とりあえず、やりたいことはやった。
これネタエンドじゃねーか!!
「私は・・・いえ、私達が”Roselia"よ。覚えておきなさい」
友希那の言葉にムスカは怒りのまま彼女達へ向けて駆け出す。
「「「「湊(友希那)さん!!」」」」
「・・・」
その姿に恐怖するリサたちを他所に、狙われているはずの友希那は微動だにせずムスカを見据えたまま動かない。
「そのまま死ねぇ!!」
「・・・・・・」
ムスカの腕が振り上げられる―――
「ぅらぁ!!」
しかし、ムスカは飛び出してきた弦太朗によって蹴り飛ばされ、その腕が友希那に触れることはなかった。
「如月。終わらせてきなさい」
「おう!!」
「みんな行くよ!!」
友希那の言葉に答えて弦太朗はドライバーを装着すると同時にスイッチを入れ、全てのスイッチが入れ終わると同時にカウントダウンが始まる。
それと同時に友希那達は走って近くに積まれていた工事資材の物陰に別れて身を隠して弦太朗を見守る。
3―――――――
2―――――――
1―――――――
「変身!!」
弦太朗はその言葉と共に普段よりも力を込めてレバーを押し込むと、その手を宇宙へと伸ばす。
周囲の空気を振るわせてフォーゼへと変身を完了する。
「宇宙・・・」
「「キターーーーッ!!」」
「煩いわね・・・」
フォーゼと共に物陰に隠れたあこが同じ様に声を挙げ、それに答えるように友希那から言葉が漏れる。
「”仮面ライダーフォーゼ”、タイマンはらせてもらうぜ!!」
自身のリーゼントを持ち上げるような仕草の後に右拳を突きつける。
それと同時に左手でドライバーに装填されているスイッチを起動する。
――――――ガトリングON――――――
「あぁああ!!」
ムスカは突き出された右拳に意識を持っていかれていたため、フォーゼの左足から放たれるガトリングに被弾するが、ムスカはそのまま背中に羽根を生やして空へと飛びあがると同時にフォーゼに向けて光弾を連続で発射する。
「あぁ~!!虫が空を飛んだよ~!!」
「逃がすかよ!!」
フォーゼはガトリングを切ると別のスイッチへ交換して起動する。
――マジックハンドON――――――――
――――――ホッピングON――――――
――――――――シールドON――
フォーゼは起動したシールドで光弾を防ぎながらホッピングで飛び上がる。
その飛び跳ねる光景はRoseliaを驚かせるには充分であった。
「マジックハンドにホッピングっておもちゃのあれだよね・・・?」
「ホッピングなら小学生の頃に日菜と一緒に使ったことはありますけど・・・」
「私は・・・もう出来そうにないですね・・・」
ホッピングで飛び跳ねるフォーゼを見て昔の思い出に浸り始める彼女たちの目の前では光弾を捌きながら、合間を縫ってフォーゼがマジックハンドをムスカ目掛けて振るい攻撃するが大したダメージは与えられない。
「しょうがねぇ!!こうなりゃ・・・!!」
フォーゼは自身の前にシールドを突き出し、そのまま体当りをするようにムスカ目掛けて飛び上がる。
「このっ!!離しやがれ!!」
「あはははははぁ!!」
ムスカは笑いながらそれを避けるとフォーゼの背後から組みつくとそのまま地面へ向けて急降下、フォーゼを頭から地面へ叩きつけると同時に自身は無数のハエに分裂して地面から逃れる。
「げんたろー!!」
「嘘・・・」
地面に叩きつけられたフォーゼは大の字に倒れて動かない。
その姿に興味を示さずムスカはフォーゼを背にし、Roseliaの元へとゆっくりと恐怖を植え付けるように歩き出す。
その光景を前に彼女たちは倒れているフォーゼへと叫ぶ。
「げんたろー!!起きてよ!!」
「弦太朗!!起きて!!」
「如月・・・」
「もう死んだんじゃない?次はあなた達よ・・・」
ムスカによって言葉は遮られる彼女たちの表情は恐怖に染まり始める。
2人を除いて―――
「知らないんですか・・・?あの人はあの程度では死なないわ」
「はぁ・・・?頭おかしいんじゃないの!!」
「紗夜の言う通りよ。如月に常識は通用しないわよ・・・」
紗夜達が放った言葉の意味が分からなかったムスカは標的を紗夜に定めて飛ぶ。
しかし、その体は上空から降ってきた網に拘束されて初めてムスカはその言葉の意味を理解した。
ムスカは辛うじて動かせる顔を後ろへと向ける。
そこには右足に網を付けて足を振り抜いたフォーゼの姿。
ムスカをネットで拘束したフォーゼは落下の痛みによって頭を抱える。
「いってぇ~!!」
「如月・・・。やられてないならすぐ起きなさいよ」
「あ~。心配で心臓飛び出るかと思った・・・」
「私も・・・です」
フォーゼが起き上がったことに安堵を浮かべるRoselia、その一方勝利を確信していたムスカは目の前の光景に驚きを隠せない。
「なっ!?頭から落ちてなんで生きてる!?」
「はぁ?紗夜とダチになってすぐに死ぬわけねぇだろ!!」
フォーゼは身動きが封じられているムスカに起動したままのマジックハンドで捕まえて投げ飛ばす。
「こいつで決めるぜ!!」
「あぁああぁぁああぁああ!!」
「やべぇ!!みんなっ!!」
フォーゼは懐からスイッチを取り出そうとしたその時、ネットによって拘束されて自棄になったムスカが光弾を辺り一面にまき散らす。
狙いもつけずにまき散らされた光弾の1つが運悪くフォーゼへと直撃する。
「やべぇ!!スイッチが!!」
光弾が直撃した衝撃によってフォーゼからいくつかのスイッチが周囲へと弾ける。
そのうちの一つが紗夜と友希那が隠れていた物陰付近へと転がってくる。
「「・・・」」
「紗夜!!」
「友希那さん!?」
近くに転がってきたスイッチを拾い上げるべく紗夜と友希那が物陰から飛び出す。
不幸にも2人が拾おうとしたのは同じスイッチ、2人がほぼ同時にそれに手を掛ける。
そして、彼女たちがそれを手に取った途端、携帯電話が2つに割れる。
「ちょっと2人とも!?」
「友希那さん!?紗夜さん!?もしかして壊しちゃったの!?」
「あこちゃん。違うよ・・・あれは・・・」
リサたちの言葉に答えようをする燐子の声をかき消してフォーゼが叫ぶ。
「友希那!!紗夜!!スイッチを!!」
フォーゼの叫びに答えるように2人は割れたスイッチを同時に投げる。
紗夜の投げた”青いスイッチ”はそのままフォーゼの左手へと収まるが、友希那の投げた"赤いスイッチ"は力加減を間違えたのかフォーゼの遥か前方へと落ちそうになる。
「あっちゃ~。友希那・・・」
「友希那さん!?」
「(私が投げても同じようになってたかも・・・。)」
リサたちの心配の言葉が飛ぶがスイッチは地面に落ちる前に起動したままになっていたマジックハンドを使って回収する。
フォーゼはマジックハンドをオフにすると受け取ったスイッチを自身の前に構える。
「いくぜ!!割って・・・挿す!!」
「もう割れてるわよ・・・」
―――N―――――――
―――――――S―――
―――マグネットON ―――
友希那の言葉を無視してフォーゼは受け取ったスイッチをドライバーに挿して起動。
それと同時にフォーゼの両脇に赤と青の磁石が現れると、2つの磁石によってフォーゼが挟まれる。
身体は白から銀、赤と青のラインが加わり、上半身―――頭と胸部に装甲と肩にはキャノンが追加されたマグネットステイツへと姿を変える。
「げんたろーが太った?」
「あれは・・・肩の砲台を支える為に大きくなったんですね・・・」
「オラオラァ!!」
フォーゼがマグネットスイッチのトリガーを引くたびに肩の砲台からビームが放たれ、連射してムスカから放たれる光弾を全て撃ち落としながらムスカにビームを次々と直撃する。
「如月さん・・・」
「あぁ・・・。これで決めるぜ!!」
フォーゼはその声と共にNマグネットについているスイッチを操作してリミットブレイクを発動する。
―――リミットブレイク ―――
発動音と共に肩についている砲台が外れるとフォーゼの前でU字磁石を模った砲台へと形を変えるとその砲台から赤と青の光が漏れる。
「食らえ!!”ライダー超電磁ボンバー”!!」
必殺技を叫ぶと同時にNマグネットのトリガーを引くと、砲台からは2つの光がビームとなってムスカへと直撃する。
「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」
直撃したムスカはその場で爆散し、フォーゼが飛んできたスイッチを掴み取って切るとたちまちスイッチはその場で霧散する。
スイッチが消えた確認するとフォーゼはマグネットをオフにしてベースステイツへと戻り、その場に座り込む。
その姿を見た彼女たちはフォーゼが落としたスイッチを拾いながらフォーゼの元へと集まっていく。
「如月さん・・・大丈夫ですか・・・?」
「ちょっと待ってくれ・・・」
フォーゼはそう言うとその場でドライバーのスイッチを交換して起動する。
――――ハンドON――――――
――――――――メディカルON――
フォーゼはハンドとメディカルを使って自身の治療を開始する。
「くぁあああああ。効くぅ~!!」
「足に手・・・?それに自分に注射って・・・」
「酷い絵面ですね・・・」
「弦太朗。アタシもちょっと痛みが・・・」
「おう!!」
リサの言葉にフォーゼの足のハンドはリサへとその手を伸ばして、同じように注射がリサに刺さる。
「あ”っ”~~~~。これヤバいかも・・・。痛みが引いてく・・・」
「今井さん・・・。あまり言いたくないですけど・・・」
「リサ姉の顔が凄いことになってる・・・」
「人には見せられませんね・・・」
「さてと・・・。どこで手に入れたか聞いておかねぇとな・・・」
メディカルによって自身とリサの治療を行った後、変身を解いて立ち上がった弦太朗はゾディアーツだった彼女の前へと歩み寄ると、タイミングよくスイッチャーだった少女が意識を取り戻す。
「ぅう・・・。あれ・・・?」
「大丈夫ですか・・・?」
彼女と交流のあった紗夜が声を掛けるが、彼女から帰ってきたのは信じられない言葉だった・・・。
「すいません・・・。ここは・・・?それに私は・・・?」
「「「「えっ・・・」」」」
「覚えてないんですか・・・?」
「すいません・・・。ここ最近の記憶がなくて・・・」
スイッチを使った彼女はその力に呑まれた影響でスイッチを使っていた時の記憶を失っていた。
事件の黒幕に迫れるチャンスを掴めなかった弦太朗達は歯がゆい思いを感じながら、Roselia2つ目の事件は幕を閉じた。
ムスカを撃破してから2日―――
休日である今日、弦太朗はCiRCLEのロビーに集合していた友希那達の元へと向かう。
しかし、その場に紗夜はまだ姿を見せていなかった。
「よっ!!紗夜は・・・?」
「げんたろー!!紗夜さんは少しだけ遅れるって!!」
「それにしても友希那が、紗夜のために練習を中止するなんてね~」
「仕方ないわ。日菜達にも迷惑をかけたのだから・・・」
ムスカを撃破した翌日からも練習を予定していたのだが、『自身が迷惑をかけた日菜達に謝りたい』
という紗夜の希望を叶えるために友希那はRoseliaでの全体練習を中止していた
「それにしても、紗夜さんが戻ってきて良かったよ~!!」
「ですが・・・。氷川さんがやった事は・・・」
「まぁ、紗夜が変身してたことなんて誰も信じてくれなったからな・・・」
弦太朗は練習が中止になっていた間、紗夜がゾディアーツになって傷つけてしまった人たちへの謝罪に同行していた。
しかし、被害者の全員が紗夜の言葉を信じられずに「頭のおかしい奴」というレッテルを張って追い返えされて、そのたびに紗夜はくじけそうになっていたが、彼女が把握できている全員には謝罪を行った。
「・・・それなら、紗夜は自分が傷つけた人たちよりも多くの人を助ければいいじゃない。勿論私も手伝うわ」
「友希那ってたまに良いこと言うよね~☆」
「あぁ、そう言えばみんなには言ってなかったけど・・・。"BanG Dream! Girls Band Challenge! " へエントリーしたから」
「やった~!!」
「本当ですか・・・?」
「えぇ・・・」
「チュチュの奴には出ないって言ってたじゃねぇか」
あこは喜んでいるが、チュチュにぶっ潰す宣言をされたライブでは参加しないと言っていたのにも関わらず、参加を決めたことに他のメンバーは驚きを隠せずにいた。
「友希那~!!なんで私達に相談なく決めてるの!?」
「紗夜の為よ。まず最初に『音楽で頂点を目指す』為に私の事を助けてもらうわ・・・」
「友希那!!良いこと言うなぁ~!!」
「で、本当は別の理由は・・・?」
友希那の感激する弦太朗を他所に、付き合いの長いリサは彼女がそれだけが理由ではないことを察して本当の理由を尋ねる。
「まぁ色々と理由はあるけど・・・。如月みたいに言うなら『売られた喧嘩は買う』ってところかしらね・・・」
「納得」
「やるからには全力で頑張ります・・・!!」
「あこも!!」
「お待たせしました・・・」
「紗夜。遅いじゃな・・・い?」
「紗夜さ・・・」
紗夜はロビーに現れる。
しかし、その姿をみた彼女達は言葉を失った。
紗夜の来ていたシャツには大きな数字が書かれた微妙過ぎるデザインのシャツを着て現れたのだ。
「さぁ、練習を始めましょう」
「ちょっと待って紗夜!?その服は何!?」
「これですか?オリジナルデザインです。弟子の桐ケ谷さんに一晩で作ってもらいました」
「紗夜さん?その胸の数字はなんですか・・・?」
「”343"・・・?」
「白金さん!!違います!!」
「ひぃ!?」
「これは"
「紗夜・・・?あなたは何を言って・・・」
「いいですか!!これは"
「紗夜・・・。どうしちゃったの・・・?」
突然の変わり様に困惑を隠せない一同を代表してリサが紗夜に質問する。
「今井さん!!これはあなたが言っていた私の”遊び心”です!!」
「・・・リサ。なんとかしなさい」
「えぇ~!?」
困惑するリサを他所に楽しそうな笑顔を浮かべている紗夜。
リサの教育によって紗夜の暴走は止まり、再び彼女たちの頂点を目指し歩み始めた。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
次章予告:未定!!
小ネタでお茶を濁しておく間に・・・
(32) 腹ペコ友希那ちゃん つー
(27) リアルおままごと・ツヴァイ
(22) 修行2
カウント・the・スイッチ
35/40 (コズミック以外戦闘で使いにくい問題児じゃねーか!!