「実はあの村で暴れていたのは海賊ではなく
「えっ!?」
「あいつらは巨人族の人権がある程度認められつつある今、あまり巨人族の奴隷が市場に出回らなくなったから天竜人の命令で世界政府加盟国ではないあの村を襲ったんだ……だが巨人族の抵抗が思ったより激しかったんだろう。だからお前の村は全力で戦った
「一つ聞いていい?」
「ああ」
「なんで今になって話したの?」
「元々は話すつもりなんてなかったが、お前の精神が思った以上に成長してたからな……ただ一つ忠告しておく世界政府への復讐なんて考えるんじゃねえぞ」
「分かってるよ。私だってバカじゃないこんな力のない少女が政府なんかと戦ったらすぐに死んじゃうもん」
「そうか力のない少女ならか……まあいいおれもお前に死なれたら悲しいからな」
「私もロジャー船長に死なれたら悲しいから!」
「すまんな」
そう言ってロジャー船長は私の前からほかのみんなの所へ言ってしまった。
きっとロジャー船長は死ぬんだろう……原作通りならローグタウンで処刑されるはず…その経緯は曖昧な原作知識しかない私には分からないけどロジャー船長が海軍なんかに負けるはずないから自首したと思う……
「わははは!!」
ロジャー船長は仲間と楽しそうに宴会してる…今の私はそんな気分にはなれないよ……せっかくこの世界では政府を恨まずに生きていけそうだったのに“夢”が出来ちゃったじゃん“世界政府を潰す”っていう。
これも運命だったのかな?ロジャー船長が私を助けて、私に政府を恨むようにさせたのは……ロジャー船長私はそんなに強くないんだよ?マトローナ達が復讐なんて望んでいなかったとしても私は政府に復讐したいと思っちゃうよ……
「どうしたディアンヌ」
「バギー……ねえバギーはさ、自分の家族を殺した組織は許せる?」
「自分の家族を殺した組織だァ?そんなの許せる訳ないだろォ!?」
「復讐したいとは思う?」
「復讐だァ?する訳ないだろ!?復讐なんてしても何も帰ってこないんだぞ!バカなのかディアンヌ」
「――っ!?うるさい!!」
「理不尽!!?」
ほんとにバギーはいいこと言って……こんなこと言われたら復讐なんて出来なくなるじゃん…でもバギーありがとう私をとどまらせてくれて……
「ねぇバギー」
「なんだ?」
「ありがと」
「急になんだよ怖いなァ?」
「バギーはそれでいいよ」
「はァァ!?どういう意味だそれ!!」
「そのまんまだよ」
バギーのおかげで夢が変わったよ。世界政府を潰すんじゃなくてロジャー船長と同じように“海賊王”を目指すことに決めたよ。それにプラスして誰もが笑って過ごせる国を作るよ。天竜人なんかに支配されない豊かな国を!!
――その後ロジャー海賊団は海賊王として多くの海賊に狙われることになるのだが、ロジャー海賊団に勝てるどころか会える者も一人も居らずにロジャー海賊団の最後が迎えられた。
「ロジャー海賊団を!!解散する!!!」
分かってはいたけど改めて言われるとなんか辛くなるなぁ……まだロジャー船長について行って旅を続けたいよ…でもそれは許してくれないよね。だってロジャー船長の命はもう長くないんだから……だって最後の島に行く日だって普通とは思えない咳が聴こえてたし、そもそもクロッカスさんが余命が僅かだから急いで最後の島を目指してたって聞いたし……ほんとにこれで終わりなんだなぁ……。
ロジャー船長は“夢”を叶えたんだよね……ほんとにすごい人だよ。私の夢はロジャー船長同じ“海賊王”になることだけど今の私じゃあ全くなってる未来が見えないよ……“豊かな国を作る”だって私にはカリスマ性だってないし、政府に抵抗出来るだけの実力も持ってないし……。
「どうしたんだディアンヌ?」
「シャンクス……私って弱いよね」
「……今は弱いかもな……でもそれはおれだって同じだよ。きっと船長や副船長、ほかの人達だって最初は弱かったんだよ。ならおれ達だって努力すれば強くなれるよ」
きっとシャンクスは私の様子を見てああ言ってくれたんだろうね。でもバギーの言葉と同じで心に染みたよ……それに未来の“四皇”となるシャンクスに言われたから説得力があったよ。これがバギーだったら全然説得力なかったけど…
「なんか元気そうになったから良かった」
その後とある港町まで航海をしていた。その間は毎日のように宴会を続けていた。
そして宴会の終わりと共に海賊王ゴール・D・ロジャー率いるロジャー海賊団も終わりを迎えたのだった。
「レイリー…」
「……………」
ロジャー船長は副船長に何かを言って私に近付いてきた。その顔は悲しそうだった。
「ロジャー船長、かな…」
「悲しそうな顔って、お前の方が悲しそうだろ」
「流石ロジャー船長、体の限界が近くても“見聞色の覇気”は衰えてないね」
ロジャー船長は私が言おうとしたことを見聞色の覇気で未来を見てわざと言わせなかったんだろう……ロジャー船長はなんだかんだ優しいから……
「ディアンヌ……シャーリーの“予言”について分かったことはあるか?」
「予言……特に考えてはなかったけど」
「おれは“予言”について少し考えたんだが……お前が“巨人の女王”になる方法は二つだと思う。まず一つはお前が“巨人の国”の王家の血を引いている事だがお前の身長を見るにそれはないだろう。そしてもう一つが“悪魔の実”の力だ!!」
「悪魔の実……」
「そうだ。悪魔の実の力ならディアンヌが巨人になることも可能かもしれない」
「でもそんな悪魔の実を手に入れる伝手なんてないよ」
「そんなの分かっている。だからこれはおれからの餞別だ」
「これは悪魔の実……」
「そうだ。これは“ヒトヒトの実”の幻獣種だ」
「そ、そんなの貰えないよ!!それに私は一番の新人だよ!?バギーはもう悪魔の実を食べてるから食べれないけど、シャンクスなら食べれるでしょ!!」
「バギーへの餞別は前に食われたバラバラの実でいいとして、シャンクスにはある物をあげたからいいんだ。それにこれはディアンヌへの謝罪を含んでる」
「謝罪ってなんの?」
「あの港町を守りきれなかったことだ」
「そんなの!私が感謝することはあっても謝罪されることなんてありえないよ!!!」
もしあの時ロジャー船長があいつらを倒してなければ私は捕まってるか殺されてるはずだもん。ロジャー船長に悪魔の実を貰うなんて恩を返しきれないよ。
「恩なんて考えてんなら、それは必要ねえ。これはおれの夢をお前に預けるだけだ」
「夢は叶えたんじゃあ?」
「いやおれ達は……早すぎたんだだからお前には“
「“
「ああ、だからお前にこの世界の荒波に耐えられる力はない。だからこれはおれの夢を叶えてくれるお前へのお礼も含むから……貰ってくれるな」
「……うん」
私はロジャー船長の手にある変な柄を持つ果実を貰い受けて口にした。それはもうクソ不味い!!って感想しか出てこないよね……あの不味さって言ったらもう表現出来ないよね……
――っ!!?体が熱い…それに骨が伸びるような……それに私にあるはずのない重みを感じる!?
「おいおい…」
「こりゃあ傑作だなぁ」
そうギャバンさんと副船長が私に向かって言ってきた。だけどなんかめっちゃ下じゃね?あれ?副船長達ってこんなに小さかったかな?あれよく見るとロジャー船長やシャンクス、バギーも下に見える……これは巨人のサイズ!?
「おー!でかくなったなぁ!!ディアンヌ」
私は巨人だったっけ?……これが“悪魔の実”の力なのかな?それとも副作用?……副作用なわけないか、体が大きくなって損することはあんまりないし。
「やっぱりこれって、“悪魔の実”の力?」
「そうだぞ……それを使いこなして強くなってみろ!!ディアンヌ!!!」
「うん!」
きっと私はまだまだ弱いままだろう……でもいつか、10年先になるかもしれないけど、いつかはロジャー船長をも超える海賊になるよ!!
――海賊王ゴール・D・ロジャーは自らの海賊団を解散し、船を降りた。見送る仲間たちは大粒の涙を流していたが、ロジャーは振り返ることをせずに去っていった。その姿は海賊王の呼び名に相応しい風格だった。
短い間だけどクッソお世話になりました!!!ってこれはサンジのセリフだったよね……あれサンジは長い間だったっけ?どっちでもいいや。
サンジといえば、私の存在って麦わらの一味に何かに影響を及ぼしたりするのかな?まあ今はまだ関係ないか……でも私の“夢”の邪魔をしてきたら容赦なく潰すけど。
「今まではこの“鎖国”に意味があった…!!――だがいつか“ジョイボーイ”が現れる日までに“開国”せねば……!!!」
今私たちはおでんをワノ国へと送ってるけど、おでんに剣術習っておけば良かったかな?けどまた会った時にでも教えて貰えばいいか、おでんだってまだ四十前でしょ?ならまだ先は長いからいつか会えるでしょ……
曖昧な原作知識しかないディアンヌはそう思っているが、これを最後にもう会えることは無いだろう。
「みな世話になったな」
そう言って船を降りたおでんは苦虫を噛み潰したような顔であった。
もうみんな笑いながら泣いて……またいつか会えるんだから泣かないでよ。あれ?目から汗が止まらないよ!!ほんとにワノ国は暑いなぁ……
そしてワノ国におでんを降ろした私たちはとある島で解散した。これからはみんなバラバラの道を歩むのだろう。私は仲間を探しながら航海を続けるだろう。きっとそれは見習い仲間であるシャンクスとバギーも同じだろう。
「おれと一緒に来いよ!!バギーにディアンヌ!!」
「おめェの部下なんざまっぴらだバーカ!!」
「私も人の下にはつきたくないかな?海賊になるからには船長でしょ!!」
「それもそうだな……おれらはもう
「そうだよ。
「何言ってんだ、おめェらバカになったのか?」
「はぁ……シャンクスは私たちはもう見習いじゃなくなるってことを言いたいんだよ……これだからバカは」
「誰がバカだァァ!!!」
「バギーは馬鹿だろ」
「なんだとォォ!」
「はいはい喧嘩しない!」
はぁ……最後の日もシャンクスとバギーは喧嘩してるのかぁ。なんか別れとは思えないなぁ……まあいつも通りの最後にして別れるかな?
「喧嘩しないって言ってるでしょ!!」
「「痛ってェェ!!」」
私は喧嘩する二人の頭を殴ってあげた。ここ注意ね。殴って
まぁ最後くらいは喧嘩を辞めたら殴るのは辞めとこうと思ってたけど……言葉で止めたぐらいじゃあ二人の喧嘩は止まらないよね。最後だから笑顔で殴ってあげたよ。
「痛ってぇなぁディアンヌって泣いてんのか?」
「何言ってんの!?私が二人と離れるってだけで泣いてるわけないじゃん」
「おれらと離れるのが寂しかったのかディアンヌは!!おれらも悲しいよ。なあバギー」
「そりゃあまあ……短くねェ付き合いだからな」
「照れんなよバギー」
「照れてねェよ!!」
二人も同じ気持ちだったんだ……なんか嬉しいなぁ。
「ねえ」
「なんだ?」
「んだよディアンヌ」
「二人とも“夢”を叶えてね」
「……もちろんだ」
「……当たり前だろ!!」
そしてロジャー海賊団元見習い三人組は拳を突き合わせてそれぞれ違う道を歩いて行った。それを近くの酒屋で見ていたレイリーは「成長したなお前ら」と涙を浮かべていた。
なんかカッコつけてみんなと別れたけどこの後どうしよう、お金は多少あるから小さい小舟は買えるだろうけど私能力者だし……この島でお金を稼ぎながら仲間を探すのが一番かな?
よし!!何か仕事を探して働こう!!!そして可愛い仲間を探すぞ!!!あれ?今私って女だよね……前世と好みは変わってないってこと?でもロジャー船長や副船長はカッコイイって思ってたけど……カッコイイ人をカッコイイって思ってたのは前世でも同じか……好みが女性のままだったら私は百合を咲かしてしまうのかな?
ロジャーがディアンヌに悪魔の実を渡さないとディアンヌが悪魔の実を食べる機会が出来なさそうだったので、もう食べさせちゃいました。
ちなみにディアンヌが食べた悪魔の実はヒトヒトの実幻獣種モデルは名称不明です。すいません名前は予想できるかもしれませんが明かすのはまだ先です。
次回から仲間集めに奔走します。
七つの大罪メンバーは今のところ出す予定はありません。もし出したとしてもキング(ハーレクイン)ぐらいです。