私もそう思った。
でも、そろそろ戦闘したいとは思うけど・・・。
アンケは選ばれなかった方は小ネタ行きです。
でもハロハピ篇とは違って真面目に書きます。
「誰ですか・・・?」
変身を解いた弦太朗だがその姿はいつもの学ランとは異なり、青いブレザーで特徴的なリーゼントもない。
その姿は正しく好青年のそれだが、その弦太朗の姿を見て状況が全く理解できない紗夜は困惑を隠せず思わず呟く。
「紗夜何言ってんだ?」
「いや、紗夜のほうが正しいからね?普通は弦太朗って分かんないからね?」
「本当に・・・如月さん・・・?」
「今井さん・・・。如月さんも・・・もう掃除は終わったんですか・・・?」
「えっ・・・?」
「燐子。こっちはもう終わってるし、紗夜の準備も終わったから学校行こっか。っとその前に~」
リサの言葉を聞いても紗夜は目の前の青年が弦太朗である事が信じられないが、後から紗夜の部屋に戻ってきた燐子の言葉を聞いて固まってしまう。
その様子を見たリサは面白いことを見つけた子供のような笑いを浮かべる。
そして自身のスマホを取り出すと弦太朗を紗夜を撮影し、そのままスマホを操作を続けると、燐子と紗夜のスマホが同時に震える。
「ってリサ。お前何やってんだ?」
「ん~。面白そうだったから紗夜と弦太朗のツーショットをみんなに写真送っちゃった~」
「なぁ燐子?そんな面白いか?」
「いえ・・・。見慣れてないせいか・・・。物珍しいと言うか・・・。新鮮味がありますね・・・」
「そうか。天校でも同じような反応だったからな」
「・・・」
弦太朗達のやり取りを前にしても紗夜は未だに今の出来事に頭が追い付かずに固まってまま動かない。
リサは紗夜の手をカバンごと掴んで玄関まで歩き出す。
されるがまま紗夜だが、玄関に近づくにつれて紗夜は無意識に外に出ることに抵抗する。
無意識に抵抗を始めた紗夜に3人は心配そうに見つめる。
「どうしたんだ?」
「紗夜・・・?」
「氷川さん・・・?」
「いや・・・。怖い・・・」
抵抗しながら紗夜は力なく呟く。
そんな中弦太朗は紗夜に向かって叫ぶ。
「紗夜!!俺を呑み込め!!」
「は・・・?」
「如月さんはまた意味の分からないことを・・・」
「よし!!紗夜行くよ!!」
弦太朗の言葉に紗夜は唖然とし、そんな様子に燐子は頭を抱える。
そんな中リサは紗夜の抵抗が弱まったのを気が付き、そのまま靴も履かないまま強引に紗夜を外へと連れ出す。
「あっ・・・」
「ほら大丈夫でしょ?このまま学校行こ!!」
「おいリサ!!靴!!」
「待ってください・・・。鍵かけないと・・・」
こうして紗夜を連れ出したリサは靴も履かずそのまま学校へ向けて走り出すその後を弦太朗と燐子は2人は走って追いかける。
そして、弦太朗はすぐに2人に追いついて2人に靴を渡すとその場で履き始める。
「すいません・・・」
「悪いね。紗夜連れ出した勢いでそのまま行っちゃった」
「最初は驚いちまったけどな。すぐに燐子と一緒に追いかけたけどな」
「えっ?燐子なんていないけど・・・?」
弦太朗はリサの言葉に後ろを振り返るがそこに燐子の姿は無かった。
「やべぇ・・・。置いてきちまった」
「まぁ、目的地は一緒なんだからその内追いつくでしょ?」
「大丈夫か?それ・・・」
「まぁなんとかなるでしょ?それで弦太朗には悪いんだけどさ。紗夜の事頼んでいい?アタシも学校あるからさ」
「燐子もいねぇから仕方ねぇな」
「ありがとね~。アタシが手を離したら逃げ出すかもしれないからちゃんと捕まえおいてね。さっきも家から出ようとしたら抵抗してたからさ」
「そうだな。・・・これでいいか?」
「なっ・・・!?」
リサの言葉に弦太朗は紗夜の手を掴むと、紗夜は顔を紅くして狼狽える。
それを確認するとリサは手を離すとそのまま羽丘の方へと向けて歩き始める。
「じゃあ、アタシはこのまま学校に行くから。もしも何かあったらすぐに連絡して」
「紗夜の事は任せとけ」
「それじゃ放課後にはみんなで迎えに来るからね~」
リサはそのまま自身の学校へ向けて歩いていく。
その場には顔を紅くした紗夜と天校の模範服である青いブレザーを着た弦太朗だけが残される。
「うっし。じゃあ学校行こうぜ紗夜!!」
「・・・」
弦太朗が声を掛けるが紗夜からの返事は無いがそんなことは一切気にせずにそのまま手を引いて学校へ向かって歩き出すと、次第に花咲川の制服を着た生徒達が増える。
2人を見た学校へ向かう生徒全員が驚きのあまり弦太朗達へと視線を向ける
事情を全く知らない生徒達からしたら見たことのない制服を着たイケメンの男子生徒が停学になっていた女子の手を引いて学校に向かっているのだ。
そんな状況を面白がってか、彼女たちはその光景を写真にとるとそのまま同じ学校の知人達へと写真を送る。
その写真はどんどんと拡散していき、弦太朗達は学校に着くころには生徒のほぼ全員にその写真が出回ることになってしまっていた。
「なんか騒がしいな?みんなこっち見てるし・・・。紗夜は大丈夫か?」
「・・・」
弦太朗の問いかけにも紗夜は返事がない。
未だに彼女の顔は赤く染まったままで弦太朗に手を握られたことに対しての羞恥か、周囲に見られる羞恥に耐えているかは分からない。
周囲の視線を集めたまま2人は学校へと到着する。
しかし校門の前には弦太朗と紗夜の事を見ようとする生徒達が集まっており、校舎の窓からも何人もの生徒達が顔を校門へと向けていた。
そして、彼らの姿を見てた途端そこらじゅうで噂が流れ始める。
「あれ!!氷川さんと誰!?」
「ていうか、あの男子は何者!?」
「もしかして彼氏!?」
「嘘!?あの氷川さんに!?」
周囲の話のネタは停学開けの紗夜ではなく、彼女の手を引いている弦太朗。
弦太朗は何食わぬ顔で紗夜を連れて校舎内入ろうとするが、近くにいた警備員によって止められてしまうが、とある人物たちに声を掛けられる。
「あら弦太朗。今日はいつもの学ランじゃないのね」
「ゲンタローさん!!サヨさん!!おはようございます!!」
2人が呼んだ名前に周囲の生徒達はどよめく。
目の前のイケメンがあの弦太朗であることに驚いているのもそうだが、千聖達が弦太朗だと分かったことに対して驚きを隠せず様々な憶測が飛び交うが彼らは気にする様子もない。
「千聖にイヴ!!2人揃って登校か?」
「まぁ、そんなところよ」
「ゲンタローさんは何をされているんですか?」
「紗夜を連れてきたのはいいんだけど。俺が学校に入れなくてな」
「はぁ・・・それは当然じゃない・・・」
「ハジメテでは分からないと思います!!」
弦太朗の答えに呆れる千聖にイヴは自身が思っている事をそのまま口にする。
ここで千聖は弦太朗と紗夜の距離が近いことが気が付き視線を下げると、彼らの手が繋がれていることを見ると頭痛を覚えながらも千聖は話を続ける。
「それにしても・・・。何で弦太朗は紗夜ちゃんの手を握ってるのかしら?」
「学校行こうとしなかったからリサの奴が無理やり連れ出してな・・・」
「大体分かったわ・・・。紗夜ちゃんは私達が責任もって連れて行くから安心しなさい。イヴちゃん、紗夜ちゃんを教室に連れて行ってあげて」
「ブシドー!!」
「待って・・・」
紗夜の言葉は誰にも届かず、イブに腕を引かれながらそのまま校内へと消えていく。
その後は千聖と遅れてやってきた燐子の話によって弦太朗は解放されて3人で教室へと歩き出す。
「燐子も、千聖も助かったぜ」
「いえ・・・。氷川さんのためにやってくださってるんですから・・・」
「紗夜ちゃんのためだもの。それに私も間違えていたらああなっていたかもしれないもの・・・」
「とりあえず、今井さんの作戦は今のところ上手くいってますから・・・」
「燐子ちゃんも、弦太朗も何かあったらすぐに言いなさい。出来ることは協力するから」
「白鷺さん・・・。ありがとうございます・・・」
「良いのよ。・・・あら?教室のほうが騒がしくないかしら?」
「如月さんの事でしょうか・・・。それとも・・・」
「気にしても仕方ねぇだろ?そんなことより教室入ろうぜ」
弦太朗は教室のドアを開くと、そこには教室の中央にある紗夜の席を挟んで生徒達が2つに分かれている異様な光景だった。
2分されている生徒の先頭に立っているのはどちらも紗夜とはクラスが違う生徒・・・。
片方に至っては学年すら違う生徒が先頭に立って意見を交わし合っていた。
「だ~か~ら~!!如月くんは髪おろしたほうがカッコいいよ!!沙綾ちゃんだって前のリーゼントは怖いって思ったでしょ?」
「でも!!弦太朗はあの特徴的なリーゼントがいいんですよ!!彩さん!!髪おろした弦太朗なんて魅力半減ですよ!!」
「そうだ!!花音ちゃん達!!如月くんどっちのほうがいい?」
「そうです!!イヴと紗夜さんはどっちがいいんですか?それと紗夜さんは何で弦太朗と手をつないで仲良く登校してたのかきっちり話してもらいますからね!!」
「ふえぇー!!」
「えぇっと・・・」
「ブシドー・・・」
先頭に立って意見を交わしていたのは彩と沙綾。
その間に挟まれて花音・紗夜・イヴがオロオロとしている姿に千聖と燐子は頭を抱え、弦太朗は訳も分からずそれを眺めていた。
その言い争いは授業をするためにやってきた教師・他の生徒達を巻き込んで昼休みに入るまで討論は続くのであった。
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