この章はネタ時空皆勤賞の蘭ちゃんがメインを張る予定です。
それなのに出だしはRoseliaなんよなぁ・・・
些細な事から始まるすれ違い・・・
反・骨・出・奔-1 小さい影/陰る夕焼け
ゾディアーツも現れていない平和な放課後。
弦太朗はあこに呼び出され、彼女の友人である燐子と共にCiRCLEのロビーであこの到着を待っていた。
「今日も燐子たちは練習か?」
「いえ・・・。今井さんがバイトですから、全体練習はないんですけど・・・。あこちゃんどうしたんだろ・・・?」
あこによって唐突に外に連れ出されたりすることがある燐子だが、燐子たちを呼び出したあこの様子は普段に比べて雰囲気が暗くなっていたことに疑問を覚えていた。
それから少し経った頃にあこは1人でCiRCLEへとやって来ると、ロビーのソファーに座っていた2人の元へ向かっていった。
「げんたろー、りんりん・・・」
「あこちゃん・・・」
「あこ・・・?どうかしたのか?」
しかし、あこを見た2人は普段から考えられない落ち込み様に疑問を覚えずにはいられなかった。
「あこちゃん?何かあったの・・・?」
燐子の言葉にあこは暗い顔をしながら話を始める。
「あのね・・・。おねーちゃんの事なんだけどね・・・」
「巴がどうかしたのか?」
「うん。最近おねーちゃんが家でいっつも怒ってるみたいで・・・」
「何かしちゃったの・・・?」
「それが分かんないの・・・」
あこが話し始めたのは自身の姉である巴の事。
彼女が言うには、巴が何かに怒っているらしいのだが、あこ自身には自分の何が原因かは分からない。
そのため、最近仲良くなった弦太朗と自身の親友でもある燐子に自身の抱えている問題を打ち明けていた。
「それで昨日、おねーちゃんと話そうとしたんだけど・・・『あこには関係ないから・・・』って言って・・・」
「なるほどな・・・」
「げんたろー、りんりん。あこどうしたらいいかな・・・」
話を終えたあこの表情は更に暗くなる。
「もう1回巴と話すのはダメなのか・・・?」
「多分、昨日と同じことになると思います・・・」
「真剣にぶつかっていけばなんとかなるだろ!!」
「あこちゃん。巴さんから聞けないなら周りから聞けばいいんじゃないかな・・・?」
あこの話を聞く限りだと燐子の言う通り、先日と同じことになるのは目に見えていた。
そこで燐子は弦太朗の意見を否定しつつ対抗案として、周囲から話を聞くことを提案する。
「りんりん?どういうこと・・・?」
「同じバンドの人とか・・・。後は商店街の人とか・・・?」
「なるほど!!他の巴のダチなら知ってるかもしれねぇってことか!!」
「そういうことです・・・」
「そっか!!じゃあ今から行こ!!」
そう言ってあこは2人を置いてCiRCLEを飛び出していく。
その様子を見た燐子は走っていったあこの様子を見て微笑む。
「燐子スゲーな。あこをすぐに立ち直らせるなんて」
「そんなことないですよ?最近いろんなことがありましたし・・・・それにあこちゃんには暗い顔してほしくないから・・・」
「そっか・・・」
弦太朗は燐子の言葉を聞いてあこを追うために立ち上がると、そこに座っていた燐子が彼のカバンを差し出す。
「わりーな」
「いえ・・・」
「あらあら、如月くんと燐子ちゃん。2人とも仲がいいわね。まるで熟年夫婦みたいよ?」
「っ!?!?!!??」
「・・・??」
「はぁ・・・。如月くんって結構鈍いね・・・」
「げんたろー!!りんりん!!はやくー!!」
「それじゃ!!まりなさん!!さよなら!!」
受付で2人を見ていたまりなはその光景のを見て2人をからかう。
燐子が顔を赤らめて慌てふためく一方で弦太朗自身は何を言われているか分かっていなかった。
そんな様子にまりなはため息をつきながら感想を漏らすが、あこの声によってそれもかき消されてしまい、彼らの耳に入ることはなく弦太朗達もあこの後を追ってCircleを後にする。
「ふふっ・・・青春だな~」
1人残されたまりなの言葉は誰の耳に入ることは無く、虚しくロビーに響くのだった。
「う~ん。でも誰から聞けばいいんだろ・・・?」
「商店街なら、沙綾とかはぐみじゃねぇか?」
「羽沢さんは巴さんと一緒にいるかもしれませんし・・・」
あこは弦太朗達の連れて商店街へ向けて歩く。
誰から話を聞くか決めてなかったあこに弦太朗と燐子は助け船を出す。
「じゃあ・・・さーやから!!」
あこは2人の言葉を参考にやまぶきベーカリーの扉を開く。
「たのもー!!」
「あっ・・・あこ。いらっしゃい。それに弦太朗も燐子先輩も一緒なんだ」
「うん!!それでさーやに聞きたいことがあって!!最近おねーちゃんに変わったことなかった!?」
「巴?う~ん。学校も違うからあんまりよく分かんないな~」
「そっか~・・・」
「でも、なんで巴の事を聞いてるの?」
「それは・・・」
あこは沙綾にも最近の巴の様子について話す。
話を聞いた沙綾は何かを考えて、思い当たることを話す。
「巴はお姉ちゃんだから妹のあこには心配掛けたくなかったんじゃないかな?失敗しちゃってるけど・・・」
「そうなの?」
「お姉ちゃんって言うのはそういう時もあるんだよ。私もそういうときあるから」
「そうなんだ!!ありがとさーや!!」
「じゃあ、私達はこれで・・・」
「さーや!!ばいばーい!!」
「沙綾。またな」
「うん。またね」
沙綾に見送られやまぶきベーカリーを後にする弦太朗達。
その後、商店街の店で店番をしていたはぐみやますきのも同じ話をするが、結果は全て空振りだった。
「う~ん。こうなったらつぐちんに聞いた方がいいかな~・・・」
「幼馴染なら何か知ってるかもな。大丈夫だ!!俺達がついてるから心配すんな!!」
「あこちゃん・・・いこ?」
「うん!!」
あこの返事を聞いた弦太朗は羽沢珈琲店の扉に手を掛ける。
そして、それとほぼ同時に店の扉が開き中から見覚えのある制服を着た人影が飛び出してくる。
「あれは蘭ちゃん?」
「何かあったんでしょうか?」
「とりあえず行ってみるか」
そうして3人は蘭と思われる人影が飛び出してきた羽沢珈琲店へと足を踏み入れる。
「「「・・・・・・・・」」」
「あこ・・・」
「おねーちゃん?それにみんなどうしたの?」
そこにいたのは居心地の悪そうな顔をした巴と、気まずそうにテーブルに座っていたAfterglowのメンバー達。
彼女達は数枚の紙が散乱したテーブルを囲うように座っていた。
店内の重たい空気に当てられてしまい、弦太朗とあこも気持ちが少し暗くなってしまった。
そんな時、彼女達が囲んでいたテーブルから燐子の足元へと落ちてきた1枚の紙を拾い上げた。
「これは・・・」
燐子は落ちてきた紙とテーブルの上に散乱していた紙を見て彼女達の状況を理解した。
理由は単純。
彼女達は今度行うライブについて話合いをした結果揉めてしまったのだ―――
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
誤字報告は非常にありがたいです!!
ちなみにAfterglowは蘭・モカ以外は2章以降は皆勤賞・・・