ロジャーが侍を吹き飛ばしたのを見た“白ひげ”が跳んできた。
「ウォォォォ!!」
「ぬん!!」
「触れてねェ!!」
おでんが言ったように“白ひげ”の「むら雲切」とロジャーの「エース」は触れることなくぶつかっていた。その衝撃波は雲をも割っていた。
「元気そうだなロジャー」
「何年振りだろうな!!ニューゲート!!」
「「身ぐるみ置いてけ!!」」
「グララララ!!」
「わはははは!!」
二人の笑い声を合図に二つ海賊は激突した。
時の「大海賊」の激突――
一日目
初日は私も含め“見習い三人組”は敵の攻撃に当たらないよう、味方の邪魔にもならないように逃げ続けていたけど、少しは攻撃してくる人もいたからその時は……
「ただのパーンチ!!」
で少しよろけさせてから逃げるのを続けてた……はァァ
ディアンヌは自分の弱さにため息を漏らしていた。
二日目
はァ……始まっちゃったよ。今の私じゃあ足でまといにしかならないから逃げ回らなきゃ……
「ぎゃァァ!!」
バギー……ほんとに何してのアイツは……手のかかる先輩だなァ……
バギーはラクヨウが持つモーニングスターによって狙われていた。彼の持つモーニングスターは特殊で意思があるように動いており、バギーのことを狙い続けていた。
「ただのキーック!!」
ディアンヌはモーニングスターでバギーを狙っているラクヨウ目掛けて蹴りを打ち込んだ。しかし急な攻撃に少しふらついたものの覇気も纏っていない少女の攻撃はダメージにならないのかすぐにモーニングスターを動かし始めた。
「逃げるよバギー!!」
「ディアンヌ!?よし逃げるぞ!!」
二人して走り始めた。
「あまりうちの見習いを虐めないでくれ」
バギー、ディアンヌとラクヨウの間に入ったのは金色の髪を持ち頼りになる副船長シルバーズ・レイリーだった。
レイリーは迫り来るモーニングスターを止めるために腰にある剣を抜くと勢いよく迫ってくるモーニングスターに軽くぶつけた。そしたら吹き飛んだのはレイリーではなくラクヨウのモーニングスターであった。
「覇気は私の方が上のようだな」
覇気とは意志の力である。今レイリーが使ったのは“武装色”の覇気と呼ばれる目に見えない鎧を纏うものである。これは武器にも纏うことが出来る。“武装色”の覇気が強大であれば格下からの攻撃は一切通じなくなるためラクヨウの覇気がレイリーの足元にも及ばないことが分かった。
「ありがとう副船長」
「なに、仲間を守るのは当然のことだよ」
やっぱり副船長はカッコイイなァ……いつか私も仲間をあんなふうにカッコよく守れる女になりたいな……ロジャー船長も副船長も悪魔の実の能力者じゃないのにあそこまでの強さを持てるのかな?
「おでん二刀流…!!」
「“
「“桃源白滝”!!」
「“
おでんは覇気を纏わせた「閻魔」と「天羽々斬」で横一文字に振り払い強力な斬撃を繰り出した。
それに対してレイリーは自分の剣に覇気を纏わせて一度おでんの刀を受け止めて横に威力を流してからおでんの二本の刀を吹き飛ばす程の威力で薙ぎ払った。
「いい威力だな」
副船長の剣はすごい威力だな……あのおでんとかいう侍を一撃であんなに吹き飛ばすなんて……それに“武装色”の覇気が強すぎる。私なんかとは比べるのもおこがましい程に……
――ディアンヌはロジャー海賊団に入ってから“武装色”を含めて覇気をレイリーから学んでいたが、未だに発揮されたのは最初の山で海賊を惨殺した時だけであった。
その後レイリーは周りにいる白ひげの船員たち斬っていた。
「調子に乗るなよい!!」
そう言って飛んで来たのは世にも珍しい青い炎を纏う翼を持つ男だった。その男は足も人間のものではなく鳥のものとなっていた。その男は“不死鳥”マルコという。
しかしレイリーは向かってくるマルコの鳥足に武装色を纏った指一本で止めていた。
「私は常に真剣なんだよ……少年」
すごい……!!あのスピードの攻撃を指一本で受け止めるなんて……本当に副船長は人間なのかな?疑問に思うくらいすごい。うんほんとにすごい。私の語彙力が皆無のせいで説明できないのが残念だけど……
船長もやっぱり強いんだよね……こんな化け物だらけの船に乗ってれば私もいつかあのくらい強くなれるかな……でも私は今のままだとどう足掻いても強くなれなそうだから“悪魔の実”を食べておきたいな……
「まだまだァ!!」
あの侍すごいなぁ……何度吹き飛ばされても諦めないで相手に挑んで……私あの人に憧れちゃうよ……でもまあそんなんで越えられる程のうちの副船長は弱くないんだけどね…
「おでん二刀流……!!“桃源十拳”!!!」
「むッ……これは少々キツそうだな。“
おでんは刀を十字にして持ちレイリーへとぶつけた。その刀は自分の腕と共に“武装色”の覇気によって黒く染まっており、彼の覇気の強さが見えていた。
勢いよく突撃してくるおでんに対してレイリーも自分の剣を腕と共に覇気によって黒く染め、おでん目掛けて突撃した。
レイリーの突撃はまるで“ハヤブサ”のように速かった。
「なかなかやるではないか侍」
「まだ終わっちゃあいねェェ」
しかしおでんは限界が来たのか倒れてしまった。そんなおでんは倒れていてもレイリーから目を離すことはしなかった。
倒れたおでんからは圧倒的な存在感が発せられていた。
「これは……君もだったか」
「副船長?」
「ああ彼は私やロジャー、白ひげと同じ―――」
三日目
「ロジャー!!」
「ニューゲート!!」
大海賊の激闘は三日目に入った。しかし船員たちは疲弊し、今戦っているのはロジャーと白ひげ、ギャバンとおでんだけであった。
おでんとギャバンの戦闘は若干だがおでんが押していた。
「クソっ!!」
ギャバンは自分の得物である二本の斧を使っておでんに攻撃を何度も仕掛けているのだが、ことごとくおでんの刀に受け止められてしまった。
ギャバンさんが押されてる……それにおでんはこの戦いで成長してるし……ギャバンさんは不利かな?
「お前も強いなァ!!」
「なんで上から目線なんだよ!!?」
ギャバンさんはうちの船の中でも真面目な人だけど、少し口角が上がってる……やっぱり戦闘は楽しいのかな?今の私じゃあまだその境地にはたどり着けてないけど……
「ギャバン帰ってこい。ロジャーが最後にすると言っていた」
「おでん!帰ってくるんだよい。オヤジが終わりにするって言ってたよい」
レイリーとマルコは両船長が船長対決にてこの戦いは終わりにすると言ったのでレイリーはギャバンをマルコはおでんを戦いを止めるように言った。
――ロジャーと白ひげの戦いは激化していた。激化した戦闘は周りへの被害がすごかった。二人の攻撃は触れることなく周りへの衝撃波をもたらしていた。その衝撃波は簡単に雲を裂き、両端にある二つの船を大きく揺らしていた。
「能力は使わねェのかニューゲート!?」
「アホンダラァ…周りの被害を考えろォ!」
「それもそうか!わはははは」
二人は笑いながら会話しているが、その間もずっと自分の得物を触れずにぶつけ続けていた。
――三日続いた激闘は気付いたら終わっており、今は仲良くプレゼント交換になっていた。
「あいつら見習いか?」
「ああ…って一人知らない奴がいるな」
「新人か?」
「そうかもしれないよい」
マルコと帽子を被った男は最近になってロジャー海賊団の見習いとなったディアンヌについて話していたが、でも見習いであることは見てわかったのですぐに会話は終わってしまった。
「ねえ君って“不死鳥”マルコでしょ」
たった今話していた女が目の前に気付いたらいたのでマルコは驚いてひっくり返ってしまった。
「な、なんだ?」
「どこで幻獣種なんて珍しい悪魔の実を手に入れたの?」
今自分の力のなさを感じているディアンヌは自分の力となる悪魔の実をどうやって手に入れるか知りたがっていた。
「そ、そんなの覚えてないよい。それに敵におしえるわけないよい!!」
「それもそっか……」
ディアンヌは自分の質問に答えてくれるわけないと知って、シュンとしてしまった。
「――っ!ただひとつ言えることは自分で求めに行っても手に入らないよい…」
マルコはシュンとしたディアンヌを見て、心が痛くなったのか独り言のようにディアンヌにアドバイスをしていた。
――マルコって優しかったんだ……まあ頂上戦争の時もルフィをしっかり体を張って守ってたし……
「ありがと」
マルコに笑顔でお礼を言ったディアンヌにシャンクスとバギーはものすごく驚いていた。
「おいシャンクス」
「ああ」
「笑わないで有名なディアンヌが笑ったぞ」
「惚れたのかな?」
「そんなんじゃねえだろ!」
「何キレてんだよ!」
シャンクスとバギーはいつも通り喧嘩を始めてしまった。それを見たレイリーは二人の頭を叩いて止めるのがいつものテンプレであったのだが今日は近くにレイリーが居なかったのでしょうがなくディアンヌが……
「二人ともダメだよ」
そう言って二人の頭をコツンと優しく拳骨を落とした。しかし二人を止める威力を持たなかったため、二人は喧嘩を止めなかった。
どうしよう…もっと強く殴れば止めてくれるかな……でも私の拳が痛くなりそう。バギーの方だけ……
「ダメって言ってるでしょ!!」
そう言って二人の頭を殴ったディアンヌだったが、なんとディアンヌの拳は黒く染っていた、それもバギーの方だけ……きっとディアンヌが思ったバギーの頭を強く殴ったら痛いというディアンヌの強い
「痛ってェェェェェ!!!」
「どうしたバギー?」
「なんでシャンクスはそんなに平気そうなんだよ!!」
「逆になんでそんなに痛がってるんだよバギー」
シャンクスはからかうように笑って言った。
なんでバギーはあんなに痛がってるんだろう?私はシャンクスとそんなに威力に差があったとは思えないし…バギーが痛がりなのかな?そういえば私は逆に痛くなかったなぁ……
「赤ん坊なんて久しぶりだな!!モモの助に日和か!!」
「昔を思い出すな」
ロジャー船長と副船長はおでんを抱っこしながら昔を思い出して
驚いたんだけど白ひげの船に乗っていた“侍”……おでんがロジャー海賊団に入ることになった。まあ入るって訳じゃなくて“最後の島”に辿り着くまでなんだけどさ……
「船長がお前の“知識”を必要としただけだおでん!!おれ達が簡単にお前らを認めると思うなよ!!?」
ってギャバンさんを筆頭にシャンクスやバギーもおでんと一緒に来たトキさん、おでんを追ってきたイヌアラシさん、ネコマムシさん達を絶対に認めない!!ってほんとに面倒臭い人たち……
それがなぜ……
「「「おーでーん♪おーーで〜〜ん♬︎」」」
「あ!煮えてなんぼのォ〜〜おでんに候!!!」
ほんとに男って生き物がよく分からない……前世の私も男だったはずなのに一切男の気持ちとか分からなくなってるから、やっぱり前世の記憶が無くなってるのかな……でも“ONEPIECE”の内容は若干だけど覚えてるんだよな……
「ディアンヌお前も食ってるか?」
「おでん……」
「なんでおれだけ呼び捨てなんだ?」
「え?だってさん付けとか好きじゃないでしょ」
「まあおれは呼び捨てに慣れてるからいいが、他の奴にはよくないぞ」
「気にしなくて大丈夫だよ。だって私が呼び捨てにしてるのはおでんとシャンクス、バギーだけだから」
「そうかそうか!!わはははは!!!」
おでんはディアンヌの答えに笑っていた。
おでんとの仲を深めた宴会が終わってから私たちはロジャー船長の突拍子のない言葉で“
「スゲー黄金!!!船長どうやって持って帰る!?」
「お前がいつか
「え〜〜〜〜〜〜!!!カケラだけでも!!今!!」
ほんとにバギーはがめついなぁ……まあそんな所がバギーのいい所なんだけどさ……あれ?これっていい所かな?まあいい所ってことでいいでしょ。
「この石は強い“声”がつまってて見つけ易い。大きな“力”の話だな?」
「ポセイドンって兵器の事が書いてある」
ポセイドン?しらほし姫の事かな?やっぱり海王類を操れるってことが大きな力ってことかな?
おでんはなんでこんな難しいのが読めるんだろう……私が一人で自立した時に古代文字を読める人を探さないとなぁ……でも読むのは政府が禁じてるから光月一族か、オハラの人しか居ないのか……あれ?そういえばオハラで何か大きなことがあった気がするけど…思い出せない。
「おでんこの文字書くことも出来るんだよな」
「ああもちろん」
「こう彫ってくれ『我ここに至りこの文を最果てへと導く』!!!」
ロジャー船長はどうしてそんな事おでんに彫らせたんだろう…ほかの海賊に“最後の島”に行くには“ロード
「これでいいか?」
「上出来だおでん!!!」
今回は白ひげとの争いでした。
やっぱりシャンクスとバギーは仲がいいですよね。なぜ本編では四皇と元七武海(笑)になってしまったんでしょうか……
次回はロジャーの旅に幕を下ろします。
感想、評価を暇な時にでもして頂けると嬉しいです。
アンケート取ります
ディアンヌの悪魔の実について
今週日曜の正午までです
悪魔の実
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七つの大罪のディアンヌの悪魔の実
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ディアンヌの技に近い幻獣の悪魔の実