東方冒涜伝   作:空ネロ

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こんばんわ、空ネロです
今回は44.5話というなんともまぁ異色な回ですが
理由としては一話にするには少し何かが足りない
だが、前回に付け足すには大き過ぎる…
といった理由で44.5話となりました
次回はちゃんと45話となりますのでご心配なく

それでは本編へどうぞ


第四十四.五話 最後の確認

楽矢「穂冒凶香…質問があるがいいか?」

 

凶香「ん?楽矢が私にって珍しいね」

 

楽矢「これだけははっきりしておきたくてな」

 

凶香「いいよ、そこまで言うなら」

 

楽矢「今、お前の目の前に居るのは誰だ?」

 

凶香「え?楽矢…穂冒楽矢でしょ?」

 

楽矢「違うな…お前の目の前にいるのは

私利私欲、金の為に赤子をも殺す殺人鬼だ」

 

凶香「え…」

 

楽矢「今まで何人も殺した、途中から殺した人数を

数える事すらも面倒になる程だ」

 

凶香「ね、ねぇ、楽矢…楽矢がそんな「話を聞いてくれ」

 

楽矢「そんな人の命を無感情に奪う事の出来る奴の傍で

本当にお前はその短い時間を過ごす気か?」

 

凶香「………」

 

やはり、今まで何人にも慕ってくれた奴に

この質問を投げかけた…いつもここで黙る

俺は本当に人間が憎くて怖い、要するに嫌いなんだろう

自分で言うのも何だが…その一言が一番似合う

俺が仕事をやめなかったのは本当は金の為じゃない

赤子の命なんか奪ったことなんてない、

この二つは嘘だ…だがこの二つを見抜けない奴は

俺の傍から離れていった、こうでもしないと

俺は怖いんだろう…人と身近に過ごすという事が…

 

楽矢「どうした?答えは?」

 

そして憎いんだろう、自分の心の奥底にあるものに

触れようとする偽善者みたいな奴らが…

心にない事をベラベラと喋れる人間が嫌いなんだろう

だから俺は敢えて人の奥深くを感じる仕事を続けた

糞みたいな下衆野郎が最後に何を語るのか、

だが、俺はそれをいい方に望みすぎたらしく

現実は何時も追い詰めると命乞いだ…

だから俺はそんな上辺だけの人間とは

関わる事を避けた…そのおかげでこの質問一つで

その人間が本当に信用出来る奴か見抜ける程にまでなった

自分のこの捻じ曲がった性格に飽き飽きしてしまうがな…

 

凶香「何で楽矢はそこまで自分を追い詰めるの?」

 

これは新しいパターンだった

何時もなら大半が逃げ出し、残った奴を信用した

だが、こういう場合は予想外だったな…

 

楽矢「数分考えて出た答えがそれか?」

 

凶香「うん、いいから教えて?」

 

楽矢「そうだな…ガキの頃からの自分で見つけた

最善策の逃げ道だからだよ…」

 

凶香「そっか…」

 

楽矢「で?どうするんだ?逃げるのか?」

 

凶香「逃げない…かな?」

 

楽矢「正直、俺はそういう偽善した奴が嫌いだ」

 

凶香「私さ、あの話を聞いて一瞬怖くなったんだ…

自分の一番身近な人がそんな人なんてさ」

 

凶香「でもさ…私には楽矢しか帰るところがないんだ…

今まで楽矢にしか心を開けなかったんだよ?」

 

楽矢「違うな、行けるところが無い事は無いだろう?

残ろうと思えば諏訪子の時だろうと残れた筈だ」

 

楽矢「別に鬼子母神のところだろうと行ける

俺のところでなくていいだろう…」

 

凶香「前に言わなかった?私だって鉄で出来てるんじゃ

ないんだから消える事は物凄く怖いよ?」

 

凶香「でも、楽矢の横でって考えたら

そんなの怖くも何ともなくなるんだ…」

 

楽矢「なら俺はお前の怖がりに付き合っているのか?」

 

凶香「簡単に言えばそうだよ、難しく言えば

好きな楽矢の隣ならばって事」

 

凶香「だから今更、楽矢が例え人殺しが快楽だろうと

どんな狂人だろうとそれは私の知らない楽矢…」

 

凶香「私が知ってる楽矢はどんな時だろうと

優しい、私の好きな楽矢…例えそれが

上辺だけだろうと楽矢は楽矢なんだよ」

 

楽矢「はぁ…」

 

凶香「どうだ!恐れおののいたか」

 

楽矢「ある意味な…もう勝手にしてくれ…

責任は取れないし、取る気も無いぞ?」

 

凶香「何言ってるの?私が楽矢に迷惑をかけた事なんて」

 

楽矢「無いとは言わせんぞ、何度もある」

 

はぁ…一人思い悩む自分が馬鹿馬鹿しく思えてくる程だ

こいつの人間性に驚かされるし、尊敬もする

だが、ここまでの人間に成ろうとも思わない

今の俺は言う程嫌いじゃない…これくらいがいい

 

凶香「手厳しいね…」

 

楽矢「当たり前だ、何回尻拭いしたと思ってるんだ」

 

凶香「はいはい、悪かったですよ、私が」

 

こいつは多分俺よりも焦るべき状況の筈だ

それなのに空気を和ませて変えやがる…

この幽霊は本当に自分より他人なんだな…

あんな質問いらなかったな…必要がない

 

楽矢「それじゃあ…明日は仕事がある」

 

凶香「月の姫…だっけ?頑張ってねー」

 

楽矢「そんな気のない応援で頑張れるかよ…」

 

こいつのペースに話が持っていかれてしまう…

本当に恐ろしい幽霊さんだこと…

まぁ、おかげで前日の緊張もほぐれたよ

 

楽矢「まぁ、ありがとな…」

 

凶香「あれが楽矢のやり方ならこれが私のやり方だ!」

 

楽矢「こんなのに好かれても何も嬉しく無いな」

 

凶香「それは流石に酷いと思う」

 

 

 

 

 

 




今回も最後までご覧頂き実に光栄です
ゆっくりとこの小説を見返すと
何書いてるんだ、こいつ…と自分で思うくらいの
訳のわからない話や、最初に比べると
話の感じが違う!の様な感覚を抱く程
最初の話を書いていた自分を恨みます
いつか時間があったら編集し直しましょうかねぇ…

今回もご回覧ありがとうございました
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