私の名はディアンヌ!!
――ロジャー海賊団の解散は世界に驚愕をもたらした。新世界にいる海賊達はロジャーが手に入れたであろう“お宝”を手に入れるためロジャー海賊団元船員達を襲っていたが、海賊王の仲間たちは精鋭揃いでロジャー海賊団で敗北した者は一人もいなかった。
それは元見習い達も例外ではなかった。……バギーだけは敗北はしてないものの勝利もしてなかった。バラバラの実の能力を使って目眩しをして逃げているだけだった。
「ロジャー海賊団が解散したらしいぞ」
「海賊王が手に入れた“お宝”は何処にあるんだろうな」
「そりゃあ誰も知らないところだろ」
「船長なら取りに行けるんじゃねえか?」
「そうだな!海軍に取られるぐれェならおれが貰っちまおう!!!」
「そのセリフ君みたいな雑魚には似合わないよ」
ロジャーの宝について話していた海賊が多くいる酒場に似合わない透き通ったソプラノボイスが響き渡った。
「誰だおめェは」
「誰だ?うーん……海賊かな?」
「……ガハハハ!!海賊だってよこりゃあ傑作だ!!おめェみたいなチビが海賊なんて世も末だなぁ!!そうだろおめェら!!」
そう言ったのは数箇所歯が掛けて、ガタイのいいオッサンだった。オッサンの見た目はまるで“中〇産”の黒ひげのようだ。
「じゃあ私が海賊かどうか確かめてみる?」
「おいおい辞めときなァ!!おれは今機嫌がいいんだ。今なら見逃しておいてやるからどっか行け」
「うーん……喋り方まで黒ひげに似てるよ。ほんとに嫌いだなぁ」
「どっか行かねェんだな……やっちまえおめェら!!」
「顔はいいから捕まえて売っちまうぞ」
「痛くしねぇから大人しく捕まれェ!!」
「性根が腐ってるよ。まあ私を売り飛ばすなんて無理だけどね」
そう言った少女は“武装色”の覇気によって黒くなった右腕で迫ってくる“中〇産”黒ひげの部下と思われるチンピラを殴り飛ばした。
「ほう、おめェみたいなチビが覇気を使えるとはなァ!!おもしれぇ」
“中〇産”黒ひげは少女に殴りかかった。その拳は“武装色”の覇気によって黒く染っていた。しかしその覇気は少女に少し劣っているように見えた。
「はぁはぁ……おれがおめェみたいなチビに負けるはずねェ!!」
「はぁ、そう人を見た目で判断してる時点で君は三流なんだよ」
「おれが三流だと!!?」
「自分が三流じゃないと思うなら私を倒して訂正させればいいじゃん」
そう、この世界は気に食わないことがあれば力でねじ伏せればいいんだから……“中〇産”黒ひげの悪かったところは私を見た目で判断した事と、三流って言われた時に怒ったことかな?
人は誰しも怒った時は多少なりとも正気を失うからね。人によっては怒った時の方が強くなる人もいるかもしれないけど、それはほんのひと握りの人だけだから“中〇産”黒ひげにはまだ早かったよ。
「クソがァァ!!!」
はぁ…そうやって怒りに任せて殴りかかってきたら、勝てる相手にも勝てないでしょ……でもまあ素質は感じるね。怒りに任せてるせいか覇気が少し強くなったような気がする。伸び代があるなら仲間にしたいなぁ。
「死ねェェクソガキィィ!!!」
「少し本気を見せてあげる。“
少女は本気を見せると言ったと同時に右腕が“巨人族”の腕のサイズまで大きくなって、“中〇産”黒ひげを殴り飛ばした。
ちなみに“武装色”の覇気は纏っていなかった。武装色の覇気を纏っていたら“中〇産”黒ひげは死んでいたので、少女は手加減したと思われる。
「おめェ……“悪魔の実”の能力者か!」
「そうだよ。私は“
「提案だと?」
「そう提案。私の仲間にならない?私に着いてくれば君の“夢”を叶えさせてあげる。君の“夢”は何かな?」
「おめェみてェなのに叶えられる夢じゃねえよ!!」
「最低でも君よりは強い自信があるんだけどなぁ……」
今倒れてる状況が分かってないのかな?もしそうだったら相当な馬鹿だなぁ……ちょっと要らなく思えてきたかも……。
「クソがッ!…………だよ」
「なんだって?よく聞こえないなぁ」
「だから……故郷を大国にすることだよ!!」
「故郷を大国……私の“夢”と似てるね!!私の夢は天竜人なんかに支配されない豊かな国を作ることだよ!!」
“中〇産”黒ひげは意外と良い奴なのかも?故郷を大国ってどんなところなんだろう。貧しい国とか?それとも周りの国の戦争に巻き込まれてる小国?まあどんな国だったとしても愛国者に根が悪いやつはいないよね。
「天竜人に支配されないか……ほんとに出来ると思ってんのか」
「当たり前じゃん。“夢”は叶えるつもりがあるからこそ持てるものでしょ?」
「叶えるつもりがあるから持てるものか……いい言葉だな。そんなことが言えるおめェに惚れたぜ!!だからおれの“夢”を賭けてやるよ!!」
「ありがとう!!でも私オッサンはちょっとタイプじゃないなぁ」
「そういう意味じゃねェ!!!」
もうロリコンは怖いなぁ……でも初めての部下ゲットだぜ!!これ一回は言ってみたかったんだよね。あれ?人が増えたってことは船を大きくしなければいけないのでは?そしたらまた必要なお金が増える!?はぁまた皿洗い地獄だよ……。いや“中〇産”黒ひげなら持ってる可能性も…。
「ねえいきなりだけど舟持ってる?」
「ほんといきなりだな。船ならあるぞ」
「ほんとに!?見せて!!」
私は出来るだけ大きな船であることを願いながら船着場まで行ったんだけど……まあ何となくこうなると思ってたよ。
――二人の前にある船はどうやっても新世界の荒波には耐えられない小舟だった。ここが大事である小船ではなく小舟なのだ。そう帆がなくあるのは手で漕ぐようのオールだけだった。
「ねぇ、君はどうやってこの島に来たの?この舟じゃあ海を渡れないと思うんだ私は」
彼女は動揺していた普段は使わない
「そんなの普通に漕いでに決まってるだろ」
「普通じゃないよ!?だってここは“新世界”だよ!!?こんな小さな舟だと“新世界”の荒波にすぐ呑み込まれるよ!!!」
東西南北の海や前半の海ならいざ知らず、新世界に入ってこんなに小さい舟なんて自殺行為だよ!?この人は自殺志願者かなんかかな?……あれ?この人の名前はなんだろう。仲間にしようとしてるのに名前すら聞いてない……私無計画すぎる!!?
「荒波だと?そんなんおれの航海スキルがあれば簡単に乗り越えられる!!」
すごい才能!!ただの“中〇産”黒ひげかと思ったら才能の塊だった。
い、いや、まあ航海士は欲しいと思ってたからわ、私のけ、計画通りなんだけどね!!
「すごい航海術じゃん!!君が居ればちゃんとした船なら新世界でも楽チンだね」
「でもそのちゃんとした船がないだろ」
「大丈夫!私が働いて稼ぐから」
「おめェ海賊なのに働いて稼いでんのか?適当に海賊を潰して奪えば良いじゃねぇか」
それは考えもしなかったなぁ……それが一番効率的なのかな?でも私の実力で海賊を狩れるのか……まあこの中〇産黒ひげを倒すことは出来たからある程度は出来るかも……。
「そういえば名前聞いてなかったから教えてくれない?」
「おれの名前か?おれの名前は“キャンドラー”だ!!おめェの名前は?」
へぇー、キャンドラーって言うのか、でも良かったよ名前まで黒ひげに似てなくて。これで名前がディーチとかだったら仲間になるの少し躊躇ってたからね……。
「私?私の名はディアンヌ!!“海賊王”になる者だよ!!!」
「“海賊王”、だと……“海賊王”はあのゴールド・ロジャーの称号だぞ!?アイツはそこらの海賊とはレベルが違ぇ!!海賊団を解散したからってアイツが“海賊王”なのは変わりねぇ!!」
「ねぇさっきからアイツアイツってちょっと辞めてくれないかな?少しイラつくから」
「す、すまねぇ」
“中〇産”黒ひげ改めキャンドラーが直ぐに謝った理由はディアンヌの威圧にビビっていたからだ。謝りはしたもののキャンドラーには理解出来なかった。世界に名を残す大海賊であるロジャーをディアンヌがいくら尊敬していたとしてもアイツ呼びだけでここまでキレるのだろうかと……。
「うん!謝ってくれたら別にいいよ。でも酒場に居た時は
「(ロジャー船長?)あれは酔っていたからノリで言ってただけで、取りに行くつもりなんて、はなから無かったさ」
「酔ってたからロジャー船長が残したお宝を取りに行くなんて妄言吐いたんだ……まあ酔ってたなら仕方ないか」
「お、おめェは“海賊王”とどんな関係なんだ!?」
若干だが機嫌が悪くなり始めたディアンヌにビビったキャンドラーはわざとらしく話を逸らした。
「私は元ロジャー海賊団の見習いだったよ」
「ロジャー海賊団の見習い!!?おめェが強い理由は“海賊王”の仲間だったからか!!!」
「まあね。でも強い理由はそれだけじゃないけどね」
「それだけじゃないだと?」
「そう。私はとある人に修行をつけてもらってたからね」
あの“冥王”シルバーズ・レイリーに修行をつけてもらってたからね。あの修行はほんとに死ぬよりキツかったけど……今では強くなれたからいい経験だと思えるよね。
「ある人とは誰のことだ?」
「ロジャー海賊団副船長“冥王”シルバーズ・レイリーだよ」
「冥王だとっ!?……だったらその強さも理解出来るな」
キャンドラーが言う通り副船長の実力は相当だった。副船長の実力はロジャー船長に一歩劣る、もしくは同レベルの実力を持ってる。そんな強い人に修行をつけてもらった私は……強い!!!
このセリフは確か、何とかの巨人に出てくる巨人科学の副産物の一族で主人公Loveの女性のセリフだったよね?これも言ってみたかったんだよねぇ……。
――某巨人漫画はディアンヌが読んでいた漫画の一つである。そのためディアンヌが食したとある巨人になる“悪魔の実”の能力に某巨人漫画に出てくる“九つの巨人”の能力が付与される………かも?しれない。
まあこの漫画に関しても曖昧な知識しかないので“九つの巨人”を知っているのかすら危ういので付与されることは無いだろう。
「よし!もう私の強さの秘密の話はもういいでしょ。お金のためにそこら辺の海賊を襲いに行くよ!キャンドラー!!」
「ならちゃちゃっとかっさらっちまおうぜ!!」
「口悪いなぁ……まあ良いんだけどさあ。口が悪過ぎると無駄な敵を産むよ」
「す、すまねぇ」
「謝ったからよし!!直ぐに行くよ!」
「おうよ!!」
そうして私達は近くに泊まってる海賊船を襲いに行った。そこに居たのは数十人の海賊たちだった。
「結構人多いね〜!まあ雑魚が何人居ても変わりないんだけどさ」
「そうだな」
「誰だおまえら」
「私の名はディアンヌ!!“海賊王”になる者!!そんな私から君たちに選択肢をあげるよ。ひとーつ私たちに従属する。ふたーつ私達に潰される。どっちがいいかな?」
「そんなの第3の選択肢に決まってるだろ。おれらがお前らを潰すだけだ。お前ら行けー!!」
「敵の実力も分からないのが新世界に居るなよ!」
「何言ってんのキャンドラー、君だって私に挑んで来たじゃん」
「あ、あれはまだ酔いが覚めてなかったから……」
「ははは…揶揄っただけだよ」
「何ゴチャゴチャ話してやがる!!お前ら!!アイツらを今すぐ潰しにいけ!!!」
ディアンヌに仲間が出来ました!!“中〇産”黒ひげことキャンドラーは七つの大罪のチャンドラーとは関係ありません!!!断じてありません!!いくら技が同じになろうと関係ありません!!!!
それと報告として七つの大罪からディアンヌの成長には欠かせない“十戒”ドロールを世界政府サイドで出させていただきます。
次回“中将”です。