仮面ライダー鎧武 〜禁断の果実と魔法〜   作:オレンジタロス

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1話/変身! オレンジライダー

とある荒野。

辺りには謎の植物が生い茂り、妙な形状の果実が生る。更には巨大な建築物にはその植物が覆いつくしており、まるで巨大な木のようである。

 

そんな荒野に3つの陣営。しかし各陣営を成す大半は妙な生物が占めていた。

 

そんな陣営を従えるように先頭で馬に乗る人影。紺のアンダースーツに左右非対称の角、オレンジ色の鎧を纏った鎧武者。

 

対する陣営を従えるのは銀と金の鎧を纏った赤いアンダースーツの騎士。後ろには茶色の騎士も従え、まるで蹄を鳴らすかのようにバイクのエンジンを鳴らす。

 

そんな2つを高台から見下ろす3つ目の陣営。

緑色の中華鎧の戦士を従える白銀の鎧武者。

 

紺の鎧武者も赤の騎士も気づいてはいるが目の前の敵に集中しているのか、目を向けようともしない。

 

・・・・・そして。

 

「うおおおおおおおおおお!」

 

紺の鎧武者が掛け声を開け馬を走らせると同時に陣営が進軍を始める。

 

対し赤い騎士とその陣営も重い身をあげ動き出す。

互いの勢力が沈み沈まれながらも二人は止まらない。

 

そして白い鎧武者と緑の中華鎧戦士が見下ろす中、二人はぶつかりあった。

 

 

───────────

 

 

ミッドチルダ・クラナガン

 

科学が発展し、更には魔法すら技術として受けいられ地球に比べ圧倒的な生活水準を誇る。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「変な夢・・・・」

 

寝ぼけながら起き上がる一人の少年。

 

彼は【葛葉コウタ】。何処にでも普通の19歳の青年だ。ダンスを趣味としダンスチームの元ダンスを楽しみ、たまにはバカもする何処にでもいる普通の少年。

 

ダンスもれっきとしたパフォーマンスチームであり、人気が高い。中でもコウタは高い身体能力を活かしたアクロバットな動きでエース的なポジションである。

 

コウタは頭をかきながら部屋を後にし台所へ。現在コウタは姉と二人。コウタはバイトもしつつ家計を支えている。

 

しかしコウタは知らない。

 

力を手にし、更には禁断の果実を手に入れる資格を得ることを。

 

 

───────────

 

 

とあるオフィス

 

重役らしき何人かが座っている中、一人の男性が証明機の隣に立つ。

年齢はまだ二十代半ばだがその堂々たる立ち振舞いから彼らの中でもトップであることが伺える。

 

「それではプロジェクトを進めるためにこのプランを実行に移していく。全員いいな」

 

男性の一言に重役逹はただ頷く。

 

それを確認した男性は振り向きフィルターを見つめる。

そこには小さい刀がついた黒いベルト、そして【アーマードライダー計画】の文字が大きく写っていた。

 

───────────

 

 

♪〜〜〜〜

 

音楽が流れる中、ダンスをするコウタのチーム。

今日は練習のみだが周りにはチームのファンがいる。

 

「うしっ! 一旦休憩!」

 

コウタの一言で休憩を取るメンバー。コウタも水分を取る。

 

「コ・・・ウタァ!」

 

「おわ!」

 

すると急に肩を叩かれ驚くコウタ。

 

「なんだスバルか。驚くって」

 

「ごめんごめん♪」

 

彼の肩を叩いたのは青髪の短髪にアホ毛、服の上からもわかるモデル体型の女性【スバル・ナカジマ】である。

 

「相変わらずバリバリ活躍中って聞いてるよ」

 

「そう? えへへへ♪」

 

「羨ましいなぁお前は。それに比べて俺は」

 

「そんなことないよコウタ。コウタはコウタでたくさんの人を笑顔にしてるもん。あたしには出来ないよ」

 

「そ、そうかぁ? そう言われるとそうなのかなぁ」

 

「相変わらず単純だね♪」

 

「んな! わ、悪かったな!」

 

「それがコウタだもん」

 

「人のことバカみたいにいうなよな。うし! 皆練習再開だ!」

 

スバルとの会話の中時計を見たコウタが起き上がると他のメンバーも集まっていく。

そして練習は再開。その後は休憩もはさみながら夕方まで練習は続いた。

 

 

───────────

 

 

その夜

 

「はぁ〜〜〜〜」

 

家のリビングでため息をはくコウタ。

 

そんなコウタに姉のアキラが肩を叩く。

 

「どうかしたコウタ?」

 

「なぁ姉ちゃん。俺、だいぶスバルと差ぁ開かれちゃったよなぁ」

 

「どうしたのコウタ。コウタだって自分の好きなことをしてお金を稼いでるじゃない。好きなことを仕事に出来てる時点でコウタだって凄いわよ」

 

「でも俺はあくまで自分のことだけだ。変身したいんだ俺。もっと強くてなんでもできる自分になりたいんだ」

「気持ちはわかるけどそう簡単に変われるほど人生は甘くないの♪」

 

アキラは軽くコウタの肩を殴ると引き続きジャガイモを切っていく。

 

コウタもニンジンを取ると皮を向きながら考える。

 

(変身・・・・・かぁ)

 

 

───────────

 

 

翌日

 

「それでは頼んだぞ」

 

男性に頼まれた別の男性二人が乗り込んだ輸送車が走り出す。

 

「戦極ドライバー・・・。あれが人類救済のための・・・」

 

輸送車を見つめる男性。すると別の男性が現れる。

 

「タカトラ。心配はいらないさ。あの輸送車は我々ユグドラシル製の特別輸送車。そう簡単には・・・」

 

「リョウマか。それもあるが俺は別の心配がある」

 

「戦極ドライバーの適合者のことかい?」

 

「ああ」

 

片方の男性【呉島タカトラ】は懐から黒いベルトのような装置を出す。

 

「俺だけではデータが足りない。かといって戦極ドライバーに適合できる人間の条件は不明。心配にならない訳がないだろう」

 

 

───────────

 

 

カフェ・ドルーパーズ

 

「はぁ〜〜〜」

 

行き付けのこちらのカフェでパフェを食べながらため息を吐くコウタ。

 

「どうすりゃいいんだ俺は」

 

スプーンを眺めるコウタ。すると隣に男性が座る。こちらのカフェの店長【坂東キヨジロウ】だ。

 

「なんだなんだコウタ。神妙な顔しやがって。景気が悪くなるだろ」

 

「お兄ちゃんったらもう! 元気出してくださいコウタさん」

 

そしてもう一人、【坂東カヨ】がお盆を抱きしめながらコウタを心配する。

 

「ありがとなカヨ。なぁ坂東さん。人間って簡単には変われないのかなぁ」

 

「はぁ?」

 

「コウタさん? 熱でもあるんですか?」

 

コウタに妙な質問をされたキヨジロウはカヨと顔を合わせる。カヨに至っては熱でもあるのかと心配する始末だ。

キヨジロウは苦笑いするコウタの肩を叩く。

 

「んなもん当たり前だろ。人間そう簡単に変われたら苦労はねぇんだよ。でもなぁコウタ。変わろうとしなきゃ人間ず〜っと変われねぇし、動き出さなきゃ何も起きねぇぞ?」

 

「はぁ・・・」

 

 

───────────

 

 

「動き出さなきゃ・・・・・かぁ・・・」

 

ため息を吐きながら街を歩くコウタ。

 

「んなこといわれてもなぁ・・・」

 

坂東に言われながらも何をすればいいのかわからないコウタは途方にくれる。

 

 

 

その時爆音が響き渡る。

 

「な、なんだ!?」

 

コウタは爆音の音源に向け走り出す。

 

 

───────────

 

 

「なんだよこれ・・・・・」

 

コウタは目の前の光景に唖然となる。

そこには燃え上がり転倒した輸送車、傷つき気絶した二人の男性。

 

「こいつらは・・・」

 

そして黒いタイツに赤い顔の集団、虎のような怪人が。

 

「逃がさんぞユグドラシル。足掻きは虚しく終わることもわからないからこんな目に合うのだ」

 

集団は輸送車に歩み寄ると兵士の一人が中に入り黒い箱を持ち出す。

 

「これが例の・・・」

 

虎の怪人は黒い箱を受け取り中を取り出す。

そこには呉島タカトラがもっていたベルトとオレンジ色の錠前が。

 

「あれって・・・・・」

 

コウタは思い出す。

荒野で戦士逹が戦うあの夢を。その中で彼らが腰に着けていたあのベルトを。

「!」

 

すると怪人逹はコウタに気がつく。

 

「民間人か・・・・・。どうせだ・・・。遅かれ早かれ死ぬ命なら今ここで殺してやる!」

 

虎の怪人【タイガーロイド】の一言で兵士【コンバットロイド】が襲いかかる。

 

「ふざけんなよ。こんなとこで死んでたまるかよ!」

 

コウタは斬りかかるコンバットロイドを避けながら蹴りを懐に入れていく。

 

格闘技はしたことはないものの、運動能力では人間離れしたコウタ。

ダイナミックな動きで攻撃を避けながらコンバットロイド逹に蹴りを打ち込んでいく。

 

「調子に乗るな人間が!」

 

しかし一瞬の隙をついたタイガーロイドの一撃がコウタの脇腹をとらえる。

 

「がっ!」

 

そしてタイガーロイドはコウタの胸ぐらを掴むと、そのまま廃材置き場にコウタを投げ飛ばす。

 

「がはっ!」

 

地面に倒れ込むコウタ。

 

(どうする・・・。このままじゃ俺・・・・・こうなったら一か八か)

 

苦しみながらコウタはタイガーロイドの手の箱を睨む。

戦極ドライバーと錠前が入った箱だ。

 

(あの夢じゃなんか俺に似た声してた・・・・・。簡単に死ぬよりは足掻いてやる!)

 

「うおらぁ!」

 

コウタは起き上がるなりコンバットロイドを避けながらタイガーロイドに接近、一瞬の隙に箱をくすねる。

 

「きさまぁ!」

 

怒るタイガーロイドはコウタを蹴り飛ばす。

 

「ぐあ!」

 

地面を転がるコウタ。

しかしコウタは痛みを堪えながら起き上がる。

 

「頼む・・・・・。俺はこんなところで!」

 

コウタは腰に戦極ドライバーを当てる。すると瞬時にベルトが巻かれ、ディスプレイには鎧武者の横顔が浮かぶ。そして錠前のスイッチを後ろに押す。

 

『オレンジ!』

 

するとコウタの頭上からジッパーが開くように空間が開き、オレンジのような物体が現れる。

 

『ロックオン!』

 

そのままコウタはドライバーにセットした錠前を閉じるとホラ貝のような音楽が響き渡る。

「どうすりゃいいんだ!? こうか!」

 

戦極ドライバーをいじるコウタは偶然カッティングブレードを下ろす。

 

『オレンジアームズ! 花道オンステージ!』

 

するとオレンジ状の物体が落下、コウタの頭部を覆い液体のようなエネルギーが身体をライドウェアに包む。

 

「えっ!? オレンジって俺?」

 

オレンジ状の物体内で慌てるコウタだが、一瞬でヘルメットに包まれパーツが合体。

 

そしてオレンジ状の物体は四方に開き鎧になると、コウタは夢に見た紺色の鎧武者【アーマードライダー鎧武・オレンジアームズ】になっていた。

 

 

───────────

 

 

 

 

「まさかこんな形で三号機の適合者が・・・・・」

 

鎧武の映像に対しタカトラは唖然となる。

 

「奴らの強襲がとんだところで返ってきましたね。まさかこんな簡単にモルモットがみつかるなんて」

 

「ふざけるな! 戦極ドライバーの実験に民間人がなってしまったんだぞ!」

 

「も、申し訳ありません」

 

タカトラは共に見ていた部下に怒りをぶつける。

 

「俺は現場に向かう。リョウマにもこのことを伝えておけ」

 

「その必要はないよタカトラ」

 

「!」

 

その場を立ち去ろうとしたときリョウマが入り口に寄りかかっていた。

 

「戦極ドライバーの力がどれ程のものか君も知ってるはずだよ?」

 

「しかし変身しているのは民間人だ。奴らと戦わせるわけにはいかん」

 

「戦極ドライバーの適合者になってる時点で彼はもう巻き込まれてるんだ。むしろこのプロジェクトの中核を成すことになるんだ。光栄なことだと思うよ?」

 

「・・・・・それでも万が一がある。俺は現場に向かうぞ」

 

「まぁ好きにしたまえ」

 

笑うリョウマの前を通り過ぎタカトラはその場を立ち去った。

 

 

───────────

 

 

「え? ええええええええ!? なんだこれ!?」

 

武器は全身を見渡し驚く鎧武。

 

「! その姿・・・・・。まさか貴様が戦極ドライバーを・・・」

 

「せ、戦極ドライバぁ? なんだよそれ」

 

「まぁいい。まだ一つおしゃかになっただけ。貴様を殺せばよい話!」

 

タイガーロイドが命じると兵士【コンバットロイド】が一斉に襲いかかる。

 

「うおっ! ちょ! こっちくんな!」

 

鎧武はへっぴり腰に目の前のコンバットロイドを殴る。

するとコンバットロイドはいともたやすく吹き飛ばされる。

 

「え? これ、いけちゃったりすんのか? よっしゃあ!」

 

鎧武は手応えを感じるとコンバットロイドに手の刀【大橙丸】で斬りかかる。

 

素人ながらも大橙丸の切れ味のおかげかコンバットロイドを斬り倒し、あっという間にコンバットロイドは爆発する。

 

その瞬間、鎧武から火花が散る。

 

「うわぁ!」

 

倒れる鎧武に大砲から煙をあげながらタイガーロイドが迫る。

 

「ほう。さすがは戦極ドライバー。素人が使ってもこの力とは」

 

「こ・・・の・・・やろ!」

 

大橙丸で斬りかかる鎧武。しかしタイガーロイドは大橙丸を蹴りで弾き落とし、鎧武の首を締め上げる。

 

「ふはははは。所詮は素人か」

「ぐ・・・、か・・・。! これは!」

 

苦しみで膝をつく鎧武だったが左腰の刀【無双セイバー】に気づくと居合い様に抜刀、タイガーロイドを横に切り裂く。

 

「ぐぬぇ!」

 

よろめくタイガーロイドから距離を取りながら鎧武は大橙丸を回収し、斬りかかる。

 

「おらあ!」

 

「ヌァ!」

 

無双セイバーと大橙丸の二刀流でタイガーロイドを切り刻む鎧武。

そして突きでタイガーロイドを突き飛ばす。

 

「ふん! バカが! 遠距離は俺の距離だ!」

 

しかしタイガーロイドは体制を整えると砲撃、鎧武を吹き飛ばす。

 

「ぐあっ! んなろぉ! ん? なんだこれ?」

 

起き上がる鎧武はふと無双セイバーの柄を引く。そしておもむろに引き金を引くと無双セイバーの銃口らしき部分から光弾が放たれる。

 

「うわっ! びっくりしたぁ!」

 

光弾を受け怯むタイガーロイドに鎧武は光弾を連射するが、四発目を撃つと周囲に空撃ち音が響き渡る。

 

「え? もう終わりかよ!」

 

ひたすら引き金を引き空撃ち音を響かせる鎧武にタイガーロイドは再び砲撃を放つ。

 

「があああああ!」

 

「ははははは! バカが! 慢心するからそうなるのだ!」

 

膝をつきつつも二本の刀を構える鎧武。

 

「! これって・・・・・」

 

ふと大橙丸の窪みに気づいた鎧武はおもむろに無双セイバーに連結、【ナギナタモード】にする。

 

「くっついた!」

 

「いい加減に死ねぇ!」

 

タイガーロイドは砲撃を放つが鎧武はナギナタモードを振り回し砲弾を斬りつつ接近し、切り伏せる。

 

「よっしゃ! そろそろ必殺技・・・・・ってどうやんだ?」

 

「ぐ・・・、ぐふぅ・・・」

 

「ん? これか?」

 

『ロックオン! イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン! オレンジチャージ!』

 

ようやく起き上がるタイガーロイドに対し鎧武は無双セイバーの窪みに偶然に錠前をセットする。

 

「とりゃあ!」

 

鎧武は斬撃派をタイガーロイドに放つ。

すると斬撃派はオレンジ状になりタイガーロイドを拘束する。

 

「せいはああああああ!」

 

そして鎧武はそのままナギナタですれ違い様に拘束されたままのタイガーロイドを横に切り裂いた。

 

「ぎゃああああああ! し、しかし我らがバダンの計画は・・・・・これからああああ!」

 

タイガーロイドは断末魔を上げ爆発した。

 

鎧武は振り向きタイガーロイドが倒されたことを確認すると錠前を閉じ変身を解除する。

 

「あんな怪物を・・・・・。これが俺の・・・・・変身・・・・」

 

錠前を見つめるコウタ。

しかしコウタはその力に恐怖、そして興奮を抑えられずにはいられなかった。

 

 

───────────

 

 

「やつがバダンの改造人間を・・・・」

 

物陰からコウタを観察する人影。

 

「あれならバダンに殺される可能性は低いだろう。・・・・・お前には悪いが人類救済のためにもモルモットになってもらう・・・・・。悪く思うな・・・・・」

 

その人影、白いアーマードライダーは臨戦体制として手にしていた無双セイバーを納めるとそのままその場を立ち去った。

 





いかがでしたか?

登場人物は鎧武キャラは名字+カタカタで統一するつもりです。

後キャラクターのみラブライブのキャラを出します。とりあえずお気に入りの花陽ちゃんは確定です。
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