転生したメイドですが、大切なお嬢様の様子がちょっとおかしい   作:春川レイ

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星屑のダンス

 

 

翌日には、コードウェル邸でダンスパーティーが開かれるという話が、屋敷で働く使用人達の間に広まっていった。

 

ウェンディの呪いが原因で、長らく社交界から遠ざかっていたコードウェル家で開かれるパーティー。開かれるのはもう少し先だが、早めに準備をしなければならないだろう。

 

レベッカが予想した通り、仕事は一気に増えた。メイド長や執事のリードもパーティーの準備に追われ、ピリピリしている。また、クリストファーも冷静に仕事をしているようには見えるが、徐々に表情に余裕がなくなってきているのが感じられた。

 

しかし、恐らく一番大変で、忙しいのはウェンディだった。

 

パーティーに向けて、大嫌いなダンスやマナーのレッスンが増えたのだ。

 

ダンス教師の声がホールに響く。

 

「お嬢様、右手はもう少し上げてください。背筋ももっと伸ばして!」

 

「……」

 

「ステップがずれています。もっと早く動かしてくださいませ!」

 

「……」

 

ダンス教師の言葉に、ウェンディは真顔のまま何も答えずに身体を動かす。

 

「もう少し表情も意識してください!優雅に上品に、そして笑顔で!」

 

「……」

 

ウェンディが唇を引きつらせるように無理やり笑顔を作る。その姿を、レベッカはハラハラしながらそばで見守った。

 

人見知りで無口で他人と関わるのが嫌いなウェンディは教師とさえほとんど会話をしない。ただひたすら、言われた通りに行動をする。

 

しかし、夜になると、

 

「疲れた。疲れたの。う~っ、ベッカぁ」

 

「はいはい」

 

ウェンディは必ずレベッカを部屋に呼び出し、抱きついて弱音を吐き出した。

 

「ダンスなんて嫌い。楽しくもないのに笑えるわけないじゃないっ」

 

「そうですね、その通りです」

 

「優雅にって何よ。分からないわよ。足も痛いし、もうイヤなのぉ……」

 

「そうですね、嫌ですよね」

 

ソファに座るレベッカに、ウェンディは強く抱きつくようにしながら胸に顔を埋め言葉を吐き続ける。レベッカはそれを聞きながら、ウェンディの小さな頭や背中を優しく撫でた。

 

「ベッカ、ベッカ、ベッカ……」

 

「はい」

 

「もっとギュッてしてぇ……」

 

「承知しました」

 

命じられた通りに強く抱き締めると、ようやく満足したのかウェンディが顔を上げた。

 

「ん、ありがとう」

 

「はい。……ミルクを入れましょうか?」

 

レベッカがそう尋ねると、ウェンディは身体を離しながら短く答えた。

 

「ううん。いらない」

 

その答えにレベッカは首をかしげる。奇妙なことに、最近ウェンディがホットミルクを頼むことがなくなってきた。夜にレベッカを呼び出し、抱き締めることや膝枕は要求するが、ホットミルクを入れることは命じない。

 

「……あの、お嬢様、最近ホットミルクを飲まないようですが……どうかされましたか?」

 

レベッカがそう尋ねると、ウェンディが苦笑しながら答えた。

 

「ホットミルク飲んだら眠くなっちゃうから……夜にやりたいことがあるの」

 

「……?何をするんですか?」

 

ウェンディは僅かに目を泳がせたが、すぐに口を開いた。

 

「昼間にできないことよ。家庭教師から出された課題とか……」

 

「ああ、なるほど」

 

レベッカは微笑んで頷いた。

 

「私にお手伝いできることはありますか?何か必要な物があれば……」

 

「ううん、大丈夫。ベッカは部屋に戻って。遅くまで付き合わせてごめんね」

 

ウェンディの言葉にレベッカは頭を深く下げた。

 

「それでは、失礼します。何かあったら、いつでもお呼びください」

 

「うん」

 

そのままレベッカは足を踏み出し、静かに扉を開けるとウェンディの部屋から出ていった。

 

残されたウェンディは、大きく息を吐き出す。そして、テーブルへと足を向けた。近くに置いてあるタイプライターを手に取る。今度はゆっくりと机の方へと向かい、タイプライターを置いた。椅子に腰を下ろすと、しばらくそれをまっすぐ見つめる。

 

やがて、ゆっくりと手を動かし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備に追われながらも、ダンスパーティーの日はどんどん近づいてきた。

 

今日は仕立て屋を呼び、ウェンディのドレス合わせをすることになっている。

 

窓の少ない部屋にて、仕立て屋が持ってきたドレスにウェンディはさっそく袖を通した。

 

「あら、まあ……」

 

その場にいたメイド長が感嘆したように呟いた。レベッカも無言で目を見開く。

 

仕立て屋が作った淡紅色のドレスは素晴らしかった。美しく細かい刺繍に、フワリと広がるフリルとレースが印象的なドレスだ。

 

これ以上ないほど、ウェンディによく似合っている。

 

「素晴らしいですよ、お嬢様」

 

「本当に、お美しいですわ」

 

メイド長と仕立て屋の賛辞に、ウェンディは、

 

「……うん」

 

と小さく頷く。レベッカの方をチラチラと何か言いたげに見てきた。しかし、レベッカは、

 

「……」

 

ただポカンとしたようにウェンディを無言で見つめていた。

 

--とても、とても美しかった。本当に。

 

おとぎ話に出てくるお姫様のようだ、と思いながら、レベッカはウェンディを見つめ続けた。

 

「では、このドレスでよろしいでしょうか?」

 

「ええ。そうですね、あとは……」

 

そのまま何事か話し始めたメイド長と仕立て屋をよそに、ウェンディがソワソワしたようにレベッカの方へ近づいてきた。

 

「ベ、ベッカ、……どう、かしら?」

 

「……あっ、はい……と、とても似合っています。思わず見とれちゃいました」

 

慌ててレベッカがそう答えると、ウェンディは嬉しそうにはにかんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタバタとした日々を駆け抜け、とうとうダンスパーティー当日になった。

 

その日は、当然朝からレベッカもウェンディも忙しく、ほとんど顔を合わせられなかった。

 

パーティーの始まる時間が近づいてくると、招待された人々がどんどんやって来た。コードウェル家の広間はかつてないほどにぎわっている。

 

「楽しそうですねぇ……」

 

キッチンで仕事をこなすレベッカが思わず呟くと、古株の料理長が苦笑して頷いた。

 

「昔は先代がよくパーティーを開いていたがね……こんなの、本当に久しぶりだよ。大変だろうが、頑張ってくれ」

 

その言葉にレベッカは苦笑しながら、

 

「はい」

 

と答えた。

 

やがてパーティーが始まった。着飾った華やかな人々がそれぞれ楽しそうに会話をしたり、食事を楽しむ気配が伝わってくる。

 

そんな中、レベッカはキッチンにて裏方の仕事に精を出していた。

 

「あれ?レベッカさん、今日はずっとキッチンですか?」

 

ジャンヌに声をかけられ、皿を洗いながらレベッカは頷いた。

 

「うん。こっちの方が大変そうだったから……」

 

元々、コードウェル家のキッチンで仕事をするコックや使用人の数は少ない。パーティーの日がかなり忙しくなるだろうということは予想していたため、レベッカは自らキッチンの裏方の仕事を希望した。

 

「レベッカ、すまないな」

 

料理長が申し訳なさそうにそう声をかけてきた。

 

「人手が足りなくてな……本当に助かるよ」

 

レベッカは笑いながら首を横に振った。

 

「いえいえ。気にしないでください。あとは何をすればいいですか?」

 

「それじゃあ、食器を用意してもらえるか?それからーー」

 

料理長の指示を聞きながら、身体を動かし続ける。

 

やがて、優雅な音楽の音が微かに聞こえてきた。きっと今頃お嬢様はダンスをしているんだろうな、と考えながら、目の前の仕事をこなしていく。

 

それから、1時間ほど経った時のことだった。

 

「レベッカ」

 

「はい?」

 

コックの1人に名前を呼ばれて、返事をすると、コックが扉の方を指差した。そちらの方へ視線を向ける。扉の近くに、執事のリードが立っていた。こちらに向かって、手招きをしている。

 

「……?」

 

首をかしげながら、そちらへ駆け寄ると、リードが無表情のまま口を開いた。

 

「爆弾が爆発寸前です」

 

「……はい?」

 

レベッカがキョトンとすると、リードがコホンと小さく咳払いをした。

 

「--失礼。お嬢様の精神状態が限界に近づいているようです」

 

「えっ」

 

「先ほどから、必死に自分を保っているようですが……そろそろ爆発するかもしれない、とクリストファー様が仰っています。まだパーティーから抜けるのは無理なので……そこで、レベッカさんをお呼びするようにと」

 

「……えっと」

 

チラリと料理長に視線を向ける。料理長は、行ってこいと言うように快く頷いてくれた。レベッカは小さく頭を下げて、リードと共にキッチンから出ていった。

 

広間では、多くの人々がそれぞれパーティーを楽しんでいるようだった。そんな中、広間の隅っこにウェンディは1人で立っていた。美しいドレスに身を包み、髪も優雅に整えられている。その姿を見たレベッカは思わず呟いた。

 

「……ああ」

 

一見、ウェンディはニコニコと微笑みながらパーティーを楽しんでいるように見える。誰かに話しかけられれば、にこやかに対応している。しかし、その瞳は全く笑っていない。虚ろな目で周囲を見つめていた。よく見ると、唇も微かにピクついている。

 

「相当疲れていますね」

 

レベッカがそう言うと、リードも深く頷いた。

 

「はい。……流石に多くの人の前で切れることはないとは思いますがね」

 

「ちなみにクリストファー様は?」

 

「あちらに」

 

リードが指した方へ視線を向けると、クリストファーは婚約者の女性と腕を組み、多くの人と談笑していた。

 

「婚約者のリゼッテ様のご友人も多くいらっしゃっているようで、そのお相手を。ですから……」

 

ウェンディを助ける余裕がないのだろう、ということをレベッカは察した。少しでもウェンディを落ち着かせるために、リードに命じてレベッカを呼んだらしい。

 

「えーと、どうすれば?」

 

レベッカがリードに問いかけると、リードはスッと水の入ったグラスを差し出した。

 

「これをお嬢様に。そして、言葉をかけてあげてください。恐らくは、それで少しは落ち着かれるでしょう」

 

レベッカは苦笑しながら、グラスを受け取った。

 

ゆっくりと広間に足を踏み入れる。そのまま静かに、素早く人々の間を進んでいく。幸運なことに、レベッカに声をかける人物はいなかった。

 

「--お嬢様」

 

レベッカがウェンディに声をかけると、死んだ魚のような目をしていたウェンディがハッとしたように顔を向けた。

 

「……ベッカ」

 

「お水ですよ。少しずつ飲んでください」

 

グラスを渡す。ウェンディはオロオロしながらグラスを受け取ると、言われるままゆっくりと喉に流し込んだ。

 

「ゆっくり、静かに、深呼吸してください」

 

レベッカがそう言うと、ウェンディは素直に息を大きく吸い込み、吐き出す。それを数回繰り返してから、レベッカは優しくその手を握った。

 

「お嬢様」

 

「……うん」

 

「これが終わったら、ご褒美がありますよ」

 

そっと耳元で囁くと、ウェンディの肩がピクリと動いた。

 

「……ごほうび」

 

「はい。ですから、もう少し頑張りましょう」

 

待ってますから、と小さく囁きウェンディの瞳を見る。ウェンディはコクリと頷いた。

 

レベッカは柔らかく微笑み、優しくウェンディの手を撫でる。

 

その時、ザワリと人々が動揺したように揺れた。多くの人が驚いたようにどこかを見ている。レベッカとウェンディもそちらへと視線を向ける。

 

そこにいたのは、王子であるエヴァンだった。人の視線を気にすることなく、にこやかに広間を進み、クリストファーに近づいていく。

 

レベッカは驚いて目を見開いた。エヴァンの顔を見るのは久しぶりだ。1年程前、彼は他国の身分の高い令嬢と結婚をした、とクリストファーから聞いていた。結婚してからは、ほとんどここに来ることがなくなったため、今日もまさか来るとは思っていなかった。

 

多くの人がエヴァンの姿を見て、ザワザワと話しながらそちらに気を取られている。エヴァンはそんな人々の様子を気にすることなく、クリストファーと親しげに言葉を交わし始めた。

 

レベッカは苦笑して、ウェンディと顔を見合わせる。そして、ゆっくりと手を離してその場から立ち去った。

 

広間から出るためにコソコソと歩いていたその時だった。不意に、クリストファーと会話しているエヴァンと目が合ってしまった。エヴァンがパッと顔を輝かせ、レベッカに手を振ってくる。その周囲にいた人々がレベッカの方へと視線を向けてきた。レベッカは慌てて軽く頭を下げると、足早に広間から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、仕事が一段落したレベッカは、ウェンディの私室にて、ウェンディが帰ってくるのを待っていた。

 

恐らくは、そろそろのはずだ。ウェンディに命じられたとはいえ、誰もいない部屋で待っているのは落ち着かない。ポケットに手を入れて、中を確認する。そのまま、時計をチラチラと見つつ、ウェンディを待ち続けた。

 

やがて、小さな足音が聞こえた。レベッカがハッと扉に駆け寄った時、ガチャリと音がして扉が開く。

 

「……ベッカ」

 

「はい、お嬢様。お疲れさまでした」

 

レベッカがそう言って一礼すると、ウェンディはホッとしたように駆け寄ってきた。

 

「疲れたわ。本当に」

 

「ダンスは出来ましたか?」

 

「うん。最初はお兄様と。あとは何人かに誘われて。ちゃんと、足を踏まずに踊れたのよ」

 

ウェンディの言葉にクスクス笑う。

 

「もうパーティーはおしまいですか?」

 

「ううん。まだだけど……もう夜遅いし、疲れたから、お兄様に休みたいって話して、抜けてきたの。私がいなくても、みんな勝手に楽しんでいるし、ね」

 

ウェンディがソファに座りながら、溜め息をつく。どうやら、本当に疲れているようだ。

 

「大丈夫ですか?」

 

「うん。こんなにたくさんの人と話したのは初めてよ」

 

「楽しかったですか?」

 

「……」

 

ウェンディが無言で唇を尖らせる。その表情で答えが分かり、レベッカは苦笑した。

 

「本当にお疲れ様でした。大変でしたね」

 

「本当よ。親しくもない人間とダンスなんてもうしたくないわ」

 

ウェンディの言葉にレベッカは困ったように首をかしげた。ウェンディがどんなに嫌いでも、これから何度もダンスをしなければならないだろう。

 

レベッカがどう言葉をかけようか迷っていると、不意にウェンディが立ち上がる。そして、いいことを思いついた、と言うようにレベッカへと手を差し出した。

 

「ねえ、ベッカ、踊って」

 

「はい?」

 

レベッカが驚いてウェンディを見返す。

 

「ベッカと、ダンスをしてみたいの」

 

「……えーと、お嬢様。私、ダンスはちょっと……」

 

できない、ということは実はない。実家にいた時は、それこそウェンディに負けないくらいダンスのレッスンを受けていたのだから。

 

レベッカが言葉を濁していると、ウェンディが再び声をかけてきた。

 

「私がリードするわ。だから、お願い」

 

そう言われて、仕方なくレベッカは躊躇いながらもその手を取った。

 

ウェンディが少しだけ微笑み、レベッカの手に口づけた。レベッカの心臓が大きな音をたてて揺れ動く。

 

「お、お嬢様……」

 

「ベッカ、さあ」

 

ウェンディがそう言って、手を引いたのが始まりの合図となった。

 

音楽はない。にぎやかな声も、きらびやかな光も。

 

二人を見ているのは、月明かりと星の瞬きだけ。

 

ウェンディにリードされながらレベッカは足を動かす。ステップは難しくはないため、徐々にリズムを掴み始める。動きが乱れなくなり、どんどんウェンディとの距離が近づいてきた。

 

「--んふ、んふふ」

 

「ふふっ」

 

ウェンディが幸せそうに微笑み、レベッカもつられるように声を出して笑った。

 

星屑をリズムに、ステップを刻む。月明かりを浴びながら、幸せの時間は過ぎていく。

 

やがて、ウェンディが足を止めて口を開いた。

 

「ベッカ、踊れるじゃない」

 

「……お嬢様のレッスンをいつも見ていましたから」

 

レベッカは結ばれた手の力を抜いて、そう答えた。

 

「……そうね。ベッカは、いつも私を見ていてくれる、ものね……」

 

ほどこうとしたレベッカの手を、ウェンディが再び握る。そのままウェンディはレベッカの手を自分の顔へと持っていき、目を閉じて頬擦りをした。

 

「お嬢様?」

 

「……パーティーの時も、ずーっとあなたのことを考えていたのよ」

 

ウェンディが瞳を開く。

 

「あなたに、会いたかったの」

 

その顔を見て、再びレベッカの鼓動が高鳴った。

 

ウェンディのその表情。今までにも何度か見た表情だ。愛らしく、可憐だが、どこか儚げで、魅惑的な顔だった。不思議なことに、ウェンディが大人になりつつある、ということを、今、実感した。

 

きっと、今のウェンディを抱っこすることは、もうできない。

 

もう、暗い部屋の隅っこでシーツに包まれている孤独な少女は、いないのだ。

 

「……お嬢様」

 

「うん?」

 

「……お嬢様、大きくなりましたね」

 

レベッカの言葉に、ウェンディは拗ねたように唇を尖らせた。

 

「何よ?突然……」

 

レベッカは少しだけ笑う。そして、そっとウェンディから手を離すと、そのままポケットに突っ込んだ。

 

「お嬢様、13歳のお誕生日、おめでとうございます」

 

レベッカはポケットからプレゼントを取り出し、ウェンディに差し出した。ウェンディの顔が輝く。

 

「開けてもいい?」

 

「ええ、もちろん」

 

小さな包みをウェンディが開ける。入っていたのは、手作りの栞だった。

 

「お花の栞?」

 

「はい」

 

レベッカがこっそりと作った押し花の栞だ。

 

ウェンディが嬉しそうに見つめ、すぐにレベッカに抱きついた。

 

「ありがとう、ベッカ!」

 

「どういたしまして」

 

レベッカも笑いながら言葉を返す。

 

喜んでもらえたようで一安心だ。今年もお祝いできてよかった、とレベッカは心の中で呟き、ウェンディをギュッと抱き締めた。

 

 

 

 

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