淫魔ちゃんねる
1:名無しのインキュバス
良ければインキュバスの皆の英知を、この浅学な僕にご教授願えないだろうか?
僕は昔からどうにも口が下手で、皆のように気の利いた台詞を紡ぐことができないんだ
2:名無しのインキュバス
もちろん私で良ければエスコートさせて頂くけれど
3:名無しのインキュバス
しかし、それはインキュバスにとっては珍しい願いかもしれないね
4:名無しのインキュバス
きっと、そうなのだろうね
僕は今までずっと、他者の干渉を嫌って自分の中に閉じこもっていたから、皆のように誰をも魅了する魔性の言葉は持ち合わせていないんだ
5:名無しのインキュバス
私達が日ごろ仔猫ちゃんたちに囁いているのも、魔性と言って頂けるほど立派なものではないけれどね
6:名無しのインキュバス
いや、僕からすればその甘言は羨むべきものだと感じるよ
昔から他者と関わるのは苦手だったんだが、それにしてもインキュバスらしい言葉遣いぐらいは培っておくべきだったと、今頃になって強く思う
7:名無しのインキュバス
お喋りがあまり好きではなかった、という事かい?
8:名無しのインキュバス
要するにそういう事さ
僕は生まれつきインキュバスとしてははみ出し者でね 皆のように快活に恋愛を楽しむこともせず、それどころか俗世にも馴染めやしない
……しかし、身の上話を一つするだけでもいちいち言葉が回りくどくなってしまうな 僕の悪い癖だ
9:名無しのインキュバス
なにも悪いという事はないんじゃないかな?
耽美で理知的で、美しい言葉遣いだと思うけれど
10:名無しのインキュバス
それに、こう言うのも何だけれど、それは言ってみればインキュバスらしい言い回しだとも思うよ
11:名無しのインキュバス
確かに私たちインキュバスは、婉曲的な表現を好むことが多いよね
そういう意味では、私と君との間にそう大きな差はないんじゃないかな?
12:名無しのインキュバス
そう……なのかな?
僕は自分のことを、朱に交わる機会を失った落伍者だと思っていたが……存外、私にも同じ血は流れていたのだな……
13:名無しのインキュバス
種族の特性というのは不思議なものだよね
鳥は誰に学ぶでもなく羽ばたくことを覚えると言うけれど、私達のそれも同じような事なのかもしれないな
14:名無しのインキュバス
思えば私も、物心がついた時には”王子様”と呼ばれていた気がするよ
これはきっと、本能に染みついたものなのだろうね
15:名無しのインキュバス
ふむ……
なら、僕も頭の中で下手に言葉を捏ねくり回して悩むよりも、むしろ気取らず思うままに話してみた方がいいのだろうか……?
16:名無しのインキュバス
自然にお話することができるなら、きっとその方がいいと思うよ
私も、何かテンプレートのようなものを作って話をしている訳ではないし
17:名無しのインキュバス
感情や言葉を選びすぎて、本当に語るべきものを捨ててしまうのは悲しい事だものね
18:名無しのインキュバス
そうだね
相手を思いやる気持ちがあればこそ、空虚で聞こえがいいだけの口説き文句は言うべきではないと、私も常々そう自戒しているよ
19:名無しのインキュバス
なるほど……
より親密になるために小手先の言葉を知ろうとすることそのものが、ある意味で礼を欠いた行為だったのかもしれないな
ありがとう 友人には、僕の思いそのものを伝えるとするよ
20:名無しのインキュバス
仲良くなるための乙女の努力じゃないか
きっとご友人も、その心を卑怯だと笑ったりはしないさ
21:名無しのインキュバス
ところで……その、親密になりたいご友人というのはどういう方なのか聞いても構わないかな?
22:名無しのインキュバス
孤独を無理やり打ち破ってでも外に連れ出してくれる、太陽のような人?
それとも、孤独に優しく寄り添ってくれる、月明かりのような人?
23:名無しのインキュバス
ああ……そうか
解決の手段を伺う事ばかり急いていて、そもそも前提を話してなかったね
24:名無しのインキュバス
皆がそれを望むなら、全てを語ろう
私ばかりが与えられるのはフェアではないからね
25:名無しのインキュバス
待ってました!
26:名無しのインキュバス
思いを伝えたいというのは、やはり恋の話ということでいいのかい!?
27:名無しのインキュバス
ああ、言ってみればそうなるかな
今はただの友人である彼とただ静かに時間を共有するのも悪くないが、いつしかその先へ進みたいという欲望を抑えられなくなったから、今日はここで相談をさせてもらったんだ
28:名無しのインキュバス
うん、うん……!
29:名無しのインキュバス
そうかそうか、やっぱりこれは恋の話だったんだね……!
なら、大船に乗ったつもりでこのインキュバスに何でも喋っておくれよ!
30:名無しのインキュバス
それは心強いな
なら、お言葉に甘えさせていただこう
31:名無しのインキュバス
是非こちらこそお願いするよ……!
32:名無しのインキュバス
生ラブコメの匂いがしてきたね とても助かるなぁ
33:名無しのインキュバス
ちょっと抱きしめて悶える用のぬいぐるみを取ってこようかな
34:名無しのインキュバス
とはいえ、どこから話したものか……
そうだな、退屈させてしまうかもしれないが、まずは軽く僕の話をさせてもらおう
35:名無しのインキュバス
いやいや退屈なんかとんでもない!
36:名無しのインキュバス
まずは主人公の話が無いとラブコメは面白くならないからね
37:名無しのインキュバス
はは、僕にラブコメディの登場人物と言えるほどの物語性があるとは思えないがね
ともかく、先程も書いた通り、僕は生まれつき人付き合いは大の苦手でね
これでも一応貴族の生まれなんだが、社交界に出ろと言われても聞く耳を持たず、書斎に籠って書物を漁るばかりの放蕩娘だったんだ
38:名無しのインキュバス
ほうほう、貴族の……
39:名無しのインキュバス
うんうんうん、続けて続けて
40:名無しのインキュバス
ああ、もちろん
それで、魔界の創成記から雑多な三文小説まで、この世界で一般的な魔族が手に入るような書物は粗方読みつくしてしまって、仕方なく外に出て見れば僕は書斎に数万年も閉じこもっていたらしいと気が付いてね
長い月日の間にとうとう人間界とのゲートも繋がったそうだし、折角だからこれを機会に異世界読書旅行と洒落込むことにしたんだ
41:名無しのインキュバス
す、数万年
42:名無しのインキュバス
この世にある書物をほぼ全部読んだ……?今も一日数千冊ペースで増え続けてるのに……?
そんなことって物理的に可能なの……?
43:名無しのインキュバス
永く生きていると無駄な技能だけは身に着くものだよ
ドレインの魔術の応用により、本や冊子といった紙面媒体から文字や絵の情報だけを分解して抜き取るという妙な真似をいつからか覚えて、今じゃ僕は100冊の鈍器のような百科事典の内容を一秒で全て頭に叩き込むことができる
一時期は闇雲に知識欲を満たすことに躍起になっていたことがあってね ま、そんな読書の方法を取ることは、上等なブランデーを舌に乗せずに一息に飲み下すようなものだと、今頃になってやっと気が付いたものだが……
44:名無しのインキュバス
ドレインって非生物にも効くんだ……
45:名無しのインキュバス
何やら分からないけど、多分滅茶苦茶な難度の回路を形成しないと無理な気がする……
46:名無しのインキュバス
……話が逸れてしまったな、すまない
僕はそうして人間界へ渡航することを決めたのだが、浅く広くだが知識だけは蓄えていたこともあって、渡航試験は難なくクリアすることができた
それに、自分で言うのも何だが、僕は我ながら淫魔とは思えないほど枯れているらしく、性欲や愛欲といったものの制御魔術も、普段使い用のごく軽いもので済んだんだ
47:名無しのインキュバス
これから人間界に行くというのに興奮はなかったのかい……!?
48:名無しのインキュバス
ああ、無かった
こんな女に人間などまさか近寄らないだろうという諦めもあったのだが、それにしても一欠けらも性的な欲求は湧かなかったな むしろ、そういった欲を忘れていたという方が近いかもしれない
49:名無しのインキュバス
それは……すごいな……
50:名無しのインキュバス
確かに、淫魔とは思えないというのも頷ける……
51:名無しのインキュバス
だって、これから人間だらけの楽園に行くんだぞ 可愛い女の子達と毎晩火遊びしながら、かっこいい男の子にたくさん尻尾振れるんだぞ
52:名無しのインキュバス
わかるよ 誰でもそうなるよね
だから僕は適性検査で渡航試験落ちたんだけど……
53:名無しのインキュバス
まあ、そちらの方が魔族としては自然であるし、ある意味で健全だとも思うよ お察しの通り、僕は偏屈で誘惑の方法も知らない落第淫魔だからね
だからこそ、楽に人間界に行くことができた訳だが……しかし、こっちに来た時には少し困ったこともあってね
54:名無しのインキュバス
え、どうしたの
魔力量が多すぎてゲートで止められたりした?
55:名無しのインキュバス
いや、もっと単純だ
旅行だと言うのに、僕は泊まる場所を決めておくのをすっかり忘れていたんだ
56:名無しのインキュバス
おっと
57:名無しのインキュバス
失礼なことを聞くけれど、もしかして生活力はあんまりなかったりするかい……?
58:名無しのインキュバス
お察しの通り、僕は基本的に一人では何も出来かねる女だ
今思えば、奉仕族でも雇って連れて行けば良かったんだけれど、当時はそんなこと露ほども考えはしなかった
59:名無しのインキュバス
何と言うか、アレだね
天才性があってかっこいいね
60:名無しのインキュバス
それはもう悪口だよ
61:名無しのインキュバス
心にもない賛辞は失礼ってさっきキミが言ってたんじゃないのかい?
62:名無しのインキュバス
すまない、我ながらコメントに困ることを言ってしまったな
で、寝泊まりする場所を探してうろうろと旅歩きしているうちに、とある小さな図書館を見つけてね 寝食のことは一旦忘れて、僕はそこで本を読むことにしたんだ
63:名無しのインキュバス
本を読むことにしたの……?なんで……?
64:名無しのインキュバス
全てを諦めたの……?
65:名無しのインキュバス
いや、本があったから読みに行っただけさ 正真正銘、悪い癖の至りだ
……僕が転移してきた場所が、そもそもあまり栄えていない地方都市だったこともあってか、その図書館は小さく寂れていてね 休日の昼間だったのだが、客は僕一人だけだったんだ
66:名無しのインキュバス
元々人の出入りが乏しい場所に、魔族の長身はよく目立つのだろう その時、職員と思しき一人の青年が僕に声をかけてきたんだ
口ぶりや態度はあくまで物静かだが、その内には若くて溌溂とした気力の旺盛さが秘められていると、僕は一目見てそう感じた
67:名無しのインキュバス
男の子!!!
68:名無しのインキュバス
若くてちっちゃくて物静かでかわいくて童貞で芯のある男の子と出会ったんだね……!!!恋の予感……!!!
69:名無しのインキュバス
なんだか本文中に書かれていないことまで読み取られているような……
70:名無しのインキュバス
それはもう、ただの君の妄想じゃないか
71:名無しのインキュバス
……まあ、その妄想の内容も否定はしないとだけ言っておこう
その男の子は、僕のような魔族がこの図書館を利用するに至った経緯に強い興味を抱いていてね まさに今のように、読書の邪魔にならない程度に根掘り葉掘りと僕の身の上を聞かれたものさ
72:名無しのインキュバス
しょ、初対面の人に自分の過去をねっとりしっぽり聞かれたの……!?
73:名無しのインキュバス
ナンパ……いや、求婚と見たね
それも、非常に熱烈な
74:名無しのインキュバス
ということは、このまま若い男の子の溌溂な活力を、豊満に熟れた肢体で受け止めて……!?
75:名無しのインキュバス
僕の友人で変な想像をしないでくれ
……で、僕もその子に興味が湧いたから、軽く身上について聞いてみると、どうやら彼は自分の祖父から遺産としてその図書館を受け継いだばかりの新米館長だったそうだ
大好きな祖父が最も大切にしていた場所だから、祖父の好きだった本の魅力をできるだけ多くの人たちに広めるために、今もこうして大事に守っているけれど、人の足は遠のくばかりで困っていたんだと
76:名無しのインキュバス
わ、いい子……!
人の恋バナに出歯亀してる僕達とは大違いだ
77:名無しのインキュバス
こんな素晴らしい志を持った人間くんで不埒なあれそれを考えたことをここに謝罪します
78:名無しのインキュバス
是非そうしてくれ
続きを話すが、彼のその様子が少し可哀そうに思ったから、僕は持てるだけの知識を彼にアドバイスとして伝えたんだ 視線誘導のコツだとか、集客するための基本的なマーケティング論だとかをね
そうしたら彼は感激してくれてね 寝泊まりする場所ぐらいなら無料で貸すから、その知恵を自分にもっと聞かせてくれないかと頼まれたんだ
79:名無しのインキュバス
寝泊まりする場所を貸す代わりに……!
80:名無しのインキュバス
自分の身体で支払う、と……!
81:名無しのインキュバス
しかもいきなり同衾だぞ!!!大人の恋愛だ!!!
82:名無しのインキュバス
CERO:Aではこうはいかないぞ……!
83:名無しのインキュバス
落ち着け、淫魔諸君 誰が同じ家に泊まると言った?
図書館の宿直室が空いていたから、そこに身を置かせてもらうことになっただけさ 独身の淫魔を寝室に上げるほど、彼も愚かではないよ
84:名無しのインキュバス
ああ、宿直室……
85:名無しのインキュバス
そうか いや、まあそうだよね
86:名無しのインキュバス
いきなりベッドインなはずないか すけべ漫画の読み過ぎだね
87:名無しのインキュバス
……ま、とはいえ、今は同じ部屋で同棲しているからあまり強く否定はできないが
88:名無しのインキュバス
えっ!?!?!?
89:名無しのインキュバス
こ、交尾……!?
90:名無しのインキュバス
実に淫魔だな、君達は……
話を戻すが、そうして僕は知恵貸しの職と自室にありつけたんだ それは彼がごく稀に何か聞いてきた時、それに一言二言と答えるだけの楽な仕事で、給料が出る訳ではないが、元々僕は本と椅子さえあれば生きていけるものだから不便には感じなかった
魔界でずっとそうしていたように、このまま図書館を拠点にして、誰とも関わらず人間界の本を読み漁って、また孤独に生きていこうと思った
91:名無しのインキュバス
けれど、と続くんだよね……!そうだよね……!
92:名無しのインキュバス
逆接詞!逆接詞!
93:名無しのインキュバス
まあ、そういうことになる
僕はずっと宿直室に閉じこもっていたのだが、彼はその様子を見て何やら随分と心配していてね
食事もしなければ寝ている様子すらないと、用がない時でもちょくちょく手土産を持って顔を見せてくれるようになったんだ
94:名無しのインキュバス
は、始まった!!!ここから交尾まではもう早さの勝負だ!!!
95:名無しのインキュバス
ここから甘ったるいやつが始まるんだ!!!ボク知ってるんだ!!!
96:名無しのインキュバス
落ち着け、別に普通だ
僕は読書の邪魔をされるのが何より嫌いな性質なんだが、彼が僕を訪ねて喋りに来てくれるのはなぜか嫌ではなかった むしろ、いつしか彼が電気ポットでパックの紅茶を淹れてくれるのを、僕は心待ちにしていたんだ
彼はいつも、穏やかだった その日にあった取るにも足らない喜ばしいことを、実に楽しそうに語っては、僕にそれを聞かせてくれた 今日は花壇の草花の蕾が開きかけていた、とかね
今思えば、その時点で僕は彼に惹かれるものがあったんだと思う
97:名無しのインキュバス
うおおおおおおおおおおお
98:名無しのインキュバス
きたきたきたきたきたきた!!!!!
99:名無しのインキュバス
すごい盛り上がりだ
100:名無しのインキュバス
DLCの新ファイターでも発表された?
101:名無しのインキュバス
まあ、僕なんかの話で喜んでくれるなら何よりだがね
……彼のことを、かけがえのない唯一無二の人と認めるまで、そう時間は掛からなかった 彼の隣にいるだけで、この身体に耐えがたい充足感と幸福が広がっていく感覚は、枯れきったはずの僕ですら淫魔の本能を呼び覚ましてしまうほど、甘美極まるものでね
卑しくも僕は、彼がそろそろ帰ろうと言いかけるたび、何度も何度もそれを遮って引き留めようとしたし、日が暮れたら泊まっていけばいいと寝床を差し出すこともあった
102:名無しのインキュバス
えっ 寝床を
えっ……
103:名無しのインキュバス
あの、それはどういう
104:名無しのインキュバス
言葉のままだ 僕は眠らなくても生きていけるから、宿直室に置いてあった布団もあまり使ってなくてね
気になるなら僕は別室で本を読んでいるから、ここで寝ていけばいいと、そう伝えただけだよ
105:名無しのインキュバス
お、おっふ……
106:名無しのインキュバス
こ、これは……大人の恋愛かもしれない……
107:名無しのインキュバス
おかしい……インキュバスにしては行動のパワーが強すぎる……
108:名無しのインキュバス
……?よく分からないが、続けるよ
彼がどこかへ出かけると聞いた時は、そこに付いていくことも多くなった
小説原作の映画が放映すると聞けば、散歩がてら映画館まで付いて行って
109:名無しのインキュバス
え、あの、その方は結局泊ったんですか
しかもその後で映画館デートまでやらかしたんですか
110:名無しのインキュバス
今だから懺悔しつつ言うが、彼は強く勧められたら断れない性質らしくてね 少し強引に寝かしつけたり、後をつけるような真似も、一度や二度ではなく行ったな
111:名無しのインキュバス
強引な寝かしつけ……!?
112:名無しのインキュバス
そんなの、夫婦になっても三年ぐらいは経たないとできない……
113:名無しのインキュバス
まあ、そんな訳で適当に仲を深めつつ、やがては同棲に至った訳なんだが
114:名無しのインキュバス
えっ 気が付いたら一つ屋根の下だ
115:名無しのインキュバス
ん?何レスか飛んだ?ネットワークエラー?
116:名無しのインキュバス
適当にで同棲はその 無法が過ぎるというか
117:名無しのインキュバス
それはさ 流石に一世一代の告白があったわけだろう……?
118:名無しのインキュバス
学生同士の恋愛ではあるまいし、必ずしも愛を確認する言葉を求めたりしないさ お互いに惹かれ合っていることが明白ならば、それを証明したがるのは野暮というものだろう
119:名無しのインキュバス
えっ こんなの僕の恋愛漫画データにはないぞ
120:名無しのインキュバス
なんとなくお互い惹かれてたからそのまま同棲……?
121:名無しのインキュバス
そんなの そんなのえっちすぎるぞ
122:名無しのインキュバス
……何か、変だったかい?
やはり、こういう時には気の利いた一言でも言うべきだったか……?
123:名無しのインキュバス
え~~~~~~~~~~~っと
124:名無しのインキュバス
う゛う゛んっ
125:名無しのインキュバス
いや どうなんだろうね そういう説もあったりなかったりするかもね
126:名無しのインキュバス
よし 落ち着いて状況を整理しよう
アレだろ 二人並んで静かにお茶を飲んでる時とかに、ふと「そろそろ一緒に住まないか」って言われるんだろ
127:名無しのインキュバス
あ~~~~~~~~ それいいな~~~~~~~~~~
128:名無しのインキュバス
ひえ~~~~~~~~~っっ
129:名無しのインキュバス
いたた 椅子から転げ落ちちゃった
130:名無しのインキュバス
……やはり、同胞から見ると僕は変なのか……
131:名無しのインキュバス
いやいやいやいや 全っっっ然オッケーだよ
132:名無しのインキュバス
むしろ最高だね はやくそうなりたい
133:名無しのインキュバス
鼻血って何年ぶりに出たかな……ティッシュどこいった……
134:名無しのインキュバス
ああっ ぬいぐるみを強く抱きすぎて中の綿が出てきちゃった……
135:名無しのインキュバス
あれだね
好きな人に「明日遊びに行きませんか」ってメール送ろうとして、あと送信ボタンを押すだけのところでひたすら悩んで一日終わる私って何だったんだろうね
136:名無しのインキュバス
分かるよ というかほとんどのインキュバスはそっち側だ
137:名無しのインキュバス
私も今日は全く同じ状況だったね スマホの電池が切れなければ一歩もベッドの中から出なかっただろうな……
138:名無しのインキュバス
……よく分からないが、どうも皆の共感は得られなかったようだ
やはりインキュバスの君達から見れば、僕の行動は少々じれったく思うところがあるのだろうか
139:名無しのインキュバス
いえ、そんな事はありません
140:名無しのインキュバス
思わず敬語になってしまうな
141:名無しのインキュバス
差し支えがなければ師匠と呼びたい……
142:名無しのインキュバス
仰ぎたいです その力を
143:名無しのインキュバス
ふむ……?何やらよく分からないが、僕が教えられる事なら何でも教えるが……
そうだ、そう言えばもう一つ皆に聞きたいことがあったんだ では交換条件として、同胞の皆に是非教えて頂きたい
144:名無しのインキュバス
え゛っ
145:名無しのインキュバス
わ、私などがお力添えになれるとは到底思えませんけども……
146:名無しのインキュバス
釈迦に説法といいますか……
147:名無しのインキュバス
はは、そう謙遜しないでくれ 大丈夫、きっと皆にとっては至極単純なことだ
インキュバスの皆にこんなことを聞くと笑われてしまうかもしれないが、どうか教えてはくれまいか
148:名無しのインキュバス
……その、聞くだけなら、一応自分でもできますので……
149:名無しのインキュバス
万が一、いや億が一、答えられるかもしれないので、泥船に乗った気持ちでどうぞ……
150:名無しのインキュバス
そうか、感謝するよ
では聞きたいのだが、彼をベッドに誘うためのいい口説き文句などは教えて頂けないだろうか?
151:名無しのインキュバス
そうだね いや、そうですよね
152:名無しのインキュバス
うん これ以上聞くとすればそれしかないですよね
153:名無しのインキュバス
……誰も何も言えないまま五分経過してしまった
154:名無しのインキュバス
見ず知らずの僕なんかのために、そんなに熟考してくれるとは思わなかったな 言葉では表せられないほど嬉しいよ
ちなみに黙って夜這いというのも考えていてね 図々しいと思われるかもしれないが、そういうケースで注意することなどのアドバイスもついでに貰えると嬉しいかな
155:名無しのインキュバス
いやもう、私めから言える事など何もありません
156:名無しのインキュバス
脱帽です 貴方は凄い
157:名無しのインキュバス
もうその心意気さえあれば完璧です 無敵 最強
158:名無しのインキュバス
そのまま、お心のままに行動するがよろしいかと……
159:名無しのインキュバス
……そうか、初めにも言われていたな 思うままに語り、思うままに動けと
ありがとう、同胞たち ようやく覚悟が決まったよ
やはり色恋に関して君達に勝るものなど居ないな
160:名無しのインキュバス
いえいえぇ……
161:名無しのインキュバス
もうほんと、恐縮です……
162:名無しのインキュバス
私、これからはインキュバスって名乗るのやめようかなぁ……
種族特性:種族固有の能力や性格は、ある程度の傾向として決まってはいるものの、はみ出し者はそれなりに居るのであんまりアテにはならない。
偏屈インキュバスさん:本の虫として長い間書斎に籠っていた結果、人間に対する愛欲をすっかり枯れさせて人間界にラクラク遠征した挙句、好みの人間くんを見つけて数万年と溜まりに溜まった愛欲を取り戻し、更に本能の奥底に残っていたインキュバス的立ち回りを中途半端に思い出して、ガード不能攻めと素直口説きと最強顔面偏差値を押し付けるというクソみたいな立ち回りをして無事に最速距離で合意えっちを掴み取った。たまに現れるタイプのいわゆる回避不能無敵チートバグキャラ。
一般インキュバスさん:人間くんかわいいかわいい欲を丸出しにしているくせに、ヘタレなので押し倒せば100%ヤれる脈だらけの人間くんにすら一生もじもじしているため、他種族からすらかわいそうなので人間くんは早く告白してあげた方がいいと言われる始末。
館長くん:死ぬほど顔が良くて爆乳長身で趣味も合うドタイプなインキュバスさんがドでかい弱みを持って転がり込んできたので、ほんの少しの下心と大きな親切心でお世話を焼いた結果、気が付いたら毎日のようにベッドで人間くんかわいいかわいいされることになっていた。でもまあ一応合意なので、あんまりかわいそうではない。