文「楽矢さんは…えっと、空は?」
楽矢「…は?」
文「ですから、空は飛べますか?」
………今とんでもなく当たり前で素っ頓狂な事を
聞かれた気がするんだが…空を飛ぶ………
何で気づかなかったんだ…空を飛べば疲れないじゃないか
その手すら気づかぬ程疲れているのか?俺の知能は…
だが、今は実行するには余力が無さすぎるな
飛べたとしても猟銃で撃たれた野鳥の様に
無様に落ち行くだろう、今はやめておくか
楽矢「すまないが…飛べない」
文「そうですか…それでは楽矢さんに合わせますよ」
文は少し残念そうに飛ぶ為に開いた羽を閉じて
俺の横に立った、先に飛んでてくれても構わないんだがな
まぁ、それはこいつの好意だ…
一応は感謝しておくか
楽矢「すまないな」
文「いえいえ、元々飛べる事は期待してませんでしたし」
一々、毒のある言い方をする奴だな…
天狗ってのは…こう、人を見下さないと
生きてはいけない生き物なのか?
楽矢「それで、どっちだ?その里とやらは」
文「それじゃあ私に着いてきて下さいね♪」
文は俺より前に立って子供の様に
無邪気に俺の先頭を歩いて行った
何と無く、天狗になる、という
言葉の意味が分かったかもしれない
文「それで…楽矢さんは鬼子母神様に
何の御用でわざわざこんな山道通ってるんですか?」
楽矢「少し、世話になったことがあってな
その礼をしようと思って…」
文「そうですか…指摘するのも何ですが
あのまま行っていたら全くの別方向でしたよ?」
…自分の運が極限に無いことを忘れていた
自分の土地勘にまで働きかけてくるのか?俺の悪運は…
いつになったら悪運から逃れられるんだ…
楽矢「そうか、助かったありがとう」
文「いえいえー、殆ど私の好奇心ですし」
天狗ってのはもっとお堅い種族だと思っていたんだが
ここまで人に馴れ馴れしいものなのか?
それともただ単にこいつが馴れ馴れしいだけなのか?
性格なのか、種族なのか…分からんな
それから、特に何事もなく、何か話すわけでもなく
随分あっさりと文と俺は天狗の里に辿り着いた
全く話していないわけでもないが、
流石にお互い初対面なわけだ…話す話題が無い
空を見上げるともう随分な夜更けだ
現代では見られない星の綺麗さが自然を物語っていた
楽矢「こんな夜更けまですまないな、もういいぞ?」
文「知りませんか?妖怪は夜に活動するんですよ?」
と言いながらも文の目から眠たさが伝わり
それに加えて俺に隠れるかの様な欠伸までした…
そこまで気を使わなくてもいいんだがな…
やはり眠たいのだろう…天狗と言えど生き物だ
家族、仲間も居るだろう、今日は返らせよう
楽矢「意地を張るな…欠伸までして
隠そうとしなくてもいいさ」
文「見られちゃいましたか…
楽矢さんは眠たくなさそうで羨ましいです…」
楽矢「まぁ…な、礼と言っては何だが送るぞ?」
文「それではお言葉に甘えて」
文は俺の背中にもたれかかってきた
飛びつかないだけましか…そんなに俺の背中は
人が集まりやすくできているのかねぇ…
俺は文を背中で持ち上げ…まぁ俗に言うおんぶってやつだ
こんなの凶香にすらした事ないぞ…
文の身体は予想より軽くそれ程苦痛ではなかった
文は俺の身体に身を委ねてすっかり夢の中だ
そこまで眠たいのなら一言掛けて欲しかったもんだ
楽矢「さてと…護衛の一人や二人くらい居るだろう」
俺は文を背負ったまま、天狗の里に入ろうとした
…まぁ、そううまくはいかないもんだな…
「ここをどうやって嗅ぎつけた!人間め…」
見つかった、というか見つかるつもりだったが
よく、この夜更けにそこまで殺気を出せるもんだ
楽矢「届けもんだ、この天狗…お前達のとこのだろ?」
「そ、その顔は…文…!貴様!人質とは卑怯な!」
どうしてこいつらは話を捻じ曲げようとするんだ…
こいつに限らないが、人の話を聞けない奴が
門番をしているとは…考えただけでも怖いな
楽矢「落ち着け、人質なんかにしないし、いらない
返してやるから道を教えてくれ」
「やはり人質を使って交渉するのか…」
はぁ…話がかみ合わないどころか
別の言語を一人話している気分になる程だ
俺は文を地面に置いて両手を挙げた
楽矢「降参だ、文は返してやるから…」
「分かった…だが…!」
門番の馬鹿が剣を抜きやがった…
無抵抗だって何回言ったら伝わるんだよ…
自分の胸が切られた激痛と共に俺の意識はそこで途絶えた
こんばんわ、空ネロです
毎回後書きを長文にしてますが
どれくらいの人が読んでくれているのか…
まぁ、それはいいとして作品の進行についてお話が…
皆さんご存知の通り、もう季節は夏が終わり
秋へ変わっていく…そんな真っ只中ですが
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
課題をやらなかったせいで追い込まれる人もいれば
夏の終わりを染み染みと感じている人もいると思います
私はまぁ、両方なのですが…
皆さんご察しの通り私は学生です
夏休みが終わり、絶望しながら始業式を涙で迎える…
そんな、訳なんですが
本題に入りますと更新ペースが
夏休み中は1日一話だとか、自分でも驚きの更新ペース
だったのですが学校が始まるため
その夏休み限定更新ペースは維持出来なくなります
出来るだけ早い更新を心がけるつもりですが
今まで通り、更新が遅れる事も多々有ると思います
ですが、何度も言うように失踪はしません
何百話かかろうが、何年かかろうが、
このサイトと私が死なない限りは続けていくつもりです
まぁ、こんな馬鹿でかい厨二臭い話を何百話続けて
皆さんのお目汚しになるかもしれませんが、
もし、お暇がお有りでしたら時々
更新ペースがどうなってるか、話の続きは?など
見に来てくれたら嬉しい限りです
短い文字数での更新ですので中々話が進まないですが
それでもよければ皆さんの貴重な5分を
この駄文にお使い頂けたら光栄です
それでは今回もご回覧ありがとうございました
(長々と長文ですいませんでした、
余談ですが縦読みしても何もありません)