遊戯王ZEXAL ―BRAVE HEROES― 作:神崎はやて
ハートランド。ハートランドシティ中心部にある一大アミューズメントパークである。周囲はバリケードに覆われており、ハートをこれでもかと散りばめた内部のデザインとは打って変わって、特に夜は重苦しいイメージすら抱かせる。しかし実際には世界中の恵まれない子供達を優先的に招待するなど、世界的に注目されているらしい。
らしい、というのは、遊輝自身このハートランドに来たのは幼い頃父に連れてきて貰ったのが最後で、その後は重厚な外壁と、それを悠々と超える高さでハートランドの中心部に聳えるハートランドの象徴、ハートの塔を遠目に眺めるだけであったためだ。百合と二人暮らしをするようになってからは遊園地へ行く余裕などなかったし、遊輝自身デュエルに熱中するようになったこともあって、ますますその機会は減っていった。その自分が今、デュエルの大会のためにハートランドの目の前で開会を今か今かと待っているということに、遊輝は不思議な思いを感じていた。
「へへっ。いよいよだな、兄貴!」
デッキを確認しつつ開会を待っている遊輝と、それを傍らから覗き込んでいる小夜子の隣で、同様にデッキと睨めっこしていた手島が不意に顔を上げて言った。有り余るモチベーションからか、先程から落ち着きのない彼の様子を見た遊輝は微笑みながら、今日この日のために考え抜いたデッキをD-パッドにセットした。
あの鶴屋ショップ大会で、ゆまに言われた一言。自分なりに考え、出した答えがこのデッキには詰まっている。それが何を齎すのかは解らないが、とにかく自分の全力を出し切る。そんな決意を以って、遊輝は今日、ここに立っていた。
「そういえば駿君どうしたのかしら? 姿が見えないけど……」
「ほんとだ。真っ先に来ててもおかしくないのに、今日は遅いね」
思い出したように辺りを見回す小夜子に釣られて、遊輝もまた人混みへ目を向ける。これだけ人がいれば仕方ないかとも思うが、それにしても待ち合わせ場所まで決めておいてこれまで一度も会わないというのはさすがにおかしい。
どうしたものかと思いつつ顔を上げると、ヘンテコな円盤に乗ったMr.ハートランドと思しき男性がマイクを手に息を吸い込んだところだった。
『ハアアアァァァァーーート、バーニイィィィィィーーーーング!』
お決まりの台詞の後、それまで違う方向を向いていた周囲の人々が一斉に上を見上げる。
『ようこそ、デュエリストの諸君。私がこのハートランドの主、Mr.ハートランド。今日! この日から! このハートランドシティを舞台とした一大デュエルイベント、その名もワールドデュエルカーニバル! その開催をこの私、Mr.ハートランドが宣言するぞおぉぉぉっ!』
おおー!と周囲から上がる絶叫。ビリビリと空気が震えているような錯覚すら覚える程の声量に、遊輝達は思わず耳を塞いだ。それでも完全に防ぎきるには至らず、遊輝はよろよろと立ち上がる。
『会場はこのハートランドシティ全域! デュエリストは互いの持つハートピースを賭けてデュエルする。そうしてハートピースを全種類揃えたデュエリストこそが、決勝戦へ進出できるのだ!』
遊輝は、己の手に収まったハートピースを見た。金色のハート形の縁の中に光る、1つの赤いハートの欠片。これをこれから、ここにいるデュエリスト達が総出で奪い合うのだ。激しい奪い合いになるであろうことは想像に難くない。思わず視線を周囲のデュエリスト達へ走らせると、隣の手島と目が合った。遊輝の視線に気づいたおかっぱ頭の餓鬼大将は、そんな彼の性格に似合う悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
『では大会出場者諸君! 思う存分戦うがいい! ハアアアァァァァーーート、バーニイィィィィィーーーーング!』
開会と同じ叫びで、開会式が終幕した。遊輝の周囲でハートランドの話を聞いていたデュエリスト達も、雲の子を散らしたように散らばっていく。中には身内と思われる数人の参加者が、「またな!」「負けるなよ!」などと言って別れていく姿も見受けられた。
「じゃあ、僕達も……」
「ああ。俺様も絶対決勝まで残ってみせる。アニキ、決勝で会おうぜ!」
「うん!」
拳を軽く打ち付けて、手島と遊輝は反対方向に歩き出した。同じ方向へ歩いて行ったのではつまらない。奇しくも考えることは一緒だったようだ。歩きながらくすりと笑う遊輝を追いかけて、小夜子が隣に並ぶ。
「結局、駿君来なかったね……」
「うん……。ちょっと心配だな」
緊張してはいたようだが、駿もこの大会を楽しみにしていたのだ。緊張し過ぎて寝られず寝坊――ということは考えられる話ではあるが、それにしても開会式に間に合わないというのは遊輝としても心配になってくる。
幸いこの大会はハートピースさえ揃えることができれば、たとえ開会式に出ていなかったとしても決勝に進出することができる。遅れてやってくるかもしれない駿に、せめてそのことだけでも伝えるべきかと、遊輝はD-パッドを取り出そうとするが――。
「ねえ。あれ、駿君じゃない?」
「……え?」
足を止めた小夜子が指差す一点を、遊輝は目で追った。ビルとビルの間に、入り込んでいく人影が1つ。遠くからなのではっきりとはわからないが、確かにその後ろ姿は駿に似ていた。
「……行ってみよう」
「う、うん」
遊輝の言葉に、小夜子も頷いた。彼ときちんと言葉も交わさぬまま対戦相手を探すことに遊輝自身躊躇いがあったが、おそらく彼女も同じだったのだろうと察し、遊輝は人影を追いかけた。
2人が裏路地に入ると、人影はよろよろと角を曲がるところだった。
「あ、待って!」
見失ってしまってはかなわない。遊輝は人影を見ると、駆け出した。小夜子もまた彼の後ろから続く。
裏路地は、遊輝が思っていた以上に入り組んでいた。ぐねぐねと蛇のようにうねる道を、人影を追ってどこまでも追いかけていく。
「な、なんで逃げるの……!?」
「解らないけど、追ってみないことには……!」
息を切らしながらも、それでも見失うまいと2人は必死に、駿と思われる人影の後を追いかけた。そして、どれほど走っただろうか、ややあって2人は空き地のような場所に出た。よくデュエルギャングが屯していると噂の、裏路地にできた開けた空間。人影がそこで立ち止まったのを見て、遊輝と小夜子も物陰に隠れて様子をうかがった。
近くで見れば解る。あの後ろ姿は、確かに駿だ。ならばなぜ隠れる必要があったのか。それは、駿の前に見えたもう1人の人影に関係していた。
(何だ、あれは……!?)
全身をすっぽりと黒いフード付きのローブで覆った、謎の人物。フードは目深に被っていて、顔立ちや表情を窺い知ることはできない。フードの額の辺りには、金色のウジャト眼が描かれていた。
(あれは……歴史の授業で習った、グールズ? いや、でもグールズは初代決闘王、武藤遊戯の手によって壊滅したんじゃなかったっけ……)
謎の人物の服装の特徴は、ちょうどハートランド学園の近代史で習ったグールズと呼ばれる犯罪組織のそれに酷似していた。レアカードの密売、偽造に関わり、かのバトルシティ――海馬コーポレーションと呼ばれる一大ゲーム企業が開催した、デュエルの一大イベント――にて初代決闘王、武藤遊戯に壊滅させられるまでの間、デュエルモンスターズ界に暗躍し続けた組織。その後は団員達も散り散りになり、勢力としては完全に瓦解したと教科書には書かれていた。
ならばあれは、そのグールズを真似ただけのコスプレか、或いは――。
「お、お願いですっ。僕のカードを返して……!」
(……!)
弱弱しくも決意に籠った駿の声を聞いて、遊輝の中でこの事態が全てつながった。
「ふん。誰かと思えば、あの時の小僧か。貴様の力も、レアカードも既に我の手の中にある。誰が返すものか」
男の声だった。無気力で、抑揚の感じられない声。しかし有無を言わさぬ言葉に、駿は委縮して何も言えなくなってしまう。
「一体、どうなって……!?」
「解らない。解らないけど……」
混乱した様子の小夜子を置いて、遊輝は静かに物陰から出た。
「……放っておくなんて、できない!」
声に、最初に気づいたのは男だった。フードがわずかにこちらへ向いたのを見た駿もまた、振り返り驚きに目を見開く。
「遊輝君、どうして……!?」
「駿君の姿を見かけたから、気になって……。それより、どうしてこんな……」
「昨日遊輝君と別れた後、突然デュエルを申し込まれて……。僕も戦ったんだけど、あいつ強くて、僕のカードを……」
「やっぱり……」
話に聞いていた、グールズの手口と似通っている。だが、あの男がグールズの生き残りかどうかなどということはもう関係ない。彼らと同様、人のカードを奪った。その事実だけで十分だ。
「人のカードを奪うなんて、どうしてそんな酷いことを……!」
「クククク……何故だと? 決まっている、No.だ」
「なん、だって……!?」
男の言葉に、遊輝は愕然とした。グールズはレアカードの強奪などもしていたと聞く。No.は、そんな彼らからすれば喉から手が出るほど欲しいレアカードだろう。
そして、このWDC。世界中から腕利きのデュエリスト達が集まるこの大会では、当然相応のレアカードも揃うことになる。グールズそのものか、グールズを騙ったデュエルギャングがこの機に乗じてレアカードを、そして巷で噂が広がりつつあるNo.を標的にしたとしても不思議ではない。
駿は、不幸にもその餌食になってしまったのだ。
「No.だけではない。今、この町にはありとあらゆるレアカードが集まってきている。クックック……いいものだな。町中にデュエリストが散っているこの状況なら、ハートランド警察も簡単には辿り着けない! レアカードをこの手に集めるにはまたとない好機!」
「なんてことを……!」
「貴様もデュエリストだろう? ならば我と戦え。そして我に貴様のレアカードを差し出すのだ!」
男の腕に黒い靄のようなものが集まってきて、やがて禍々しい形状のデュエルディスクが形作られた。同時に、デュエルディスクのものと同じ靄が、辺りを包み込む。異様な雰囲気を感じ取って、辺りを見回す遊輝の傍に光子が収束し、エッジが姿を現した。
『遊輝』
「エッジ……?」
『奴め、この靄で逃げ道を塞いでいる。このデュエル、受けるしかないぞ』
「そっか。アンティなんて本当はやりたくなんかないけどっ……」
D-パッドを展開し、D-ゲイザーを装着する。辺りがAR空間に塗り替わり、デュエルディスクがデッキをオートシャッフルした。
準備は完了した。後は――勝つだけ。
「そのデュエル、受けて立つ!」
「いい覚悟だ!」
「「デュエル!」」
○遊輝
LP:4000
○グールズ?
LP:4000
「先攻は我だ。我のターン、ドロー」
デュエルディスクが選び取った先攻プレイヤーは男。ドローカードを手札に加え、男は迷うことなく別のカードをデュエルディスクに置いた。
「我は、〝ヴェルズ・サンダーバード〟を召喚」
「ヴェ、ヴェルズ!?」
禍々しく黒光りするモノに浸食された――巨大な鳥。〝ヴェルズ・サンダーバード〟が、遊輝へ生気のない視線を向ける。
○ヴェルズ・サンダーバード
ATK:1650
「カードを1枚伏せ、ターンエンド」
「エッジ、こいつもしかして……!」
『解らぬ。この世界にも、ヴェルズを使う人間はごまんといるのだろう?』
「それはそうだけど……」
『今はデュエルに集中しろ。答えは自ずと出るはずだ』
「……解った」
ヴェルズという名に一瞬、エッジの世界、ターミナルの秘宝を狙う邪悪な勢力が頭を過ぎる。だがエッジの言うとおり、現段階で何も解らない以上、ここは戦うしかない。戦いの中で見えてくるものもある。そう信じて勝つしか道はない。
「いくよ。僕のターン、ドロー! 僕は〝E・HERO エアーマン〟を攻撃表示で召喚! 召喚時効果で、デッキからHEROと名の付くモンスターを1枚手札に加える」
「ならばその効果にチェーンし、〝ヴェルズ・サンダーバード〟の効果を発動。このモンスターは魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、それにチェーンしゲームから除外できる」
〝ヴェルズ・サンダーバード〟の姿が、黒い靄となり消え失せた。男の場はこれでがら空き。男の一見奇妙に見える行動を訝しみつつ、遊輝は自分のターンを進める。
「効果で、僕は〝E・HERO アナザー・ネオス〟を手札に加える。バトルだ! 〝エアーマン〟でダイレクトアタック!」
「罠発動、〝ガード・ブロック〟。戦闘ダメージを0にし、1枚ドローする」
突撃を見えない壁に阻まれ、〝エアーマン〟は空中で旋回し定位置へと戻った。このアタックに成功していればいきなり1800ものライフを奪うことができたのだが、まだデュエルは序盤も序盤。贅沢は言うまいと、遊輝は気にした風でもなく次の行動に移った。
「さすがにそう易々と通してはくれないか……。カードを2枚伏せ、ターンエンド」
「我のターン、ドロー。このスタンバイフェイズ時、前のターンで除外された〝ヴェルズ・サンダーバード〟が舞い戻る。再び我が元に来たれ、〝ヴェルズ・サンダーバード〟!」
散っていた靄が、急速に集まっていく。再び姿を現した〝ヴェルズ・サンダーバード〟は、新たな力を得て猛々しく狂気の雄叫びを上げた。
○ヴェルズ・サンダーバード
ATK:1650→1950
「〝ヴェルズ・サンダーバード〟は、自身の効果でフィールドに舞い戻った時、攻撃力が300ポイントアップする。更に我は〝ヴェルズ・ヘリオロープ〟を通常召喚し、バトル! 〝ヴェルズ・サンダーバード〟で〝エアーマン〟を攻撃する!」
〝ヴェルズ・サンダーバード〟が大きく羽ばたき、黒い靄を含んだ烈風が〝エアーマン〟を襲った。が、その風は〝エアーマン〟を庇うように現れた、高速回転するプロペラに阻まれ四方に散る。
「罠カード、〝ヒーロー・バリア〟。場にE・HEROがいる時、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする」
「フン、躱したか。ならば〝ヴェルズ・ヘリオロープ〟で再び〝エアーマン〟を攻撃!」
剣を持った邪悪な鎧の騎士、〝ヴェルズ・ヘリオロープ〟が〝エアーマン〟に斬りかかる。斬撃を受けた〝エアーマン〟は、苦悶の声を上げながら消滅した。
○遊輝
LP:4000→3850
「ぐっ……この瞬間、罠カード〝ヒーロー・シグナル〟を発動! 場のモンスターが破壊された時、デッキからレベル4以下のE・HERO一体を特殊召喚できる。〝フォレストマン〟を守備表示で特殊召喚!」
「我はメインフェイズ2に移行し、レベル4の〝ヴェルズ・サンダーバード〟と〝ヴェルズ・ヘリオロープ〟でオーバーレイネットワークを構築する。狂気に浸食されし氷結の槍、我が闇を糧とし降臨せよ! エクシーズ召喚! 〝ヴェルズ・オピオン〟!」
2体のヴェルズモンスターが、濃い紫の光となって螺旋を描きつつ空中で交わり――邪悪な輝きの中から、巨大な竜が現れた。氷結界という一族が封印していた3体の龍が一柱、〝氷結界の龍 グングニール〟がヴェルズに浸食され生まれた魔龍。ヴェルズという狂気の力に侵され、最凶の能力を得るに至ったモンスターである。
「〝ヴェルズ・オピオン〟の効果を発動。1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから侵略のと名の付いた魔法、または罠カードを1枚手札に加える。我は〝侵略の汎発感染〟を手札に加える。カードを2枚伏せ、ターンエンドだ。……さあ、貴様のターンだ。精々足掻くがいい」
「そう簡単にはやられないよ。僕のターン、ドロー! スタンバイフェイズ時、〝フォレストマン〟の効果が発動! このモンスターが自分のスタンバイフェイズに表側表示で存在する時、デッキ、または墓地から〝融合〟の魔法カードを1枚手札に加える。僕はデッキから手札に加え、そのまま発動!」
〝フォレストマン〟の身体が輝き、デッキから〝融合〟のカードを導く。遊輝はそれをそのままデュエルディスクにセットした――が。
「〝融合〟を発ど……え?」
ビー、というブザー音がデュエルディスクから発せられ、〝融合〟のカードが排出された。慌ててそれをキャッチしたものの、遊輝は呆然としてしまう。一体何が起こったのか。それに答えたのは、皮肉にも敵である男の方だった。
「クク……無駄だ。〝ヴェルズ・オピオン〟が場に存在する限り、貴様はレベル5以上のモンスターを特殊召喚することはできない」
「なっ……!?」
驚愕した。ヴェルズは炎星と同様最近登場したばかりのカテゴリーで、遊輝もまだ十分にリサーチが行き届いていなかったのだが、まさかこんな形で融合を封じられるとは思ってもいなかった。先ほどデュエルディスクが鳴らしたブザー音は、〝融合〟をプレイすることが不可能であるということを示す警告音であったに違いない。遊輝のエクストラデッキに存在する融合モンスターは、レベル5以上のモンスターのみ。いかなる組み合わせにおいても、召喚することができないのだ。
それだけではない。遊輝のフェイバリットカード、〝ネオス〟の召喚をも封じられたということになる。
「ククク……貴様のデッキ、HEROは〝融合〟カードによるバリエーション豊富な融合モンスターを主力としたものだ。これ以上の苦痛はあるまい?」
「くっ……けど、HEROは融合だけじゃない! 僕は〝E・HERO アナザー・ネオス〟を召喚! そして速攻魔法、〝デュアルスパーク〟! 場のデュアルモンスターをリリースして、フィールド上のカードを1枚破壊する。標的は〝ヴェルズ・オピオン〟だ!」
雷のエネルギーに変換された〝アナザー・ネオス〟が、魔龍めがけて襲いかかった。バチバチと激しく迸る金色の雷。それが、〝ヴェルズ・オピオン〟の巨躯をも飲み込んでいく。やがて〝ヴェルズ・オピオン〟は苦悶の声と共に爆煙に呑まれる。
「やった!」
「いや……まだ!」
駿が上げた歓声を、遊輝は苦々しく表情を歪めながら否定した。煙が晴れ、はっきりとしてきた視界の先には――未だ傷1つない、魔龍の姿。
「どうして……!?」
「我は伏せていた速攻魔法、〝侵略の汎発感染〟を発動していた。このカードを発動したターン、我のフィールドに存在するヴェルズと名の付くモンスターは、魔法、罠カードの効果を受けない」
「くっ……」
「さて。貴様は既に通常召喚を終えてしまった。魔法・罠カードでも〝オピオン〟を破壊することはできず、融合も封じられた今、貴様にできることはあるのかな?」
「……カードを2枚伏せ、ターンエンド」
悔しげに見上げる遊輝の前で、魔龍が大きく咆哮した。
どうも皆様、お久しぶりです。神崎です。
WDCの開会と、遊輝の初戦を途中までお届けしました。いかがでしたでしょうか。
グールズっぽい男の登場。5D’sとは違う未来を歩んだ世界であるということは決闘庵の木像が証明しているので、遊戯はいたんだろうなぁと妄想して書きました。
果たして彼は蘇ったグールズなのか!? 次回をお楽しみに。
以上、神崎でした。