あの後ヨグ=ソトースは凶香に何も言わずに
帰ってくれた…多分、俺に気を使ったんだろう
邪神が気を使う…想像したらなんだか笑えてきた
邪神と人って意外と分かり合えるものなのかもな
凶香「楽矢?どうしたの?」
楽矢「ん?あぁ少しぼーっとしてた」
凶香「ふーん、まぁいいや」
俺は何より一つ驚く事がある
こいつは何故自分の死を恐れないのだろうか…
諦めているのか、それともわかっていないのか…
どちらにしろ、俺が関わったところで
こいつを不安にしてしまう…
俺はどうすれば正しいのだろうか…
凶香「あれ?もう夜かな」
楽矢「ん?暗くなってきたな」
凶香「どこか泊めてもらう?」
楽矢「そうだな……」
凶香「あ、楽矢、彼処の家に泊めてもらおうよ」
凶香が指を指した先には
向日葵に囲まれた家があった
楽矢「そうだな…」
俺と凶香はその家に向かい歩き始めた
何故だろうか…あの家に近づく度に
膨大な量の妖気を感じる…
凶香「楽矢!後ろ!」
凶香がそう叫び後ろを振り返ると
何かが俺の脳天に直撃した
まるで俺の頭を抉り取るかのように…
楽矢「っ!」
俺は間一髪のところで後ろに避けた
後数秒遅ければ確実に命中しただろう
楽矢「随分と手荒な歓迎だな」
???「また懲りずにきたのね…」
また?何を言っているんだこいつは
何か別のものと勘違いしているのか?
???「人間じゃ私は倒せないと
何人死ねばわかるのかしら?」
楽矢「人間?何を言って…」
瞬きをして目を開くと
俺の腹に傘が刺さっていた
数秒後に遅れて腹に激痛が走る
楽矢「くっ…」
俺の危機を察して
ポチとクロが傷口から溢れ出した…
楽矢「ポチ、クロ…やめろ…
そいつは悪くない…」
ポチとクロは理解したかのように
ズルズルと俺の体に戻っていった
???「随分と利口なお仲間さんね」
俺は手に力を込め刺さった傘を引き抜いた
楽矢「そいつはどうも…」
血は出なくとも痛みならある
俺は左手で腹を抑えた
???「あなた…人間じゃないわね…」
凶香「楽矢!」
凶香が俺を心配して駆け寄ってきた
楽矢「これくらい大丈夫だ…」
俺は傘を拾い上げ相手に返した
楽矢「すまないな…お邪魔だった様だ
凶香…行くぞ……」
久しぶりに傷を負ったせいで
うまく再生が出来ない…
???「あなたたち私を殺しに
きたわけじゃないの?」
楽矢「ただ宿を探していた旅人だ…」
喋るたびに腹に苦痛が走る
凶香「楽矢…歩ける?」
楽矢「なんとかな…」
腹に刺さるだけなら
良かったものの背中にまで
貫通しているからかバランスがうまく保てない
???「てっきり陰陽師とかだと…
ごめんなさい…」
月の光に照らされたのは
予想とは違った齢も満たない
緑の髪の女性だった
楽矢「あんた、妖怪なのか?」
???「私の事知らないの?」
楽矢「知らねえな…」
幽香「えっと…私は風見幽香…
いつもこの時間帯は人間が来るから…」
楽矢「えーと…すまないな勘違いさせて
俺は旅人の楽矢だ」
凶香「私は凶香だよ」
楽矢「いつの間にか暗くなっていてな
それで宿を借りようと思って…」
幽香「そうだったのね…ごめんなさい」
楽矢「いいや、別に大丈夫だ」
やっと…再生が追いついた
時々使わないとこうなるのか…
幽香「それより傷…」
楽矢「それなら…」
俺は再生した傷口を見せた
幽香は驚き、唖然としていた
幽香「あなた、何者…」
楽矢「かなり強い人間とでも思ってくれ」
幽香「人間…でいい…のかしら」
凶香「それで泊めてもらうのは…」
幽香「いいわよ、旅の話聞かせてくれるなら」
凶香「ありがとう」
楽矢「すまないな…」
幽香「人間とこうやって
会話をするのは始めてだわ」
凶香「私人間じゃないんだけどね」
凶香は苦笑しながらそう言った
風見幽香との出会ったことで
この後起こる出来事を今の俺たちは
予想すらつかなかった
皆さん、パスタ巻いてる?
空ネロです
実際編集しようとしても
寝てしまうのが最近の悩みです
とっとと、古代編終わらせて
紅魔編行きたいっすね(^ω^)
…と、まぁ、それはおいといて
毎回の様に書き方を変えてすいません
現在どの書き方がしっくりくるか実験中です
それとこれを読んでくださっている皆様
これから先もこんなダメ作者をよろしくお願いします
それではご愛読ありがとうございました