東方冒涜伝   作:空ネロ

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第五十一話 報酬

凶香…お前の能力はしっかりと受け継いだぞ

あのちっこい奴に能力を取られて一つだけ空いていた

枠が埋まった、右手を握り締めると人魂程の

小さな黒炎が浮かび、風と共に消えていった

 

楽矢「さて…行くか」

 

この世話になった家とも今日でお別れだ

このままここに居るとあいつと別れられそうにないしな

目を閉じると、あいつと暮らした短くも長い日々が

まるで走馬灯の様に俺の頭に流れた

だが、ここで止まっている訳にもいかない

最後にお供えでもしといてやるか…

俺は空間から一輪の鈴蘭の花を取り出し、床に置いた

 

楽矢「凶香、行って来ます」

 

慣れない言葉と共に外の風が空へ消えていった

さてと…何処かゆっくりと旅でもするか

蘭華の方は…俺の手助けは要らないだろうな

それにまた会えるだろうしな

今わざわざ会いに行く相手でもない

輝夜と永琳のところに顔くらいは出しておくか

俺は空間の行き先を輝夜に合わせて飛んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-輝夜side-

 

輝夜「ねぇ…永琳、楽矢本当に大丈夫かな…」

 

私たちは楽矢に飛ばされ、

着いた先は大きな竹林の中だった

運が良い事に暫く歩いていたら

使われていないお屋敷を見つけたんだけど…

やっぱり心配でならない…

 

永琳「まぁ…楽矢の事ですし、大丈夫でしょう」

 

何時もは心強い永琳の言葉ですら

今は信じきれない…

一日経っちゃったけど助けにいこうかしら…

私の問題なのに無理やり巻き込んでしまったし…

 

永琳「それに、姫様…思い出して下さい

地球にあんな核を落として生き残った男ですよ?」

 

輝夜「それはそうだけど…」

 

永琳「なら…待ちましょうよ?」

 

輝夜「うーん…そうね…」

 

あぁ!もう!私らしくない!

楽矢が帰って来たら思いっきり

飛びついてやろうかしら…

 

-輝夜side end-

 

 

 

 

 

 

 

楽矢「本当にここであってるのか…?」

 

輝夜のところに飛んだ筈なんだが

飛んで最初に見えたものが人の気配が全くしない

古びた屋敷なんだが…

本当にここであってるのか不安だ

それに周りに竹が生い茂っていて

日の光が入らないせいで少し暗いな…

 

楽矢「おーい、輝夜ー、八意ー」

 

屋敷の扉を開いて屋敷の中へ行き届く様

少し声を張って呼び掛けてみたが…

 

輝夜「楽矢!」

 

目の前から大きな物体が俺に飛びついて来た

衝撃が大きいせいでつい倒れてしまった

 

輝夜「良かった…無事だった…」

 

楽矢「取り敢えず重たいから降りろ」

 

輝夜「あ、ごめん」

 

全く、何なんだ…

出会い頭に人の隙をついて飛びつくのが

最近の流行なのか?

俺はそれに耐えきれる程屈強な身体はしていない…

出来るなら、いや…やめてほしいものだ

 

楽矢「まぁ、とにかく無事で良かった」

 

永琳「そりゃあ私が護衛だもの」

 

奥からゆっくりと歩きながら永琳が出てきた

まぁ、そうだな…お前が護衛ならな

 

楽矢「それよりも、輝夜…報酬は?」

 

輝夜「あ………」

 

輝夜の口が開いて冷や汗をかき始めた

人がこの顔をする時はかなりの確率で

俺が望む結果ではない場合が多い

 

輝夜「えっと…その…」

 

永琳「姫様、そういえば昨日地球の代表…でしたっけ?

何か渡してませんでしたか?」

 

いや、もう確定だ

絶対にこの質問の答えは俺が望んでいない結果だろう

 

輝夜「永琳!そういう事は大声で…」

 

楽矢「要するに俺はボランティアでもした、という事か」

 

永琳「まぁ、簡単に言えばそうなるわね」

 

楽矢「蓬莱の薬を地上で生産する事は?」

 

永琳「出来ないわね、月から材料を仕入れないと…」

 

見事なまでの当たりだ

最近、自分の勘の良さが恨めしくなる

はぁ…すまん、蘭華、自分で頑張ってくれ…

流石に帝を殺してこの国を追放されるわけにもいかない

多分、あいつなら何とかなるだろう…

 

楽矢「そうか…分かった」

 

自分でも驚くくらいの落ち込み様だな…

肩から力が抜けていくの感覚が

頭ぶち抜かれた時と変わらない感覚を

こんなにも早く体感する事になるとは思わなかった…

 

楽矢「さて…ゆっくりしたいところなんだが…」

 

永琳「あら?もう行くの?」

 

楽矢「あぁ、仕事も終わったから

今まで通り旅人に戻るのさ…」

 

輝夜「楽矢、あの…さ、代わりになるか分からないけど

良かったら一緒にここに住まない…かな?」

 

楽矢「あ、それは無理だ」

 

輝夜が普段使わないあざとさを利用しながら

俺に問いたが、俺にそんなのは通用しないし

多分、今は女に飢えるよりも好奇心が打ち勝つだろう

というわけだ、すまんが即答させてもらうぞ

 

輝夜「即答は流石に酷くない!?」

 

楽矢「すまんが、俺はやり残した事だらけなんだ

助けてやっただろ?報酬は俺の解放にしてくれ」

 

随分と相棒の死に見合わない報酬まで成り下がったが

まぁ、いいさ…それに見合う物が見つかる旅ならば

 

楽矢「というわけだ、また会えたらいいな」

 

永琳「楽矢、これを持って行きなさい」

 

何だ?桃太郎じゃあるまいし…

というか、そんな物騒な旅はごめんだ

永琳は俺の手に小さな小瓶を一つ握らせた

 

楽矢「…中身は?」

 

永琳「一時的に妖力が途絶えなくなる秘薬…の筈よ」

 

おい、何だ?今の少しの間は、後筈って何だよ

 

楽矢「実験くらいした事あるだろ?」

 

永琳「無いわ、私一人での研究だもの」

 

無いってはっきりと言った事も怖いが

下手すりゃ爆発するかもしれない毒薬を

恩人の手に握らせている事も怖い

この二人どっか大事なネジ外れたりでもしたのか?

 

楽矢「まぁ、貰っとく…一応ありがとな八意」

 

永琳「いいえ、実験結果を楽しみにしてるわ

後、八意じゃなくて永琳でいいわ」

 

楽矢「分かった…

それじゃ、永琳、輝夜…達者でな」

 

輝夜「いつかまた会うわよ…どうせ…

まぁ、助かったわ、ありがとう」

 

永琳「色々と助けてくれてありがとう」

 

俺は屋敷の扉を開けて外に出た

竹林のおかげで時間が分からないな…

取り敢えず、街に戻る事は無いだろう

次は鬼子母神のところにでも行くか

 

 

 




どうも、最近の目標は遅寝早起き…空ネロです
今回は皆様に一つご相談と一つご報告があります

まず相談とは、皆様に聞くまでもなく
そっちでで勝手に考えたらいいだろ!
と思われる方もいるかもしれませんが前書きについてです
ここ最近の何話分だけ前書きを書いていません
基本的に私は前書きを作品に関係のある事を書いて
後書きを自分の近況報告に回してるんですが
前書きを作品紹介の様な形で
固定化した方がいいでしょうか?
それとも自分の書きたい時に書いて
特に書く事がなければ書かない、という形が
いいでしょうか?お暇な方は参考程度に
書き残していって頂けると嬉しいです

あと、報告の方ですが
遂に回覧数が10000を突破しました
多分、大物さんや何本も話を書いてる人からしたら
別に当たり前、ノルマの様な事なのかもしれませんが
自分は本作品が初投稿な為、
凄くやりきった感を一人で感じています
これから先も長い作品になりそう…というか
絶対的になってしまいますが
余程の事が無い限り失踪はないかと思われます
これからも皆様の暇な時の見苦しい駄文として
投稿を続けていくのでまだまだご迷惑をおかけします

それでは今回もご回覧ありがとうございました
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