にじさんじ妄想トーナメント戦Ver.2.0   作:リスと

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更新遅くなってすみません


Aブロック第4試合 姐御VS探偵

「なんっでお前とやねん...!」

「それはこっちのセリフですよ!!」

 

1試合目と同じ同期対決だが、1試合目とは全く違う和やかなムードが流れていた。走姉ちゃんVSシェリンということで、空気が重くなる要素が全くないというのも大きいのだろうが............。

 

「Aブロック第4試合はこの2人!!"疾風怒濤"走ねーちゃんこと早瀬走!!対するは、迷宮無しの名探偵"音割れシャーロック・ホームズ"シェリン・バーガンディ!!」

 

「なんか僕のだけおかしくないですか?」

シェリンの訴えは当然のように退けられた。

 

「さあ、試合開始!!」

これまでと違い、試合が始まっても2人に全く動く素振りはない。何ならそのまま酒でも飲みながら雑談を始めそうな勢いである。

 

「あたしもな、これまでの試合を見て色々思うところがあったねん。やから初戦気合い入れていこうと思ったら......よりによっておまえかい!」

 

「そんな事言われても知らないっすよ!!」

 

「はぁ〜。なんか萎えたわ。もう100m走で決めへん?」

 

「なぁにしれっと自分有利にしてんすか!騙されませんよ!!」

 

「自分ケチやなぁー」

 

「こっちのセリフなんだよなぁ」

 

試合が始まってから数分。未だに2人は喋っていた。以外にも観客から不満は出ない。ここまで殺伐とした戦いが続いていたこともあってか、普段のコラボ雑談を見ている感覚で楽しまれている。だが2人とも気を抜いているわけではない。早瀬は全身の力を抜き、すぐにでも走り出せるようにしているし、シェリンも観察の眼を逸らすことはない。

 

「ただまあ......このままじゃ埒が明かないのも事実っすよねぇ」

「まあせやな」

 

「じゃあ今から僕がコインを投げます。それが地面に落ちたら改めて試合開始ってことでどうですか!?」

「んー、まあじゃあそうしよか」

 

「ではいきますよ」

 

シェリンはポケットからキラキラと光るコインを取り出すと、それを天高く弾いた。太陽の光を反射したコインは空中で回転を続ける。

 

「引っかかりましたね!!"犯人はこの中にいる(アルティメットサーチ)"!!この能力を使えばコインが落ちるまでに走ねーちゃんの能力、趣味、秘密、体重まで丸裸にボガァ!!!!」

 

「......シェリン流石にそれはキモいぞ」

 

コインが地面に落ち、チャリンと音を立てた0.1秒後、能力を使った高速の蹴りがシェリンの顎にヒットし一瞬にして意識を刈った。

縦回転しながら宙を舞い、壁に激突した探偵の姿はそれはそれは綺麗だったという............

 

「目にも留まらぬスピードでシェリン選手を瞬殺!!Aブロック第4試合、勝者は早瀬走!!」

 

あまりにもあっけないやられ姿に、観客たちは一瞬ぽかんとした後、まばらな拍手を贈り、なんとも締まらないままこの試合は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー痛い......。もっと手加減してくれてもいいのに......」

 

試合終了後、目を覚ましたシェリンは手当てを受け医務室を後にした。ちなみに手当てをするのは常駐しているロボットで、健屋はいない。湿布を貼ってもらったもののまだジンジンと痛む顎を擦りながら自分の控室へと帰る。ちなみに敗退したライバーは自由に行動することができる。会場で直に試合を見ようか、それとも快適な控室で見るか悩みながら歩いていたところ、突如開いたドアの内に引きずり込まれた。

 

「!?、誰ですか!!??」

「しー、静かにしてください。害を与えるつもりはないです。」

「いやーすみませんシェリンさん!手荒な真似しちゃって!」

「ガクさん、リリさん!?」

 

口と腕を抑えられ、一瞬の内に引きずり込まれたシェリンは未だ状況を飲み込めずにいる。

 

「ど、どうしてこんなことを......?」

「すみません、どうしても邪魔の入らないところで話したくて............」

「ここはオレの平和宣言(ピーッス)の範囲内ッス!」

平和宣言(ピーッス)............確か範囲内にいる間はあらゆる攻撃を無効化するというあれですか............」

「はい、これで外からちょっかいを受けることはなくなるっすからね〜」

 

なるほど......連れ込まれた理由も、ここに伏見がいる理由もわかった。だが肝心なことをまだ聞いていない。

 

「それで......話したいこととは?」

シェリンへ用があったのはリリなのだろう。ガクの目線がリリへと向く。

 

「時間がないので手短に言います。.......................私は未来から来ました」

その告白はシェリンにとって少し拍子抜けするものだった。

 

「いやそれは知ってますよ。リリさんが未来人ライバーだってことぐらい...」

「いえ、そういうことではなく......この大会の少し後の未来から来たってことです」

「ほう......」

 

それは少し驚きだ。遠い未来というわけではなく、この大会の少し後だとは......。つまり彼女は数日先から来たということだろうか。

 

「ということは、この大会の結果知ってるんですか!?誰が勝ったか教えて下さいよ!」

「..................」

 

下を見て言い淀むリリの姿にどこか違和感を感じる。探偵は彼女の背後に何かあるような気がしてならなかった。

 

 

「............話というのは正にこの大会のことなんです」

 

 

───────ふふ、もう終わりなんですかぁ?

 

 

「このまま大会は犠牲者を出しながらも進んでいきます」

 

 

───────まだまだ遊び足りないんですよねぇ♪

 

 

「そして..................」

 

 

───────あれ?

 

 

「私達は」

 

 

───────まだたくさんいるじゃないですかぁ♪

 

 

「........................全滅します」

 

 

───────こんるる〜♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────同時刻、VIPルーム

観客席上部のガラス張りの部屋。結界を併用することで圧倒的な強度を誇りながらも、外から中は見えないマジックミラーとなっている。ここはこのコロシアムで一番のセキュリティを誇る特別仕様のVIPルーム。薄暗い部屋の中には一人の男がいた。

 

「いいぞ......全て計画通りだ」

 

男は、ただ静かに闘技場を見下ろしていた。

 

 




次回、ファイアードレイクVSアイドルマジシャン
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