見えなくなった色彩。   作:last*

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2.赤司がミスった?

 

 

そして、僕は無事に三連覇を遂げ

キセキの世代と呼ばれた5人はそれぞれ別の高校へ入った。

その5校のうち全てがバスケ強豪校。

ほぼ、確実にキセキの世代が入った何処かが優勝するであろう、と、マスコミも納得していた。

 

 

 

まぁ

全てに負けたことの無い僕が負けるはず何て無いが。

 

 

 

 

僕が入ったのは烙山高校。

無冠の五将の中の3人がスタメン。

そして、入学したばかりの僕がスタメンどころか主将になる。

話題にするには十分だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

入学して1ヶ月程経っただろうか。

高校へ入ってから初めての試合。

まぁ、相手にならないのは目に見えていた。

そして、予想通りに試合は進んで行き、残り1分となった時。

 

 

「赤司っ!」

僕にボールが回ってきた。

この先、何が起きても1分じゃこの差は縮まらない。

と、油断していた。

「っ………!?」

刹那

視界がぼやけた。

ボールが取れなかった。

「どうしたの〜?征ちゃん?」

皆が、僕の方をじっと見つめる。

「…いや、何でもない。少し視界が………ぼやけてね。」

すまないね。

と、一言足しておいた。

もちろん、その試合は圧勝だった。

眼がぼやけた事もその時はまだ気のせい程度にしか思っていなかった。

いや、思い込んでいたの方が正しいのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

後日。

「いや、でも赤司がミスるとか本当珍しいよなーっ。」

小太郎が少しからかったように言った。

確かに僕が、烙山がミスをするなんてほとんどあり得ないことだ。

「あんただって1年の時はミス結構してたじゃない!」

舌を出して

相変わらずからかったようすで小太郎は続けて言った。

「でも、俺はどちらかと言えば秀才タイプでしょ?赤司は天才肌だからちょっと不思議だっただけだって!」

それは、褒められてるのかけなされてるのか。

「本当に、すまなかった。もう2点は確実に採れたのにな。」

気にすることないよ、などの明るい声が返ってくるなか

突然にまた同じ感覚が訪れた

今回は、以前よりハッキリとぼやけるのが分かった。

「 ぁ...。」

ただ、今回もほんの一瞬の間だった。

疲れているのだろうか。

まだ、高校に入ってから間も無いからそのせいだ。

と、またしても自分に言い聞かせて

「少し、体調が悪いから今日は帰らせてもらうよ。」

その日はすぐに帰った。

その夜はいつもより長く眠った。

自分でも、その夜は随分と深い眠りに落ちていたと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、次の日、起きた瞬間、眼に違和感を感じた。

………あれ?

…見えないわけではない。

見えている視界は前と同じはずなのに

いや、むしろ眼の能力はあがっている

なのに、何か違和感を感じる。

痛くもない、何かゴミが入ったわけでも無さそうだ。

「何なんなんだ…。」

と、若干自分の眼にさえ呆れていた。

眼を使い過ぎた。

まだ、睡眠時間が少ない。

環境に慣れていない。

思い当たる節は沢山あり過ぎて考えるのも馬鹿らしい。

生活上問題は特に無い。

それだけの理由で誰にも何も言わなかった。

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