女が出てくる様子はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん。流石にアタシが紗夜だったとしても今のじゃ部屋を出たくないかな~」

 

「そんな・・・私の歌が紗夜に届かないなんて・・・」

 

「友希那さん!?」

 

自身の歌で紗夜が部屋を出てこなかったショックに友希那はその場に膝から崩れ落ちるが、保護者のリサはあえて彼女をスルーする。

 

「ふぅ・・・。それじゃ~次はアタシの番ってことでちょっと待ってて☆その間に2人は燐子たちをヒナの部屋に運んでおいて?」

 

その言葉と共にリサはキッチンへと消える。

取り残されたフォーゼは2人と日菜の部屋へと寝かせて紗夜の部屋の前へと戻り、キッチンへと消えたリサを待つ。

 

 

「お待たせ~☆やっぱ紗夜にはこれでしょ~」

 

そう言ってリサがキッチンから揚げたてのポテトを片手に姿を現す。

 

「リサ姉!!それだよ!!」

 

「弦太朗は知らないかも知れないけど、紗夜もヒナもポテトとかジャンクフードが好きなんだよね~」

 

「そんなもんで出てくるのか?」

 

「げんたろう!!紗夜さんはポテトがないと死んじゃうんだよ!!」

 

「う~ん。紗夜だったらそれは間違いじゃないかな~。って事でこれを紗夜の部屋の前においてアタシ達は離れるよ~」

 

リサはフォーゼとあこの背中を押して紗夜の部屋から離れるが、ポテトで紗夜をおびき出すのに部屋から離れる意味が分からないあこ。

 

「ねぇリサ姉?なんで部屋から離れるの?」

 

「それはアタシ達が近くにいたら出てこないと思うからね~」

 

「野良ネコじゃねぇんだから・・・」

 

「・・・・・・猫」

 

「友希那さん!?」

 

”猫”という単語を聞きつけて友希那はリサたちの元へと戻ってくる。

友希那が周囲を見回すと再び首を傾げる。

 

「・・・・・・?ねぇリサ。猫って言ってたのに猫がいないわ」

 

「たとえ話だからね~」

 

「そう・・・。にゃーんちゃんは居ないのね・・・」

 

猫がいないことが分かると友希那は日菜の部屋へと戻っていく。

全員が唖然とするが、リサがすぐに我に返って作戦の説明に戻る。

 

「それで、紗夜が出てきたら弦太朗が網で捕まえてね~」

 

「網?リサ姉?げんたろうはそんなのも出せるの!?」

 

「薫が言うにはそうらしいよ~」

 

「任せとけ!!」

 

――――ネットON――――――

 

スイッチの起動するとフォーゼの右足に網が現れる。

 

「足に網って変なの~」

 

「アタシもそう思うけど、今は紗夜・・・。って何か音が聞こえない?」

 

リサの言葉に全員がポテトに視線を向ける。

そこにはポテトへと迫る黒い影―――

影を見たフォーゼはその足を振り上げて影をネットに捉える。

 

「ホントに何か寄ってきたな・・・」

 

「紗夜さん!!」

 

「とりあえず確認しよっか」

 

リサの言葉と共に彼女たちはネットで捕らえた影へ向かって歩み寄っていった。

 




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それでは皆さん用2021年の終末を・・・
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