バレたらやばそうって言ってた人たちがいましたが・・・
バレないわけがないんですよねぇ!!
ミッシェルの中が美咲って事くらいにはバレるんじゃ・・・
弦太朗の家に泊まった蘭。
彼女が弦太朗の叫びによって目を覚ました。
「おい!!蘭!!起きろ!!」
「・・・うぅ~ん・・・んっ!?」
寝ぼけた様子の蘭は目の前にいる弦太朗の姿を目を白黒させているが、
未だに寝起きで意識がはっきりとはしていないが昨日の出来事を思い出す。
「おはよ・・・。そう言えばあんたの家に泊まったんだった・・・」
「おはよう!!・・・ってそれどころじゃねぇ!!」
「あんたはなんで慌ててるの・・・?」
布団に入ったまま意識がはっきりしていない蘭は弦太朗の慌てる理由が分からない。
「このままだと学校遅刻するぞ」
「はぁ?何言って・・・」
弦太朗の言葉に蘭は自分のスマホを取り出して時間を確認する。
そこには蘭が普段起きる少し前の時間が表示されていた。
「まだこんな時間じゃん・・・」
「ここからだとこの時間でギリギリなんだ」
「そう・・・・・・」
蘭は布団から出て着替えようとするが、弦太朗はそんな彼女の様子に気が付いておらず部屋を出る気配がない。
「・・・・・・出てけっ!!」
「のわぁ!!わりぃ!!」
蘭は弦太朗を蹴り飛ばして部屋から追い出して制服に着替え、カバンだけを持って家を出る。
そこには自分のバイクに乗っていた弦太朗がいた。
「お待たせ・・・。バイクで行くの?」
「今から電車とか使ったら間に合わねぇからな。これで学校まで行くぞ!!」
「うん・・・」
蘭は昨日のようにバイクの後ろに跨る。
それを確認した弦太朗はバイクは走らせて学校へと向かう。
「でも、あんたこれで学校まで行くの!?」
「学校の近くに停めれば大丈夫だろ!!」
「そっか」
そこで2人の会話は止まる。
少し走ると次第に見慣れた制服たちが蘭の視界に入ってくるが、バイクは速度を緩めない。
「ちょっと!!あんたまさか・・・!?」
「このまま蘭の学校に決まってんだろ!!」
「待って!!」
羽丘に直接向かってることを告げられた蘭は弦太朗を静止させようとするが、その声は弦太朗の耳に入ってはいなかった。
「美竹さんと如月・・・?」
「弦太朗と蘭がなんで2人で登校してるんだろ?」
「弦太朗、儚いね・・・」
「薫さんもあの光景には驚くんすね・・・」
蘭を乗せたバイクが次第に羽丘に近づいていくと見知った顔が驚いた様子でこちらへ視線を送る。
そして、弦太朗はバイクを羽丘学園の目の前で停車させた。
「着いたぞ」
「あんた・・・!!何でここまで・・・。みんな見てんじゃん・・・」
「でも、遅刻してねぇからいいだろ?」
「だからって・・・!!」
学校の目の前で言い争う2人に周囲の生徒達の視線が集まる。
そんな騒ぎを聞きつけてか、生徒会の2人が現場へと駆けつけてくる。
「如月くん!?それに蘭ちゃん!?」
「蘭ちゃんにゲンちゃん!!おっはよー!!」
「おう!!日菜につぐ!!おはよう!!」
「おっ・・・おはよう・・・」
「じゃあ蘭!!帰りも迎えに来るからな!!」
「ちょっとヘルメット・・・!!」
バイクを降りた蘭の元へとつぐみと日菜が駆けつけてきた。
駆けつけた2人に弦太朗は挨拶だけすると蘭の言葉を最後まで聞かずに弦太朗は再びバイクを走らせてしまる。
ヘルメットと共に学校前に残された蘭は依然として周囲の視線を集めるが、そんな彼女へとつぐみが声を掛ける。
「蘭ちゃん・・・?なんで朝から如月くんと一緒にいたの・・・?」
「それは・・・」
「まさか・・・蘭ちゃん・・・。如月くんの家に泊まったの・・・?家に帰ってないって聞いたけど・・・・」
「・・・」
つぐみは震える声で蘭へと問いかけるが、蘭は無言で答えない。
その光景を見た日菜はニヤけた顔をして周囲に聞こえるように声を挙げる。
「へぇ~蘭ちゃん。男の人の家に泊まったんだ~!!」
「ちょっと・・・!?何言って!!」
「アハハ~!!」
周囲の生徒は目の前で起こったドラマの様な光景と日菜の言葉によって周囲の生徒は騒ぎ出す。
日菜の言葉に驚きを隠せず慌てる蘭は彼女に突っかかるが、日菜は何事もなかったかのように笑いだす。
そんな蘭は日菜の言葉を聞いてから無言になっているつぐみに不安を覚えて彼女へと視線を向ける。
「・・・・・・ふへへ///」
「・・・なにしてんの?」
「お~いつぐちゃ~ん?」
「えへへ~・・・///」
蘭が視線を向けたつぐみはだらしない顔をして妄想にふけっている。
日菜がそんなつぐみへと興味がうつったのかつぐみへ声を掛けるもつぐみは反応を示さない。
蘭はつぐみの横をくぐり抜けるとそのまま教室へ向けて駆け出して教室へと入る。
教室ではこちらに視線を向ける多くのクラスメイト達に混ざって視線を向けてくるモカたちと、機嫌の悪そうな表情を浮かべる巴の姿。
クラスの視線を感じながら蘭はヘルメットを抱えて自分の席に着くと、少し遅れて教師が入ってきて授業が始まる。
授業間の休み時間で何人かの生徒が蘭へと話しかけてきたが、その中に蘭が話したかった巴の姿は無かった。
――――――
あたしは昼休みになってすぐに蘭たちに気づかれるよりも先に教室を抜け出して、いつも行く屋上ではなく空き教室へと入り込む。
ここなら誰か来るわけがないからね・・・。
そうしてあたしはスマホを取り出すと蘭の事を報告するため、ある人に連絡を入れる。
「おう!!そっちはどうだ。モカ」
「いやー朝の2人のせいで大騒ぎでしたよ~。昨日、話だけは聞いてたけどあそこまでするとは思いませんでしたよ~」
あたしは昨日の晩、蘭がげんたろーさんの家に泊まることになったのをげんたろーさんから聞いていた。
でも、まさか学校前までバイクで送るのは考えてなかったな~。
「ちょっと家出るのが遅れちまったからな・・・。バイク使ってたのが紗夜にバレてさっきまで絞られてたんだよ・・・」
「まぁ~蘭のためにやってくれた事だからモカちゃんからは強くは言えませんね~」
「それは構わねぇけど、蘭と巴はどうだ?」
「授業中はいつも通りって感じでしたね~。休み時間は蘭がつぐとか他の人たちに囲まれてたから仲直りできてはないですね~」
「ん?つぐたちに蘭のことは話してねぇのか?」
「話したら大変なことになりそうだったんで蘭の事は話してないで~す」
う~ん・・・相変わらず鈍いな~。
ひーちゃん達が知ったら家にそのまま押し掛けるのが目に見えて・・・。
あれ?でも、げんたろーさんの家の場所を知らないから大丈夫だったのかな・・・?
「どういうことだ・・・?」
「まぁ・・・女の子にはいろいろあるんですよ~」
げんたろーさんが疑問に思ってるけど、あたしはそれを軽く流して話を進めていく。
蘭の様子を伝えたあたしは話を切り替えて本題に入っていく。
「それで蘭のことですけど~、出来ればそのままげんたろーさんの家に泊めてあげてもらえますか~?」
「爺ちゃんも蘭の事を気に入ってるから構わねぇけど・・・。何かあったのか?」
「いえ~実は今朝。蘭の家の様子を確認するために行ったんですけど・・・。蘭パパがものすっご~く怒ってまして~」
「蘭の親父さんが?」
「はい~。その後、蘭ママから「蘭の事よろしく」と言われまして~洋服とか預かって~」
「なら、蘭に渡しといてくれよ」
「あいあいさ~。それじゃあモカちゃんはご飯食べますので~これで~。蘭に変なことしてもいいですからね~」
そう言ってげんたろーさんの返事も待たないで電話を切ると、モカは何食わぬ顔で自身の教室へと戻っていく。
「蘭の服は皆が見てないうちに・・・って言っても、今日はみんな蘭の事を見てると思うからどのタイミングで渡そうかな~」
そうして蘭と話すタイミングを考えながら、廊下を走らない程度に急いで教室へと戻っていつも通りとは違う5人で集まらない日常へと戻っていった。
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