赤司君なら当然だよね。
赤司君が好きなの。
赤司また学年1位か。
赤司って
おかしいよな。
赤__
赤司_
し___
あかし___
あか___
___
そう言われ続けてきた。
勝利など当然
帝光中学校、バスケの超強豪校。
その中学校のバスケ部の主将をやってる僕は
そもそも負けることなどあるのかと思う程だった。
この眼もその為のもので
負け、敗北
つまり
勝利が無くなったらこの眼も必要無い。
この眼は所詮使い捨ての物だ。
「赤司君。何を見てるんですか。」
「テツヤか。」
「雨を見てたんだ。」
雨、、、ですか。
と、あまり興味が無いような返事が返ってきた。
「お前が聞いてきたのに随分と無関心だね。」
テツヤは少し焦ったような顔をした。
このように動揺することも僕にはあまり出来ない。
「すみません、ただ、何故雨を見ていたんだろうと考えてました。」
何故、か。
「雨は何処か自分に似ていてね。」
テツヤは少し間を空けてこう言った。
「赤司君は、変わってしまいましたね。」
一息ついてこう付け加えた。
「よくわかりませんが入学時とは雰囲気、というか全てに関して、まるで別人のように感じる時があります。」
ただの僕の思い込みかもしれませんが。
という、補足説明付きの言葉を掛けられた。
「テツヤ。お前もそう思うの、か、?」
自分でも驚くくらいに言葉が詰まってしまった。
慣れている言葉のはずなのにやはりチームメイトに言われるとキツイものがある。
学力、運動能力、期待に応える力何一つ変わってないはずなのに。
まぁ、そもそもの人格じたいが変わってしまったのかもしれないな。
しかし、それでもテツヤはこう言う。
「でも、今の赤司君も好きですよ。何でも出来るのに何でも手に入るのに。僕の欲しいものを全て持ってるのに。」
「それでも誰よりも努力を怠らない。
その部分は今も昔も変わらないのかもしれません。」
僕は思わず黙り込んでしまった。
それを悟ったのかテツヤは話題を逸らした。
「雨、止みませんね。」
「...そうだな。」
むしろ、強くなる一方の雨に思わず溜め息が出る。
なのに、テツヤは嫌悪そうな顔は一切せずに淡々と話出した。
「でも、ずっと止まないなんてあり得ないですよね。」
「止まない雨なんてない。それはバスケも同じなのではないでしょうか。
一生負けないなんてあり得ないと思います。」
そこで、テツヤはハッとしたように僕の方を見た。
本当に申し訳なさそうに . . . . . .
「すみません、赤司君に負けるなんて事あるわけないですよね。」
あぁ、
やっぱり、
「皆、同じだな。」