ひとまずここでポピパメインは一度終了です
誤字報告ありがとうございます!!
これ来るだけで執筆が1割はかどります!!
縛られてる沙綾の前で”ポテト”を取り出す有咲―――
普段の有咲では考えられない行動に対して香澄やたえからも困惑の声が上がる・・・
「有咲?流石にそれは・・・」
「私もそれは流石にないと思う・・・」
「ちげーよ!!ここ来る前に如月から預かったんだよ!!
えぇーと・・・確か・・・後ろにスイッチをはめて・・・
スイッチを入れる・・・っと」
スイッチを入れたポテトは有咲の手元でヤドカリを思わせるロボット”ポテチョキン”へと変形し、沙綾のほうへと飛び出し、彼女たちの前でポテチョキンは彼女たちが解けなかった縄を容易く切断していく――
「すごい・・・ポテトが歩いてる・・・」
「・・・ヤドカリ?」
「有咲!!ロボットが沙綾の縄を切ってる!!」
「「「「沙綾(ちゃん)!!」」」
拘束が解かれ、身体が自由になった沙綾へと駆け寄ろうとした彼女たちに、
沙綾から帰ってきたのは―――
「いやぁあああああああああああああ!!」
強い拒絶の叫びだった・・・・
そんな沙綾の姿を見た彼女たちの脚は止まってしまう・・・。
「沙綾・・・?」
「おい・・・どうしたんだよ・・・沙綾っ!!」
「いやぁ・・・・・・もうやだ・・・・・・こわいよぉ・・・・・・」
沙綾は自身の震える身体を抱き、今の彼女の目に光はない。
目の前に怪物が現れた恐怖―――
その怪物によって受けた痛み―――
怪物の正体知った時の悲しみ―――
助けを求めるべく出した叫びが届いたかも分からない絶望感―――
想像を超える出来事の連続によって、身体も心も深く傷ついたしまった沙綾は完全に心が壊れないように必死になっていた。
「いやぁ・・・・・・ぅぅ・・・・・・・ぁぁ・・・・・・いゃぁ・・・・・・・」
「・・・・・・」
「沙綾ちゃん・・・?」
「なんで・・・どうして・・・こんな・・・いやぁあああああ!!」
今の沙綾には声をかけているのが香澄達という認識が出来ていない。
彼女にとっては目の前にいるのは自分を傷つける”何か”でしかない・・・。
「さーや・・・」
「ちょっと。香澄ちゃん!?」
そんな状態の沙綾へと香澄はゆっくりと近づいていく・・・・。
「いやぁあああああ!!来ないでぇぇええええええええええええええ!!」
錯乱している沙綾は彼女の周りにあるものを手当たり次第に香澄に向かって投げつける。
自身を縛っていた縄―――
身に着けていた髪留め―――
ポケットに入っていた財布―――
その中で沙綾が近くに転がっていた石が香澄の頭に当たり、出血するが香澄は構わずに沙綾へと近づき、香澄はそっと沙綾の手を握りしめて呼びかける。
「大丈夫だよ・・・。さーや・・・」
「か・・・すみ・・・?」
香澄に手を握られた沙綾は少しずつではあるが香澄の存在を認識し始めた。
「・・・うん!!そうだよ・・・香澄だよ!!」
「かすみ・・・・・。みんな・・・・・・。うわぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!」
香澄達の存在を認識できた沙綾は安心感からかその場で泣き崩れる。
「沙綾!!大丈夫か!?」
「・・・沙綾・・・!!」
「沙綾ちゃん!!」
沙綾の姿を見た全員が呼びかけながら沙綾へと駆け出す。
「みんな・・・!!」
普段の沙綾に戻ったことを喜ぶ中、校庭の方から爆発音が響く―――
「えっ!?何!?」
「あー如月の事すっかり忘れてたわ・・・」
「そうだね・・・。沙綾ちゃんの事で頭いっぱいになってたね・・・」
「そーだよ!!有咲、りみりん!!さっきのは何なの!?」
「この先生も何とかしておかないとね」
「まずは校舎から出るぞ。おたえ、先生の事任せていいか?」
「うん。いいよ」
「おたえちゃん。流石に脚を掴んで引きずるのは・・・」
「だめ?」
「もう何でもいいから、とりあえず出るぞ!!」
そうして香澄達一同は戦闘が行われている校庭へと向かった。
一方、屋上から校庭へと場所を移したフォーゼはロケットスイッチをOFFにして、
オリオン・ゾディアーツとの戦闘を開始していた。
「まずはこいつだ!!」
――――――スパイクON――――
スパイクを起動して左足にスパイクを精製し、蹴りかかる。
キックと同時に左脚のスパイクが伸び、ゾディアーツの身体へと突き刺さる。
フォーゼはスパイクの連続キックによってゾディアーツへと確実にダメージを与えていく。
「ぐぅうううう。がぁああああああああああ!!」
キックによるダメージを受ける中、ゾディアーツはラストワンによって精製された右腕に持った棍棒をフォーゼに向けて振り回す―――
「よっと」
しかし、その攻撃全てがフォーゼに回避されて、スパイクによるカウンターでゾディアーツへのダメージが増えていく。
「消えろぉおおおおおおおおおおおおおお!!」
ゾディアーツは自身のエネルギーをフォーゼに向けて放つ。
放ったそれはフォーゼの足元で爆発する―――
爆発の土煙が立ち込める中、フォーゼはスイッチを交換する。
――――ランチャーON――――――
――――――――レーダーON――
「ロックオン!!いけええええええええ!!」
フォーゼは土煙の中からレーダーを使って
見えない敵をロックオンして、ランチャーからミサイルを放つ。
土煙から突然飛び出してきたミサイルはゾディアーツに対して直撃する。
そんなゾディアーツはフォーゼに向けて言い放つ。
「がぁあああああああああああ!!お前のせいであの女はもうボロボロダァアアアアアアアアア!!」
「何言ってんだお前、知らねえのか?」
「何言ってるんだ貴様はぁああああああああああああ!!」
校舎から声が響く。
「弦太朗せんぱぁああああいい。頑張ってぇええええええ!!」
その声の主はゾディアーツからしたら想定外の人物。
香澄に手を握られて声を上げる沙綾であった。
彼女は先ほどまで屋上で精神崩壊寸前まで追い込まれていたはず―――
そんな彼女の姿を見てゾディアーツから絶叫が響く。
「ナゼダァァァァァァァアアアアアアアアアア!!」
「知らねぇのか。
ダチは青春の特効薬だ、なんでも治っちまうんだよ!!」
「フザケルナァァァァァァァアアアアアアアアアア!!」
「友情に不可能はねぇんだ!!・・・これで決めるぜ!!」
フォーゼは左足用のスイッチを交換し、右腕スイッチと合わせて起動する。
――ロケットON――――――――
――――――ドリルON――――
右腕に生成されたロケットで上空へと飛び上がり、
空いている左腕でベルトのレバーを引き、ベルトから音声が響く。
―ロケット・ドリル・リミットブレイク―
その音声とともに上空のフォーゼはロケットの推進力で急降下して左足のドリルで敵を貫く。
自身が最も多くの敵を倒してきた必殺技を叫ぶ―――
「ライダーロケットドリルキィィィィィック!!」
ゾディアーツの身体を貫いたドリルを地面に突き刺さり、その場で身体を回転しながらロケットとドリルのスイッチを切る。
必殺キックにゾディアーツは身体が耐え切れずその場で爆発四散し、その爆発からフォーゼへとスイッチが飛んでくる。
そして、飛んできたスイッチはフォーゼの手によって切られ、その瞬間に消滅した。
「おっ・・・終わったの・・・?」
「あぁ!!」
「よかったぁ・・・グスッ・・・!!」
若干の不安を感じる問いに対して、応えるフォーゼ―――
沙綾はその答えを聞いた瞬間、恐怖が終わったことを知って安堵の涙を流す。
そんな彼女を前に変身を解除した弦太朗は沙綾へと手を伸ばす。
「沙綾、俺とダチになってくれ」
「・・・はいっ!!」
笑顔で応じる沙綾と友情のシルシを交わす弦太朗。
「よろしくね・・・弦太朗!!」
「おぅ!!よろしくな!!」
「うぅ・・・。ここは・・・?」
「・・・ねぇ先輩。先生が目を覚ましたよ」
先ほどまでオリオン・ゾディアーツになっていた教師・三浦が目を覚ました。
その頭にはいくつかの大きなこぶが出来ていた―――
「先生!!大丈夫ですか?」
「頭が痛い・・・。・・・これはこぶ?」
「こぶって、おたえおまえ・・・」
「流石に階段おりるまでが限界だった・・・」
「おたえちゃん・・・」
たえは先生を屋上から降ろすので力を使いきり、その後は脚をつかんで先生の身体を引きずっていたのだ。
そのこぶはその結果できたものである。
「流石にヤベエだろ、これは」
「市ヶ谷さんいいの。自分がやったことに比べたら軽すぎるもの」
「先生・・・」
「山吹さん。ごめんなさいね。それに、如月君。確かに学校は変わってしまうけど、私がここで過ごした思い出は変わらない。そのことを教えてくれてありがとう」
「いえ・・・」
「うっす!!」
「じゃあ、あなた達は早く帰りなさい。ちょっとここで1人になりたいから・・・」
「分かりました!!それじゃあ、さようならー!!」
「えぇ、さようなら・・・」
その場に先生を残して学校を後にする弦太朗達。
その帰り道―――
「うーん・・・」
「どうしたんだ。香澄?」
「有咲。あのね。なんて呼んだらいいんだろ?って!!」
「はぁ??呼び方??」
「確かに香澄。先輩の事ちゃんと呼んでなかったよね」
「呼び方がしっくりこないって言うか如月先輩って言うのも違うし、名前呼びもなんかしっくりこないって言うか・・・」
「香澄ちゃん。それならあだ名でもつけてみたら?」
「う~ん。なにがいいだろ~」
「ちょっとりみりん。弦太朗に勝手にあだ名付けていいの?」
「おぅ。別にいいぞ!!」
「いいんかい!!」
「よし決めた!!げんちゃん先輩しよう!!」
「おぅ!!よろしくな!!香澄」
「はい!!」
「あっ・・・」
「どうしたの??沙綾」
「いやー。いろんなことがあったからお腹すいちゃって」
「ファミレス行こ~!!」
「ちょっと、勝手に話を決めんな!!」
こうして花咲川で起こった最初のゾディアーツ事件はこうして幕を閉じたのだった。
―――翌日・通学路
臨時休校が開けて
花咲川は今日から学校が再開されることになった。
「みんなおはよー」
「沙綾ちゃんおはよー」
「大丈夫か?」
「あれ弦太朗と香澄は?」
「しらねー。寝坊じゃね?」
昨日の出来事が嘘かのような日常の登校風景―――
そんな彼女たちの後ろから全力疾走してくる人影が2つ。
「うぉぉぉぉぉおおおおおお!!」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
弦太朗と香澄が後方から大声をあげながら全速力で通学路を走って来る。
そして、有咲達を追い抜かし学校へ向かって駆け抜けていく。
「何やってんだ。あいつら」
「香澄ちゃんたち。朝から元気だねー」
「私も朝のランニングするけどあそこまで全力は出さないよ」
「・・・」
「ん?どうした沙綾」
「ごめん、あたしも行ってくる。待てぇぇぇぇえええええええええええ!!」
「ちょ!!沙綾!!」
「あはは・・・」
「あら、美咲あれ楽しそうね!!私たちもやりましょう!!」
「・・・はいはい。こころー。人が一杯いて危ないからやめようねー」
「ふぇえええ」
「戸山さん!!如月さん!!あなた達何をしてるんですか!!」
「紗夜先輩!!おはようございます!!全力疾走で登校してました!!」
「これやるだけでざっと2割はパワーが増した学園生活送れるぞ。絶叫全力疾走は青春のターボエンジンだ!!」
「何言ってるんですか!!とりあえずあなた達こっちへ来なさい!!って山吹さん!!あなたもですか!!」
こうして新たな友情とともに弦太朗の花咲川体験は始まったのである。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
次はAfterglowメインで話を進行します。
その前に1回ポピパ篇での没ネタ投稿するかもしれないです。
では!!
カウント・the・スイッチ
今まで使用したスイッチ 10/40 ( ポテト君はカウント対象だから!! )