巨人の村の娘は人間   作:UMI0123

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“正義”

 ザイスを解放するために襲撃したインペルダウンでの戦いも大詰めを迎えていた。看守長最強のシリュウ、監獄署長のマゼランが無力化された今インペルダウンに残された戦力は獄卒獣たちしか残っていなかった。

 残っている獄卒獣たちも二体はザイスによって無力化されている。残った二体もディアンヌによって倒されるだろう。

 

「そこそこの力で殴ったつもりなのに立つんだ……流石“動物(ゾオン)系”の覚醒者だね。まあそっちの方が面白いし、倒しがいがあるしね」

 

 ディアンヌの覇気を纏った拳によって壁まで吹き飛ばされてしまった獄卒獣たちだったが、持ち前のタフさと回復力で直ぐに立ち直した。それでもディアンヌから受けたダメージは大きく少しふらつきが見えていた。

 

「少しずつ覇気を強くしていくからどこまで耐えられるかな?」

 

「モ゛ォォォ!!!」

 

 ディアンヌが煽るように手招きすると挑発に乗った二体の獄卒獣が襲いかかった。ディアンヌが創った金棒を持った“獄卒獣”ミノタウロスはディアンヌへと金棒を振り下ろした。

 ディアンヌは獣型になっているためミノタウロス以上の背丈なのでガラ空きとなった鳩尾へとさっきより強めた覇気を纏った拳で殴り飛ばした。殴った隙を突こうとミノコアラが動こうとしたが先にディアンヌがその巨体からは考えられない速度で回し蹴りを放った。回し蹴りを喰らったミノコアラは吹き飛びはしなかったがその場に崩れ落ち気絶していた。

 

「蹴りは弱くなっちゃうかぁ〜〜。脚に覇気を纏うのは苦手だし仕方ないか。……それで牛はまだ立つのかぁ〜。思ってた以上に頑丈だね」

 

「モ゛ォォォ!!!」

 

 ミノタウロスは金棒を握り締めディアンヌの頭を狙って殴りかかった。

 

「ちょっと攻撃に捻りがないなぁ〜。……本当につまらない」

 

(……ここまで覇王色の覇気が磨かれているのか……ここで不意打ちでも倒しておく方が利になりそうだが……同盟をこちらから破棄しては金獅子海賊団の看板に泥を塗ってしまうか)

 

 強い相手は好ましく思っているディアンヌだったが、ただ頑丈で異常なタフさを持っているだけの強さは持ち合わせていない獄卒獣たちにイラつき始めていた。

 ディアンヌのつまらないというイラつく感情に合わせて覇王色の覇気が漏れ始めた。ディアンヌの強力な覇王色の覇気にザイスでさえ少し萎縮していた。そんな覇王色の覇気を直接当てられたミノタウロスは金棒をその手から離してしまった。

 

「おっと覇気が漏れちゃった。でも戦意喪失してくれたのなら別にいいか。拷問は止めにして上に行くよ」

 

「……ああ」

 

 

 インペルダウン入口付近では創造海賊団と海軍大将率いる艦隊が睨み合いを続けていた。しかし目の前に海賊が居ても捕まえることが出来ない今の状況に赤犬はイラつき始めていた。

 その様子を確認した青キジは仕方なく攻撃を仕掛けると赤犬に提案しようとした声を遮るかのようにインペルダウンの入口から大きな声が聞こえた。

 

「大将が二人も居るなんて!こっちの方が楽しそうじゃん!!」

 

 インペルダウンの入口から出て来たのはディアンヌを先頭にザイス、身体の表面を蝕む毒によって立つこともままならないマーリンに肩を貸すモンピートと創造海賊団の船員たちだった。

 ミノタウロスとミノコアラというディアンヌからしたら格下の相手に時間をかけていたのが馬鹿みたい思う程に強い相手が目の前に居たのでディアンヌは喜び覇王色の覇気を飛ばした。覇王色の覇気をまともに喰らった海兵たちは上位の将校たちと二人の大将を残して気絶してしまった。

 

「あれが“創造”かァ」

 

「久しぶりだが……だいぶ変わってやがるな」

 

「行くよぉ!!」

 

 ディアンヌは地面を思いっきり蹴り遠く離れた海軍の戦艦へと跳んだ。やがて地面蹴った際に生まれた推進力が無くなって重力に従って落ちていく。その勢いを使って海軍の戦艦を思いっきり殴り付けた。

 戦艦は大きく揺れ気絶していた海兵たちは船の外へと放り出されてしまった。

 

「強くなっても同じ戦法を使ってくるなんてどういう神経してやがる“氷河時代(アイスエイジ)”」

 

「わしの前で隙を晒してタダで済むと思うな冥狗(メイゴウ)”!!」

 

「“重金属(ベビメタ)”」

 

 ディアンヌがやったのは創設して間もない頃に中将だった青キジが率いていた海軍船と接敵した際に逃げるために使った戦法だった。

 海へと落ちそうな海兵たちを救うために青キジは前回と同じように海を凍らした。

 赤犬の右腕は1000度を超える溶岩に変化させた。そんなマグマは人を簡単に溶かし、炎をも焼き尽くすだろう。

 マグマとなった右腕は戦艦を殴ったことによって生まれた隙を突くようにディアンヌの顔を狙って振り下ろされた。

 ディアンヌは一秒もない時間で考えた。覇気を纏えばダメージを喰らうことは無いだろう。しかしそんな分かりきったことをしても面白くないと。ディアンヌはもう一つの能力の限界を調べることにした。

 そのもう一つの能力とは自身の体を重くて硬い金属に変化させることだった。この金属は何か特定の金属ではなく彼女の能力の練度によって重さと硬さが増すものとなる。

 重さや硬さは自分でもある程度は分かるが融点は調べようがない。そのため海軍で一番の火力を誇る赤犬を実験相手とした。

 

「うーん、やっぱり溶けないね。実験はこれでおしまい!」

 

「実験だと!?なら本気を出させちょる!!」

 

「言われなくても本気で戦ってあげるよ」

 

 

 

 ――マリンフォード

 

 金獅子海賊団の襲撃によって多くの建物が倒壊したマリンフォードではインペルダウンに向かわせた艦隊からの連絡を受け取っていた。

 

「やはりマゼランでは荷が重いか……」

 

「わっしが行きやしょうか?」

 

「……ボルサリーノは通常任務に戻れ。ただでさえ三大機関襲撃は海軍の汚点だ。それに最高戦力の三大将全員を向かわせて、もし誰一人も捕まえることが出来なかった日には海賊が調子に乗る」

 

 三大機関襲撃という事件は世に蔓延る海賊たちに夢を持たせ、ロジャー程ではないが新しい海賊たちを増やすこととなる。もう起こってしまったことは仕方ない。

 しかし三大将が全員一つの海賊に敗北したとなれば最悪の事態となりうるのを危惧してセンゴクは黄猿を向かわせなかった。

 

「いいのか?奴の成長速度はロジャーをも上回るぞ」

 

「……仕方あるまい。我々はメンツよりも秩序を守らねばならぬ。今回の襲撃で海軍のメンツは……いや指揮を採った私のメンツは丸つぶれだが海軍としてはそこまで影響を与えるとは思わぬ。だが最高戦力全員を向かわせても敗北したとなると海軍の実力を疑われる。そうなれば加盟国の信頼を失い天竜人の絶対性は無くなるかもしれん」

 

「センゴク!お前もクソどもの心配か!!」

 

「最後まで話を聞けガープ!!私としても天竜人の行いは良いものでは無いと思っている。だが彼らが居ることで世界に一定の秩序がもたらされているのも事実だ。彼らが居なくなれば数多の国家によって形成される世界政府は簡単に崩壊し、国家間での争いも増えるだろう。だから絶対的な権力者である天竜人は必要なのだ」

 

 人は絶対的な存在が居れば人の下に付くのは当たり前だ。そんな絶対的な存在が居なくなった先には自分がその席に座ろうと戦争が起こるのは必然的なことである。そんなことを知っているセンゴクは世界政府の秩序を護る海軍の最高戦力と呼ばれる大将の敗北は許されないと考えていた。

 

「創造海賊団が力をつけているのも分かっておる。だから創造海賊団に対抗するためにゼファーを復帰させる」

 

「じゃが大将の席に空きはないだろ。……まさか中将に戻すのか?」

 

「新たに作る“海軍特殊司令部”の総司令に就任させる」

 

「なんだそれは?」

 

 海軍特殊司令部とは四皇や準四皇クラスの赤髪海賊団、創造海賊団などの海賊の中でも上澄みの実力者たちだけに対応する。少数精鋭で組織されている。

 海軍大将たちは四皇幹部以上の実力は持っているが仕事も多い。四皇が動きを見せた際にすぐに動けるとは限らないため、四皇たち専用の海兵を用意しておく必要があった。

 

「……それでゼファーか」

 

「ゼファー以上の適任者は居ないだろう」

 

「失礼します!!インペルダウンの襲撃は―――」

 

 

 

「それが獣型か」

 

「赤犬は私を楽しませてくれるかな?」

 

 一旦距離を離したディアンヌは獣型に変型した。船の上ではディアンヌは能力の大半が使えないため普通の動物系(ゾオン)の力だけで戦う必要がある。

 しかしそれだけだとしても脅威的な存在であるのには変わりない。ディアンヌ本来の圧倒的膂力が身体が大きくなることのよってさらに増した。そこに三種の覇気が合わされば大将相手にも戦うことが出来る。

 

「悪はわしが滅する!!“大噴火”!!」

 

「その能力船の上では向いてないよね。だって船が燃え始めているし、味方への被害も尋常じゃないでしょ?」

 

「悪を消すためには必要な犠牲だァ!!」

 

 赤犬のマグマに変化した右腕は巨人となったディアンヌに見劣りしない程まで巨大になっていた。そんな巨大となった右腕は甲板にマグマを垂らし穴を空けた。

 その右腕でディアンヌのことを殴り付けた。実験を終えたディアンヌは本気で戦うために覇王色の覇気を纏い赤犬の拳を受け止めた。その衝撃で赤犬のマグマは飛び散り甲板に残っていた海軍将校へと降り注いだ。残っているのが実力者揃いだったのでダメージを負うことはなかったが普通の海兵だったら亡くなってしまう可能性もあった。

 しかしサカズキは自身の掲げる正義の“徹底的な正義”に基づき悪を根絶やしにするためには多少の犠牲は構わないと考えている。その思想と実力から世界政府上層部からの人気は三大将の中で一番だった。

 

「そんな思想を持つのが秩序を守るはずの海軍に居るから弱い人から死んでいくんじゃない?」

 

「……海賊が存在する限りそうなる!!じゃからわしが根絶やしにしなけりゃならんのだ!!」

 

「……まあ価値観は人によって違うのは当たり前だけどさぁ……天竜人が存在するから海賊になる人も居る……やっぱりその考えは自分勝手じゃない?

 

「人になんと思われようと関係ない……わしは自分の正義を執行するだけじゃあ……!!!」

 

 ――どんな状況に置かれても正しく生きるのが正しいと思う赤犬と天竜人によって搾取され続ける世界を変えるために悪に手を染めたディアンヌの正反対とも言える正義がぶつかりあった。

 

 

 

「トップ一人に任せてちゃあいい組織とは言えねェぞ」

 

「ここで戦闘するつもりですか」

 

「あいつ程行き過ぎた正義感はおれにはねェよ。ただ聞きたいことがあっただけだ」

 

 ディアンヌと赤犬の戦闘が続いている中、青キジは海へと落ちそうな海兵たちを救ったあとにグラン・テゾーロへと乗り込んでいた。テゾーロも覇気で青キジが来ていることは分かっていたが、あまり殺気を感じられなかったので無視していた。

 グラン・テゾーロは世界政府から独立国家として認められ、特別中立区である。そんな場所で海兵として自発的に攻撃することは許されていない。……赤犬なら海賊が居ると分かったら攻撃するかもしれないが、青キジは自身の掲げる正義である“ダラけきった正義”に基づき過剰に犯罪者を捕まえようとはしない。

 

「お前らはこれから何をするつもりだ」

 

「私は団長に従うだけです。……ただ一つ言うことがあるとすれば団長が持つ政府への恨みは深いですよ」

 

「……恨みか……政府が恨まれるのは仕方ねェことだ。……だがこれから先世界政府を潰そうとか思っているのなら止めておけ。海賊が思っている以上に世界政府の層は厚いぞ」

 

「団長に伝えておきましょう」

 

 政府には元帥、三大将を筆頭に実力者揃いの海軍本部に所属する海軍将校が多数。他にも0から9までのCP(サイファーポール)所属の者たちや“神の騎士団”と呼ばれる者たちなど表舞台には立たないものの海軍将校たちにも負けず劣らない実力者たちが居るのだ。

 

「……団長さんによろしく言っといてくれ」

 

「まだ帰す訳にはいきませんね」

 

「気にしなくていいぞ。おれの仕事はインペルダウンの防衛だ。落ちちまった物を護る必要はねェし、それ以上の仕事もするつもりはねェよ」

 

 青キジもディアンヌたちが七武海を辞めさせられたことを知っている。その出来事で青キジは政府に疑念を抱いていた。彼自身仁義がどうとか言うような性格ではないが今回の政府のやり方は認められるものではないと思っていた。

 今回だけは海軍側が勝ったとしても青キジは見逃すつもりだった。それは政府の対応が招いた事件だと考えているからだ。

 

『プルルル……プルルル……プルガチャ。テゾーロ、あの件について話が』

 

「今忙しいのだが……団長には伝えておく。他に要件は?」

 

『そこに青キジが居るんでしょ。援軍はいる?』

 

「青キジ次第だが……まあ要らないだろう」

 

『じゃあ例の件よろしく』

 

 テゾーロの元へと掛かってきた電伝虫はグラン・テゾーロの中でも幹部しか持っていない物だ。

 電伝虫の相手は入口に入ってきた青キジを遠く離れたホテル内から感じ取れる程強力な見聞色の覇気を持っている者だ。

 

「……そっちも層が厚そうだな」

 

「六傑以下の者たちも育っている。それにあと数年でお嬢も成長する筈だ」

 

「(三英クラスの奴がお嬢と呼ぶ程の者か)……それは注意しておこう」

 

 

 ――創造海賊団のマーリンが率いている経済師団がとある島で運営している孤児院では基本的に戦争孤児を集めて未来の幹部候補を集めている。

 マーリン自体は商会の運営で忙しいため元部下のアーサーが戦闘の教師をやっている。

 

「先生、今日も実践稽古お願いします」

 

「貴女は真面目ですね。……やっぱり生き別れた妹が居るからですか?」

 

「……私は団長に救われました……この命捧げるつもりです。……でももう一度逢えたらとも思ってしまうんです。……だから力をつけて任務に余裕を作っておけば妹のことを探せると……ダメですか?」

 

「私も団長に忠誠は捧げていますが、私にとって1番大切なのはマーリン様です。貴女も団長を1番に考える必要はありません。彼女は人に守られる程弱くはないですから」

 

 そんな孤児院には団長や副団長に救われた子供たちが多くいるため卒業後に創造海賊団に入団するのに疑問を持つ子供はほぼ居ない。

 孤児たちは戦争で家族を失っているため力を得るために貪欲だった。そんな孤児たちは1度はアーサーに挑むのだが、六傑であるアーサーに攻撃が当たるはずもなく一方的に嬲られて終わってしまう。そのため2度以上挑んでいるのは戦争で家族と生き別れた少女だけだった。

 少女はアーサーに何度も挑んだが、攻撃は1度も当たることはなく防戦一方だった。攻撃が当たらないことは分かっている少女は、避けることだけに集中した。何度も挑んだ結果、彼女の努力は実を結び“見聞色の覇気”の才能が開花した。

 

「そろそろ始めましょうか。今のまま成長していけば貴女の見聞色は強力な武器となります。……ですが避けるだけの見聞色では意味が無いです。今日からは私に攻撃を当てる訓練をしましょう」

 

「分かりました。いきます!!」

 

「……言い忘れてましたが、私も攻撃はしますよ」

 

 そう言ってアーサーは無防備な鳩尾に発勁を叩き込んだ。発勁と言っても掌を押し付けるだけだったので身体が壊れるようなことはない。

 しかし避けることに専念して長らくまともな攻撃を喰らっていなかった少女には激痛に感じられた。

 

「攻撃するということは相手に隙を晒すことになりますよ。そこを考えなければ一人前にはなれません」

 

「すいません。もう一度お願いします!」

 

「満足のいくまで付き合いますよ」

 

 少女は忠告通り考えて攻撃を仕掛けようとした。しかしアーサーに隙があるはずもなく少女は動くことが出来ない。しかしこのままでは埒が明かないので仕方なく身体を守るように剣を横に薙ぎ払おうとした。

 これをアーサーは剣で軽くいなした。少女もいなされることは分かっていたため小さい体を利用して足元を潜りアーサーの背後に回り込んだ。

 

「取った!!」

 

「甘いです!」

 

 右足を軸として回転しながら振り下ろされる剣を薙ぎ払った。少女の手に握られていた剣は遠くの木に突き刺さり少女は攻撃の手段を失ってしまった。

 

「えい」

 

「不意打ちは辞めてくださいマロナ様。身体が反応して本気で反撃してしまいます」

 

 林のなかから小さな影がアーサーへと襲いかかった。背中を取られていたアーサーは振り返り剣を思いっきり振り払おうとしたが相手の姿を見て寸止めで踏みとどまった。

 その姿とは薄紫色の瞳に茶髪をツインテールにしたマロナが自分の体より大きな剣を握り締めてアーサーへと振り下ろしていた。アーサーは剣を寸止めで踏み止めていたので仕方なく覇気を使って自分の体を守っていた。

 

「はぁはぁ……マロナ走るの速すぎるでしょ……」

 

「小紫ちゃんが遅いだけです!」

 

「……子供だけで森の中を歩くのはやめてください。最近誘拐事件が増えているので……子供の中では強い貴女たちは奴隷目的で狙われやすいです……まあここは創造海賊団のナワバリなので不埒なことを働くような輩は居ないと思いますが……」

 

「何か気になる事でもあるんですか?」

 

 アーサーの言葉が歯切れが悪かったことに疑問を持ったマロナが質問した。わざわざ心配させるようなことを言うかどうか迷ったような素振りを見せたアーサーだったが、念の為伝えることにした。

 

「噂程度なのですが……誘拐犯のケツ持ちが百獣海賊団の可能性があるそうです」

 

「それはマーリンさんからの情報ですか?」

 

「ええ、奴隷は大体“人間屋(ヒューマンショップ)”に送られるのですが……その大半が直接ワノ国に送られているのです」

 

「奴隷……ワノ国……ウっ!!?」

 

「大丈夫!!小紫ちゃん!!!」

 

 小紫は『奴隷』と『ワノ国』という言葉によってあの日のトラウマを思い出してしまった。トラウマを思い出した小紫は頭を押さえながら倒れてしまった。事情を知っているアーサーは冷静に小紫をおぶって帰ろうとしたが、事情を知らない二人はパニックになりかけていた。

 

「マロナ様、()()さん、この子にはこの子なりの事情があるのです。二人にも二人なりの事情があるように。だからこの子が自分から話すまで詮索するようなマネはやめてくださいね」

 

 




ディアンヌ→正しいことをしているとは思っていないが、赤犬の正義が正しいとも思っていない
孤児院→マーリンの出資で成り立っている。戦争孤児が基本で訳あって奴隷になってしまった子供も集めている
モネ→シュガーは原作通りドフラミンゴに拾われておもちゃの国になります

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